自己ホスト・エンジン
Oracle Linux Virtualization Managerでは、自己ホスト・エンジンとは仮想化された環境のことであり、その環境内にあるホストの仮想マシン内でエンジンが実行されます。 エンジン用の仮想マシンは、ホスト構成プロセスの一環として作成されます。 また、エンジンはホスト構成と並行してインストールおよび構成されます。
エンジンは物理ハードウェア上ではなく仮想マシンとして実行されるため、自己ホスト・エンジンに必要な物理リソースは少なくなります。 また、エンジンは高可用性に設定されているため、エンジン仮想マシンを実行しているホストがメンテナンス・モードになったり、予期せず失敗した場合、仮想マシンは環境内の別のホストに自動的に移行されます。 高可用性をサポートするには、自己ホスト・エンジンのホストが少なくとも2つは必要です。
oVirt Engine Virtual Applianceを使用して、エンジン仮想マシンをインストールします。 アプライアンスはデプロイメント・プロセス中にインストールされますが、必要に応じて、デプロイを開始する前にアプライアンスをホストにインストールできます。
# dnf install ovirt-engine-appliance
結合インタフェースを使用して高可用性を実現したり、VLANを使用して様々なタイプのトラフィック(たとえば、記憶域または管理接続用)を分離する場合は、これらのインタフェースを構成してからデプロイする必要があります。
エンジン仮想マシンをカスタマイズする場合は、アプライアンスでカスタムcloud-initスクリプトを使用できます。 デプロイ中にデフォルトのcloud-initスクリプトを生成したり、必要に応じてカスタマイズすることができます。
自己ホスト・エンジンをデプロイするには、「Oracle Linux Virtualization Manager: スタート・ガイド」の自己ホスト・エンジン・デプロイメントを参照してください。
ノート:
概念情報、トラブルシューティングおよび管理タスクを確認するには、「oVirtドキュメント」のoVirt自己ホスト・エンジン・ガイドを参照してください。