テスト ビュー
サービスを構築して起動すると、テスト ビュー ページが Web ブラウザにロードされます。テスト ビューを使用して、サービスのパブリック メソッドをテストできます。
テスト ビューには、サービスに関する情報を提供する 4 つのタブがあります。
デフォルトでは、ページがロードされた時点で選択されているのは [Test Form] タブです。
また、各ページにはテストされるサービスのアドレスが表示されます。このアドレスの各部分は、JwsConsole へのリンクとなっています。JwsConsole とは、プロジェクト ディレクトリの各レベルのファイルがリストされたページです。
JwsConsole
[Overview] タブには、サービスに関する以下のようなパブリックな情報が表示されます。
Web サービスのための完全なパブリック コントラクトを記述する WSDL。Web サービスのクライアントは、WSDL ファイルを使用して、Web サービスを呼び出す方法と、返されるデータを調べます。WSDL は、サービス上のメソッドとコールバックを両方とも公開します。
完全な WSDL で記述されるコールバックを処理できないクライアントのためのコールバック WSDL。コールバック リスニング サービスを実装することでコールバックの受信を意図しているクライアントは、この WSDL を使用してサービスと通信できます。
このサービスのための WebLogic Workshop サービス コントロールの Java ソース コード。WebLogic Workshop を使用している開発者が、このソースを使ってサービス コントロールを構築すると、構築されたサービスからこのサービスの呼び出しが可能になります。
Java コードからサービスを呼び出すための Java プロキシ。たとえば、Java クライアントは Java プロキシからクラスを作成してインポートすることによって、Web サービスを呼び出すことができます。
サービスで利用可能なメソッドおよびコールバックをリストした、サービスの説明。
WSDL および SOAP の仕様など、有用な情報へのリンク。
注意 : 各メソッドに関連付けられたコメントがどのように取得されるか、および Web サービスのメソッドにコメントを記述する方法については、Web サービスのコメントを記述するを参照してください。
[Console] タブには、サービスに関する以下のようなプライベートな情報が表示されます。
サービスがバック エンドでどのように実装されるか、およびサービスが作成された WebLogic Workshop のバージョン。たとえば、WebLogic Workshop で構築されたサービスは、エンタープライズ JavaBean を使用して実装されます。また、その他の J2EE コンポーネントが使用されることもあります。
WebLogic Server コンソール アプリケーションへのリンク。
[Test Form] タブ上のメッセージ ログの設定。
サービスの会話状態およびログをクリアし、サービスの基底にあるエンタープライズ JavaBean を再デプロイするための永続性の設定。
[Test Form] タブは、サービスのパブリック メソッドのための簡単なテスト環境を提供します。メソッドのパラメータを指定して、戻り値を調べることができます。また、会話のさまざまな部分の追跡とテストが行えます。
次の図に、単純な会話を示す HelloWorldAsync というサービスが、[Test Form] タブでどのように表示されるかを示します。
サービスをテストするには、[HelloAsync] ボタンをクリックします。このメソッドがパラメータを取る場合は、その値をここに入力します。
[Test Form] ページに、次の図のように、返された XML メッセージなど、サービスのリクエストおよび応答に関する情報が表示されます。
サービスが、HelloWorldAynch サービスと同様に会話を実装するものであれば、テスト ビューを使用して、会話を開始、続行、または終了するメソッド、および会話を続行または終了するコールバックをテストできます。また、複数の会話を一度にテストできます。
メッセージ ログ([Message Log])に示される会話 ID により、進行中の各会話がユニークに識別されます。この会話を選択して作業を行うには、この値をクリックします。リスト内で、この会話に参加していた各メソッドまたはコールバックの名前をクリックすることにより、そのメソッドまたはコールバックの結果を表示できます。メッセージ ログを最新の情報に更新するには、[Refresh] リンクをクリックします。
次の図は、複数の会話が進行中の場合のテスト ビューを示しています。
注意 : 各メソッドに関連付けられたコメントがどのように取得されるか、および Web サービスのメソッドにコメントを記述する方法については、Web サービスのコメントを記述するを参照してください。
[Test XML] タブには、サービスのメソッドをテストする際にそのサービスに送信される XML データが表示されます。このページを使用すると、サービスのメソッドに渡される XML データを調べて変更できます。
メソッドが取るパラメータが String 型以外のデータ型である場合、メソッドを呼び出すボタンをクリックする前に、SOAP 本文内のパラメータのプレースホルダを変更する必要があります。たとえば、メソッドで整数が予期されている場合は、SOAP 本文に有効な整数を指定する必要があります。
次の図に、単純な数値計算を実行する SimpleCalc というサービスの [Test XML] タブを示します。
[Warnings] タブには、Web サービスをコンパイルして実行するときにコンパイラによって生成される警告が表示されます。警告はエラーではありませんが、現在の設計においてサービスで発生する可能性がある問題に関する情報を提供し、それらの問題を解消するための提案を行うものです。
[WebLogic Workshop Directory] ページには、さまざまなレベルのプロジェクト ディレクトリからなる、ソート可能なファイル リストが含まれます。このページを使用すると、テストする別のサービスの選択、コントロール ファイルのテスト、およびサービスのクリーンアップを行えます。
サービスのディレクトリに移動する方法は次の 2 つです。
テスト ビュー ページの右上隅に表示されているサービス アドレスを構成する任意のリンクをクリックする。パスの各部分は、プロジェクト ディレクトリのこの部分に格納されているファイルのディレクトリ リストへのリンクです。
[Overview] ページの右上隅にある [See other services in your project] リンクをクリックする。
[WebLogic Workshop Directory] ページを使用すると、次のようなことができます。
このレベルで格納されているすべてのファイルおよびフォルダのリストを表示する。
フィルタを使用して、JWS、コントロール、XML、ECMASript、および WSDL ファイルなど、特定の種類のファイルを表示する。
JWS ファイル名をクリックしてテストする。
CTRL ファイルをクリックしてこのファイルの情報を表示し、CTRL をテストするためのテスト JWS の生成を選択する。
Clean All コマンドを使用して、アプリケーション ソースをそのまま残しておきつつ、生成されたすべての .java、.class、およびディレクトリの削除、キャッシュされた依存関係のグラフ情報の消去、すべての会話インスタンスの削除、すべての Bean のアンデプロイ、およびログのクリアを行う。