15 証明書の管理
Oracle Key Vaultで生成された証明書に加えて、サード・パーティの証明書を管理できます。
- 証明書のローテーション
Oracle Key Vaultで生成された証明書とサード・パーティの証明書はいずれもローテーションできます。 - コンソール証明書の管理
Oracle Key Vault管理コンソールを使用して、コンソール証明書を管理できます。
15.1 証明書のローテーション
Oracle Key Vaultで生成された証明書とサード・パーティの証明書はいずれもローテーションできます。
- 証明書のローテーションについて
証明書ローテーション・プロセスでは、Oracle Key Vaultサーバー内のすべての証明書を取得します。この操作では、コンソール証明書はローテーションされません。 - 証明書のローテーションの管理に関するアドバイス
Oracle Key Vaultでは、証明書をローテーションする最適な方法に関するアドバイスが提供されます。 - すべての証明書のローテーション
Oracle Key Vault管理コンソールを使用して、証明書をローテーションできます。 - 証明書のローテーション・ステータスの確認
Oracle Key Vault管理コンソールを使用して、証明書のローテーションのステータスをチェックできます。
親トピック: 証明書の管理
15.1.1 証明書のローテーションについて
証明書ローテーション・プロセスは、Oracle Key Vaultサーバー内のすべての証明書を取得します。この操作では、コンソール証明書はローテーションされません。
Oracle Key Vault内の証明書は730日間続きます。証明書(サーバー証明書とエンドポイント証明書の両方)をローテーションしない場合、証明書を使用するエンドポイントはOracle Key Vaultサーバーに接続できません。この場合、エンドポイントを再エンロールする必要があります。このシナリオを回避するには、730日の制限が切れる前に証明書をローテーションするよう警告するアラートを構成できます。ローテーション・プロセスは、1回の操作ですべての証明書のローテーションを処理します。Oracle Key Vaultサーバー証明書の有効期限が切れるまでの時間は、Oracle Key Vault管理コンソールの「Configure Alerts」ページで「OKV Server Certificate Expiration」設定を選択して確認できます。エンドポイントの証明書の有効期限を確認するには、「Endpoints」ページに移動して、「Certificate Expires」フィールドを確認する必要があります。
スタンドアロン環境に加えて、プライマリ/スタンバイ環境およびマルチマスター・クラスタ環境でも証明書をローテーションできます。いずれの場合も、Oracle Key Vaultにより、プライマリ/スタンバイ構成でも、マルチマスター・クラスタ構成のすべてのノードでも、両方のシステムの証明書が自動的に同期されます。追加の構成を実行する必要はありません。
関連項目
親トピック: 証明書のローテーション
15.1.2 証明書のローテーションの管理に関するアドバイス
Oracle Key Vaultでは、証明書をローテーションする最適な方法に関するアドバイスが提供されます。
- ノードの追加中に証明書のローテーションを開始しないでください。
- 証明書のローテーション中にノード操作(ノードの追加や無効化など)を試行しないでください。
- クラスタ内のすべてのノードがアクティブでないかぎり、証明書のローテーションは開始できません。「Cluster Monitoring」ページをチェックして、ノードがアクティブかどうかを確認できます。(「Cluster」タブをクリックし、左側のナビゲーション・バーから「Monitoring」を選択します。)
- プライマリ/スタンバイ構成では、プライマリ・データベースが読取り専用制限モードになっている場合、証明書のローテーションは実行しないでください。構成内の両方のサーバーがアクティブで、互いに同期されている場合にのみ、証明書のローテーションを開始します。
- 以前のリリースからアップグレードされたシステムで証明書のローテーションを実行している場合は、エンドポイントも必ずアップグレードします。ソフトウェアがアップグレードされていないエンドポイントは、更新された資格証明を受信しません。
- バックアップ操作またはリストア操作の進行中は、証明書のローテーションを実行できません。
- 証明書のローテーションを実行する前に、Oracle Key Vaultシステムをバックアップします。
親トピック: 証明書のローテーション
15.1.3 すべての証明書のローテーション
Oracle Key Vault管理コンソールを使用して、証明書をローテーションできます。
15.1.4 証明書のローテーション・ステータスの確認
Oracle Key Vault管理コンソールを使用して、証明書のローテーションのステータスをチェックできます。
親トピック: 証明書のローテーション
15.2 コンソール証明書の管理
Oracle Key Vault管理コンソールを使用して、コンソールの証明書を管理できます。
- コンソール証明書の管理について
Oracle Key Vaultでは、よりセキュアな接続を確保するために認証局(CA)によって署名された証明書をインストールできます。 - ステップ1: 証明書リクエストのダウンロード
コンソール証明書をリクエストするときに、警告メッセージを抑止できます。 - ステップ2: 証明書の署名
Oracle Key Vaultcertificate.csr
ファイルをダウンロードした後、署名を受けることができます。 - ステップ3: 署名付き証明書のOracle Key Vaultへのアップロード
署名付き証明書のアップロードに加えて、必要に応じて証明書の非アクティブ化と再アクティブ化を選択できます。 - 特別なユースケース・シナリオでのコンソール証明書
状況によっては、コンソール証明書を使用する際に追加のステップを実行する必要があります。
親トピック: 証明書の管理
15.2.1 コンソール証明書の管理について
Oracle Key Vaultでは、よりセキュアな接続を確保するために認証局(CA)によって署名された証明書をインストールできます。
ユーザーのアイデンティティの証明、通信チャネルの暗号化、およびOracle Key Vaultシステム全体の交換対象データの保護を目的として、サード・パーティのCAが署名した証明書をOracle Key Vaultにアップロードできます。
コンソール証明書をインストールするには、証明書リクエストを生成し、CAによる署名を取得して、署名付き証明書をOracle Key Vaultにアップロードしなおす必要があります。
親トピック: コンソール証明書の管理
15.2.2 ステップ1: 証明書リクエストのダウンロード
コンソール証明書をリクエストするときに、警告メッセージを抑止できます。
親トピック: コンソール証明書の管理
15.2.3 ステップ2: 証明書の署名
Oracle Key Vault certificate.csr
ファイルをダウンロードした後、署名を受けることができます。
証明書に署名を受けるには、バンド外の方式を使用して、選択したCAの署名を取得できます。
その後、管理コンソールを使用して、署名付き証明書をOracle Key Vaultにアップロードしなおすことができます。
親トピック: コンソール証明書の管理
15.2.4 ステップ3: Oracle Key Vaultへの署名付き証明書のアップロード
署名付き証明書のアップロードに加えて、オプションで証明書の非アクティブ化および再アクティブ化を選択できます。
親トピック: コンソール証明書の管理
15.2.5 特殊なユース・ケース・シナリオのコンソール証明書
状況によっては、コンソール証明書を使用する際に追加のステップを実行する必要があります。
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プライマリ・スタンバイ環境: プライマリ・スタンバイ構成でコンソール証明書を使用する場合は、最初にプライマリ・サーバーおよびスタンバイ・サーバーに証明書をインストールし、次に、それらをペアにする必要があります。
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RESTfulサービス: コンソール証明書をインストールする場合は、新しい証明書を使用する前に、RESTfulソフトウェア・ユーティリティを再度ダウンロードする必要があります。
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バックアップからリストアされたデータ: コンソール証明書をインストールしてバックアップを実行し、その後、そのバックアップから別のOracle Key Vaultアプライアンスをリストアした場合は、コンソール証明書を使用する前に、新しいサーバーにコンソール証明書を再インストールする必要があります。リストア・プロセスではコンソール証明書はコピーされません。
親トピック: コンソール証明書の管理