189 DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY
パッケージを使用すると、スナップショットやベースラインの管理などの操作を実行することで、自動ワークロード・リポジトリ(AWR)を管理できます。
この章の内容は次のとおりです。
参照:
自動ワークロード・リポジトリの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。
189.1 DBMS_WORKLOAD_REPOSITORYの例
次の例では、データベースID 1557521192、インスタンスID 1、スナップショットID 5390と5391、およびデフォルト・オプションを指定し、DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY
パッケージを使用してAWRテキスト・レポートを生成する方法を示します。
-- make sure to set line size appropriately -- set linesize 152 SELECT output FROM TABLE( DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_REPORT_TEXT( 1557521192, 1, 5390, 5392) ) ;
この例のように、DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY
パッケージ・ファンクションを直接コールすることもできますが、パッケージ・ファンクション用に提供された、対応するSQLスクリプト(この場合はawrrpt.sql
)を使用することをお薦めします。このスクリプトを使用すると、必要な情報の入力を求められます。
189.2 DBMS_WORKLOAD_REPOSITORYのデータ構造
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY
パッケージは、オブジェクト・タイプおよび関連する表タイプを定義します。
オブジェクト・タイプ
189.2.1 DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY AWR_BASELINE_METRIC_TYPEオブジェクト・タイプ
このタイプは、ベースラインに対応するメトリックの値を示します。
構文
TYPE awr_baseline_metric_type AS OBJECT ( baseline_name VARCHAR2(64), dbid NUMBER NOT NULL, instance_number NUMBER NOT NULL, beg_time DATE NOT NULL, end_time DATE NOT NULL, metric_id NUMBER NOT NULL, metric_name VARCHAR2(64) NOT NULL, metric_unit VARCHAR2(64) NOT NULL, num_interval NUMBER NOT NULL, interval_size NUMBER NOT NULL, average NUMBER NOT NULL, minimum NUMBER NOT NULL, maximum NUMBER NOT NULL);
フィールド
表189-1 AWR_BASELINE_METRIC_TYPEのフィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
|
ベースラインの名前 |
|
スナップショットのデータベースID |
|
スナップショットのインスタンス番号 |
|
その間隔の開始時間 |
|
その間隔の終了時間 |
|
メトリックID |
|
メトリック名 |
|
測定の単位 |
|
確認された間隔の数 |
|
間隔の長さ(100分の1秒単位) |
|
その期間の平均 |
|
検出された最小値 |
|
検出された最大値 |
189.2.2 DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY AWR_BASELINE_METRIC_TYPE_TABLE表タイプ
このタイプは、SELECT_BASELINE_METRICファンクションで使用されます。
構文
CREATE TYPE awr_baseline_metric_type_table AS TABLE OF awr_baseline_metric_type;
189.3 DBMS_WORKLOAD_REPOSITORYサブプログラムの要約
この表は、DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY
サブプログラムを示し、簡単に説明しています。
表189-2 DBMS_WORKLOAD_REPOSITORYパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
色の付いたSQL IDを追加します。 |
|
グローバルまたはOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)のASHスポット・レポートをHTML形式で表示します。 |
|
グローバルまたはOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)のASHスポット・レポートをテキスト形式で表示します。 |
|
ASH分析アクティブ・レポートを表示します。 |
|
ASHレポートをHTMLで表示します。 |
|
ASHレポートをテキストで表示します。 |
|
AWR Diff-DiffレポートをHTMLで表示します。 |
|
AWR Diff-Diffレポートをテキストで表示します。 |
|
グローバルAWR期間の比較レポートをHTMLで表示します。 |
|
グローバルAWR期間の比較レポートをテキストで表示します。 |
|
グローバルAWRレポートをHTMLで表示します。 |
|
グローバルAWRレポートをテキストで表示します。 |
|
AWRレポートをHTMLで表示します。 |
|
AWRレポートをテキストで表示します。 |
|
レポートの行数などの指定されたレポートのしきい値を構成します。 |
|
AWR SQLレポートをHTML形式で表示します。 |
|
AWR SQLレポートをテキスト形式で表示します。 |
|
制限付きのセッション・モードでのデータベースのAWRスナップショット作成を制御します。 |
|
単一のベースラインを作成します。 |
|
ベースライン・テンプレートを作成します。 |
|
リモート管理フレームワーク(RMF)を使用して、即時にマニュアル・リモート・スナップショットを作成します。 |
|
マニュアル・ローカル・スナップショットを即時に作成します。 |
|
以前に定義したベースラインを削除します。 |
|
不要になったベースライン・テンプレートを削除します。 |
|
スナップショットの範囲を削除します。 |
|
ローカルAWRデータベースのデータベース識別子を戻します。 |
|
デフォルトの変動ウィンドウ・ベースラインのウィンドウ・サイズを変更します。 |
|
スナップショット設定を変更します。 |
|
SQL詳細をパージします。具体的には、 |
|
リモート管理フレームワーク(RMF)を使用して、AWRでリモート・データベースを登録します。 |
|
色の付いたSQL IDを削除します。 |
|
ベースラインの名前を変更します。 |
|
スナップショットの範囲について、ベースラインに対応するメトリックの値を示します。 |
|
すべてのスナップショットについて、ベースラインに対応するメトリックの値を示します。 |
|
リモート管理フレームワーク(RMF)を使用して、AWRからリモート・データベースの統計、メタデータおよびパーティションをすべて削除します。 |
|
AWRに格納されているデータファイルおよび表領域情報を、データベースの現在の情報で更新します。 |
|
ローカル・データベースのオブジェクトを表す |
189.3.1 ADD_COLORED_SQLプロシージャ
このプロシージャでは色の付いたSQL IDを追加します。
SQL IDに色が付いている場合、そのSQL IDはアクティビティのレベルに関係なく、すべてのスナップショットで取得され、必ずしもTOP
SQL
である必要はなくなります。スナップショット・タイムにカーソル・キャッシュでこのSQLが検出された場合、取得が発生します。このSQLの色を解除するには、REMOVE_COLORED_SQLプロシージャをコールします。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.ADD_COLORED_SQL( sql_id IN VARCHAR2, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表189-3 ADD_COLORED_SQLプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
13文字の外部SQL ID。 |
|
オプションのDBID (デフォルトはローカル |
189.3.2 ASH_GLOBAL_REPORT_HTMLファンクション
このテーブル・ファンクションは、グローバルまたはOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)のASHスポット・レポートをHTML形式で表示します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.ASH_GLOBAL_REPORT_HTML( l_dbid IN NUMBER, l_inst_num IN VARCHAR2((1023), l_btime IN DATE, l_etime IN DATE, l_options IN NUMBER DEFAULT 0, l_slot_width IN NUMBER DEFAULT 0, l_sid IN NUMBER DEFAULT NULL, l_sql_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_wait_class IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_service_hash IN NUMBER DEFAULT NULL, l_module IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_action IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_client_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_plsql_entry IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_data_src IN NUMBER DEFAULT 0, l_container IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN awrrpt_html_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-4 ASH_GLOBAL_REPORT_HTMLのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データベース識別子。 |
|
インスタンスのリスト( |
|
開始時間。 |
|
終了時間。 |
|
レポート・レベル(現在は使用されていません)。 |
|
レポートの「トップ・アクティビティ」セクションで使用するスロットの幅(秒)を指定します。この引数はオプションで、これを指定しない場合、 |
|
セッションID(「使用上のノート」を参照)。 |
|
SQL ID(「使用上のノート」を参照)。 |
|
待機クラス名(「使用上のノート」を参照)。 |
|
サービス名のハッシュ(「使用上のノート」を参照)。 |
|
モジュール名(「使用上のノート」を参照)。 |
|
アクション名(「使用上のノート」を参照)。 |
|
エンドツーエンドのバックトレースのクライアントID(「使用上のノート」を参照)。 |
|
PL/SQLエントリ・ポイント(「使用上のノート」を参照)。 |
|
レポートはディスク上のデータからのみ成り立っているため、無視されます。 |
|
レポート・アクティビティを制限する対象のコンテナの名前。
ノート: PDBへの接続時に別のPDBからの情報を要求すると、空のレポートが作成されます。 |
戻り値
出力はVARCHAR2(1500)
の1列です。
使用上のノート
-
このファンクションを直接コールすることもできますが、ユーザーに必要な情報の入力を求める
ashrpti.sql
スクリプトを使用することをお薦めします。 -
指定されていないオプションの引数は、レポート対象(SQL文、セッション、特定のサービス名/モジュール名の組合せなど)を指定するASHレポートを生成するために使用します。これらの引数は、レポートの生成に使用されるASH行を制限するために指定します。たとえば、特定のSQL文(SQL_ID '
abcdefghij123
'など)に関するASHレポートを生成するには、次のように、そのsql_id
値をl_sql_id
引数に渡します。l_sql_id => 'abcdefghij123'
これらのオプションの引数はいずれの組合せでも渡すことができ、また、これらのすべてのレポート対象を満たすASHの行のみが使用されます。複数のレポート対象が指定されている場合は、条件ロジックの
AND
を使用してこれらの対象を連結します。たとえば、MODULE
"PAYROLL
"およびACTION
"PROCESS
"に関するASHレポートを生成するには、次の条件を使用します。l_module => 'PAYROLL', l_action => 'PROCESS'
VARCHAR2
タイプのすべての引数で、有効なSQLワイルドカードを使用できます。表189-5 ASH_REPORT_HTML: 引数でのワイルドカードの使用
引数名 コメント ワイルドカードを使用できるかどうか l_sid
セッションID(
V$SESSION.SID
など)。不可
l_sql_id
SQL ID(
V$SQL.SQL_ID
など)。はい
l_wait_class
待機クラス名(
V$EVENT_NAME.WAIT_CLASS
など)。はい
l_service_hash
サービス名のハッシュ(
V$ACTIVE_SERVICES.NAME_HASH
など)。不可
l_module
モジュール名(
V$SESSION.MODULE
など)。はい
l_action
アクション名(
V$SESSION.ACTION
など)。はい
l_client_id
エンドツーエンドのバックトレースのクライアントID(
V$SESSION
.CLIENT_IDENTIFIER
など)。はい
l_data_src
l_data_src
は数値データ・タイプであるため、ワイルドカードは使用できません。不可
189.3.3 ASH_GLOBAL_REPORT_TEXTファンクション
このテーブル・ファンクションは、グローバルまたはOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)のASHスポット・レポートをテキスト形式で表示します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.ASH_GLOBAL_REPORT_TEXT( l_dbid IN VARCHAR2(1023), l_inst_num IN NUMBER, l_btime IN DATE, l_etime IN DATE, l_options IN NUMBER DEFAULT 0, l_slot_width IN NUMBER DEFAULT 0, l_sid IN NUMBER DEFAULT NULL, l_sql_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_wait_class IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_service_hash IN NUMBER DEFAULT NULL, l_module IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_action IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_client_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_plsql_entry IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_data_src IN NUMBER DEFAULT 0, l_container IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN awrrpt_text_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-6 ASH_GLOBAL_REPORT_TEXTのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データベース識別子。 |
|
インスタンスのリスト( |
|
開始時間。 |
|
終了時間。 |
|
レポート・レベル(現在は使用されていません)。 |
|
レポートの「トップ・アクティビティ」セクションで使用するスロットの幅(秒)を指定します。この引数はオプションで、これを指定しない場合、 |
|
セッションID(「使用上のノート」を参照)。 |
|
SQL ID(「使用上のノート」を参照)。 |
|
待機クラス名(「使用上のノート」を参照)。 |
|
サービス名のハッシュ(「使用上のノート」を参照)。 |
|
モジュール名(「使用上のノート」を参照)。 |
|
アクション名(「使用上のノート」を参照)。 |
|
エンドツーエンドのバックトレースのクライアントID(「使用上のノート」を参照)。 |
|
PL/SQLエントリ・ポイント(「使用上のノート」を参照)。 |
|
レポートはディスク上のデータからのみ成り立っているため、無視されます。 |
|
レポート・アクティビティを制限する対象のコンテナの名前。
ノート: PDBへの接続時に別のPDBからの情報を要求すると、空のレポートが作成されます。 |
戻り値
出力はVARCHAR2(320)
の1列です。
使用上のノート
-
このファンクションを直接コールすることもできますが、ユーザーに必要な情報の入力を求める
ashrpti.sql
スクリプトを使用することをお薦めします。 -
指定されていないオプションの引数は、レポート対象(SQL文、セッション、特定のサービス名/モジュール名の組合せなど)を指定するASHレポートを生成するために使用します。これらの引数は、レポートの生成に使用されるASH行を制限するために指定します。たとえば、特定のSQL文(SQL_ID '
abcdefghij123
'など)に関するASHレポートを生成するには、次のように、そのSQL_ID値をl_sql_id
引数に渡します。l_sql_id => 'abcdefghij123'
表189-7 ASH_GLOBAL_REPORT_TEXT: 引数でのワイルドカードの使用
引数名 コメント ワイルドカードを使用できるかどうか l_sid
セッションID(
V$SESSION.SID
など)。不可
l_sql_id
SQL ID(
V$SQL.SQL_ID
など)。はい
l_wait_class
待機クラス名(
V$EVENT_NAME.WAIT_CLASS
など)。はい
l_service_hash
サービス名のハッシュ(
V$ACTIVE_SERVICES.NAME_HASH
など)。不可
l_module
モジュール名(
V$SESSION.MODULE
など)。はい
l_action
アクション名(
V$SESSION.ACTION
など)。はい
l_client_id
エンドツーエンドのバックトレースのクライアントID(
V$SESSION.CLIENT_IDENTIFIER
など)。はい
l_plsql_entry
PL/SQLエントリ・ポイント("
SYS
.DBMS_LOB
.*"など)。はい
l_data_src
l_data_src
は数値データ・タイプであるため、ワイルドカードは使用できません。不可
-
これらのオプションの引数はいずれの組合せでも渡すことができ、また、これらのすべてのレポート対象を満たすASHの行のみが使用されます。複数のレポート対象が指定されている場合は、条件ロジックの
AND
を使用してこれらの対象を連結します。たとえば、MODULE
"PAYROLL
"およびACTION
"PROCESS
"に関するASHレポートを生成するには、次の条件を使用します。l_module => 'PAYROLL', l_action => 'PROCESS'
VARCHAR2
タイプのすべての引数で、有効なSQLワイルドカードを使用できます。
189.3.4 ASH_REPORT_ANALYTICSファンクション
このファンクションは、ASH分析アクティブ・レポートを戻します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.ASH_REPORT_ANALYTICS( dbid IN NUMBER DEFAULT NULL, inst_id IN NUMBER DEFAULT NULL, begin_time IN DATE, end_time IN DATE, report_level IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, filter_list IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN CLOB;
パラメータ
表189-8 ASH_REPORT_ANALYTICSのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データベース識別子。この値がNULLに設定されている場合は、ローカル・データベースのデータベース識別子が使用されます。デフォルト値はNULLです。 |
|
統計が必要なデータベースのインスタンス番号。この値がNULLに設定されている場合は、ローカル・データベースの統計が戻されます。デフォルト値はNULLです。 |
|
ASHレポートが必要な間隔の開始時間。 |
|
ASHレポートが必要な間隔の終了時間。 |
|
作成するコンポーネントのリストを示します。 |
|
適用するフィルタのリストを示します。デフォルト値はNULLです(適用されるフィルタはありません)。 |
戻り値
ASH分析アクティブ・レポートを戻します。
189.3.5 ASH_REPORT_HTMLファンクション
このテーブル・ファンクションは、ASHスポット・レポートをHTMLで表示します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.ASH_REPORT_HTML( l_dbid IN NUMBER, l_inst_num IN NUMBER, l_btime IN DATE, l_etime IN DATE, l_options IN NUMBER DEFAULT 0, l_slot_width IN NUMBER DEFAULT 0, l_sid IN NUMBER DEFAULT NULL, l_sql_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_wait_class IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_service_hash IN NUMBER DEFAULT NULL, l_module IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_action IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_client_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_plsql_entry IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_data_src IN NUMBER DEFAULT 0, l_container IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN awrrpt_html_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-9 ASH_REPORT_HTMLのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データベース識別子。 |
|
インスタンス番号 |
|
開始時間。 |
|
終了時間。 |
|
レポート・レベル(現在は使用されていません)。 |
|
レポートの「トップ・アクティビティ」セクションで使用するスロットの幅(秒)を指定します。この引数はオプションで、これを指定しない場合、 |
|
セッションID(「使用上のノート」を参照)。 |
|
SQL ID(「使用上のノート」を参照)。 |
|
待機クラス名(「使用上のノート」を参照)。 |
|
サービス名のハッシュ(「使用上のノート」を参照)。 |
|
モジュール名(「使用上のノート」を参照)。 |
|
アクション名(「使用上のノート」を参照)。 |
|
エンドツーエンドのバックトレースのクライアントID(「使用上のノート」を参照)。 |
|
PL/SQLエントリ・ポイント(「使用上のノート」を参照)。 |
|
データ・ソースの指定に使用可能(「使用上のノート」を参照)。
|
|
レポート・アクティビティを制限する対象のコンテナの名前。
ノート: PDBへの接続時に別のPDBからの情報を要求すると、空のレポートが作成されます。 |
戻り値
出力はVARCHAR2(500)
の1列です。
使用上のノート
-
このファンクションを直接コールすることもできますが、ユーザーに必要な情報の入力を求める
ashrpti.sql
スクリプトを使用することをお薦めします。 -
デフォルトでは、レポートは開始時間パラメータと終了時間パラメータ(
l_btime
とl_etime
)を使用して、その時間範囲にあるすべての列をメモリー、ディスクまたはその両方から検索します。ただし、l_data_src
を使用すると、それらのデータ・ソースのいずれかを明示的に指定できます。たとえば、l_btime
とl_time
の間にあるメモリー内のすべての列に関するASHレポートを生成するには、次の条件を使用します。l_data_src => 1
同様に、ディスク上のみにあるサンプルに関するレポートを生成するには、次の条件を使用します。
l_data_src => 2
-
指定されていないオプションの引数は、レポート対象(SQL文、セッション、特定のサービス名/モジュール名の組合せなど)を指定するASHレポートを生成するために使用します。これらの引数は、レポートの生成に使用されるASH行を制限するために指定します。たとえば、特定のSQL文(SQL_ID '
abcdefghij123
'など)に関するASHレポートを生成するには、次のように、そのsql_id
値をl_sql_id
引数に渡します。l_sql_id => 'abcdefghij123'
これらのオプションの引数はいずれの組合せでも渡すことができ、また、これらのすべてのレポート対象を満たすASHの行のみが使用されます。複数のレポート対象が指定されている場合は、条件ロジックの
AND
を使用してこれらの対象を連結します。たとえば、MODULE
"PAYROLL
"およびACTION
"PROCESS
"に関するASHレポートを生成するには、次の条件を使用します。l_module => 'PAYROLL', l_action => 'PROCESS'
VARCHAR2
タイプのすべての引数で、有効なSQLワイルドカードを使用できます。表189-10 ASH_REPORT_HTML: 引数でのワイルドカードの使用
引数名 コメント ワイルドカードを使用できるかどうか l_sid
セッションID(
V$SESSION.SID
など)。不可
l_sql_id
SQL ID(
V$SQL.SQL_ID
など)。はい
l_wait_class
待機クラス名(
V$EVENT_NAME.WAIT_CLASS
など)。はい
l_service_hash
サービス名のハッシュ(
V$ACTIVE_SERVICES.NAME_HASH
など)。不可
l_module
モジュール名(
V$SESSION.MODULE
など)。はい
l_action
アクション名(
V$SESSION.ACTION
など)。はい
l_client_id
エンドツーエンドのバックトレースのクライアントID(
V$SESSION
.CLIENT_IDENTIFIER
など)。はい
189.3.6 ASH_REPORT_TEXTファンクション
このテーブル・ファンクションは、ASHスポット・レポートをテキストで表示します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.ASH_REPORT_TEXT( l_dbid IN NUMBER, l_inst_num IN NUMBER, l_btime IN DATE, l_etime IN DATE, l_options IN NUMBER DEFAULT 0, l_slot_width IN NUMBER DEFAULT 0, l_sid IN NUMBER DEFAULT NULL, l_sql_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_wait_class IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_service_hash IN NUMBER DEFAULT NULL, l_module IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_action IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_client_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_plsql_entry IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, l_data_src IN NUMBER DEFAULT 0, l_container IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN awrrpt_text_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-11 ASH_REPORT_TEXTのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データベース識別子。 |
|
インスタンス番号 |
|
開始時間。 |
|
終了時間。 |
|
レポート・レベル(現在は使用されていません)。 |
|
レポートの「トップ・アクティビティ」セクションで使用するスロットの幅(秒)を指定します。この引数はオプションで、これを指定しない場合、 |
|
セッションID(「使用上のノート」を参照)。 |
|
SQL ID(「使用上のノート」を参照)。 |
|
待機クラス名(「使用上のノート」を参照)。 |
|
サービス名のハッシュ(「使用上のノート」を参照)。 |
|
モジュール名(「使用上のノート」を参照)。 |
|
アクション名(「使用上のノート」を参照)。 |
|
エンドツーエンドのバックトレースのクライアントID(「使用上のノート」を参照)。 |
|
PL/SQLエントリ・ポイント(「使用上のノート」を参照)。 |
|
データ・ソースの指定に使用可能(「使用上のノート」を参照)。
|
|
レポート・アクティビティを制限する対象のコンテナの名前。
ノート: PDBへの接続時に別のPDBからの情報を要求すると、空のレポートが作成されます。 |
戻り値
出力はVARCHAR2(80)
の1列です。
使用上のノート
-
このファンクションを直接コールすることもできますが、ユーザーに必要な情報の入力を求める
ashrpti.sql
スクリプトを使用することをお薦めします。 -
デフォルトでは、レポートは開始時間パラメータと終了時間パラメータ(
l_btime
とl_etime
)を使用して、その時間範囲にあるすべての列をメモリー、ディスクまたはその両方から検索します。ただし、l_data_src
を使用すると、それらのデータ・ソースのいずれかを明示的に指定できます。たとえば、l_btime
とl_time
の間にあるメモリー内のすべての列に関するASHレポートを生成するには、次の条件を使用します。l_data_src => 1
同様に、ディスク上のみにあるサンプルに関するレポートを生成するには、次の条件を使用します。
l_data_src => 2
-
指定されていないオプションの引数は、レポート対象(SQL文、セッション、特定のサービス名/モジュール名の組合せなど)を指定するASHレポートを生成するために使用します。これらの引数は、レポートの生成に使用されるASH行を制限するために指定します。たとえば、特定のSQL文(SQL_ID '
abcdefghij123
'など)に関するASHレポートを生成するには、次のように、そのSQL_ID
値をl_sql_id
引数に渡します。l_sql_id => 'abcdefghij123'
表189-12 ASH_REPORT_TEXT: 引数でのワイルドカードの使用
引数名 コメント ワイルドカードを使用できるかどうか l_sid
セッションID(
V$SESSION.SID
など)。不可
l_sql_id
SQL ID(
V$SQL.SQL_ID
など)。はい
l_wait_class
待機クラス名(
V$EVENT_NAME.WAIT_CLASS
など)。はい
l_service_hash
サービス名のハッシュ(
V$ACTIVE_SERVICES.NAME_HASH
など)。不可
l_module
モジュール名(
V$SESSION.MODULE
など)。はい
l_action
アクション名(
V$SESSION.ACTION
など)。はい
l_client_id
エンドツーエンドのバックトレースのクライアントID(
V$SESSION.CLIENT_IDENTIFIER
など)。はい
l_plsql_entry
PL/SQLエントリ・ポイント("
SYS
.DBMS_LOB
.*"など)。はい
l_data_src
l_data_src
は数値データ・タイプであるため、ワイルドカードは使用できません。不可
-
これらのオプションの引数はいずれの組合せでも渡すことができ、また、これらのすべてのレポート対象を満たすASHの行のみが使用されます。複数のレポート対象が指定されている場合は、条件ロジックの
AND
を使用してこれらの対象を連結します。たとえば、MODULE
"PAYROLL
"およびACTION
"PROCESS
"に関するASHレポートを生成するには、次の条件を使用します。l_module => 'PAYROLL', l_action => 'PROCESS'
VARCHAR2
タイプのすべての引数で、有効なSQLワイルドカードを使用できます。
189.3.7 AWR_DIFF_REPORT_HTMLファンクション
このテーブル・ファンクションは、AWR期間の比較レポートをHTMLで表示します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_DIFF_REPORT_HTML( dbid1 IN NUMBER, inst_num1 IN NUMBER, bid1 IN NUMBER, eid1 IN NUMBER, dbid2 IN NUMBER, inst_num2 IN NUMBER, bid2 IN NUMBER, eid2 IN NUMBER) RETURN awrdrpt_text_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-13 AWR_DIFF_REPORT_HTMLのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
1番目のデータベース識別子。 |
|
1番目のインスタンス番号。 |
|
1番目の開始スナップショットID。 |
|
1番目の終了スナップショットID。 |
|
2番目のデータベース識別子。 |
|
2番目のインスタンス番号。 |
|
2番目の開始スナップショットID。 |
|
2番目の終了スナップショットID。 |
戻り値
出力はVARCHAR2(500)
の1列です。
使用上のノート
このファンクションを直接コールすることもできますが、ユーザーに必要な情報の入力を求めるawrddrpt.sql
スクリプトを使用することをお薦めします。
189.3.8 AWR_DIFF_REPORT_TEXTファンクション
このテーブル・ファンクションは、AWR期間の比較レポートをテキストで表示します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_DIFF_REPORT_TEXT( dbid1 IN NUMBER, inst_num1 IN NUMBER, bid1 IN NUMBER, eid1 IN NUMBER, dbid2 IN NUMBER, inst_num2 IN NUMBER, bid2 IN NUMBER, eid2 IN NUMBER) RETURN awrdrpt_text_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-14 AWR_DIFF_REPORT_TEXTのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
1番目のデータベース識別子。 |
|
1番目のインスタンス番号。 |
|
1番目の開始スナップショットID。 |
|
1番目の終了スナップショットID。 |
|
2番目のデータベース識別子。 |
|
2番目のインスタンス番号。 |
|
2番目の開始スナップショットID。 |
|
2番目の終了スナップショットID。 |
戻り値
出力はVARCHAR2(500)
の1列です。
使用上のノート
このファンクションを直接コールすることもできますが、ユーザーに必要な情報の入力を求めるawrddrpt.sql
スクリプトを使用することをお薦めします。
189.3.9 AWR_GLOBAL_DIFF_REPORT_HTMLファンクション
このテーブル・ファンクションは、グローバルAWR期間の比較レポートをHTML形式で表示します。
最初のオーバーロードでは、inst_num1
およびinst_num2
に対してインスタンス番号のカンマ区切りリストが受け入れられます。先頭に0 (ゼロ)は使用できず、また、1023文字以内という制限があります。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_GLOBAL_DIFF_REPORT_HTML ( dbid1 IN NUMBER, inst_num1 IN AWRRPT_INSTANCE_LIST_TYPE, bid1 IN NUMBER, eid1 IN NUMBER, dbid2 IN NUMBER, inst_num2 IN AWRRPT_INSTANCE_LIST_TYPE, bid2 IN NUMBER, eid2 IN NUMBER) RETURN awrrpt_html_type_table PIPELINED; DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_GLOBAL_DIFF_REPORT_HTML ( dbid1 IN NUMBER, inst_num1 IN VARCHAR2, bid1 IN NUMBER, eid1 IN NUMBER, dbid2 IN NUMBER, inst_num2 IN VARCHAR2, bid2 IN NUMBER, eid2 IN NUMBER) RETURN awrrpt_html_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-15 AWR_GLOBAL_DIFF_REPORT_HTMLファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
1番目のデータベース識別子。 |
|
インスタンス番号の1番目のリスト。 |
bid1 |
1番目の開始スナップショットID。 |
|
1番目の終了スナップショットID。 |
|
2番目のデータベース識別子。 |
|
レポートに含まれるインスタンス番号の2番目のリスト。 |
bid2 |
2番目の開始スナップショットID。 |
|
2番目の終了スナップショットID。 |
戻り値
出力はVARCHAR2(1500)
の1列です。
189.3.10 AWR_GLOBAL_DIFF_REPORT_TEXTファンクション
このテーブル・ファンクションは、グローバルAWR期間の比較レポートをテキスト形式で表示します。
最初のオーバーロードでは、inst_num1
およびinst_num2
に対してインスタンス番号のカンマ区切りリストが受け入れられます。先頭に0 (ゼロ)は使用できず、また、1023文字以内という制限があります。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_GLOBAL_DIFF_REPORT_TEXT ( dbid1 IN NUMBER, inst_num1 IN AWRRPT_INSTANCE_LIST_TYPE, bid1 IN NUMBER, eid1 IN NUMBER, dbid2 IN NUMBER, inst_num2 IN AWRRPT_INSTANCE_LIST_TYPE, bid2 IN NUMBER, eid2 IN NUMBER) RETURN awrdrpt_text_type_table PIPELINED; DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_GLOBAL_DIFF_REPORT_TEXT ( dbid1 IN NUMBER, inst_num1 IN VARCHAR2, bid1 IN NUMBER, eid1 IN NUMBER, dbid2 IN NUMBER, inst_num2 IN VARCHAR2, bid2 IN NUMBER, eid2 IN NUMBER) RETURN awrdrpt_text_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-16 AWR_GLOBAL_DIFF_REPORT_TEXTファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
1番目のデータベース識別子。 |
|
インスタンス番号の1番目のリスト。 |
bid1 |
1番目の開始スナップショットID。 |
|
1番目の終了スナップショットID。 |
|
2番目のデータベース識別子。 |
|
レポートに含まれるインスタンス番号の2番目のリスト。 |
bid2 |
2番目の開始スナップショットID。 |
|
2番目の終了スナップショットID。 |
戻り値
出力はVARCHAR2(320)
の1列です。
189.3.11 AWR_GLOBAL_REPORT_HTMLファンクション
このテーブル・ファンクションは、グローバルAWRレポートをHTMLで表示します。
最初のオーバーロードでは、インスタンス番号のカンマ区切りリストが受け入れられます。先頭に0 (ゼロ)は使用できず、また、1023文字以内という制限があります。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_GLOBAL_REPORT_HTML ( l_dbid IN NUMBER, l_inst_num IN AWRRPT_INSTANCE_LIST_TYPE, l_bid IN NUMBER, l_eid IN NUMBER, l_options IN NUMBER DEFAULT 0) RETURN awrrpt_html_type_table PIPELINED; DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_GLOBAL_REPORT_HTML ( l_dbid IN NUMBER, l_inst_num IN VARCHAR2, l_bid IN NUMBER, l_eid IN NUMBER, l_options IN NUMBER DEFAULT 0) RETURN awrrpt_html_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-17 AWR_GLOBAL_REPORT_HTMLファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データベース識別子。 |
|
レポートに含まれるインスタンス番号のリスト。 |
|
開始スナップショットID。 |
|
終了スナップショットID。 |
|
レポート・レベル(現在は使用されていません)。 |
戻り値
出力はVARCHAR2
(1500)
の1列です。
189.3.12 AWR_GLOBAL_REPORT_TEXTファンクション
このテーブル・ファンクションは、グローバルAWRレポートをテキストで表示します。
最初のオーバーロードでは、インスタンス番号のカンマ区切りリストが受け入れられます。先頭に0 (ゼロ)は使用できず、また、1023文字以内という制限があります。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_GLOBAL_REPORT_TEXT( l_dbid IN NUMBER, l_inst_num IN AWRRPT_INSTANCE_LIST_TYPE, l_bid IN NUMBER, l_eid IN NUMBER, l_options IN NUMBER DEFAULT 0) RETURN awrdrpt_text_type_table PIPELINED; DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_GLOBAL_REPORT_TEXT( l_dbid IN NUMBER, l_inst_num IN VARCHAR2, l_bid IN NUMBER, l_eid IN NUMBER, l_options IN NUMBER DEFAULT 0) RETURN awrdrpt_text_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-18 AWR_GLOBAL_REPORT_TEXTファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データベース識別子。 |
|
レポートに含まれるインスタンス番号のリスト。 |
|
開始スナップショットID。 |
|
終了スナップショットID。 |
|
レポートの出力を制御するために指定するフラグ。現在は使用されていません。 |
戻り値
出力はVARCHAR2
(320)
の1列です。
189.3.13 AWR_REPORT_HTMLファンクション
このテーブル・ファンクションは、AWRレポートをHTMLで表示します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_REPORT_HTML( l_dbid IN NUMBER, l_inst_num IN NUMBER, l_bid IN NUMBER, l_eid IN NUMBER, l_options IN NUMBER DEFAULT 0) RETURN awrrpt_text_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-19 AWR_REPORT_HTMLのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データベース識別子。 |
|
インスタンス番号 |
|
開始スナップショットID。 |
|
終了スナップショットID。 |
|
レポートの出力を制御するために指定するフラグ。現在、Oracleでは次の1つの値をサポートしています。
|
戻り値
出力はVARCHAR2(1500)
の1列です。
使用上のノート
このファンクションを直接コールすることもできますが、ユーザーに必要な情報の入力を求めるawrrpt.sql
スクリプトを使用することをお薦めします。
189.3.14 AWR_REPORT_TEXTファンクション
このテーブル・ファンクションは、AWRレポートをテキストで表示します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_REPORT_TEXT( l_dbid IN NUMBER, l_inst_num IN NUMBER, l_bid IN NUMBER, l_eid IN NUMBER, l_options IN NUMBER DEFAULT 0) RETURN awrrpt_text_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-20 AWR_REPORT_TEXTのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データベース識別子。 |
|
インスタンス番号 |
|
開始スナップショットID。 |
|
終了スナップショットID。 |
|
レポートの出力を制御するために指定するフラグ。現在、Oracleでは次の1つの値をサポートしています。
|
戻り値
出力はVARCHAR2(80)
の1列です。
使用上のノート
このファンクションを直接コールすることもできますが、ユーザーに必要な情報の入力を求めるawrrpt.sql
スクリプトを使用することをお薦めします。
189.3.15 AWR_SET_REPORT_THRESHOLDSプロシージャ
このプロシージャは、レポートの行数などの指定されたレポートのしきい値を構成します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_SET_REPORT_THRESHOLDS( top_n_events IN NUMBER DEFAULT NULL, top_n_files IN NUMBER DEFAULT NULL, top_n_segments IN NUMBER DEFAULT NULL, top_n_services IN NUMBER DEFAULT NULL, top_n_sql IN NUMBER DEFAULT NULL, top_n_sql_max IN NUMBER DEFAULT NULL, top_sql_pct IN NUMBER DEFAULT NULL, shmem_threshold IN NUMBER DEFAULT NULL, versions_threshold IN NUMBER DEFAULT NULL, top_n_disks IN NUMBER DEFAULT NULL, outlier_pct IN NUMBER DEFAULT NULL, outlier_cpu_pct IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表189-21 AWR_SET_REPORT_THRESHOLDSプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
組み込まれる最も重大な待機イベント数 |
|
組み込まれる最もアクティブなファイル数 |
|
組み込まれる最もアクティブなセグメント数 |
|
組み込まれる最もアクティブなサービス数 |
|
組み込まれる最も重大なSQL文の数 |
|
SQL文のアクティビティが |
|
|
|
共有メモリーの低しきい値。 |
|
計画バージョン・カウントの低しきい値。 |
|
I/Oが最大のセル・ディスクの数。 |
|
Exadataセクションの外れ値を表示する前の最大容量のパーセント。 |
|
外れ値を表示するためのCPUの平均パーセントのしきい値。 |
ユーザーへのノート
-
各設定の影響は、生成されるレポートのタイプおよび基礎となるAWRデータによって異なります。各レポート・タイプに対してすべての設定が意味を持つわけではありません。無効な設定(負の数など)は無視されます。
-
設定は、
AWR_SET_REPORT_THRESHOLDS
プロシージャを実行するセッションのコンテキストでのみ有効です。たとえば、デフォルトと比較して上位12個のセグメントを示すレポートを取得するには、次のようにプロシージャを起動できます。DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_SET_REPORT_THRESHOLDS (top_n_segments=>12);
189.3.16 AWR_SQL_REPORT_HTMLファンクション
このテーブル・ファンクションは、AWR SQLレポートをHTML形式で表示します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_SQL_REPORT_HTML( l_dbid IN NUMBER, l_inst_num IN NUMBER, l_bid IN NUMBER, l_eid IN NUMBER, l_sqlid IN VARCHAR2, l_options IN NUMBER DEFAULT 0) RETURN awrrpt_html_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-22 AWR_SQL_REPORT_HTMLのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データベース識別子。 |
|
インスタンス番号 |
|
開始スナップショットID。 |
|
終了スナップショットID。 |
|
分析する文のSQL ID。 |
|
レポートの出力を制御するために指定するフラグ。現在は使用されていません。 |
戻り値
出力はVARCHAR2(500)
の1列です。
使用上のノート
このファンクションを直接コールすることもできますが、ユーザーに必要な情報の入力を求めるawrsqrpt.sql
スクリプトを使用することをお薦めします。
189.3.17 AWR_SQL_REPORT_TEXTファンクション
このテーブル・ファンクションは、AWR SQLレポートをテキスト形式で表示します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.AWR_SQL_REPORT_TEXT( l_dbid IN NUMBER, l_inst_num IN NUMBER, l_bid IN NUMBER, l_eid IN NUMBER, l_sqlid IN VARCHAR2, l_options IN NUMBER DEFAULT 0) RETURN awrrpt_text_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-23 AWR_SQL_REPORT_TEXTのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データベース識別子。 |
|
インスタンス番号 |
|
開始スナップショットID。 |
|
終了スナップショットID。 |
|
分析する文のSQL ID。 |
|
レポートの出力を制御するために指定するフラグ。現在は使用されていません。 |
戻り値
出力はVARCHAR2(120)
の1列です。
使用上のノート
このファンクションを直接コールすることもできますが、ユーザーに必要な情報の入力を求めるawrsqrpt.sql
スクリプトを使用することをお薦めします。
189.3.18 CONTROL_RESTRICTED_SNAPSHOTプロシージャ
このプロシージャは、制限付きのセッション・モードでのデータベースのAWRスナップショット作成を制御します。このプロシージャが使用されない場合、デフォルトでは、制限付きのセッション・モードでデータベースのAWRスナップショットは作成できません。このプロシージャは、実行先のローカル・データベースに影響します。
ノート:
制限付きのセッション・モードでのOracle RACのAWRスナップショットの作成を有効にするには、Oracle RACのすべてのデータベース・インスタンスでこのプロシージャを実行する必要があります。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CONTROL_RESTRICTED_SNAPSHOT( allow IN BOOLEAN);
パラメータ
表189-24 CONTROL_RESTRICTED_SNAPSHOTのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
このパラメータには、次のいずれかの値を指定できます。
|
189.3.19 CREATE_BASELINEファンクションおよびプロシージャ
このファンクションおよびプロシージャは、ベースラインを作成します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_BASELINE( start_snap_id IN NUMBER, end_snap_id IN NUMBER, baseline_name IN VARCHAR2, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL, expiration IN NUMBER DEFAULT NULL); DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_BASELINE( start_snap_id IN NUMBER, end_snap_id IN NUMBER, baseline_name IN VARCHAR2, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL, expiration IN NUMBER DEFAULT NULL) RETURN NUMBER; DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_BASELINE( start_time IN DATE, end_time IN DATE, baseline_name IN VARCHAR2, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL, expiration IN NUMBER DEFAULT NULL); DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_BASELINE( start_time IN DATE, end_time IN DATE, baseline_name IN VARCHAR2, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL, expiration IN NUMBER DEFAULT NULL); RETURN NUMBER;
パラメータ
表189-25 CREATE_BASELINEファンクションおよびプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ベースラインの開始スナップショット順序番号。 |
|
ベースラインの終了スナップショット順序番号。 |
|
ベースラインの開始時間。 |
|
ベースラインの終了時間。 |
|
ベースラインの名前。 |
|
ベースラインのデータベースID。 |
|
ベースラインの有効期限日数。 |
例外
-
システム内にすでにこのベースライン名が存在する場合は、エラーが戻されます。
-
このインタフェースに指定するスナップショットの範囲は、データベース内の既存の2つのスナップショットである必要があります。入力したスナップショットがシステムに存在しない場合は、エラーが戻されます。
例
次の例では、ローカル・データベースのスナップショット105から107までのベースライン('oltp_peakload_bl
'という名前で)を作成します。
EXECUTE DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_BASELINE (start_snap_id => 105, end_snap_id => 107, baseline_name => 'oltp_peakload_bl');
CREATE
BASELINE
操作後にDBA_HIST_BASELINE
ビューを問い合せると、ワークロード・リポジトリに新しく作成したベースラインが表示されます。
189.3.20 CREATE_BASELINE_TEMPLATEプロシージャ
このプロシージャでは、将来の期間でどのようにベースラインを作成するかを示すテンプレートを指定します。
構文
将来の単一の期間に基づいてベースラインを生成するためのテンプレートを指定します。
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_BASELINE_TEMPLATE( start_time IN DATE, end_time IN DATE, baseline_name IN VARCHAR2, template_name IN VARCHAR2, expiration IN NUMBER, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL);
繰返し期間に基づいてベースラインを作成および削除するためのテンプレートは、次のように指定します。
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_BASELINE_TEMPLATE( day_of_week IN VARCHAR2, hour_in_day IN NUMBER, duration IN NUMBER, start_time IN DATE, end_time IN DATE, baseline_name_prefix IN VARCHAR2, template_name IN VARCHAR2, expiration IN NUMBER, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表189-26 CREATE_BASELINE_TEMPLATEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
作成するベースラインの開始時間。 |
|
作成するベースラインの終了時間。 |
|
作成するベースラインの名前。 |
|
テンプレートの名前。 |
|
ベースラインの有効期限日数。 |
|
ベースライン・テンプレートを使用する必要があるデータベースID。 |
|
ベースラインを繰り返す曜日。 |
|
ベースラインを開始する日中の時間を指定する0から23の値。 |
|
日中の時間後にベースラインを継続させる期間(時間数)。 |
|
ベースライン接頭辞の名前。ベースライン作成時には、このベースライン名が接頭辞となり、日付情報が追加されます。 |
189.3.21 CREATE_REMOTE_SNAPSHOTファンクションおよびプロシージャ
このファンクションおよびプロシージャは、リモート管理フレームワーク(RMF)を使用してリモート・スナップショットを作成します。ファンクションはスナップショットIDを戻します。
構文
ノート:
マルチテナント・コンテナ・データベースは、Oracle Database 20cで唯一サポートされるアーキテクチャです。ドキュメントが改訂されている間は、従来の用語が残っている可能性があります。ほとんどの場合、"データベース"と"非CDB"は、文脈に応じてCDBまたはPDBを指しています。アップグレードなどでは、"非CDB"が以前のリリースの非CDBを指している場合もあります。
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_REMOTE_SNAPSHOT( node_id IN NUMBER, flush_level IN VARCHAR2 DEFAULT 'BESTFIT'); DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_REMOTE_SNAPSHOT( node_id IN NUMBER, flush_level IN VARCHAR2 DEFAULT 'BESTFIT') RETURN NUMBER; DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_REMOTE_SNAPSHOT( node_name IN VARCHAR2, topology_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, flush_level IN VARCHAR2 DEFAULT 'BESTFIT'); DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_REMOTE_SNAPSHOT( node_name IN VARCHAR2, topology_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, flush_level IN VARCHAR2 DEFAULT 'BESTFIT') RETURN NUMBER;
パラメータ
表189-27 CREATE_REMOTE_SNAPSHOTのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
スナップショットを作成する必要があるデータベースのRMFノード識別子。 |
|
スナップショットを作成する必要があるデータベースのRMFノード名。 |
|
スナップショットを作成する必要があるデータベースのRMFトポロジ名。 |
|
フラッシュ・レベルは次のいずれかです。
|
例
この例では、RMFノード識別子が10
であるデータベースのリモート・スナップショットを作成します。
EXECUTE DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_REMOTE_SNAPSHOT(10);
前述のプロシージャの実行後にDBA_HIST_SNAPSHOT
ビューを問い合せると、自動ワークロード・リポジトリ(AWR)に新しいスナップショット・レコードが追加されたことを確認できます。
189.3.22 CREATE_SNAPSHOTファンクションおよびプロシージャ
このファンクションおよびプロシージャは、スナップショットを作成します。ファンクションはスナップショットIDを戻します。このサブプログラムでデータベースIDおよびデータベース名のいずれも指定されない場合は、サブプログラムが実行されるローカル・データベースのスナップショットが作成されます。
構文
ノート:
マルチテナント・コンテナ・データベースは、Oracle Database 20cで唯一サポートされるアーキテクチャです。ドキュメントが改訂されている間は、従来の用語が残っている可能性があります。ほとんどの場合、"データベース"と"非CDB"は、文脈に応じてCDBまたはPDBを指しています。アップグレードなどでは、"非CDB"が以前のリリースの非CDBを指している場合もあります。
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_SNAPSHOT( flush_level IN VARCHAR2 DEFAULT 'BESTFIT', dbid IN NUMBER DEFAULT NULL, source_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL); DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_SNAPSHOT( flush_level IN VARCHAR2 DEFAULT 'BESTFIT', dbid IN NUMBER DEFAULT NULL, source_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURN NUMBER;
パラメータ
表189-28 CREATE_SNAPSHOTのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
フラッシュ・レベルは次のいずれかです。
|
|
スナップショットを作成する必要があるデータベースのデータベースID。 |
|
スナップショットを作成する必要があるデータベースの名前。 |
例
この例では、フラッシュ・レベルがALL
であるローカル・データベースのスナップショットを作成します。
EXECUTE DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.CREATE_SNAPSHOT('ALL');
前述のプロシージャの実行後にDBA_HIST_SNAPSHOT
ビューを問い合せると、自動ワークロード・リポジトリ(AWR)に新しいスナップショット・レコードが追加されたことを確認できます。
189.3.23 DROP_BASELINEプロシージャ
このプロシージャは、以前に定義したベースラインを削除します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.DROP_BASELINE( baseline_name IN VARCHAR2, cascade IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表189-29 DROP_BASELINEのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
システムから削除するベースラインの名前。 |
|
|
|
ベースラインを削除する必要があるデータベースID (デフォルトはローカルDBID)。 |
例
この例では、元のスナップショットを削除せずに、ベースライン'oltp_peakload_bl
'を削除します。
EXECUTE DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.DROP_BASELINE ( baseline_name => 'oltp_peakload_bl');
DROP_BASELINE
操作後にDBA_HIST_BASELINE
ビューを問い合せると、指定したベースライン定義が削除されているのが確認できます。DBA_HIST_SNAPSHOT
ビューを問い合せて、元のスナップショットが変更されていないことを確認できます。
189.3.24 DROP_BASELINE_TEMPLATEプロシージャ
このプロシージャは、不要になったテンプレートを削除します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.DROP_BASELINE_TEMPLATE( template_name IN VARCHAR2, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表189-30 DROP_BASELINE_TEMPLATEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
削除するテンプレートの名前。 |
|
ベースライン・テンプレートを削除する必要があるデータベースID。 |
189.3.25 DROP_SNAPSHOT_RANGEプロシージャ
このプロシージャは、一定の範囲のスナップショットを削除します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.DROP_SNAPSHOT_RANGE( low_snap_id IN NUMBER, high_snap_id IN NUMBER, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表189-31 DROP_SNAPSHOT_RANGEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
削除するスナップショットの最低のスナップショットID。 |
|
削除するスナップショットの最高のスナップショットID。 |
|
データベースID (デフォルトはローカルDBID)。 |
例
この例では、ローカル・データベースのスナップショットID102から105までのスナップショットの範囲を削除します。
EXECUTE DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.DROP_SNAPSHOT_RANGE(102, 105);
Drop Snapshot
操作後にdba_hist_snapshot
ビューを問い合せると、ワークロード・リポジトリからスナップショット102から105が削除されているのが確認できます。
189.3.26 LOCAL_AWR_DBIDファンクション
このファンクションは、ローカルAWRデータベースのデータベース識別子を戻します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.LOCAL_AWR_DBID() RETURN NUMBER;
189.3.27 MODIFY_BASELINE_WINDOW_SIZEプロシージャ
このプロシージャは、デフォルトの変動ウィンドウ・ベースラインのウィンドウ・サイズを変更します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.MODIFY_BASELINE_WINDOW_SIZE( window_size IN NUMBER, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表189-32 MODIFY_BASELINE_WINDOW_SIZEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
デフォルトの変動ウィンドウ・ベースラインの新しいウィンドウ・サイズ(日数)。 |
|
データベースID (デフォルトはローカルDBID)。 |
使用上のノート
ウィンドウ・サイズは、AWR保存期間の設定以下にする必要があります。ウィンドウ・サイズを保存期間以上にする必要がある場合は、MODIFY_SNAPSHOT_SETTINGSプロシージャを使用してウィンドウ・サイズを調整できます。変動ウィンドウは、最大13週間に設定できます。
189.3.28 MODIFY_SNAPSHOT_SETTINGSプロシージャ
このプロシージャは、スナップショット生成の3つの側面を制御します。
-
INTERVAL
設定は、スナップショットが自動的に取得される間隔に影響を与えます。 -
RETENTION
設定は、ワークロード・リポジトリにスナップショットが保持される期間に影響を与えます。 -
Top基準ごとに取得されるSQLの数。ユーザーがTop N SQLの値を手動で指定すると、AWR SQLコレクションは、自動および手動によるスナップショットの両方に対して、ユーザー指定の数を使用します。
2つのオーバーロードがあります。最初のオーバーロードはtopnsql
引数のNUMBER
を使用し、2番目のオーバーロードはVARCHAR2
を使用します。これらの違いについては、パラメータの説明を参照してください。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.MODIFY_SNAPSHOT_SETTINGS( retention IN NUMBER DEFAULT NULL, interval IN NUMBER DEFAULT NULL, topnsql IN NUMBER DEFAULT NULL, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL, export_option IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, tablespace IN VARCHAR2 DEFAULT NULL); DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.MODIFY_SNAPSHOT_SETTINGS( retention IN NUMBER DEFAULT NULL, interval IN NUMBER DEFAULT NULL, topnsql IN VARCHAR2, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL, export_option IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, tablespace IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表189-33 MODIFY_SNAPSHOT_SETTINGSプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
新しい保存期間(分単位)。値は、
ノート: 保存期間設定は、 |
|
スナップショット間の新しい間隔設定(分単位)。値は
|
|
|
|
スナップショット設定を変更するAWR内のデータベース識別子。 |
|
AWRエクスポート・オプションを指定します。可能な値は次のとおりです:
|
|
AWRデータ(スナップショット・データ)を格納するためのユーザー定義表領域を指定します。このパラメータを使用しない場合、デフォルトでAWRデータは |
例
この例では、ローカル・データベースのinterval
設定を1時間に変更し、retention
設定を2週間に変更します。
EXECUTE DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.MODIFY_SNAPSHOT_SETTINGS( interval => 60, retention => 20160);
このプロシージャの実行後にDBA_HIST_WR_CONTROL
表を問い合せると、これらの設定の変更を確認できます。
189.3.29 PURGE_SQL_DETAILSプロシージャ
このプロシージャは、SQL詳細をパージします。具体的には、WRH$_SQLSTAT
に対応する行(DBID
、SQL_ID
)がないWRH$_SQLTEXT
、WRH$_SQL_PLAN
およびWRH$_SQL_BIND_METADATA
の行です。
このサブプログラムは、パージを実行するDBIDをコールします。DBIDが指定されていない場合、データベースのDBIDが使用されます。表ごとにパージする行の最大数を指定することによって、ランタイムを制限できます。最大値が指定されていない場合、サブプログラムは、適用可能な行をすべてパージしようとします。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.PURGE_SQL_DETAILS( numrows IN NUMBER DEFAULT NULL, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表189-34 PURGE_SQL_DETAILSプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
行数。 |
|
データベースID(デフォルトはローカルDBID)。 |
189.3.30 REGISTER_REMOTE_DATABASEプロシージャ
このプロシージャは、リモート管理フレームワーク(RMF)を使用して自動ワークロード・リポジトリ(AWR)でリモート・データベースを登録します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.REGISTER_REMOTE_DATABASE( node_id IN NUMBER); DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.REGISTER_REMOTE_DATABASE( node_name IN VARCHAR2, topology_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表189-35 REGISTER_REMOTE_DATABASEのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
AWRで登録する必要があるデータベースのRMFノード識別子。 |
|
AWRで登録する必要があるデータベースのRMFノード名。 |
|
AWRで登録する必要があるデータベースのRMFトポロジ名。 |
例
この例では、AWRで、RMFノード識別子が10
であるリモート・データベースを登録します。
EXECUTE DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.REGISTER_REMOTE_DATABASE(10);
189.3.31 REMOVE_COLORED_SQLプロシージャ
このプロシージャでは色の付いたSQL IDを削除します。SQLを色なしにすると、そのSQLがTOP
リストを作成しないかぎり、スナップショットに自動的に取得されることはありません。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.REMOVE_COLORED_SQL( sql_id IN VARCHAR2, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表189-36 REMOVE_COLORED_SQLプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
13文字の外部SQL ID。 |
|
オプションのdbid(デフォルトはローカル |
189.3.32 RENAME_BASELINEプロシージャ
このプロシージャは、ベースラインの名前を変更します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.RENAME_BASELINE( old_baseline_name IN VARCHAR2, new_baseline_name IN VARCHAR2, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表189-37 RENAME_BASELINEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
旧ベースライン名。 |
|
新規ベースライン名。 |
|
ベースラインの名前を変更する必要があるデータベースID (デフォルトはローカルDBID)。 |
189.3.33 SELECT_BASELINE_DETAILSファンクション
このテーブル・ファンクションは、スナップショットの範囲について、ベースラインに対応するメトリックの値を示します。
このテーブル・ファンクションは、AWR_BASELINE_METRIC_TYPEオブジェクト・タイプのオブジェクトを戻します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.SELECT_BASELINE_DETAILS( l_baseline_id IN NUMBER, l_begin_snap IN NUMBER DEFAULT NULL, l_end_snap IN NUMBER DEFAULT NULL, l_dbid IN NUMBER DEFAULT NULL) RETURN awrbl_details_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-38 SELECT_BASELINE_DETAILSファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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統計を取得する必要があるベースラインのID。0の値を指定すると、変動ウィンドウ・ベースラインの統計が戻されます。 |
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ベースラインの開始スナップショット順序番号。 |
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ベースラインの終了スナップショット順序番号。 |
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ベースラインのデータベース識別子。この値が |
189.3.34 SELECT_BASELINE_METRICファンクション
このテーブル・ファンクションは、すべてのスナップショットについて、ベースラインに対応するメトリックの値を示します。
このテーブル・ファンクションは、AWR_BASELINE_METRIC_TYPEオブジェクト・タイプのオブジェクトを戻します。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.SELECT_BASELINE_METRIC( l_baseline_name IN VARCHAR2, l_dbid IN NUMBER DEFAULT NULL, l_instance_num IN NUMBER DEFAULT NULL) RETURN awr_metric_type_table PIPELINED;
パラメータ
表189-39 SELECT_BASELINE_METRICファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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メトリックを表示する必要があるベースラインの名前。 |
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ベースラインのデータベース識別子。 |
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メトリックを表示する必要があるインスタンス番号。 |
189.3.35 UNREGISTER_REMOTE_DATABASEプロシージャ
このプロシージャは、自動ワークロード・リポジトリ(AWR)からリモート・データベースの統計、メタデータ、パーティションなどをすべて削除します。このプロシージャの実行後は、リモート・スナップショットの作成など、あらゆるAWR操作でリモート・データベースを使用できなくなります。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.UNREGISTER_REMOTE_DATABASE( node_id IN NUMBER, remote_check IN BOOLEAN DEFAULT TRUE); DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.UNREGISTER_REMOTE_DATABASE( node_name IN VARCHAR2, topology_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, remote_check IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表189-40 UNREGISTER_REMOTE_DATABASEのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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AWRからデータを削除する必要があるリモート・データベースの識別子。 |
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AWRからデータを削除する必要があるリモート・データベースの名前。 |
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リモート・データベースのRMFトポロジ名。 |
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例
この例では、データベース識別子が10
であるリモート・データベースに関連するAWRデータを削除します。
EXECUTE DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.UNREGISTER_REMOTE_DATABASE(10);
189.3.36 UPDATE_DATAFILE_INFOプロシージャ
このプロシージャは、自動ワークロード・リポジトリ(AWR)に格納されているデータファイルおよび表領域情報を、データベースの現在の情報で更新します。このプロシージャは、データファイルまたは表領域が削除されているか、その名前が変更されている場合に役立ちます。この変更が次のスナップショットで常に取得されるとはかぎらないため、AWRレポートには最新の情報が表示されない場合があります。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.UPDATE_DATAFILE_INFO();
189.3.37 UPDATE_OBJECT_INFOプロシージャ
このプロシージャは、ローカル・データベースのオブジェクトを表すWRH$_SEG_STAT_OBJ
表の行を更新します。これは、ローカル・データベースに属しているすべてのオブジェクトの現在の名前を判別しようとします。ただし、名前列に'MISSING'
値または'TRANSIENT'
値(あるいはその両方)を含むものは除きます。
このルーチンの起動ごとに実行される作業の量は、入力パラメータを設定することによって制御できます。
構文
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.UPDATE_OBJECT_INFO( maxrows IN NUMBER DEFAULT 0);
パラメータ
表189-41 UPDATE_OBJECT_INFOプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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更新する最大行数。デフォルトは |