182 DBMS_UMF
DBMS_UMF
パッケージは、Oracle DatabaseのRemote Management Framework (RMF)をデプロイするためのインタフェースを提供します。RMFは、Oracle Databaseのパフォーマンス統計を収集するために使用されます。
参照:
Oracle DatabaseのRMFの構成の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。
この章では、次の項目について説明します。
182.1 DBMS_UMFサブプログラムの要約
このトピックは、DBMS_UMF
サブプログラムをアルファベット順に示し、簡単に説明しています。
表182-1 DBMS_UMFパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
RMFトポロジ内のノードを構成します。 |
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RMFトポロジ内の2つのノード間にデータベース・リンクを作成します。 |
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RMFトポロジを作成します。 |
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RMFトポロジ内の2つのノード間のデータベース・リンクを削除します。 |
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RMFトポロジを削除します。 |
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RMFトポロジ内のノードでサービスを有効化します。 |
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RMFトポロジ内のノードのノードIDを戻します。 |
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RMFトポロジ内のノードのノード名を戻します。 |
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RMFトポロジ内の宛先IDを戻します。 |
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ローカル・ノードのRMFトポロジ名を戻します。 |
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RMFトポロジ内のデータベース・リンクに関する情報を戻します。 |
|
RMFトポロジ内のノードに関する情報を戻します。 |
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RMFトポロジ内のノードを登録します。 |
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ソース・ノードをRMFトポロジ内の宛先ノードとして指定します。 |
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RMFトポロジ内のノードの構成を再設定します。 |
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RMFトポロジ内のノードの登録を削除します。 |
182.1.1 CONFIGURE_NODEプロシージャ
このプロシージャは、RMFトポロジに登録する必要があるノードを構成します。このプロシージャは、構成する必要があるノードで実行する必要があります。
構文
DBMS_UMF.CONFIGURE_NODE(
node_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
dblink_to_target IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表182-2 CONFIGURE_NODEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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ノードの名前。 RMFトポロジ内の各ノードには一意の名前を割り当てる必要があります。このプロシージャでノードの名前が指定されない場合は、初期化パラメータ |
|
このノードから宛先ノードへのデータベース・リンク。 |
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.2 CREATE_LINKプロシージャ
このプロシージャは、RMFトポロジ内の2つのノード間にデータベース・リンクを作成します。このプロシージャは、宛先ノードのみで実行する必要があります。
構文
DBMS_UMF.CREATE_LINK(
topology_name IN VARCHAR2,
node_a_name IN VARCHAR2,
node_b_name IN VARCHAR2,
dblink_a_to_b IN VARCHAR2,
dblink_b_to_a IN VARCHAR2);
パラメータ
表182-3 CREATE_LINKプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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RMFトポロジの名前。 |
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最初のノードの名前。 |
|
2番目のノードの名前。 |
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最初のノードから2番目のノードへのデータベース・リンク。 |
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2番目のノードから最初のノードへのデータベース・リンク。 |
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.3 CREATE_TOPOLOGYプロシージャ
このプロシージャは、RMFトポロジを作成し、このトポロジの宛先ノードとしてそれが実行されるノードを指定します。
構文
DBMS_UMF.CREATE_TOPOLOGY(
topology_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表182-4 CREATE_TOPOLOGYプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
RMFトポロジの名前。 |
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.4 DROP_LINKプロシージャ
このプロシージャは、RMFトポロジ内の2つのノード間のデータベース・リンクを削除します。このプロシージャは、宛先ノードのみで実行する必要があります。
構文
DBMS_UMF.DROP_LINK(
topology_name IN VARCHAR2,
node_a_name IN VARCHAR2,
node_b_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表182-5 DROP_LINKプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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RMFトポロジの名前。 |
|
最初のノードの名前。 |
|
2番目のノードの名前。 |
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.5 DROP_TOPOLOGYプロシージャ
このプロシージャは、RMFトポロジを削除します。このプロシージャは、宛先ノードのみで実行する必要があります。
構文
DBMS_UMF.DROP_TOPOLOGY(
topology_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表182-6 DROP_TOPOLOGYプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
削除するトポロジの名前。 |
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.6 ENABLE_SERVICEプロシージャ
このプロシージャは、RMFトポロジ内のノードでAWRサービスなどのサービスを有効化します。このプロシージャは、宛先ノードのみで実行する必要があります。
構文
DBMS_UMF.ENABLE_SERVICE(
topology_name IN VARCHAR2,
node_name IN VARCHAR2,
service_type IN NUMBER);
パラメータ
表182-7 ENABLE_SERVICEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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RMFトポロジの名前。 |
|
特定のサービスを有効にする必要があるノードの名前。 |
|
サービスを識別する数値定数。このパラメータに指定できる値は |
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.7 GET_NODE_ID_LOCALファンクション
このファンクションは、RMFトポロジ内の、このファンクションが実行されたノードのノードIDを戻します。
構文
DBMS_UMF.GET_NODE_ID_LOCAL(
topology_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL)
RETURN NUMBER;
パラメータ
表182-8 GET_NODE_ID_LOCALファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ノードが登録されているRMFトポロジの名前。 |
戻り値
RMFトポロジ内の、このファンクションが実行されたノードのノードIDを戻します。
セキュリティ・モデル
このファンクションを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.8 GET_NODE_NAME_LOCALファンクション
このファンクションは、RMFトポロジ内の、このファンクションが実行されたノードの名前を戻します。
構文
DBMS_UMF.GET_NODE_NAME_LOCAL RETURN VARCHAR2;
戻り値
RMFトポロジ内の、このファンクションが実行されたノードの名前を戻します。
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.9 GET_TARGET_IDファンクション
このファンクションは、RMFトポロジ内の宛先ノードのIDを戻します。このファンクションは、RMFトポロジ内の任意のノードで実行できます。
構文
DBMS_UMF.GET_TARGET_ID(
topology_name IN VARCHAR2)
RETURN NUMBER;
パラメータ
表182-9 GET_TARGET_IDファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
RMFトポロジの名前。 |
戻り値
RMFトポロジ内の宛先ノードのIDを戻します。
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.10 GET_TOPOLOGY_NAME_LOCALファンクション
このファンクションは、このファンクションが実行されたノードのアクティブなRMFトポロジの名前を戻します。
構文
DBMS_UMF.GET_TOPOLOGY_NAME_LOCAL RETURN VARCHAR2;
戻り値
このファンクションが実行されたノードのアクティブなRMFトポロジの名前を戻します。
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.11 QUERY_LINK_INFOプロシージャ
このプロシージャは、RMFトポロジ内の2つのノード間のデータベース・リンクの名前を戻します。このプロシージャは、RMFトポロジ内の任意のノードで実行できます。
構文
DBMS_UMF.QUERY_LINK_INFO(
topology_name IN VARCHAR2,
from_node_id IN NUMBER,
to_node_id IN NUMBER,
link_name OUT VARCHAR2);
パラメータ
表182-10 QUERY_LINK_INFOプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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RMFトポロジの名前。 |
|
最初のノードのノードID。 |
|
2番目のノードのノードID。 |
|
プロシージャにより戻される最初のノードから2番目のノードへのデータベース・リンクの名前。 |
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.12 QUERY_NODE_INFOプロシージャ
このプロシージャは、RMFトポロジ内のノードに関する情報を戻します。このプロシージャは、RMFトポロジ内の任意のノードで実行できます。
構文
DBMS_UMF.QUERY_NODE_INFO(
topology_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
node_name IN VARCHAR2,
node_id OUT NUMBER);
DBMS_UMF.QUERY_NODE_INFO(
node_id IN NUMBER,
topology_name OUT VARCHAR2,
node_name OUT VARCHAR2);
パラメータ
表182-11 QUERY_NODE_INFOプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ノードが登録されているRMFトポロジの名前。 |
|
ノードの名前。 |
|
ノードの識別子。 |
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.13 REGISTER_NODEファンクションおよびプロシージャ
このファンクションおよびプロシージャは、RMFトポロジにノードを登録します。このプロシージャおよびファンクションは、RMFトポロジ内の宛先ノードのみで実行する必要があります。
構文
DBMS_UMF.REGISTER_NODE(
topology_name IN VARCHAR2,
node_name IN VARCHAR2,
dblink_to_node IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
dblink_from_node IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
as_source IN VARCHAR2 DEFAULT 'TRUE',
as_candidate_target IN VARCHAR2 DEFAULT 'FALSE');
DBMS_UMF.REGISTER_NODE(
topology_name IN VARCHAR2,
node_name IN VARCHAR2,
dblink_to_node IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
dblink_from_node IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
as_source IN VARCHAR2 DEFAULT 'TRUE',
as_candidate_target IN VARCHAR2 DEFAULT 'FALSE');
node_id OUT VARCHAR2);
DBMS_UMF.REGISTER_NODE(
topology_name IN VARCHAR2,
node_name IN VARCHAR2,
dblink_to_node IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
dblink_from_node IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
as_source IN VARCHAR2 DEFAULT 'TRUE',
as_candidate_target IN VARCHAR2 DEFAULT 'FALSE')
RETURN NUMBER;
パラメータ
表182-12 REGISTER_NODEファンクションおよびプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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RMFトポロジの名前。 |
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登録するノードの名前。 |
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宛先からノードへのデータベース・リンクの名前。 |
|
ノードから宛先へのデータベース・リンクの名前。 |
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ノードがソースである場合は |
|
ノードが宛先候補である場合は |
|
プロシージャにより戻されるノードID。 |
戻り値
登録されたノードのノードIDを戻します。
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.14 SWITCH_DESTINATIONプロシージャ
このプロシージャは、宛先候補をRMFトポロジ内の新しい宛先にします。このプロシージャは、宛先候補のノードのみで実行する必要があります。
構文
DBMS_UMF.SWITCH_DESTINATION(
topology_name IN VARCHAR2,
force_switch IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表182-13 SWITCH_DESTINATIONプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
RMFトポロジの名前。 |
|
|
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.15 UNCONFIGURE_NODEプロシージャ
このプロシージャは、このプロシージャが実行されたノードの構成の詳細を削除します。
構文
DBMS_UMF.UNCONFIGURE_NODE;
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。
182.1.16 UNREGISTER_NODEプロシージャ
このプロシージャは、RMFトポロジのノードを削除します。このプロシージャは、宛先ノードのみで実行する必要があります。
構文
DBMS_UMF.UNREGISTER_NODE(
topology_name IN VARCHAR2,
node_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表182-14 UNREGISTER_NODEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
RMFトポロジの名前。 |
|
トポロジから削除する必要があるノードの名前。 |
セキュリティ・モデル
このプロシージャを実行できるのは、データベース・ユーザーSYS
およびSYS$UMF
のみです。