13 ハードウェアの再構成
この章では、基本的な調整方法について説明します。この付録には、次の項があります。
コンポーネントのパスワードの変更
ハードウェアおよびソフトウェアの初期構成後に各種ラック・コンポーネントのパスワードを変更することをお薦めします。
関連項目:
各種リカバリ・アプライアンス・コンポーネントのデフォルトのユーザーおよびパスワードのリストは、Oracle Zero Data Loss Recovery Applianceのデフォルトのユーザー・アカウントを参照してください。計算サーバーのパスワードの変更
計算サーバーでユーザー・アカウントおよびGRUBパスワードを変更できます。計算サーバーのデフォルト・ユーザー・アカウントはroot
およびソフトウェア所有者アカウントです。通常、ソフトウェア所有者のアカウントはoracle
です。
ユーザー・アカウントのパスワードの変更
計算サーバーには、root
およびソフトウェア所有者(通常はoracle
)の2つのデフォルトのユーザー・アカウントがあります。
計算サーバーでユーザー・アカウントのパスワードを変更するには、次のようにします。
ストレージ・サーバーのパスワードの変更
ストレージ・サーバーのデフォルトのユーザー・アカウントはroot
、celladmin
およびcellmonitor
です。
ストレージ・サーバーでユーザー・アカウントのパスワードを変更するには、次のようにします。
PDUでの新規ユーザーの作成とパスワードの変更
配電ユニット(PDU)のデフォルトのユーザー・アカウントはadmin
です。最大で5つまでユーザーを作成し、そのパスワードを設定できます。
PDUでユーザーおよびパスワードを作成するには、次のようにします。
Oracle ILOMパスワードの変更
Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)のデフォルトのユーザー・アカウントはroot
です。
Oracle ILOMユーザーのパスワードを変更するには、次のようにします。
この例では、user1
のパスワードが変更されます。
set /SP/users/user1 password Changing password for user /SP/users/user1/password... Enter new password:******** Enter new password again:******** New password was successfully set for user /SP/users/user1
InfiniBandスイッチのパスワードの変更
InfiniBandスイッチのデフォルトのユーザー・アカウントはroot
、ilom-admin
、ilom-user
、ilom-operator
およびnm2user
です。
InfiniBandスイッチでユーザーのパスワードを変更するには、次のようにします。
関連項目:
次のWebサイトの『Sun Datacenter InfiniBand Switch 36 User's Guide』を参照してください。
Ciscoイーサネット・スイッチのパスワードの変更
Ciscoイーサネット・スイッチにはユーザー・アカウントがありません。パスワードはいわゆる有効化パスワードであり、ユーザー・アカウントに固有ではありません。
Ciscoイーサネット・スイッチのパスワードを変更するには、次のようにします。
リカバリ・アプライアンス・データベース・ユーザーのパスワード変更
リカバリ・アプライアンスのデフォルトのデータベース・ユーザー・アカウントのパスワードを変更することをお薦めします。
リカバリ・アプライアンス・データベース・ユーザーのパスワードを変更するには:
-
rasys
として、計算サーバーにログインします。 -
次のRACLIコマンドを発行します。
racli alter rasys_user --password
-
要求された場合は、新しいパスワードを入力して確認します。
Enter rasys Password: Confirm new rasys Password:
リカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントに対して指定するパスワードは、8文字以上にする必要があります。強力なパスワード認証が使用されているため、単純なパスワードは使用できません。
関連項目:
リカバリ・アプライアンスのデフォルトのデータベース・ユーザーおよびパスワードの詳細は、Oracle Zero Data Loss Recovery Applianceのデフォルトのユーザー・アカウントを参照してください。OSBテープ・バックアップ・パスワードの変更
OSBテープ・バックアップのデフォルトのアカウントには、アプリケーション・ユーザーのadmin
とoracle
および暗号化キーウォレットのアカウントがあります。
OSBテープ・バックアップ・アプリケーション・ユーザーのパスワードを変更するには:
-
root
として、計算サーバーにログインします。 -
obtool chuser
コマンドを使用します。この例では、
admin
アカウントのパスワードが変更されます。# obtool chuser -q admin Password:******** Password (again):******** #
OSBテープ・バックアップの暗号化キーウォレットのパスワードを変更します。
-
root
として、計算サーバーにログインします。 -
次のコマンドを実行します。
# export OBCONFIG=/osbcat/etc/obconfig # obcm chpass --keywallet Old wallet password:******** New wallet password:******** New wallet password (again):******** Wallet password has been reset #
関連項目:
リカバリ・アプライアンスのデフォルトのOSBテープ・バックアップ・アカウントおよびパスワードの詳細は、Oracle Zero Data Loss Recovery Applianceのデフォルトのユーザー・アカウントを参照してください。DNSサーバーの変更
ドメイン・ネーム・システム(DNS)サーバーの構成設定は、初期設定後に変更できます。リカバリ・アプライアンスのすべてのサーバーおよびスイッチは、同じDNSサーバーを参照する必要があります。この項では、サーバーおよびスイッチを同じDNSサーバーに設定する方法について説明します。サーバーは1回に1つずつ変更することをお薦めします。
InfiniBandスイッチでのDNSサーバー・アドレスの変更
InfiniBandスイッチでDNSサーバー・アドレスを変更するには、Oracle ILOMに接続し、ilom-admin
ユーザーとしてログインします。次のいずれかの方法を選択できます。
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Oracle ILOM Webインタフェース
「構成」タブをクリックして、DNSサーバー・アドレスを設定します。
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Oracle ILOM CLI
次のコマンドを使用して、DNSを設定します。
set /SP/clients/dns nameserver=dns_ip
前述のコマンドで、dns_ipはDNSサーバーのIPアドレスです。複数のサーバーの場合は、カンマ区切りのリストを入力します。次に例を示します。
set /SP/clients/dns nameserver=dns_ip1,dns_ip2,dns_ip3
NTPサーバーの変更
ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーの構成設定は、初期設定後に変更できます。同じ時刻に同期されるように、リカバリ・アプライアンスのすべてのサーバーおよびスイッチは、同じNTPサーバーを参照する必要があります。この項では、リカバリ・アプライアンスのサーバーおよびスイッチを同じNTPサーバー・アドレスに設定する方法について説明します。各サーバーは1つずつ変更することをお薦めします。
この項の内容は次のタスクを含みます:
ノート:
-
このタスクが完了したら、リカバリ・アプライアンスを再起動する必要があります。
-
リカバリ・アプライアンスで使用する1つまたは2つのNTPサーバーを構成できます。
タイムゾーン設定の変更
この項では、初期の構成およびデプロイメント後に、リカバリ・アプライアンスでタイムゾーンを変更する場合の詳細を示します。タイムゾーン設定を変更する場合は、次のコンポーネントを変更する必要があります。
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ストレージ・サーバー
-
計算サーバー
-
Sun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチ
-
Ciscoスイッチ
ノート:
タイムゾーン設定を変更する前に、ストレージ・サーバー上のセル・サービスとOracle Clusterwareサービスを停止する必要があります。
次のタスクでは、コンポーネントでタイムゾーン設定を変更する方法について説明します: