1.5 ワークスペースのプリファレンスの構成

ワークスペース・ログイン制御、アプリケーション・ビルダーとSQLワークショップへのアクセス、PL/SQL編集とRESTfulサービスのサポート、およびチーム開発へのアクセスについてワークスペース・プリファレンスを構成します。

一部のワークスペース・プリファレンスは、インスタンス全体に対しても構成できます。該当する場合、このセクションにはインスタンスレベルの設定のプリファレンスも含まれます。

ヒント:

「管理」メニューと「ワークスペース管理」ホームページの両方から多くのワークスペース管理機能(サービスの管理、ワークスペース・プリファレンスの設定など)にアクセスできます。一貫性を保つために、このセクションでは「ワークスペース管理」ホームページにユーザーをナビゲートします。

1.5.1 ワークスペースに対するアカウント・ログイン制御の作成

アカウント有効期限とロック、ログイン試行失敗の最大回数、パスワード存続期間などのワークスペース・ログイン制御を構成します。

1.5.1.1 ログイン制御の概要

ワークスペース管理者は、個々のワークスペースに対してログイン制御を構成できます。

ワークスペース管理者は、Oracle Application Expressインスタンス全体に対してもログイン制御を構成できます。たとえば、インスタンス管理者がOracle Application Express管理サービスのアカウント・ログイン制御を構成する場合、その構成はインスタンス全体にわたるすべてのワークスペースで、Application Expressのすべてのアカウントに適用されます。

インスタンス管理者がインスタンス全体でログイン制御を有効にしない場合は、各ワークスペース管理者がワークスペースごとに次の制御を構成できます。

  • エンド・ユーザーのアカウント有効期限およびロック

  • エンド・ユーザー・アカウントへのログイン試行失敗の最大回数

  • パスワード存続期間(つまりエンド・ユーザー・アカウントのパスワードを使用できる期限が切れるまでの残りの日数)

ヒント:

この機能は、Application Expressのユーザー作成および管理を使用して作成したアカウントにのみ適用されます。アプリケーション・アカウント認証には、アプリケーションの追加の認証セキュリティの機能があります。ワークスペースでのユーザーの管理を参照してください。

1.5.1.2 ワークスペース・アカウント・ログイン制御の構成

「ワークスペース・プリファレンスの設定」ページでワークスペース・アカウント・ログイン制御を構成します。

ワークスペースに対するログイン制御を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。
    1. Oracle Application Expressにサインインします。
    2. 「ワークスペース」ホームページ上部で、「管理」メニューをクリックし、「管理」をクリックします。

    「ワークスペース管理」ページが表示されます。

  2. 「サービスの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・プリファレンスの設定」をクリックします。
  4. 「アカウント・ログイン制御」には、次の項目があります。
    1. アカウントの有効期限およびロック: Application Expressエンド・ユーザー・アカウントを期限切れにしたりロックできるかどうかを決定するために選択します。この機能は、Application Expressユーザー管理インタフェースを使用して作成されたエンド・ユーザー・アカウントにのみ適用されます。オプションには、「有効化」または「無効化」があります。
    2. 許可されるログイン失敗の最大回数: エンド・ユーザー・アカウントがロックされるまでに許可される認証の連続失敗の最大回数を正の整数で入力します。このフィールドの値を指定しない場合は、「許可されるログイン失敗の最大回数」のインスタンス・レベルの設定が使用されます。

      ヒント:

      インスタンス管理者が「ユーザー・アカウントの有効期限およびロックが必要」プリファレンスを「はい」に設定すると、このプリファレンスはデフォルトの「有効化」に設定され、更新できなくなります。

    3. エンドユーザー・アカウント・ライフタイム(日): エンド・ユーザー・アカウントのパスワードを使用できる期限が切れるまでの最大日数を正の整数で入力します。このフィールドの値を指定しない場合は、アカウント・パスワード・ライフタイムのインスタンス・レベルの設定が使用されます。
  5. 「変更の適用」をクリックします。

1.5.2 アプリケーション・ビルダーへのアクセスの制御

開発者がアプリケーション・ビルダーにアクセスできるかどうかを制御します。

アプリケーション・ビルダーへのアクセスを制御するには、次の手順を実行します。

  1. 「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。
    1. Oracle Application Expressにサインインします。
    2. 「ワークスペース」ホームページ上部で、「管理」メニューをクリックし、「管理」をクリックします。

    「ワークスペース管理」ページが表示されます。

  2. 「サービスの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・プリファレンスの設定」をクリックします。
  4. アプリケーション・ビルダーまでスクロール・ダウンします。
    • アプリケーション・ビルダーを有効にするには、「はい」を選択します。
    • アプリケーション・ビルダーを無効にするには、「いいえ」を選択します。
  5. 「変更の適用」をクリックします。

ヒント:

インスタンス管理者は、これらの設定をオーバーライドできます。インスタンスのコンポーネントの可用性の管理を参照してください。

1.5.3 SQLワークショップへのアクセスの制御

開発者がSQLワークショップにアクセスできるかどうかを制御します。SQLワークショップには、データベース・オブジェクトを表示および管理するためのツールが含まれます。

SQLワークショップへのアクセスを制御するには、次の手順を実行します。

  1. 「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。
    1. Oracle Application Expressにサインインします。
    2. 「ワークスペース」ホームページ上部で、「管理」メニューをクリックし、「管理」をクリックします。

    「ワークスペース管理」ページが表示されます。

  2. 「サービスの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・プリファレンスの設定」をクリックします。
  4. 「SQLワークショップ」までスクロールします。
    • SQLワークショップを有効にするには、「はい」を選択します。
    • SQLワークショップを無効化するには、「いいえ」を選択します。
  5. 「変更の適用」をクリックします。

ヒント:

インスタンス管理者は、これらの設定をオーバーライドできます。インスタンスのコンポーネントの可用性の管理を参照してください。

1.5.4 ワークスペースに対するPL/SQLプログラム・ユニットの編集の無効化

開発者がオブジェクト・ブラウザからPL/SQLプログラム・ユニットを編集およびコンパイルできるかどうかを決定します。

デフォルトでは、開発者はSQLワークショップ・オブジェクト・ブラウザでデータベースのプロシージャ、パッケージおよびファンクションを参照しているときに、PL/SQLソース・コードを変更およびコンパイルできます。「ワークスペース・プリファレンスの設定」ページの「PL/SQLプログラム・ユニットの編集を許可しない」を選択すると、PL/SQLプログラム・ユニットの編集を無効にできます。

PL/SQLプログラム・ユニットの編集を無効にするには、次の手順を実行します。

  1. 「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。
    1. Oracle Application Expressにサインインします。
    2. 「ワークスペース」ホームページ上部で、「管理」メニューをクリックし、「管理」をクリックします。

    「ワークスペース管理」ページが表示されます。

  2. 「サービスの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・プリファレンスの設定」をクリックします。
  4. 「SQLワークショップ」までスクロールします。
  5. 「PL/SQL編集」で、次のいずれかを選択します。
    • PL/SQLプログラム・ユニットの編集を許可

    • PL/SQLプログラム・ユニットの編集を許可しない

    「PL/SQLプログラム・ユニットの編集を許可しない」を選択しても、開発者はスクリプトまたはSQLコマンドを使用してPL/SQLプログラム・ユニットを作成および置換できます。

  6. 「変更の適用」をクリックします。

1.5.5 ワークスペースのRESTfulサービスの有効化

ワークスペース管理者は、現在のワークスペースでRESTfulサービスを有効にするかどうかを制御できます。

ヒント:

RESTfulサービスを利用するには、構成内のWebリスナーがOracle REST Data Servicesリリース2.0以上を使用している必要があります。

RESTfulアクセスを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。
    1. Oracle Application Expressにサインインします。
    2. 「ワークスペース」ホームページ上部で、「管理」メニューをクリックし、「管理」をクリックします。

    「ワークスペース管理」ページが表示されます。

  2. 「サービスの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・プリファレンスの設定」をクリックします。
  4. 「SQLワークショップ」までスクロールします。
  5. 「RESTfulサービスを有効にする」から、次のいずれかを選択します。
    • はい: 開発者はレポート・リージョンをRESTfulサービスとして公開できます。

    • いいえ: 開発者はレポート・リージョンをRESTfulサービスとして公開できません。

  6. 「RESTfulサービスを有効にする」を「はい」に設定した場合は、「パス接頭辞」を構成します。「パス接頭辞」に、現在のワークスペースでRESTfulサービスへのアクセスに使用するURIパス接頭辞を指定します。パス接頭辞のデフォルト値は、ワークスペースの名前です。

    たとえば、QA_1という名前のワークスペースのパス接頭辞はQAです。この場合、サンプルのRESTfulサービスを次の場所から入手できます。

    http://www.example.com/apex/qa/hr/employees/
  7. 「変更の適用」をクリックします。

参照:

1.5.6 ワークスペースに対する「チーム開発」ファイル・アップロードの有効化

「チーム開発」でのファイル・アップロードのサポートを有効にします。

ユーザーに「チーム開発」での問題コメントへのファイル添付を可能にするには、ワークスペースの問題ファイル・リポジトリの有効化属性を「はい」に設定する必要があります。

ヒント:

ワークスペースレベルの属性を変更できるのは、インスタンスレベルの設定で問題ファイル・リポジトリの有効化がすでに有効になっている場合のみです。チーム開発でのファイル・アップロードに対するワークスペースレベルのサポートの有効化を参照してください。

「チーム開発」でのファイル・アップロードのサポートを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. 「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。
    1. Oracle Application Expressにサインインします。
    2. 「ワークスペース」ホームページ上部で、「管理」メニューをクリックし、「管理」をクリックします。

    「ワークスペース管理」ページが表示されます。

  2. 「サービスの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・プリファレンスの設定」をクリックします。
  4. 「チーム開発」を見つけます。
  5. 問題ファイル・リポジトリの有効化で、次のいずれかを選択します。
    • はい: 「チーム開発」のセントラル・ファイル・リポジトリにファイルをアップロードできるようになります。

    • いいえ: 「チーム開発」のセントラル・リポジトリにファイルをアップロードできなくなります。

  6. 「変更の適用」をクリックします。

1.5.7 ワークスペースのレガシー・チーム開発の管理

レガシー・チーム開発(非推奨)の下にあるオプションを使用して、現行のワークスペースでレガシー・チーム開発を使用可能かどうかを指定し、添付ファイルのサポートを有効にし、アップロードしたファイルの最大サイズを指定します。

警告:

レガシー・チーム開発は、Oracle Application Expressリリース19.2では非推奨となっており、将来のリリースではなくなる予定です。

1.5.7.1 ワークスペースに対するレガシー・チーム開発の有効化

開発者にレガシー・チーム開発へのアクセスを可能にするかどうかを制御します。

レガシー・チーム開発を有効化するには、次の手順を実行します。

  1. 「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。
    1. Oracle Application Expressにサインインします。
    2. 「ワークスペース」ホームページ上部で、「管理」メニューをクリックし、「管理」をクリックします。

    「ワークスペース管理」ページが表示されます。

  2. 「サービスの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・プリファレンスの設定」をクリックします。
  4. レガシー・チーム開発(非推奨)を見つけます。
  5. チーム開発の有効化:
    • 現在のワークスペースでレガシー・チーム開発を有効にするには、「はい」を選択します。

    • 現在のワークスペースでレガシー・チーム開発を無効にするには、「いいえ」を選択します。

  6. 「変更の適用」をクリックします。

1.5.7.2 レガシー・チーム開発でのワークスペースレベルのファイル・アップロードの有効化

レガシー・チーム開発でのワークスペースレベルのファイル・アップロードのサポートを有効にするかどうかを制御します。

レガシー・チーム開発でのワークスペースレベルのファイル・アップロードのサポートを有効にするかどうかを決定するには、次の手順を実行します。

  1. 「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。
    1. Oracle Application Expressにサインインします。
    2. 「ワークスペース」ホームページ上部で、「管理」メニューをクリックし、「管理」をクリックします。

    「ワークスペース管理」ページが表示されます。

  2. 「サービスの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・プリファレンスの設定」をクリックします。
  4. レガシー・チーム開発(非推奨)を見つけます。
  5. 次の内容を構成します。
    1. ファイル・リポジトリの有効化:

      • はい - チーム開発でファイル添付のサポートを有効にし、そのファイルを格納するローカルのAPEX$表を作成します。

      • いいえ - チーム開発で添付ファイルに対するサポートを有効化します。

    2. 最大ファイル・サイズ(MB): 「チーム開発」のファイル・リポジトリにアップロードされるファイルの最大サイズを選択します。デフォルト値は15MBです。

    ヒント:

    「ファイル・リポジトリの有効化」を変更できるのは、インスタンスレベルの設定で「チーム開発のファイル・リポジトリの有効化」が「はい」に設定されている場合のみです。

  6. 「変更の適用」をクリックします。