A RACLIの概要

このトピックでは、すべてのRACLIコマンドのサマリーを示します。

名前

racli - リカバリ・アプライアンス・コマンドライン・インタフェース

説明

racliは、ユーザーがコマンドラインを介してリカバリ・アプライアンスを管理するための簡略化された制御環境です。

形式

racli <COMMAND> <OBJECT>

ヘルプ

racliコマンドとそのオブジェクトに関する情報を表示します。

使用方法: racli help [<COMMAND> [<OBJECT>]]

オプション:

racli help

racli helpコマンドの一般的な使用情報。

racli help <COMMAND>

リクエストされたコマンドに固有の詳細情報。

racli help <COMMAND> <OBJECT>

コマンドおよびオブジェクトの関係に関する詳細な詳細情報。

コマンド 説明
racli add リカバリ・アプライアンスにオブジェクトを追加します。
racli add acfs 自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)をリカバリ・アプライアンス・スキーマに追加する必要があることを指定します。
racli add cloud_key OCIアクセスに必要な公開キー・ファイルおよび秘密キー・ファイルを生成します。
racli add cloud_location クラウド・ストレージ・オブジェクトをリカバリ・アプライアンスに追加します。
racli add cloud_user リカバリ・アプライアンス・スキーマにクラウド・ユーザーを追加します。
racli add credential ユーザー資格証明をリカバリ・アプライアンスのウォレットに追加します。
racli add credential_wallet ウォレット・オブジェクトをリカバリ・アプライアンスに追加します。
racli add host リカバリ・アプライアンス上で使用可能なホストにホストを追加します。
racli add keystore キーストアをリカバリ・アプライアンスに追加します。
racli add nfs ネットワーク・ファイル・システム(NFS)をリカバリ・アプライアンス・スキーマに追加する必要があることを指定します。
racli add rasys_wallet rasysユーザーのウォレットを作成します。
racli add storage_cells ストレージの場所を拡張するため、新規のRecovery Applianceストレージ・セルを準備します。
racli add storage_disks ストレージの場所を拡張するため、新たに追加されたストレージ・セルのあるディスクをASMディスク・グループに追加します。
racli add tag Recovery Applianceのすべてのノードに追加する診断タグを指定します。使用方法: racli add tag --tag=myTagName --level=myLevelオプション:追加する新しいタグの名前。
racli add vpc_user リカバリ・アプライアンス・スキーマに新しい仮想プライベート・カタログ(VPC)ユーザー・アカウントを作成します。
racli alter リカバリ・アプライアンス・スキーマでサポートされているオブジェクトのプロパティを変更します。
racli alter check リカバリ・アプライアンスでチェックを変更します。
racli alter cloud_key クラウド・キーに関連付けられている情報を変更します。
racli alter cloud_location リカバリ・アプライアンスでサポートされているクラウド・ストレージのプロパティを変更します。
racli alter cloud_user クラウド・ユーザーに関する情報を変更します。
racli alter credential_wallet リカバリ・アプライアンスのウォレット・オブジェクトのパスワードを変更します。
racli alter keystore リカバリ・アプライアンスのTDEマスター・キーを作成するか、新しいキーを生成するか、またはRecovery Appliance上のキーストアのパスワードを変更します。
racli alter parameter 指定したパラメータをチェックとして含めるか無視するかを変更します。
racli alter passphrase リカバリ・アプライアンスへのアクセスに使用するパスワードを変更します。
racli alter rasys_user リカバリ・アプライアンスのrasysユーザー・アカウントのパスワードおよびパスワードの管理を変更します。
racli alter vpc_user 既存のリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントを変更し、そのパスワードを変更します。
racli configure リカバリ・アプライアンスによって実行される操作から得たオブジェクトを構成します。
racli configure archive_group アーカイブ・ログのグループ化を構成します。
racli disable リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のオブジェクトを無効化します。
racli disable aide リカバリ・アプライアンス上のAdvanced Intrusion Detection Environment (AIDE)を無効にします。
racli disable check リカバリ・アプライアンスで実行されるチェック実行操作の特定のチェック・オブジェクトを無効化します。
racli disable cloud_location リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトを無効化します。
racli disable keystore キーストアを無効化します。
racli disable nfs 指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)を無効化します。
racli enable リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のオブジェクトを有効化します。
racli enable acfs 指定した自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)を有効化します。
racli enable aide リカバリ・アプライアンス上のAdvanced Intrusion Detection Environment (AIDE)を有効にします。
racli enable check リカバリ・アプライアンスでチェックを有効化します。
racli enable cloud_location リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトを有効化します。
racli enable keystore キーストアを開いて使用できるようにします。
racli enable nfs 指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)を有効化します。
racli export データのエクスポートに使用されます。
racli export appliance リカバリ・アプライアンスのエクスポート・バンドルを作成します。
racli install ソフトウェアをインストールします。
racli install appliance リカバリ・アプライアンス・ソフトウェアにソフトウェアをインストールします。
racli install okv_endpoint リカバリ・アプライアンスのOracle Key Vault (OKV)エンド・ポイントに必要なソフトウェアをインストールします。
racli list リカバリ・アプライアンス・スキーマの特定のオブジェクトに関する情報をリストします。
racli list check リカバリ・アプライアンスで使用可能なチェックをリストします。
racli list cloud_key 指定されたクラウド・キーまたはすべてのクラウド・キーの詳細を短い形式(デフォルト)または長い形式でリストします。
racli list cloud_location リカバリ・アプライアンスに認識されているクラウド・ストレージに関する詳細をリストします。
racli list cloud_user 指定されたクラウド・ユーザーまたはすべてのクラウド・ユーザーに関する詳細をリストします。
racli list compute_nodes リカバリ・アプライアンスで使用可能な計算ノードの名前をリストします。
racli list grid_home grid_homeに関する詳細をリストします。
racli list host リカバリ・アプライアンスで使用可能なすべてのホストの詳細をリストします。
racli list nfs 1つ以上のネットワーク・ファイル・システムのマウントに関する詳細をリストします。
racli list okv_endpoint リカバリ・アプライアンスに認識されているOKVエンド・ポイントに関する詳細をリストします。
racli list oracle_home oracle_homeに関する詳細をリストします。
racli list parameter リカバリ・アプライアンスの初期化パラメータの名前と値をリストします。
racli list storage_cells リカバリ・アプライアンスで使用可能なストレージ・セルの名前をリストします。
racli list tag リカバリ・アプライアンスで使用可能な診断タグをリストします。
racli patch 指定したオブジェクトにパッチを適用するためのアクション。
racli patch appliance リカバリ・アプライアンス・ソフトウェアにパッチを適用します。
racli remove リカバリ・アプライアンス・スキーマからオブジェクトを削除します。
racli remove acfs 指定した自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)マウントをリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。
racli remove cloud_key キーに関連付けられているクラウド・ユーザーがない場合にのみ、指定されたクラウド・キーを削除します。
racli remove cloud_location クラウド・アーカイブ・ジョブ・テンプレートがライブラリに関連付けられていないかぎり、指定されたクラウド・ストレージをリカバリ・アプライアンスから削除します。
racli remove cloud_user クラウド・ユーザーを削除します。
racli remove grid_home 指定したGridホームを削除します。
racli remove host 指定したホストを削除します。
racli remove keystore 指定したキーストアをリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。
racli remove nfs 指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)マウントをリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。
racli remove oracle_home 指定したOracleホームを削除します。
racli remove osb_pieces ZDLRAカタログに存在しなくなったすべてのピースをOSBカタログから削除します。
racli remove tag 指定された診断タグをリカバリ・アプライアンスのすべてのノードから削除します。
racli remove vpc_user 指定したユーザー・アカウントをリカバリ・アプライアンス・メタデータ・スキーマから削除します。
racli run リカバリ・アプライアンスに対するオブジェクトのアクションを実行します。
racli run check リカバリ・アプライアンスに対して有効なチェックを実行します。
racli run diagnostics リカバリ・アプライアンスで必要な診断を実行して収集します。
racli start 指定したサービス(オブジェクト)を開始するアクション。
racli start nfs リカバリ・アプライアンスのNFSサービスを開始します。
racli status リカバリ・アプライアンスに関連付けられているオブジェクトのステータスを確認します。
racli status aide Advanced Intrusion Detection Environment (AIDE)のステータスを返します。
racli status appliance アプライアンスのステータスのサマリーを返します。
racli status cloud_location リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトのステータスをリストします。
racli status disk_group ストレージ・セルまたはストレージ・ディスクがASMディスク・グループに追加された後、リバランス操作が完了したことを確認します。
racli status keystore リカバリ・アプライアンスによって使用されているキーストアのステータスを返します。
racli status nfs ネットワーク・ファイル・サービス(NFS)のステータスを返します。
racli status okv_endpoint リカバリ・アプライアンスに関連付けられているOKV_ENDPOINTのステータスを返します。
racli stop 指定したサービス(オブジェクト)を停止するアクション。
racli stop nfs リカバリ・アプライアンスのNFSサービスを停止します。
racli uninstall インストールの一部を戻します。
racli uninstall appliance インストール中にステップを戻します。
racli uninstall okv_endpoint 指定したOKVエンド・ポイントをアンインストールします。
racli update リカバリ・アプライアンスのコンポーネントを更新します。
racli update aide Advanced Intrusion Detection Environment (AIDE)を更新します。
racli update parameter リカバリ・アプライアンスの初期化パラメータを更新します。
racli update storage_location 最新のストレージ・セル数でRAプール・データ・ファイルを更新します。
racli update support_tools ステージング済バイナリzipファイルを使用してAHFおよびExachkバージョンを更新します。
racli upgrade 指定したオブジェクトを次のバージョンにアップグレードするアクション。
racli upgrade appliance リカバリ・アプライアンス・ソフトウェアのバージョンをアップグレードします。
racli version リカバリ・アプライアンスで実行されているソフトウェアのバージョン情報を提供します。

racli add

リカバリ・アプライアンスにオブジェクトを追加します。

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスにオブジェクトを追加します。

racli add acfs

自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)をリカバリ・アプライアンス・スキーマに追加する必要があることを指定します。

構文

racli add acfs --name=myAcfsName --disk_group=myDGName --volume_name=myVolumeName --mount_point=myPath --size=SIZE

オプション

--name

ACFSマウント・オブジェクトに指定する名前

--disk_group

このACFSマウントに使用するASMディスク・グループの名前。

--volume_name

ACFSをマウントするASM VOLUMEの名前。

--mount_point

ACFSオブジェクトをマウントするパス。

--size

ACFSオブジェクトのサイズ。

詳細

自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)をリカバリ・アプライアンス・スキーマに追加する必要があることを指定します。

racli add cloud_key

OCIアクセスに必要な公開キー・ファイルおよび秘密キー・ファイルを生成します。

構文

racli add cloud_key --key_name=KEY_NAME [--fingerprint=PUBFINGERPRINT --pvt_key_path=PVTKEYFILE]

オプション

--key_name

作成するcloud_keyオブジェクトの名前。

--fingerprint

指定された秘密キーとペアの公開キーのメッセージ・ダイジェストの名前を指定します。メッセージ・ダイジェストを使用してリクエストが認証されます。

--pvt_key_path

BMC APIリクエストの署名に使用される秘密キーの名前。キー・ファイルはPEM形式であることが必要です。

詳細

OCIアクセスに必要な公開キー・ファイルおよび秘密キー・ファイルを生成します。また、メッセージ・ダイジェストと既存の秘密キー・ファイルを関連付けます。

最初の構文形式は、OCIアクセスに必要な公開キーと秘密キーを生成します。ユーザーは、生成された公開キーを使用してOCIコンソールからメッセージ・ダイジェストを取得します。

racli add cloud_key --key_name=KEY_NAME

2番目の構文形式は、メッセージ・ダイジェストとすでに存在する秘密キー・ファイルを関連付けます。

racli add cloud_key --key_name=KEY_NAME --fingerprint=PUBFINGERPRINT --pvt_key_path=PVTKEYFILE

racli add cloud_location

クラウド・ストレージ・オブジェクトをリカバリ・アプライアンスに追加します。

構文

racli add cloud_location --cloud_user=CLOUD_USER_NAME --host=HOST_URL --bucket=OCI_BUCKET_NAME [--enable_archive=TRUE] [--archive_after_backup=NUMBER:{DAYS|YEARS} --streams=NUMBER --proxy_host=HTTP_SERVER --proxy_port=HTTP_PORT --proxy_id=HTTP_USER --proxy_pass=HTTP_PASS --import_all_trustcert=X509_CERT_PATH --retain_after_restore=NUMBER:HOURS]

オプション

--archive_after_backup

バックアップがアーカイブ状態に移行されるまでの期間(日数または年数)。「--archive_after_backup=NUMBER:DAYS」または「--archive_after_backup=NUMBER:YEARS」という形式で指定します。ここで、NUMBERは正の整数です。指定されていない場合、デフォルトは2日間です。

--bucket

バックアップが移動されるバケットの名前。指定されたバケットが存在しない場合は、インストール・ツールによって作成されます。

--cloud_user

すべての認証要件を満たす、以前に構成されたcloud_userオブジェクト。

--enable_archive

--archive_after_backupパラメータで指定された時間間隔後に、バックアップ・データのアーカイブを有効にします。指定しない場合、クラウド・アーカイブ機能はデフォルトで無効になります。これは、コールド・ストレージであるクラウド・バケットと同等です。

クラウドの場所がアーカイブに対して有効になっている場合は、後で"racli disable cloud_location"および"racli enable cloud_location"を一時停止/再開機能として使用します。

--host

Oracle Bare Metal Cloudアカウントのホスト名。

--import_all_trustcert

JavaトラストストアからすべてのX509証明書をインポートします。

--streams

この特定のcloud_locationに関連付けられるストリームの数。作成されるsbt_attribセットの数に直接変換されます。

--proxy_host

HTTPプロキシ・サーバー。

--proxy_id

HTTPプロキシ・サーバーのユーザー名。OCI用に使用され、ロケーション・ウォレットのalias_http_proxyの一部として格納されます。

--proxy_pass

HTTPプロキシ・サーバーのパスワード。ロケーション・ウォレットのalias_http_proxyの一部として格納されます。

--proxy_port

HTTPプロキシ・サーバーのポート。OCI-Cサポート用に使用します。

--retain_after_restore

リストア後に情報を保持する時間数を指定します。

「--retain_after_restore=NUMBER:HOURS」という形式で指定します。最大値は「240:HOURS」です。

詳細

クラウド・ストレージ・オブジェクトをリカバリ・アプライアンスに追加します。これは、copy-to-tapeに使用されるsbt_libraryと同様ですが、copy-to-cloudに固有です。ユーザーのクラウド資格証明が必要です。

この例では、リカバリ・アプライアンス・スキーマに新しいクラウド・ストレージ・オブジェクトを追加します。

racli add cloud_location --cloud_user=samu ---host=https://cloud_uri/oci -bucket=sam_backup

racli add cloud_user

リカバリ・アプライアンス・スキーマにクラウド・ユーザーを追加します。

構文

racli add cloud_user --user_name=CLOUD_USER_NAME --key_name=CLOUD_KEY_NAME --user_ocid=UOCID --tenancy_ocid=TOCID [--compartment_ocid=COCID]

オプション

--user_name

この特定のクラウド・ユーザーに関連付けられる名前。

--key_name

このクラウド・ユーザーに関連付けられる特定のクラウド・キー。

--tenancy_ocid

Oracle Bare Metal CloudアカウントのテナンシOCID。

--user_ocid

Oracle Bare Metal CloudアカウントのユーザーOCID。

--compartment_ocid

Oracle Bare Metal Cloudアカウントのテナンシ内のコンパートメントOCID。

詳細

リカバリ・アプライアンス・スキーマにクラウド・ユーザーを追加します。

racli add credential

ユーザー資格証明をリカバリ・アプライアンスのウォレットに追加します。

構文

racli add credential --user_name=OS_USER_ID --alias=ALIAS_ID --wallet_path=PATH_TO_WALLET

オプション

--user_name

追加する資格証明に関連付けられているOSユーザー名。

--alias

追加する資格証明に対応するOSユーザー名に関連付ける別名。

--wallet_path

資格証明を格納するウォレットへのパス。

詳細

ユーザー資格証明をリカバリ・アプライアンスのウォレットに追加します。

この例では、指定したウォレットにsierraの別名が付いたOSユーザーcharlie用の資格証明を追加します。

racli add credential --wallet_path=/raacfs/raadmin/cloud/test --user_name=charlie --alias=sierra

プロンプトが表示されたら、資格証明を追加するOSユーザーのパスワードを入力します。

Enter Password [charlie]:  
Confirm Password [charlie]:

プロンプトが表示されたら、資格証明を追加するウォレットのパスワードを入力します。

Enter Wallet Password: 
Confirm Wallet Password: 

racli add credential_wallet

ウォレット・オブジェクトをリカバリ・アプライアンスに追加します。

構文

racli add credential_wallet --wallet_path=PATH_TO_WALLET

オプション

--wallet_path

資格証明ウォレットが存在するパス。

詳細

ウォレット・オブジェクトをリカバリ・アプライアンスに追加します。キーストアの新しいパスワードの入力とウォレットの入力を求められます。リカバリ・アプライアンス暗号化キーストアにアクセスするための資格証明は、このウォレットに保存されます。

ウォレット・パスが指定されていない場合、デフォルトのパスは/raacfs/raadmin/ra_wallet/を使用します。

この例では、デフォルトのパスに資格証明ウォレットを追加します。

racli add credential_wallet

プロンプトが表示されたら、新しい資格証明ウォレットのパスワードを入力します。

Enter Wallet Password: 
Confirm Wallet Password: 

racli add host

リカバリ・アプライアンス上で使用可能なホストにホストを追加します。

構文

racli add host --host_name=HOSTNAME --ip=IPADDRESS --domain_name=DOMAINNAME

オプション

--host_name

追加するホストの名前を示します。

--ip

追加するホストのIPアドレスを示します。

--domain_name

追加するホストのドメイン名を示します。

詳細

リカバリ・アプライアンス上で使用可能なホストにホストを追加します。

racli add keystore

キーストアをリカバリ・アプライアンスに追加します。

構文

racli add keystore --type=[HSM|SW] --wrl=PATH_TO_WALLET

オプション

--type

作成するキーストアのタイプを指定します。指定しない場合、デフォルトはHSMです。

--wrl

キーストアに使用されるウォレットへのパスを指定します。

詳細

キーストアをリカバリ・アプライアンスに追加します。キーストアには、リカバリ・アプライアンス・クライアント・データベースごとに1つ以上のTDEマスター・キー、およびリカバリ・アプライアンスのTDEマスター・キーが含まれます。クライアントごとのTDEマスター・キーは、クラウドにコピーされるバックアップ・ピースの暗号化に使用されます。

注意: キーストアをアクティブ化するためにリカバリ・アプライアンス・データベースが再起動され、短い停止が計画されます。

この例では、HSMタイプのキーストアをリカバリ・アプライアンスに追加します。

racli add keystore --type=hsm

racli add nfs

ネットワーク・ファイル・システム(NFS)をリカバリ・アプライアンス・スキーマに追加する必要があることを指定します。

構文

racli add nfs --nfs_server=myServerName --nfs_export=myExportPath --name=myNfsMountName --mount_options='NFS_OPTIONS'

オプション

--name

NFSマウント・オブジェクトに指定する名前。

--nfs_server

myExportPathが存在するサーバー名。

--nfs_export

マウントするmyServerNameのパス。

--mount_options

NFSマウント・オプション。例: 'rw,tcp,vers=3,timeo=600,actimeo=0'

詳細

ネットワーク・ファイル・システム(NFS)をリカバリ・アプライアンス・スキーマに追加する必要があることを指定します。

racli add rasys_wallet

rasysユーザーのウォレットを作成します。

構文

racli add rasys_wallet

オプション

詳細

rasysユーザーのウォレットを作成します。

racli add storage_cells

ストレージの場所を拡張するため、新規のRecovery Applianceストレージ・セルを準備します。

構文

racli add storage_cells --cells=cell1,cell2,...celln

オプション

--cells

準備するストレージ・セル名のカンマ区切りリスト。

詳細

ストレージの場所を拡張するため、新規のRecovery Applianceストレージ・セルを準備します。

  • 新規のストレージ・セルは、既存のストレージ・セルと同じバージョンのExadataイメージである必要があります。

  • 新規のストレージ・セルには、関連付けられたデータベースがあってはなりません。これがその場合かどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

    cellcli -e list database

この例では、リカバリ・アプライアンスにcellhost1およびcellhost2という名前のストレージ・セルが追加されます。

racli add storage_cells --cells=cell1,cell,...celln2

racli add storage_disks

ストレージの場所を拡張するため、新たに追加されたストレージ・セルのあるディスクをASMディスク・グループに追加します。

構文

racli add storage_disks --cells=cell1,cell2,...celln --priority=high

オプション

--cell

新しいディスク・グループに対して新たに追加されたストレージ・セル名のカンマ区切りのリストです。

--priority

リバランスの優先度レベルを示します。デフォルト値は、lowです。low = 4。high = 32。

このコマンドは、リバランスの完了後にのみ実行する必要があります。

詳細

ストレージの場所を拡張するため、新たに追加されたストレージ・セルのあるディスクをASMディスク・グループに追加します。

既存のディスク・グループに対してストレージ・セルを追加する前に、事前にracli add storage_cellsを実行してセルを準備する必要があります。

このコマンドは、racli add storage_cellsコマンドを実行している間に要求された場合のみ実行します。

このコマンドはシステムの稼働中に実行できますが、操作の完了にしばらく時間がかかる可能性があり、パフォーマンスに悪影響が及ぶ場合があります。この期間は、パッチ適用や保守などのその他のI/O集中型タスクの実行は避けてください。

次の例では、ストレージ・ディスクにcellhost1およびcellhost2という名前のストレージ・セルを追加します。

racli add storage_disks --cells=cell1,cell2,...celln

racli add tag

Recovery Applianceのすべてのノードに追加する診断タグを指定します。使用方法: racli add tag --tag=myTagName --level=myLevelオプション:追加する新しいタグの名前。

構文

racli add tag --tag=myTagName --level=myLevel

オプション

--tag

追加される新しいタグの名前。

--level

タグに含める、AND処理される診断のレベル。使用可能なレベルは次のとおりです。

レベル1 システム・アクティビティ・レポート。

レベル2 RAダンプtxtファイル。

レベル4 RAダンプ・データ・ポンプ。

レベル8 ORDERING_WAITの分析。

レベル16 破損。

レベル32 各ノードからracliログを収集します。

レベル64 各ノードからRAバージョン情報を取得します。

レベル128 各ノードからストア・ファイルと構成ファイルを取得します。

レベル256 各ノードからrootおよびoracleの履歴を取得します。

レベル512 各ノードからネットワーク情報を取得します。

レベル1024 obtoolを実行して有益な情報を収集します。

レベル2048 各ノードからosbログを取得します。

レベル4096 各ノードから/usr/etc/ob/xcrを取得します。

レベル8192 各ノードからbackup/admin/stateを取得します。

レベル16384 すべてのノードのASMおよびZDLRAのalert.logを取得します。

レベルはAND処理して収集を作成できます。

詳細

リカバリ・アプライアンスのすべてのノードに追加する診断タグを指定します

この例では、各ノードからracliログおよびRAバージョン情報を収集するための新しいタグを追加します。

racli add tag --tag=new_tag --level=196608

racli add vpc_user

リカバリ・アプライアンス・スキーマに新しい仮想プライベート・カタログ(VPC)ユーザー・アカウントを作成します。

構文

racli add vpc_user --user_name=myVpcUserName

オプション

user_name

追加するリカバリ・アプライアンス・カタログ・ユーザー・アカウントの名前。

詳細

リカバリ・アプライアンス・スキーマに新しい仮想プライベート・カタログ(VPC)ユーザー・アカウントを作成します。

各リカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントは、仮想プライベート・カタログの所有者です。

  • パスワードはセキュリティ上の理由でコマンドラインに表示されません。プロンプトが表示されたら、リカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントのパスワードを入力します。パスワードは8文字以上にする必要があります。強力なパスワード認証が使用されているため、単純なパスワードは使用できません。

  • 追加されるリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントは、メタデータ・データベースにすでに存在していてはなりません。

  • DEFAULTデータベース・プロファイルのパスワードには期限があります。パスワードの期限が切れないようにするには、VPCユーザーに関連付けられているプロファイルを変更します。

強力なパスワード認証が使用されているため、単純なパスワードではORA-280003またはORA-20006のエラーが発生する可能性があります。

vpc_userの作成時には、アカウントがロックされます。DEFAULTデータベース・プロファイルには次の制限があります。

  • 試行の失敗回数は10に設定されます。

  • パスワードの有効期間は180日です。

  • パスワードのロック期間は1日です。

  • パスワードの猶予期間は7日です。

この例では、リカバリ・アプライアンス・スキーマにユーザー名ravpc1が追加されます。

racli add vpc_user --user_name=ravpc1

プロンプトが表示されたら、ravpc1のパスワードを入力します。

ravpc1 New Password:

racli alter

リカバリ・アプライアンス・スキーマでサポートされているオブジェクトのプロパティを変更します。

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンス・スキーマでサポートされているオブジェクトのプロパティを変更します。

racli alter check

リカバリ・アプライアンスでチェックを変更します。

構文

racli alter check { --check_name=CHECK_NAME };

オプション

--check_name

リカバリ・アプライアンスで変更するチェックの名前を示します。

詳細

リカバリ・アプライアンスでチェックを変更します。

racli alter cloud_key

クラウド・キーに関連付けられている情報を変更します。

構文

racli alter cloud_key --key_name=KEY_NAME [--fingerprint=PUBFINGERPRINT --pvt_key_path=PVTKEYFILE]

オプション

--key_name

クラウド・キー・オブジェクトの名前。

--fingerprint

指定された秘密キーとペアの公開キーのメッセージ・ダイジェストの名前を指定します。メッセージ・ダイジェストを使用してリクエストが認証されます。

--pvt_key_path

リクエストの署名に使用される秘密キーの名前。キー・ファイルはPEM形式であることが必要です。

詳細

クラウド・キーに関連付けられている情報を変更します。

クラウド・キーは、後でユーザーと関連付けるために、メッセージ・ダイジェストを関連付ける必要があります。

racli alter cloud_location

リカバリ・アプライアンスでサポートされているクラウド・ストレージのプロパティを変更します。

構文

racli alter cloud_location --location_name=CLOUD_LOCATION_NAME [--archive_after_backup=NUMBER:{DAYS|YEARS}] [--streams=NUMBER] [--proxy_host=HTTP_SERVER] [--proxy_id=HTTP_USER] [--proxy_pass=HTTP_PASS] [--proxy_port=HTTP_PORT] [--retain_after_restore=NUMBER:HOURS]

オプション

--archive_after_backup

バックアップがアーカイブ状態に移行されるまでの期間(日数または年数)。「--archive_after_backup=NUMBER:DAYS」または「--archive_after_backup=NUMBER:YEARS」という形式で指定します。ここで、NUMBERは正の整数です。指定されていない場合、デフォルトは2日間です。

--location_name

バックアップの移動先となるクラウドの場所の名前。クラウドの場所は、OCIオブジェクト・ストア・バケットと関連があります。指定されたバケットが存在しない場合は、インストール・ツールによって作成されます。

--proxy_host

HTTPプロキシのホスト。

--proxy_id

HTTPプロキシ・サーバーのユーザー名。OCI用に使用され、ロケーション・ウォレットのalias_http_proxyの一部として格納されます。

--proxy_pass

HTTPプロキシ・サーバーのパスワード。ロケーション・ウォレットのalias_http_proxyの一部として格納されます。

--proxy_port

HTTPプロキシ・サーバーのポート。OCI-Cサポート用に使用します。

--streams

この特定のcloud_locationに関連付けられるストリームの数。作成されるsbt_attribセットの数に直接変換されます。

この特定のcloud_locationに関連付けるストリーム数を指定する整数。

--retain_after_restore

リストア後に情報を保持する時間数を指定します。「--retain_after_restore=NUMBER:HOURS」という形式で指定します。最大値は「240:HOURS」です。

詳細

リカバリ・アプライアンスでサポートされているクラウド・ストレージのプロパティを変更します。これは、copy-to-tapeに使用されるsbt_libraryと同様です。このsbt_libraryはarchive-to-cloudに固有です。

racli alter cloud_user

クラウド・ユーザーに関する情報を変更します。

構文

racli alter cloud_user --cloud_user=CLOUD_USER_NAME --key_name=CLOUD_KEY_NAME --user_ocid=UOCID --tenancy_ocid=TOCID --compartment_ocid=COCID

オプション

--user_name

この特定のクラウド・ユーザーに関連付けられているユーザー名。

--key_name

このクラウド・ユーザーに関連付けられる特定のクラウド・キー。

--tenancy_ocid

Oracle Bare Metal CloudアカウントのテナンシOCID。

--user_ocid

Oracle Bare Metal CloudアカウントのユーザーOCID。

--compartment_ocid

Oracle Bare Metal Cloudアカウントのテナンシ内のコンパートメントOCID。

詳細

クラウド・ユーザーに関する情報を変更します。

racli alter credential_wallet

リカバリ・アプライアンスのウォレット・オブジェクトのパスワードを変更します。

構文

racli alter credential_wallet --wallet_path=PATH_TO_WALLET

オプション

--wallet_path

資格証明ウォレットが存在するパス。

詳細

リカバリ・アプライアンスのウォレット・オブジェクトのパスワードを変更します。

wallet_pathが指定されていない場合、デフォルトのパスは/raacfs/raadmin/ra_wallet/を使用します。

この例では、デフォルトのパスの資格証明ウォレットを変更します

racli add credential_wallet

プロンプトが表示されたら、新しい資格証明ウォレットのパスワードを入力します。

Enter Wallet Password:
Re Enter Password:

racli alter keystore

リカバリ・アプライアンスのTDEマスター・キーを作成するか、新しいキーを生成するか、またはRecovery Appliance上のキーストアのパスワードを変更します。

構文

racli alter keystore { --initalize_key | --restart_db | --password | --rekey }

オプション

--rekey

リカバリ・アプライアンスに対して新しいTDEマスター暗号化キーを生成します(キー更新)。保護されたデータベースのキーは、dmbs_ra.key_rekeyを使用して作成されます。

--password

キーストアの新しいパスワードを指定します。

--initialize_key

キーストアの初期TDEマスター・キーを生成します。

--restart_db

キーストアへの変更後にデータベース・スタックを再起動して、変更がサービスの再開始時に適用されるようにします。

詳細

リカバリ・アプライアンスのTDEマスター・キーを作成するか、新しいキーを生成するか、またはRecovery Appliance上のキーストアのパスワードを変更します。

次の例では、キーストアの変更後にデータベース・スタックを再起動します。

racli alter keystore --restart_db

racli alter parameter

指定したパラメータをチェックとして含めるか無視するかを変更します。

構文

racli alter parameter --type=db --parameter_name=NAME --ignore_check={ false | true } [--force]

オプション

--type

チェックされる初期化パラメータのタイプ。現在はdbのみがサポートされています。

--parameter_name

チェックされる初期化パラメータの名前。

--ignore_check

データベースのチェックでパラメータを無視する(true)か、パラメータを含める(false)かを指定します。

--force

特定のパラメータは、データベースのチェックに重要であるとみなされ、常にチェックされるように除外リストで管理されます。--forceオプションは、パラメータを無視できるように除外リストをバイパスします。

詳細

指定したパラメータをチェックとして含めるか無視するかを変更します。

racli alter passphrase

.

構文

racli alter passphrase

オプション

リカバリ・アプライアンスへのアクセスに使用するパスワードを変更します。

詳細:

  • リカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントに対して指定するパスワードは、8文字以上にする必要があります。強力なパスワード認証が使用されているため、単純なパスワードは使用できません。

詳細

リカバリ・アプライアンスへのアクセスに使用するパスワードを変更します。

  • リカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントに対して指定するパスワードは、8文字以上にする必要があります。強力なパスワード認証が使用されているため、単純なパスワードは使用できません。

racli alter rasys_user

リカバリ・アプライアンスのrasysユーザー・アカウントのパスワードおよびパスワードの管理を変更します。

構文

racli alter rasys_user { --init | --password }

オプション

--init

rasysユーザーの管理を設定します。これは、ほとんどの場合、パッチまたはアップグレード時に実行されます。

rasysウォレットがない場合、これを使用してrasysパスワード管理を再設定できます。

--password

新しいrasysユーザー・パスワードを設定します

詳細

リカバリ・アプライアンスのrasysユーザー・アカウントのパスワードおよびパスワードの管理を変更します。

次の例では、rasysユーザー・アカウントのパスワードを変更します。

racli alter rasys_user --password

要求されたら、新しいパスワードを入力します。

Enter rasys Password:
Confirm new rasys Password:

リカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントに対して指定するパスワードは、8文字以上にする必要があります。強力なパスワード認証が使用されているため、単純なパスワードは使用できません。

racli alter vpc_user

既存のリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントを変更し、そのパスワードを変更します。

構文

racli alter vpc_user --user_name=myVpcUserName

オプション

--user_name

リカバリ・アプライアンスの仮想プライベート・カタログ・ユーザー・アカウント

詳細

既存のリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントを変更し、そのパスワードを変更します。

このコマンドで指定されるuser_nameは、既存のリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントである必要があります。

リカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントに対して指定するパスワードは、8文字以上にする必要があります。強力なパスワード認証が使用されます。

次の例では、ravpc1ユーザー・アカウントのパスワードを変更します。

racli alter vpc_user --user_name=ravpc1

要求されたら、新しいパスワードを入力します。

ravpc1 New Password:

racli configure

リカバリ・アプライアンスによって実行される操作から得たオブジェクトを構成します。

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスによって実行される操作から得たオブジェクトを構成します。

racli configure archive_group

アーカイブ・ログのグループ化を構成します。

構文

racli configure archive_group

オプション

詳細

アーカイブ・ログのグループ化を構成します。

racli disable

リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のオブジェクトを無効化します。

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のオブジェクトを無効化します。オブジェクトは、後ですばやく有効化できるようにリカバリ・アプライアンスに対して既知のままです。

racli disable aide

リカバリ・アプライアンス上のAdvanced Intrusion Detection Environment (AIDE)を無効にします。

構文

racli disable aide

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンス上のAdvanced Intrusion Detection Environment (AIDE)を無効にします。

AIDEは、システム上にファイルのデータベースを作成し、変更を追跡するExadataユーティリティです。AIDEは、ファイルの整合性を確保し、システム侵入を検出します。AIDEは、システムのインストール時およびアップグレード時にはいったん無効にし、その後再び有効にする必要があります。

racli disable check

リカバリ・アプライアンスで実行されるチェック実行操作の特定のチェック・オブジェクトを無効化します。

構文

racli disable check { --check_name=CHECK_NAME }

オプション

--check_name

無効化するチェックの名前を示します。

詳細

リカバリ・アプライアンスで実行されるチェック実行操作の特定のチェック・オブジェクトを無効化します。

racli disable cloud_location

リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトを無効化します。

構文

racli disable cloud_location [ --location_name=CLOUD_LOCATION_NAME ]

オプション

--location_name

無効にするクラウドの場所の名前を指定します。

詳細

リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトを無効化します。有効化アクションでは、指定されていない場合、デフォルトですべてのcloud_locationが処理されます。これは、準備完了状態のsbt_libraryを一時停止することを意味します。

racli disable keystore

キーストアを無効化します。

構文

racli disable keystore

オプション

詳細

キーストアを無効化します。

racli disable nfs

.

構文

racli disable nfs --name=myMountName

オプション

指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)を無効化します。

詳細

--name

NFSマウント・オブジェクトの名前。

racli enable

.

オプション

リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のオブジェクトを有効化します。

詳細

リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のオブジェクトを有効化します。

racli enable acfs

指定した自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)を有効化します。

構文

racli enable acfs --name=myMountName

オプション

--name

ACFSマウント・オブジェクトの名前。

詳細

指定した自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)を有効化します。

racli enable aide

リカバリ・アプライアンス上のAdvanced Intrusion Detection Environment (AIDE)を有効にします。

構文

racli enable aide

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンス上のAdvanced Intrusion Detection Environment (AIDE)を有効にします。

AIDEは、システム上にファイルのデータベースを作成し、変更を追跡するExadataユーティリティです。AIDEは、ファイルの整合性を確保し、システム侵入を検出します。AIDEは、システムのインストール時およびアップグレード時にはいったん無効にし、その後再び有効にする必要があります。

racli enable check

リカバリ・アプライアンスでチェックを有効化します。

構文

racli enable check { --check_name=CHECK_NAME };

オプション

--check_name

リカバリ・アプライアンスで有効にするチェックの名前を示します。

詳細

リカバリ・アプライアンスでチェックを有効化します。

racli enable cloud_location

リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトを有効化します。

構文

racli enable cloud_location [ --location_name=CLOUD_LOCATION_NAME ]

オプション

--location_name

有効にするクラウドの場所の名前を指定します。

詳細

リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトを有効化します。有効化アクションでは、指定されていない場合、デフォルトですべてのcloud_locationが処理されます。これは、一時停止状態のsbt_libraryを再開することを意味します。

racli enable keystore

キーストアを開いて使用できるようにします。

構文

racli enable keystore

オプション

詳細

キーストアを開いて使用できるようにします。これはOKVエンド・ポイント・キーストアで、OKV共有ウォレットとも呼ばれます。

racli enable nfs

指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)を有効化します。

構文

racli enable nfs --name=myMountName

オプション

--name

NFSマウント・オブジェクトの名前。

詳細

指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)を有効化します。

racli export

データのエクスポートに使用されます。

オプション

詳細

データのエクスポートに使用されます。

racli export appliance

リカバリ・アプライアンスのエクスポート・バンドルを作成します。

構文

racli export appliance

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスのエクスポート・バンドルを作成します。

racli install

ソフトウェアをインストールします。

オプション

詳細

ソフトウェアをインストールします。

racli install appliance

リカバリ・アプライアンス・ソフトウェアにソフトウェアをインストールします。

構文

racli install appliance --step={ STEP_NUMBER | ALL } [--import=IMPORT_BUNDLE_PATH]

オプション

--import

インストールに使用するRAエクスポート・バンドルの場所を指定します。

--step

実行するアプライアンスのインストールのステップ番号を指定します。すべてのステップの値範囲は1から7またはallです。

ステップ番号:

  1. ハードウェアおよびプラットフォームを検証および構成します。

  2. ファイル・システムのプロパティおよびユーザーとグループの設定を含む、オペレーティング・システムの構成を行います。

  3. oracleオペレーティング・システム・ユーザーを構成します。

  4. データベース・ファイル・システム(DBFS)マウントを作成し、TNS別名を構成し、通信に必要なウォレットを設定します。

  5. テープ・バックアップ・システムが検出された場合、Oracle Exadata Deployment Assistantのテープ・ライブラリの接続性ページで指定した詳細を使用して、アプライアンスを検証および構成します。

  6. リカバリ・アプライアンス・カタログ・データベースのバックアップを構成して、バックアップを実行するための資格証明を作成します。カタログはリカバリ・アプライアンス・ディスクに自動スケジュールでバックアップされます。

  7. 前のステップでインストールしたすべてのリカバリ・アプライアンス・サービスを起動します。

詳細

リカバリ・アプライアンス・ソフトウェアにソフトウェアをインストールします。

racli install applianceを実行する前に、次を実行します。

  • 現在のすべてのインストール・パッチが/u01/ra_install/linux-x64/WorkDirディレクトリにステージングされていることを確認します。

  • ra_preinstall.plおよびinstall.shスクリプトが実行され、正常に完了していることを確認します。

ステップが失敗した場合は、Oracleサポート・サービスにお問い合せください。

次の例では、ソフトウェアのインストールのステップ2のみが実行されます。

racli install appliance --step=2

次の例では、ソフトウェアのインストールに必要なステップのすべてがシステムおよび構成の設定に基づいて実行されます。

racli install appliance

racli install okv_endpoint

リカバリ・アプライアンスのOracle Key Vault (OKV)エンド・ポイントに必要なソフトウェアをインストールします。

構文

racli install okv_endpoint

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスのOracle Key Vault (OKV)エンド・ポイントに必要なソフトウェアをインストールします。これは、キーストアがアクティブ化された後で1回のみ実行されます。リカバリ・アプライアンスに関連付けられたすべてのOKVエンド・ポイントを追加し、すべてのノードに適用します。

この例では、リカバリ・アプライアンスの各計算ノードに関連付けられたokv_endpointsをインストールします。

racli install okv_endpoint

Enter New Keystore Password:
Confirm New Keystore Password:
Enter RA Wallet Password:
Wed December 23 20:14:40 2018:   Start: Install OKV End Point [compute_node1]
Wed December 23 20:14:43 2018:   End: Install OKV End Point [compute_node1]
Wed December 23 20:14:43 2018:   Start: Install OKV End Point [compute_node2]
Wed December 23 20:14:45 2018:   End: Install OKV End Point [compute_node2]

racli list

リカバリ・アプライアンス・スキーマの特定のオブジェクトに関する情報をリストします。

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンス・スキーマの特定のオブジェクトに関する情報をリストします。

racli list check

リカバリ・アプライアンスで使用可能なチェックをリストします。

構文

racli list check { --status=STATUS | --all } {--verbose}

オプション

--status

STATUS別のチェックをリストします。有効なSTATUSはenabled | disabledです。

--all

すべてのチェックの名前をリストします。

--verbose

指定したチェックの詳細をリストします。

詳細

リカバリ・アプライアンスで使用可能なチェックをリストします。

racli list cloud_key

指定されたクラウド・キーまたはすべてのクラウド・キーの詳細を短い形式(デフォルト)または長い形式でリストします。

構文

racli list cloud_key { --key_name=KEY_NAME | --all } [--long] [--fingerprint]

オプション

--key_name

詳細をリストするクラウド・ストレージに関連付けられているキー名を指定します。

--fingerprint

クラウド・キーに関連付けられているメッセージ・ダイジェストが表示されます。

--all

リカバリ・アプライアンスに認識されているすべてのクラウド・キーに関する詳細をリストします。

--long

1つまたはすべてのクラウド・キーに関する詳細をリストします。

詳細

指定されたクラウド・キーまたはすべてのクラウド・キーの詳細を短い形式(デフォルト)または長い形式でリストします。

racli list cloud_location

リカバリ・アプライアンスに認識されているクラウド・ストレージに関する詳細をリストします。

構文

racli list cloud_location { --location_name=CLOUD_LOCATION_NAME | --all } [--long]

オプション

--location_name

詳細を一覧表示するクラウドの場所の名前を指定します。

--all

リカバリ・アプライアンスに認識されているすべてのクラウド・ストレージに関する詳細をリストします。

--long

1つまたはすべてのコンテナに関する詳細をリストします。

詳細

リカバリ・アプライアンスに認識されているクラウド・ストレージに関する詳細をリストします。

次の例では、すべての既知のcloud_locationオブジェクトをリストします。

racli list cloud_location --all

racli list cloud_user

指定されたクラウド・ユーザーまたはすべてのクラウド・ユーザーに関する詳細をリストします。

構文

racli list cloud_user { --user_name=USER_NAME | --all } [--long]

オプション

--user_name

この特定のクラウド・ユーザーに関連付けられているユーザー名。

--all

リカバリ・アプライアンスに認識されているすべてのクラウド・ユーザーに関する詳細をリストします。

--long

1つまたはすべてのクラウド・ユーザーに関する詳細をリストします。

詳細

指定されたクラウド・ユーザーまたはすべてのクラウド・ユーザーに関する詳細をリストします。

racli list compute_nodes

リカバリ・アプライアンスで使用可能な計算ノードの名前をリストします。

構文

racli list compute_nodes

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスで使用可能な計算ノードの名前をリストします。

racli list grid_home

grid_homeに関する詳細をリストします。

構文

racli list grid_home { --active | --inactive | --removed | --all }

オプション

--active

アクティブなgrid_homeに関する詳細をリストします。

--inactive

すべての非アクティブなgrid_homeに関する詳細をリストします。

--removed

削除されたgrid_homeに関する詳細をリストします。

--all

すべてのgrid_homeに関する詳細をリストします。

詳細

grid_homeに関する詳細をリストします。

racli list host

リカバリ・アプライアンスで使用可能なすべてのホストの詳細をリストします。

構文

racli list host

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスで使用可能なすべてのホストの詳細をリストします。

racli list nfs

1つ以上のネットワーク・ファイル・システムのマウントに関する詳細をリストします。

構文

racli list nfs { --mount_name=myName | --all }

オプション

--mount_name

リストされるNFSマウントの名前。

--all

すべてのNFSマウントをリストすることを指定します。

詳細

1つ以上のネットワーク・ファイル・システムのマウントに関する詳細をリストします。

racli list okv_endpoint

リカバリ・アプライアンスに認識されているOKVエンド・ポイントに関する詳細をリストします。

構文

racli list okv_endpoint [--all] [--long]

オプション

--all

リカバリ・アプライアンスに認識されているすべてのokv_endpointをリストします。

--long

リカバリ・アプライアンスに認識されているOKVエンド・ポイントに関する拡張詳細をリストします。

詳細

リカバリ・アプライアンスに認識されているOKVエンド・ポイントに関する詳細をリストします。

次の例では、拡張詳細を持つすべてのOKVエンド・ポイントをリストします。

racli list okv_endpoint --all --long

racli list oracle_home

oracle_homeに関する詳細をリストします。

構文

racli list oracle_home { --active | --inactive | --removed | --all }

オプション

--active

アクティブなoracle_homeに関する詳細をリストします。

--inactive

すべての非アクティブなoracle_homeに関する詳細をリストします。

--removed

削除されたoracle_homeに関する詳細をリストします。

--all

すべてのoracle_homeに関する詳細をリストします。

詳細

oracle_homeに関する詳細をリストします。

racli list parameter

リカバリ・アプライアンスの初期化パラメータの名前と値をリストします。

構文

racli list parameter --type=db [--invalid | --valid | --all] [--long]

オプション

--type

リストする初期化パラメータのタイプ。

--invalid

無効な初期化パラメータ名のみを表示します。

--valid

有効な初期化パラメータ名のみを表示します。

--all

すべての初期化パラメータ名を表示します。

--long

初期化パラメータの値および名前を表示します。

詳細

リカバリ・アプライアンスの初期化パラメータの名前と値をリストします。

racli list storage_cells

リカバリ・アプライアンスで使用可能なストレージ・セルの名前をリストします。

構文

racli list storage_cells

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスで使用可能なストレージ・セルの名前をリストします。

racli list tag

リカバリ・アプライアンスで使用可能な診断タグをリストします。

構文

racli list tag { --tag=<TAG_NAME> | --all }

オプション

--tag
     List diagnostics performed under the specific tag.
--all
     List diagnostics performed by all tags.

詳細

リカバリ・アプライアンスで使用可能な診断タグをリストします。

racli patch

指定したオブジェクトにパッチを適用するためのアクション。

オプション

詳細

指定したオブジェクトにパッチを適用するためのアクション。

racli patch appliance

リカバリ・アプライアンス・ソフトウェアにパッチを適用します。

構文

racli patch appliance --step=STEP_NUMBER [--ignore_incidents]

オプション

--step

実行するアプライアンスのアップグレードのステップ番号を指定します。値の範囲は1から2です。

ステップ番号:

  1. アップグレードの前に事前チェックを実行します。停止時間は必要ありません。ソフトウェアを変更しないでください。

  2. パッチを実行します。完全停止が必要であり、その後に事後チェックが続きます。

--ignore_incidents

アクティブなインシデントを無視します(お薦めしません)。

詳細

リカバリ・アプライアンス・ソフトウェアにパッチを適用します。

racli remove

リカバリ・アプライアンス・スキーマからオブジェクトを削除します。

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンス・スキーマからオブジェクトを削除します。削除されたオブジェクトはリカバリ・アプライアンスには認識されなくなり、後ですぐに有効化することはできません。

racli remove acfs

指定した自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)マウントをリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。

構文

racli remove acfs --mount_name=myName

オプション

--mount_name

削除するACFSマウントの名前。

詳細

指定した自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)マウントをリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。

racli remove cloud_key

.

構文

racli remove cloud_key --key_name=KEY_NAME

オプション

キーに関連付けられているクラウド・ユーザーがない場合にのみ、指定されたクラウド・キーを削除します。

詳細

--key_name

削除する公開キーと秘密キーの名前。

racli remove cloud_location

クラウド・アーカイブ・ジョブ・テンプレートがライブラリに関連付けられていないかぎり、指定されたクラウド・ストレージをリカバリ・アプライアンスから削除します。

構文

racli remove cloud_location --location_name=LOCATION_NAME [--force]

オプション

--location_name

削除するクラウドの場所の名前を指定します。

--force

クラウド・ストレージ・ジョブ・テンプレートがライブラリに関連付けられている場合、このオプションを選択すると強制的に削除されます。

詳細

クラウド・アーカイブ・ジョブ・テンプレートがライブラリに関連付けられていないかぎり、指定されたクラウド・ストレージをリカバリ・アプライアンスから削除します。

racli remove cloud_user

クラウド・ユーザーを削除します。

オプション

--user_name

この特定のユーザーに関連付けられているクラウド・ユーザー・オブジェクトの名前。

詳細

クラウド・ユーザーを削除します。クラウドの場所に関連付けられているクラウド・ユーザーは削除できません。

racli remove grid_home

指定したGridホームを削除します。

構文

racli remove grid_home --grid_home=inactiveGridHome

オプション

--grid_home

削除するgrid_homeのパス。

詳細

指定したGridホームを削除します。

racli remove host

指定したホストを削除します。

構文

racli remove host --host_name=HOSTNAME

オプション

--host_name

削除するホストの名前を示します。

詳細

指定したホストを削除します。

racli remove keystore

指定したキーストアをリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。

構文

racli remove keystore

オプション

詳細

指定したキーストアをリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。

racli remove nfs

指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)マウントをリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。

構文

racli remove nfs --mount_name=myName

オプション

--mount_name

削除するNFSマウントの名前。

詳細

指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)マウントをリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。

racli remove oracle_home

指定したOracleホームを削除します。

構文

racli remove oracle_home --oracle_home=inactiveOracleHome

オプション

--oracle_home

削除するoracle_homeのパス。

詳細

指定したOracleホームを削除します。

racli remove osb_pieces

ZDLRAカタログに存在しなくなったすべてのピースをOSBカタログから削除します。

構文

racli remove osb_pieces

オプション

詳細

ZDLRAカタログに存在しなくなったすべてのピースをOSBカタログから削除します。

racli remove tag

指定された診断タグをリカバリ・アプライアンスのすべてのノードから削除します。

構文

racli remove tag --tag=TagName

オプション

--tag

削除する診断タグの名前。

詳細

指定された診断タグをリカバリ・アプライアンスのすべてのノードから削除します。

racli remove vpc_user

指定したユーザー・アカウントをリカバリ・アプライアンス・メタデータ・スキーマから削除します。

構文

racli remove vpc_user --user_name=myVPCUserName

オプション

--user_name

リカバリ・アプライアンスの仮想プライベート・カタログ・ユーザー。

詳細

指定したユーザー・アカウントをリカバリ・アプライアンス・メタデータ・スキーマから削除します。

  • 指定したユーザー・アカウントが、リカバリ・アプライアンス・スキーマに存在している必要があります。

  • 指定したユーザー・アカウントは、保護されたデータベースに関連付けられていてはなりません。

次の例では、ユーザー・アカウントravpc1をメタデータ・リポジトリから削除します。

racli remove vpc_user --user_name=ravpc1

racli run

リカバリ・アプライアンスに対するオブジェクトのアクションを実行します。

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスに対するオブジェクトのアクションを実行します。

racli run check

リカバリ・アプライアンスに対して有効なチェックを実行します。

構文

racli run check { --check_name=CHECK_NAME | --group_name=GROUP_NAME | --all };

オプション

--all

すべてのチェックが実行されていることを示します。

--check_name

実行するチェックの名前を示します。

--group_name

実行するチェック・グループの名前を示します。

詳細

リカバリ・アプライアンスに対して有効なチェックを実行します。

racli run diagnostics

リカバリ・アプライアンスで必要な診断を実行して収集します。

構文

racli run diagnostics { --tag=TAG | --level=LEVEL | --path };

オプション

--tag

収集する診断タグの名前を指定します。デフォルトのタグは次のとおりです。

sar: システム・アクティビティ・レポート

txt_dump: RAダンプtxtファイル

dp_dump: RAダンプ・データ・ポンプ

ord_wait: ORDERING_WAITの分析

corruption: 破損

racli_logs: 各ノードからracliログを収集します

ra_version: 各ノードからRAバージョン情報を取得します

str_cfg: 各ノードからストア・ファイルと構成ファイルを取得します

history: 各ノードからのrootおよびoracleの履歴を取得します

network: 各ノードからネットワーク情報を取得します

obtooldiag: obtoolを実行して有益な情報を収集します

osblogs: 各ノードからosbログを取得します

osbxcr: 各ノードから/usr/etc/ob/xcrを取得します

osbstate: 各ノードからbackup/admin/stateを取得します

alerts: 各ノードからASMおよびRDBMSのalert.logを取得します

awr: 過去7日間のawrダンプを生成します

収集タグ:

ra_low:

  [1] Generates a System Activity Report on the Recovery Appliance.

  [2] Gets the version information from each node of the Recovery Appliance.
        

ra_med:

  [1] Generates a System Activity Report on the Recovery Appliance.

  [2] Performs a text format dump of the Recovery Appliance.

  [3] Gets the version information from each node of the Recovery Appliance.

ra_high:

  [1] Generates a System Activity Report on the Recovery Appliance.

  [2] Performs a datapump dump of the Recovery Appliance.

  [3] Gets the version information from each node of the Recovery Appliance.

osb_low:

  [1] Gets OSB information through obtool on the Recovery Appliance.

  [2] Gathers OSB logs from all nodes of the Recovery Appliance.

osb_med:

  [1] Gets OSB information through obtool on the Recovery Appliance.

  [2] Gathers OSB logs from all nodes of the Recovery Appliance.

  [3] Gathers OSB xcr files from all nodes of the Recovery Appliance.

osb_high:

  [1] Gets OSB information through obtool on the Recovery Appliance.

  [2] Gathers OSB logs from all nodes of the Recovery Appliance.

  [3] Gathers OSB xcr files from all nodes of the Recovery Appliance.

  [4] Gathers OSB state files from the current node of the Recovery Appliance.
--level

または、タグが存在しない場合は、レベルを直接指定できます。レベルは次のとおりです。

レベル1 システム・アクティビティ・レポート。

レベル2 RAダンプtxtファイル。

レベル4 RAダンプ・データ・ポンプ。

レベル8 ORDERING_WAITの分析。

レベル16 破損。

レベル32 各ノードからracliログを収集します。

レベル64 各ノードからRAバージョン情報を取得します。

レベル128 各ノードからストア・ファイルと構成ファイルを取得します。

レベル256 各ノードからrootおよびoracleの履歴を取得します。

レベル512 各ノードからネットワーク情報を取得します。

レベル1024 obtoolを実行して有益な情報を収集します。

レベル2048 各ノードからosbログを取得します。

レベル4096 各ノードから/usr/etc/ob/xcrを取得します。

レベル8192 各ノードからbackup/admin/stateを取得します。

レベル16384 すべてのノードのASMおよびZDLRAのalert.logを取得します。

レベル32768 過去7日間のawrダンプを生成します。

レベルは加法的であるため、システム・アクティビティ・レポートおよびRAダンプtxtファイルを収集する場合は、--level=3を使用します。

--path

診断バンドルが作成されるリカバリ・アプライアンス上の場所を指定します。デフォルトはradumpです。

詳細

リカバリ・アプライアンスで必要な診断を実行して収集します。

次の例では、すべてのノードからracliログを収集し、デフォルトの場所(/radump)にバンドルを作成します。

racli run diagnostics --tag=racli_logs

次の例では、レベルを直接使用し、システム・アクティビティ・レポートとalert.logを実行してバンドルし、バンドルをパス/tmpに作成します。

racli run diagnostics --level=16385 --path=/tmp

racli start

指定したサービス(オブジェクト)を開始するアクション。

オプション

詳細

指定したサービス(オブジェクト)を開始するアクション。

racli start nfs

リカバリ・アプライアンスのNFSサービスを開始します。

構文

racli start nfs --name=myMountName

オプション

--name

起動するNFSマウントの名前。

詳細

リカバリ・アプライアンスのNFSサービスを開始します。

racli status

リカバリ・アプライアンスに関連付けられているオブジェクトのステータスを確認します。

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスに関連付けられているオブジェクトのステータスを確認します。

racli status aide

Advanced Intrusion Detection Environment (AIDE)のステータスを返します。

構文

racli status aide

オプション

詳細

Advanced Intrusion Detection Environment (AIDE)のステータスを返します。

racli status appliance

アプライアンスのステータスのサマリーを返します。

構文

racli status appliance

オプション

詳細

アプライアンスのステータスのサマリーを返します。

racli status cloud_location

リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトのステータスをリストします。

構文

racli status cloud_location [ --location_name=CLOUD_LOCATION_NAME ] [--long]

オプション

--location_name

ステータスをリストするクラウドの場所の名前を指定します。

--long

リカバリ・アプライアンスに認識されているクラウド・ストレージに関する拡張詳細をリストします。

詳細

リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトのステータスをリストします。このアクションでは、指定しない場合、デフォルトですべてのcloud_locationが処理されます。

racli status disk_group

ストレージ・セルまたはストレージ・ディスクがASMディスク・グループに追加された後、リバランス操作が完了したことを確認します。

構文

racli status disk_group

オプション

詳細

ストレージ・セルまたはストレージ・ディスクがASMディスク・グループに追加された後、リバランス操作が完了したことを確認します。

このコマンドは、racli update storage_locationコマンドを実行してASMリバランスが完了したことを確認する前に実行します。

グリッド・ディスクおよびストレージ領域をリカバリ・アプライアンスに追加する前に、すべてのリバランスが完了している必要があります。

racli status keystore

リカバリ・アプライアンスによって使用されているキーストアのステータスを返します。

構文

racli status keystore

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスによって使用されているキーストアのステータスを返します。

racli status nfs

ネットワーク・ファイル・サービス(NFS)のステータスを返します。

構文

racli status nfs --name=myMountName

オプション

詳細

ネットワーク・ファイル・サービス(NFS)のステータスを返します。

racli status okv_endpoint

リカバリ・アプライアンスに関連付けられているOKV_ENDPOINTのステータスを返します。

構文

racli status okv_endpoint

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスに関連付けられているOKV_ENDPOINTのステータスを返します。

racli stop

指定したサービス(オブジェクト)を停止するアクション。

オプション

詳細

指定したサービス(オブジェクト)を停止するアクション。

racli stop nfs

リカバリ・アプライアンスのNFSサービスを停止します。

構文

racli stop nfs --name=myMountName

オプション

--name

起動するACFSマウントの名前。

詳細

リカバリ・アプライアンスのNFSサービスを停止します。

racli uninstall

インストールの一部を戻します。

オプション

詳細

インストールの一部を戻します。

racli uninstall appliance

インストール中にステップを戻します。

構文

racli uninstall appliance --step={ STEP_NUMBER | ALL }

オプション

--step

実行するアプライアンスのアンインストールのステップ番号を指定します。すべてのステップの値範囲は1から7またはallです。

ステップ番号:

  1. ハードウェアおよびプラットフォームの構成を解除します。

  2. ファイル・システムのプロパティおよびユーザーとグループの設定を含む、オペレーティング・システムの構成を解除します。

  3. Oracleオペレーティング・システム・ユーザーの構成を解除します。

  4. ファイル・システムのマウントを削除し、TNS別名の構成を解除し、通信用のウォレットを無効にします。

  5. テープ・バックアップ・システムが検出された場合、テープ・バックアップに使用されるリソースの構成を解除します。

  6. リカバリ・アプライアンス・カタログ・データベースのバックアップの構成を解除して、バックアップを実行するための資格証明を削除します。

  7. インストールされているすべてのリカバリ・アプライアンス・サービスを停止します。

詳細

インストール中にステップを戻します。

通常、エラーを検出し、修正後にステップを再実行する必要がある場合に使用されます。アンインストールは逆の番号順に実行する必要があります。

ノート:

失敗したインストール・ステップのためにuninstallコマンドを実行する場合は、Oracleサポート・サービスに連絡することをお薦めします。

次の例では、インストール手順のステップ3のみを元に戻します。

racli uninstall appliance --step=3

次に、インストール手順のすべてのステップを逆の順序で元に戻します。

racli uninstall appliance

racli uninstall okv_endpoint

指定したOKVエンド・ポイントをアンインストールします。

構文

racli uninstall okv_endpoint [--force]

オプション

--force

指定した場合、OKVエンド・ポイントのアンインストールを強制します。

それ以外の場合は、OKVエンド・ポイントを利用しているアクティブなストレージの場所のチェックが行われます。使用中のストレージの場所がある場合、警告が発行されてアンインストールが失敗します。

詳細

指定したOKVエンド・ポイントをアンインストールします。

この例では、リカバリ・アプライアンスに関連付けられたOKVエンド・ポイントを強制的にアンインストールします。

racli uninstall okv_endpoint --force

Thu August 17 06:03:55 2018: Start: Remove OKV End Point
Thu August 17 06:03:55 2018: 
  WARNING:
    Found active cloud locations.
    Removing the OKV endpoint will mean this Recovery Appliance can't recover 
      backups at cloud locations without an endpoint configured. Thu August 17 06:03:55 2018:   Start: Remove OKV End Point [node1]
Thu August 17 06:03:55 2018:   End: Remove OKV End Point [node1]
Thu August 17 06:03:55 2018:   Start: Remove OKV End Point [node2]
Thu August 17 06:03:55 2018:   End: Remove OKV End Point [node2]
Thu August 17 06:03:55 2018:   End: Remove OKV End Point

racli update

リカバリ・アプライアンスのコンポーネントを更新します。

オプション

詳細

リカバリ・アプライアンスのコンポーネントを更新します。

racli update aide

Advanced Intrusion Detection Environment (AIDE)を更新します。

構文

racli update aide

オプション

詳細

Advanced Intrusion Detection Environment (AIDE)を更新します。

AIDEは、システム上にファイルのデータベースを作成し、変更を追跡するExadataユーティリティです。AIDEは、ファイルの整合性を確保し、システム侵入を検出します。

racli update parameter

リカバリ・アプライアンスの初期化パラメータを更新します。

構文

racli update parameter --type=db [--restart_db]

オプション

--type

更新する初期化パラメータのタイプ。現在はdbのみがサポートされています。

詳細

リカバリ・アプライアンスの初期化パラメータを更新します。

racli update storage_location

最新のストレージ・セル数でRAプール・データ・ファイルを更新します。

構文

racli update storage_location --cells=cell1,cell2,...celln

オプション

詳細

最新のストレージ・セル数でRAプール・データ・ファイルを更新します。

racli update support_tools

ステージング済バイナリzipファイルを使用してAHFおよびExachkバージョンを更新します。

構文

racli update support_tools {--ahf_file=<AHF_FILE_NAME>} {--exachk_file=<EXACHK_FILE_NAME>}

オプション

--ahf_file

指定されたAHFバージョンが更新されます。

--exachk_file

指定されたExachkバージョンが更新されます。

詳細

ステージング済バイナリzipファイルを使用してTFAおよびExachkバージョンを更新します。

racli upgrade

指定したオブジェクトを次のバージョンにアップグレードするアクション。

オプション

詳細

指定したオブジェクトを次のバージョンにアップグレードするアクション。

racli upgrade appliance

リカバリ・アプライアンス・ソフトウェアのバージョンをアップグレードします。

構文

racli upgrade appliance --step=STEP_NUMBER [--ignore_incidents]

オプション

--step

実行するアプライアンスのアップグレードのステップ番号を指定します。値の範囲は1から5です。

ステップ番号:

  1. アップグレードの前に事前チェックを実行します。停止時間は必要ありません。ソフトウェアを変更しないでください。

  2. 新しいソフトウェア・スタックをステージングします。停止時間は必要ありません。ソフトウェアを変更しないでください。

  3. ステージングした項目を使用してアップグレードを実行します。完全な停止が必要です。その後に、古いファイルの事後チェックおよびクリーンアップが続きます。

  4. DBFSをACFSに移行します。DBFSに存在するすべてのファイルは、新しいACFSに移行されます。

  5. 12.1.x.x.xから12.2.0.1.0にOSBをアップグレードします。

--ignore_incidents

アクティブなインシデントを無視します(お薦めしません)。

詳細

リカバリ・アプライアンス・ソフトウェアのバージョンをアップグレードします。

racli version

リカバリ・アプライアンスで実行されているソフトウェアのバージョン情報を提供します。

構文

racli version

オプション

rarpm version

リカバリ・アプライアンスに現在インストールされているra_automation rpm。

rdbms version

リカバリ・アプライアンスに現在インストールされているデータベースのバージョン。

transaction

リカバリ・アプライアンスで実行中のバージョンに関連付けられた特定のトランザクション。

zdlra version

リカバリ・アプライアンスにインストールされ、実行中のベース・ソフトウェア・バージョン。

詳細

リカバリ・アプライアンスで実行されているソフトウェアのバージョン情報を提供します。

提供されるバージョン情報は次のとおりです。