ローカル・キャッシュとクラウド接続データベースの間のデータの同期(クラウド)

Primaveraキャッシュ・サービスでは双方向同期が実行されます。つまりこのサービスによって、ローカル・キャッシュからクラウド接続データベースおよびクラウド接続データベースからローカル・キャッシュにデータが同期されます。各プロジェクトの最後に成功した同期の日時が、P6 Professionalの最終同期日列に表示されます。

デフォルトにより、同期は大半のシステムに最適な20秒間隔で実行されます。同期が開始される頻度を調整する必要がある場合、Primavera.CacheService.Exe.ConfigファイルのSyncIntervalキーの値を変更します。この値は、同期の間の秒数を表します。1未満の値は無視されます。

同期が必要なデータを決定するために、クラウド・データベースとローカル・キャッシュの間で各データ・アイテムの最終更新日または挿入日が比較されます。データ接続が中断された場合、変更内容がローカル・キャッシュ・データベースに保存され、接続の復元時にクラウド・データベースと同期されます。

同期プロセス中、複数のユーザーが同じデータを変更している場合は変更内容が競合する可能性があります。同期サービスでは、競合を解決するために次のルールが適用されます。

  1. 削除操作は、常に他の操作より優先されます。
  2. サーバーおよびクライアントの両方で同じデータが変更される場合、クライアント側の変更がサーバー側の変更より優先されます。

注意: Primaveraキャッシュ・サービスでは、競合を解決するために更新の時系列は確認されません。

たとえば、クライアントAおよびクライアントBがどちらも同じクラウド・データベースに接続し、同じプロジェクトで作業している状況を考えてみます。クライアントAは、アクティビティA1000に実績開始日を適用します。クライアントAが次にクラウド・データベースと同期したとき、ローカル・キャッシュ・データベースとクラウド・データベースの間でアクティビティA1000の最終更新日が比較されます。クライアントのデータはサーバーより新しいため、クライアントAで実行中のPrimaveraキャッシュ・サービスにより、ステータスおよび実績開始日を含むアクティビティA1000のデータが、クライアントAのキャッシュ・データベースからクラウド・データベースにコピーされます。クライアントBが次にクラウド・データベースと同期したとき、クライアントBで実行中のPrimaveraキャッシュ・サービスにより、クライアント・キャッシュ・データベースとクラウド・データベースの間でアクティビティA1000の最終更新日が比較されます。クラウド・データベースの方がアクティビティA1000の最終更新日が遅いため、クライアントBで実行中のPrimaveraキャッシュ・サービスにより、ステータスおよび実績開始日を含むアクティビティA1000のデータが、サーバーからクライアントBのキャッシュ・データベースにコピーされます。



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最終発行 2021年7月1日