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内容の開始点

BEA Workshop for WebLogic Platform 9.2.3 マルチバイト環境での使用にあたって

本書は以下より構成されます。

 


各国語版 BEA Workshop for WebLogic Platform 9.2.3 のバンドル製品

各国語版 BEA Workshop for WebLogic Platform 9.2.3 には、以下の Eclipse および Plug-in 製品がバンドルされています。

また各国語版 BEA Workshop for WebLogic Platform 9.2.3 には、上記モジュールに対応するリリース時の最新版である以下の Eclipse および Plug-in 製品の言語パックがバンドルされています。

注意: Web Tools Platform に関しては上記バージョンの差異のため一部のリソースが翻訳されていない場合があります。

 


デプロイメント記述子のエンコーディング設定

Enterprise Application Project を作成時 weblogic-application.xml には、以下のようにデフォルトで UTF-8 が設定されます。


        <application-param>
<param-name>webapp.encoding.default</param-name>
<param-value>UTF-8</param-value>
</application-param>

 

Web Project を作成時には web.xml や weblogic.xml にはエンコーディングの設定がされません。これは Web Project レベルでの自動設定が Enterprise Application Project レベルでの設定を上書きしてしまうことを回避するためです。Web Project レベルでの設定が必要な場合には、下記の設定例のように Workshop 上でこれらのファイルを編集する必要があります。設定方法、設定の影響範囲等の詳細は、WebLogic Server のマルチバイト環境での使用にあたっておよび WebLogic Server のマニュアルを参照してください。

web.xml の page-encoding 要素:


          <jsp-config>
<jsp-property-group>
<url-pattern>/euc/*</url-pattern>
<page-encoding>EUC-JP</page-encoding>
</jsp-property-group>
<jsp-property-group>
<url-pattern>/utf8/*</url-pattern>
<page-encoding>UTF-8</page-encoding>
</jsp-property-group>
</jsp-config>

 

weblogic.xml の input-charset 要素:


          <charset-params>
<input-charset>
<resource-path>/*</resource-path>
<java-charset-name>EUC_JP</java-charset-name>
</input-charset>
<input-charset>
<resource-path>/rus/joe/*</resource-path>
<java-charset-name>Shift_JIS</java-charset-name>
</input-charset>
</charset-params>

 


ファイル作成時のデフォルトのエンコーディング

Workshop ではファイル作成時以下のエンコーディングがデフォルトで使用されます。

ファイルの種類
説明
JSP ファイル
デフォルト エンコーディング: UTF-8
デフォルト エンコーディングの変更: 不可
ファイル作成後に個々に変更する必要があります。
XML ファイル
デフォルト エンコーディング: UTF-8
デフォルト エンコーディングの変更:
Window > Preferences > Web and XML > XML Files で変更可能
自動生成時のエンコーディング: UTF-8
内部で自動的に生成されるファイルでエンコーディングの変更およびファイルの修正はできません。
HTML ファイル
デフォルト エンコーディング: Java VM エンコーディング
WebLogic Workshop 8.1 ではデフォルトは UTF-8 でしたが、9.2.3 では、Web Tool Platform の作成 Wizard の採用により、Java の VM エンコーディングに変更になりました。
デフォルト エンコーディングの変更:
Window > Preferences > Web and XML > HTML Files (Creating Files) で変更可能。
Linux 上の ja_JP.eucjp など一部の Locale では VM エンコーディングが正しく設定されない場合があります。その場合には Workspace 作成時にのみ Window > Preferences > Web and XML > HTML Files のエンコーディングを手動で変更してください。
CSS ファイル
デフォルト エンコーディング: Java VM エンコーディング
デフォルト エンコーディングの変更:
Linux 上の ja_JP.eucjp など一部の Locale では VM エンコーディングが正しく設定されない場合があります。その場合には Workspace 作成時にのみ Window > Preferences > Web and XML > CSS Files のエンコーディングを手動で変更してください。
Java ファイル
デフォルト エンコーディング: Java VM エンコーディング
デフォルト エンコーディングの変更: 不可
Workshop では Eclipse の Content Types での java 拡張子のエンコーディングの変更はできません。
自動生成時のエンコーディング: Java VM エンコーディング
内部で自動的に生成されるファイルでエンコーディングの変更およびファイルの修正はできません。
JavaScript ファイル
デフォルト エンコーディング: US-ASCII
デフォルト エンコーディングの変更:
Window > Preferences > General > Content Types > Text > JavaScript で変更可能

注意: Java Script ファイルに関しては、マルチバイトを使用する場合には必ずエンコーディングの設定を変更する必要があります。

 


ファイル保存、読み込み時のエンコーディング指定

Workshop ではファイル保存時および読み込み時に以下の設定箇所によりエンコーディングが決定されます。下記設定のほかに Eclipse 上 において、File > Properties > Info > text file encoding をファイルもしくはフォルダ単位で設定することが可能であり、これが最優先されてエンコーディングが決定されますが、正常に実行されるためには実行時にはそのエンコーディングが実際に使用されるエンコーディングと一致している必要があります。

JSP ファイル

設定箇所
有効範囲
優先度
設定例
page ディレクティブの pageEncoding 属性

ファイル毎

1*1

<%@ page pageEncoding="Windows-31J" %>

page ディレクティブの contentType 属性

ファイル毎

2

<%@ page contentType="text/html; charset=EUC-JP" %>

Window > Preferences > General > Content Types > Text > JSP

Workspace 毎

3

ISO-8859-1

*1 JSP2.0 の仕様により、web.xml の page-encoding 要素と page ディレクティブの pageEncoding 属性が異なると、翻訳時にエラーとなります。そのため web.xml の page-encoding 要素の値を設定した場合には、page ディレクティブの pageEncoding 属性と一致させる必要があります。

 

JSP Document ファイル

設定箇所
有効範囲
優先度
設定例
XML 宣言の encoding 属性

ファイル毎

1*1

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

*1 JSP Document は、XML として記述されるので、JSP Document ファイルのエンコーディング指定は XML の仕様に準拠します。Workshop ではこの指定を省略することはできません。なお、JSP2.0 の仕様により、JSP Document において、web.xml の page-encoding 要素や page ディレクティブの pageEncoding 属性によるファイル エンコーディングの設定をした場合、これらが JSP Document の XML 宣言の encoding 属性と矛盾していると、翻訳時にエラーとなります。

 

Tag ファイル

設定箇所
有効範囲
優先度
設定例
Window > Preferences > General > Content Types > Text > JSP > JSP Tag Definition*1

Workspace 毎

1*2

UTF-8

*1 バンドルしている現バージョンの Web Tools Platform では初期値は UTF-8 に設定されています。
*2 実行時には tag ディレクティブの pageEncoding 属性によるエンコーディングが使用されるため、ファイル内にエンコーディングを設定し、JSP のレスポンス エンコーディングと一致させる必要があります。

 

XML 形式 Tag ファイル

設定箇所
有効範囲
優先度
設定例
XML 宣言の encoding 属性

ファイル毎

1*1

<?xml version='1.0' encoding='UTF-8' ?>

Window > Preferences > General > Content Types > Text > JSP > JSP Tag Definition*2

Workspace 毎

2

UTF-8

*1 XML 形式 Tag ファイルは、XML として記述されるので、XML 形式 Tag ファイルのエンコーディング指定は XML の仕様に準拠します。また JSP2.0 の仕様により、XML 形式 Tag ファイルに pageEncoding 属性によるエンコーディング指定は認められていないため、設定することはできません。
*2 バンドルしている現バージョンの Web Tools Platform では初期値は UTF-8 に設定されています。

 

HTML ファイル

設定箇所
有効範囲
優先度
設定例
META タグの content の charset 属性

ファイル毎

1

<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">

Window > Preferences > General > Content Types > Text > HTML*1

Workspace 毎

2

ISO-2022-JP

Window > Preferences > Web and XML > HTML Files (Loading Files)*2

Workspace 毎

3

EUC-JP

*1 拡張子のデフォルト値として UTF-8 を設定することはできません。UTF-8 を使用する場合には、META タグで指定してください。
*2 ロード ファイルのデフォルト値として UTF-8 を設定することはできません。UTF-8 を使用する場合には、META タグで指定してください。

 

XML ファイル

設定箇所
有効範囲
優先度
設定例
XML 宣言の encoding 属性

ファイル毎

1

<?xml version='1.0' encoding='utf-8' ?>

Window > Preferences > General > Content Types > Text > XML

Workspace 毎

2

UTF-8

 


Workshop for WebLogic バージョン 9.2.3 に関するマルチバイト環境での確認済みの制限事項

以下の表に、Workshop for WebLogic バージョン 9.2.3 に関する確認済みの制限事項に対するマルチバイト環境に関する補足事項を示します。

問題 ID
説明
CR285560

WSDLコメントを含むサービスコントロールをアップグレードすると、マルチバイト部分が文字化けする

WebLogic Workshop 8.1 で作成したWSDLコメントを含むサービスコントロールファイルをバージョン 9.2 にアップグレードすると、生成されたJavaソースファイルのマルチバイト部分が文字化けします。

プラットフォーム : UTF-8環境を除くすべて

回避策 : 8.1 のサービスコントロールファイルを ファイル > インポート > ファイル・システム にてWebLogic Workshop 9.2 にインポートした後、WSDLコメント部分のエンコード指定をVMロケールに変更してからアップグレードを実行して下さい。アップグレード終了後、生成されたWSDLファイルは、UTF-8に戻しても問題はありません。


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