129 DBMS_PROCESS
DBMS_PROCESS
パッケージは、事前生成サーバーを管理するためのインタフェースを提供します。
この章のトピックは、次のとおりです:
129.1 DBMS_PROCESSの概要
Oracle Databaseは、デフォルトで、フォアグラウンド・プロセスを事前生成してクライアント接続のパフォーマンスを向上させることができます。
事前生成されたプロセスとは、生成されたもののまだセッションが割り当てられていないプロセスのことです。ユーザーがデータベースに接続する場合、またはサービス・プロセスが必要な場合、プロセスでは必要に応じて追加の初期化が実行されます。
フォアグラウンド・プロセスを管理するには、DBMS_PROCESS
パッケージを使用します。このパッケージのプロシージャは、接続プールのフォアグラウンド・プロセス数の構成、接続プールの起動および接続プールの停止を行います。
参照:
-
事前作成されたプロセスの管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
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専用サーバーの生成方法を決定する
USE_DEDICATED_BROKER
パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。TRUE
の場合、リスナーは専用サーバーを生成する専用接続ブローカに接続を送信できます。FALSE
の場合、リスナーは専用サーバーを直接生成するように設定されます。
129.3 DBMS_PROCESSサブプログラムの要約
この表は、DBMS_PROCESS
サブプログラムを示し、簡単に説明しています。
表129-1 DBMS_PROCESSパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
フォアグラウンド接続プールの事前生成される最小プロセス数、バッチで事前生成されるプロセス数および事前生成される初期のプロセス数を構成します。 |
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事前生成されたフォアグラウンド・プロセス・プールを起動します。 |
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事前生成されたフォアグラウンド・プロセス・プールを停止します。 |
129.3.1 CONFIGURE_POOLプロシージャ
このプロシージャは、フォアグラウンド接続プールの事前生成される最小プロセス数、バッチで事前生成されるプロセス数および事前生成される初期のプロセス数を構成します。
構文
DBMS_PROCESS.CONFIGURE_POOL( pool_name IN VARCHAR2 DEFAULT "SYS_DEFAULT_FOREGROUND_POOL", min_count IN NUMBER DEFAULT 10, batch_count IN NUMBER DEFAULT 20, init_count IN NUMBER DEFAULT 0);
パラメータ
表129-2 CONFIGURE_POOLプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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フォアグラウンド・プールの名前。 |
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事前生成されたプロセスのバッチがプール内に生成されるまでの数(デフォルトは10。プロセスの最大数は64,000)。 |
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プール内に生成される事前生成されたサーバーのバッチ(デフォルトは20)。 |
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起動時に生成される、または大量の接続の前にバッチで生成される一連の事前生成されたサーバー(デフォルトは0)。 |
例外
表129-3 CONFIGURE_POOLプロシージャの例外
エラー | 説明 |
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事前生成が有効になっていません。 |
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事前生成プールが見つかりません。 |
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事前生成プールがすでに起動されています。 |
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事前生成プールが起動されていません。 |
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プロセス・プールの構成値が無効です。 |
使用上のノート
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フォアグラウンド・プロセスに関する情報を見つけるには、
V$PROCESS_POOL
動的ビューを問い合せます。
例
BEGIN DBMS_PROCESS.CONFIGURE_POOL ( pool_name => 'hrdb_pool', min_count => 40, batch_count => 20, init_count => 10); END; /
129.3.2 START_POOLプロシージャ
このプロシージャは、事前生成されたフォアグラウンド・プロセス・プールを起動します。
構文
DBMS_PROCESS.START_POOL( pool_name IN VARCHAR2 DEFAULT "SYS_DEFAULT_FOREGROUND_POOL");
パラメータ
表129-4 START_POOLプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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事前生成されたフォアグラウンド・プロセス・プールの名前。既存のプールを見つけるには、 |
例外
表129-5 START_POOLプロシージャの例外
エラー | 説明 |
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事前生成プールが見つかりません。 |
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事前生成プールがすでに起動されています。 |
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事前生成プールが起動されていません。 |
例
BEGIN DBMS_PROCESS.START_POOL ( pool_name => 'hrdb_pool', END;
129.3.3 STOP_POOLプロシージャ
このプロシージャは、事前生成されたフォアグラウンド・プロセス・プールを停止します。
構文
DBMS_PROCESS.STOP_POOL( pool_name IN VARCHAR2 DEFAULT "SYS_DEFAULT_FOREGROUND_POOL");
パラメータ
表129-6 STOP_POOLプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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事前生成されたフォアグラウンド・プロセス・プールの名前。既存のプールを見つけるには、 |
例外
表129-7 STOP_POOLプロシージャの例外
エラー | 説明 |
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事前生成プールが見つかりません。 |
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事前生成プールがすでに起動されています。 |
|
事前生成プールが起動されていません。 |
例
BEGIN DBMS_PROCESS.STOP_POOL ( pool_name => 'hrdb_pool', END;