このリリースでの『Oracle Secure Backupリファレンス』の変更点
ここでは、Oracle Secure Backup 18.1の新機能および変更された機能について説明します。
Oracle Secure Backup 18.1での変更点
Oracle Secure Backup 18.1のOracle Secure Backupリファレンスの変更点は次のとおりです。
新機能
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Oracle Secure Backupでは、Oracle Cloud Infrastructure Object Storageへのバックアップがサポートされるようになりました。
Oracle Cloud Storageは、他のOracle Secure Backupデバイスと同様の方法で、Oracle Secure Backupクラウド・ストレージ・デバイスを使用してアクセスおよび管理されます。クライアント・ホストでバックアップ・データを暗号化することによって、すべてのバックアップ・データがクラウド・ストレージ・デバイスに安全に書き込まれ、暗号化キーはOracle Secure Backup管理サーバーによって管理されます。
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バックアップを実際にリストアせずにバックアップの整合性を検証できます。
バックアップ・イメージ・インスタンスの作成またはコピー中に、Oracle Secure Backupはチェックサムを計算し、この値をバックアップ・メタデータの一部として格納します。バックアップ・イメージ・インスタンスの有効性をテストするために、チェックサムが再計算され、格納されているチェックサムと比較されます。チェックサム計算は、管理ドメイン・レベルまたはデバイス・レベルで設定できます。
validatechecksum、mkdev、chdev、enablecloudchecksum、enablediskchecksum、およびenabletapechecksumを参照してください。
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クラウド・ウォレットを作成するプロセスが簡略化されています。
obcmを参照してください。
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cpinstance
コマンドで新しいオプションusecloudenc
が導入され、レガシー暗号化されていないデータまたはハードウェア暗号化データをOracle Cloudストレージにコピーできます。cpinstanceを参照してください。
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Oracle Secure Backupは、新しいクラウド・ストレージ・クラス層
infrequentaccess
を提供します。このストレージ・オプションは、ユーザーがあまり頻繁にアクセスしないが、必要なときに利用できるようにするデータに役立ちます。アクセス頻度の低いオプションのストレージ・コストは、標準的なObject Storage層よりも低くなっています。
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Oracle Secure Backupは、Oracle Secure Backupジョブ・スケジューラに影響を与えることなく、サマリー・レポートをシームレスに生成するための新しいユーティリティ
obsum
を提供します。obsum
ユーティリティは、スケジューラの過度の負荷を回避するために独立して実行されます。obsumを参照してください。