180 DBMS_TTS
DBMS_TTSパッケージは、トランスポータブル・セットが自己完結型かどうかをチェックします。すべての違反が、ビューTRANSPORT_SET_VIOLATIONS
から選択できる一時表に挿入されます。
この章のトピックは、次のとおりです:
180.1 DBMS_TTSのセキュリティ・モデル
このプロシージャは、execute_catalog_role
を付与されているユーザーのみが実行できます。このロールは、初期段階ではユーザーSYSにのみ割り当てられています。
180.2 DBMS_TTSの例外
DBMS_TTS
パッケージは、欠落しているまたは無効なトランスポータブル表領域に対する例外を作成します。
ts_not_found EXCEPTION; PRAGMA exception_init(ts_not_found, -29304); ts_not_found_num NUMBER := -29304; invalid_ts_list EXCEPTION; PRAGMA exception_init(invalid_ts_list, -29346); invalid_ts_list_num NUMBER := -29346; sys_or_tmp_ts EXCEPTION; PRAGMA exception_init(sys_or_tmp_ts, -29351); sys_or_tmp_ts_num NUMBER := -29351;
180.3 DBMS_TTSの操作上のノート
トランスポータブル表領域に関しては、参照整合性制約の有効化および無効化の処理が異なります。
-
無効化された参照整合性制約は、トランスポータビリティ・ルールに違反せず、インポート・フェーズ時に削除されます。
-
有効化された参照整合性制約は、トランスポータブル・セット外の表領域の表を参照する場合に、トランスポータビリティ・ルールに違反します。
180.4 DBMS_TTSサブプログラムの要約
表に示す2つのプロシージャは、データベース管理者がコールするように設計されています。
表180-1 DBMS_TTSパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
トランスポータブル表領域関連のデータをダウングレードします。 |
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表領域(トランスポート可能)のセットが自己完結型かどうかをチェックします。 |
180.4.2 TRANSPORT_SET_CHECKプロシージャ
このプロシージャは、表領域(トランスポート可能)のセットが自己完結型かどうかをチェックします。このプロシージャのコール後、ユーザーはビューから選択して、違反があればそのリストを調べることができます。
構文
DBMS_TTS.TRANSPORT_SET_CHECK ( ts_list IN CLOB, incl_constraints IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, full_check IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表180-2 TRANSPORT_SET_CHECKプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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1つ以上の表領域のカンマ区切りリスト。 |
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表領域が自己完結型かどうかを調べるときに、参照整合性制約を考慮する場合は |
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完全または部分的な依存性チェックが必要かどうかを示します。 |
例
ビューで行が戻らない場合、表領域のセットは自己完結型です。次に例を示します。
SQLPLUS> EXECUTE DBMS_TTS.TRANSPORT_SET_CHECK('foo,bar', TRUE); SQLPLUS> SELECT * FROM TRANSPORT_SET_VIOLATIONS;