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データ バインディング

Web アプリケーションの開発は、そのほとんどが動的なデータを Web ページ上の表示要素に統合するプロセスです。残念ながらこの問題を解決するための画一化された手法はなく、さまざまな標準やフレームワークが、異なる手法で解決を競い合っているのが現状です。Workshop Studio ファミリ製品は、開発しているアプリケーションからのデータを、開発している Web ページで利用できるようにするためのデータ バインディング エンジンを備えています。このエンジンは、アプリケーション データベースと、クラスやタグ ライブラリが提供する拡張されたメタデータに結び付けられています。Workshop は、これらの情報を [変数] ビューやタグ エディタで結合することで、ページ上の編集可能なすべての要素へのデータ バインディングを支援します。Workshop Studio ファミリ製品を使用すると、Web ページ内の要素のすべての属性に動的なデータをバインドできます。もちろん、フレームワーク固有のパターンを使用してデータをバインドすることも可能です。

JSP エディタ内で選択した要素のすべての属性は、プロパティ シートを使用してバインドできます。データ バインディングされた値をページに出力するためのタグは、データ バインディング エンジンによって自動的に生成されます。JSP ページの場合は jsp:getProperty タグ、Struts の場合は bean:write タグが使用されます。このように、自動的に適切な判断を下す機能が備わっているため、開発者が余分なコンフィグレーションを行う必要はありません。また、この IDE では、データ バインディングの概念がローカライゼーション用に拡張されており、ローカライズされたデータ セットを表示要素にバインドできます。

Struts

Struts を使用するもっとも大きな利点は、その高度なデータ バインディング モデルを利用できることです。Struts は、Web ページ内のデータ要素として Java Bean を使用することを基本としており、Java Bean や Java Bean のすべてのプロパティに、名前/プロパティのパターンの組み合わせで簡単にアクセスできるデータ バインディング モデルをサポートしています。このパターンを Struts タグ ライブラリと組み合わせて使用することで、プロパティ値を簡単に出力、評価、比較できます。BEA Workshop Studio および BEA Workshop for Struts では、このデータ バインディング モデルが完全にサポートされています。したがって、Struts タグ エディタを表示すると、その多くで Bean/プロパティ フィールドや名前/プロパティ フィールドが参照されているのが分かります。

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アプリケーション データベース
Web アプリケーション アーティファクト

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