F フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・コントロール(RHPCTL)コマンド・リファレンス

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング制御(RHPCTL)ユーティリティを使用して、クラスタのフリート・パッチ適用およびプロビジョニングを管理します。

この付録には、ユーティリティの使用方法とRHPCTLコマンドの包括的なリストを含むフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・コマンドの参照情報を記載しています。

RHPCTLの概要

RHPCTLは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング操作を実行して、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーおよびクライアントを管理するコマンドライン・ユーティリティです。RHPCTLの構文は次のとおりです。

rhpctl command object [parameters]

このRHPCTL構文の各要素の意味は次のとおりです。

  • commandは、adddeletequeryなどの動詞です。

  • object (名詞とも呼ばれる)は、RHPCTLがコマンドを実行するターゲットまたはオブジェクト(クライアントやイメージなど)です。

  • parametersは、コマンドの追加パラメータを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。パラメータは-keyword valueのように指定します。valueフィールドには、カンマ区切りリストが含まれます。リストのアイテムの間ではスペースを使用しないでください。

RHPCTLコマンドを使用することで、次のようないくつかのフリート・パッチ適用およびプロビジョニング操作を実行できます。

  • フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント操作(フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント構成の作成など)。

  • ロール操作(ロールの追加や削除、ユーザーに対するロールの付与や削除など)。

  • サイト操作(フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーの構成情報の取得など)。

  • イメージ操作(イメージの追加、削除、インポートなど)。

  • イメージ・シリーズ操作(イメージ・シリーズの追加や削除など)。

  • 作業用コピー操作(作業用コピーの追加や削除など)。

RHPCTLヘルプの使用方法

すべてのRHPCTLコマンドに関するヘルプを表示するには、コマンドラインから次のように入力します。

rhpctl -help

各RHPCTLコマンドのコマンド構文およびパラメータのリストを表示するには、コマンドラインから次のように入力します。

rhpctl command (or verb) object (or noun) -help

RHPCTLのコマンド・リファレンス

この項では、RHPCTLコマンドの使用方法に関する情報を示し、各RHPCTLコマンドをリストして説明します。

注意:

マルチテナント・コンテナ・データベースが、Oracle Database 20cでサポートされている唯一のアーキテクチャです。ドキュメントが改訂されている間は、従来の用語が残っている可能性があります。ほとんどの場合、「データベース」と「非CDB」は、コンテキストに応じてCDBまたはPDBを指しています。アップグレードなどのコンテキストでは、「非CDB」が以前のリリースの非CDBを指す場合もあります。

rhpctl delete audit

フリート・パッチ適用およびプロビジョニングの監査レコードを削除します。

構文

rhpctl delete audit [-to timestamp]

使用上の注意

必要に応じて、YYYY-MM-DDの形式で日付を指定すると、その日付までの監査レコードを削除できます。それ以外の場合、このコマンドはすべての監査レコードを削除します。

rhpctl modify audit

格納する監査レコードの最大数を変更します。

構文

rhpctl modify audit -maxrecord number

使用上の注意

格納する監査レコードの最大数を指定します。

rhpctl query audit

フリート・パッチ適用およびプロビジョニングの監査レコードを表示します。

構文

rhpctl query audit [[[-operation {add | delete | modify | grant | revoke | move | verify | discover
  | upgrade | allow | disallow | deleteimage | insertimage | promote | addnode | deletenode | register | unregister | export | import | query
  | subscribe | unsubscribe}]
  [-entity {client | role | audit | image | imagetype | useraction | series | workingcopy | database | server | user | audit | imagetype | useraction}]
  | [-user user_name] [-client cluster_name] | [-from timestamp -to timestamp]
  | -before timestamp | -since timestamp | -first number | -last number]
  | -record record_id | -config]

パラメータ

表F-1 rhpctl query auditコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-operation {add | delete | modify | grant | revoke | move | verify | discover | upgrade | allow | disallow | deleteimage | insertimage | promote | addnode | deletenode | register | unregister | export | import | query | subscribe | unsubscribe}

監査問合せを行う操作のタイプを指定します。

-entity {client | role | image | series | workingcopy | database | server | user | audit | imagetype | useraction}

監査問合せを行うエンティティを指定します。

-user user_name

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング操作を実行した特定のユーザーに対して問合せ監査を実行するように選択できます。

-client cluster_name

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング操作が実行された特定のクライアント・クラスタに対して問合せ監査を実行するように選択できます。

-from timestamp -to timestamp

必要に応じて、監査問合せを実行する時間間隔を指定できます。タイムスタンプは、YYYY-MM-DDの形式にする必要があります。

-before timestamp

必要に応じて、監査問合せをいつよりも前に実行するかを指定できます。タイムスタンプは、YYYY-MM-DDの形式にする必要があります。

-since timestamp

必要に応じて、監査問合せをいつよりも後に実行するかを指定できます。タイムスタンプは、YYYY-MM-DDの形式にする必要があります。

-first number

必要に応じて、特定の時間に対する最初の監査レコード数を指定できます。

-last number

必要に応じて、特定の時間に対する最後の監査レコード数を指定できます。

-record record_id

必要に応じて、特定の監査レコードIDを指定できます。

–config

このパラメータを選択して、最大レコード構成を表示できます。

rhpctl add client

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー構成に追加します。

構文

rhpctl add client -client cluster_name [-toclientdata path] [-targetnode node_name
  {-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -root |
  -cred cred_name} | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]]
  [-maproles role=user_name[,role=user_name[,...]]]
  [-version version]

パラメータ

表F-2 rhpctl add clientコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client client_name

クライアントを作成するクラスタの名前を指定します。

-toclientdata path

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーによって作成されるXMLファイルのパスを指定できます(クライアント・クラスタ固有)。このファイルには、クライアントがサーバーとの接続を構成するために必要な情報が含まれます。

-targetnode node_name

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。

-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -root | -cred cred_name

-targetnodeパラメータを使用するように選択した場合は、sudoまたはrootを選択してリモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、–sudouserパラメータを使用して、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

-auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-maproles role=user_name[,...]

組込みロールまたはユーザーが定義したロールを指定できます。また、各ロールに複数のユーザーを割り当てることができます。複数のロールおよびユーザーは、カンマを使用して区切ります。

-version version

必要に応じて、資格証明ファイル形式のバージョン(18.0.0.0.0など)を指定できます。

使用上の注意

  • Oracle Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)以降を実行しているクラスタのみ、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントとして構成し、追加できます。Oracle Grid Infrastructureの以前のバージョンを実行しているクラスタ、およびOracle Grid Infrastructureを実行していないサーバーは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーで直接管理できます。

  • このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでのみ実行できます。

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーにクライアントを追加するには、次のコマンドを実行します。

$ rhpctl add client -client ClientCluster3 -toclientdata Grid_home/RHPserver/info

rhpctl delete client

特定のフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを構成から削除します。

構文

rhpctl delete client –client cluster_name [-force]

使用上の注意

  • 構成から削除するクライアント・クラスタの名前を指定します。

  • このコマンドを実行する前、または-forceオプションを使用する前には、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを停止する必要があります。

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントClientCluster3を削除するには、次のようにします。
$ rhpctl delete client -client ClientCluster3

rhpctl discover client

入力された内容を検証して、特定のノード上のパラメータを検出し、Oracle Clusterwareの構成に使用できるレスポンス・ファイルを生成します。

このコマンドが完了した後、次を使用してレスポンス・ファイルを検証し、Oracle Clusterwareデプロイメントのターゲット・ノードを準備します。

構文

rhpctl discover client -image image_name -generatepath response_file_path
  {-responsefile response_file_name | -clusternodes node_list -client cluster_name 
   -oraclehome oracle_home_path} {-root | -sudouser sudo_username
   -sudopath sudo_binary_path | -cred cred_name | -auth plugin_name
  [-arg1 name1:value1...]} [-user gi_user_name]
  [-scan scan_name]

パラメータ

表F-3 rhpctl discover clientコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

結果のレスポンス・ファイルがサポートするOracle Grid Infrastructureのゴールド・イメージの名前を指定します。

-generatepath response_file_path

RHPCTLにより生成されたレスポンス・ファイルのコピー先のファイル・パスを指定します。RHPCTLコマンドはレスポンス・ファイルの名前を生成し、コマンドの実行中にその名前を表示します。

-responsefile response_file_name

不完全なレスポンス・ファイルがあり、ターゲット・ノードを参照してそれを完了させる場合は、このパラメータを使用してレスポンス・ファイル名を指定します。

注意: レスポンス・ファイルはノード・リスト、クライアント名およびOracleホーム・パスを含む必要があります。

-clusternodes node_list

(結果のレスポンス・ファイルを使用して)Oracle Clusterwareをプロビジョニングする予定の、カンマ区切りのノードのリストをnode_name:node_vip[:node_role][,node_name:node_vip[:node_role]...]の形式で指定します。

-client cluster_name

プローブするターゲット・クラスタの名前を指定します。

-oraclehome oracle_home_path

Oracleホームの場所を指定します。

-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]

sudoまたはrootを選択して、リモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-user gi_user_name

Oracle Grid Infrastructureインストール・ユーザーの名前を指定します。

-scan scan_name

SCAN名を指定します。

rhpctl export client

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー上のリポジトリからクライアント・データ・ファイルにデータをエクスポートします。

構文

rhpctl export client -client cluster_name -clientdata file_path

パラメータ

表F-4 rhpctl export clientコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client cluster_name

エクスポートするクライアント・クラスタの名前を指定します。

-clientdata file_path

クライアント・データ・ファイルの場所のパスを指定します。

使用上の注意

このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでのみ実行できます。

mjk9394というフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントから、リポジトリ・データをクライアント・データ・ファイル/tmp/mjk9394.xmlにエクスポートするには、次のコマンドを実行します。
$ rhpctl export client -client mjk9394 -clientdata /tmp/mjk9394.xml

rhpctl modify client

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを変更します。

構文

rhpctl modify client –client cluster_name [-enabled {TRUE | FALSE}]
  [-maproles role=user_name[+user_name...][,role=user_name[+user_name...],...]]] [-password]]

パラメータ

表F-5 rhpctl modify clientコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client cluster_name

変更するクライアント・クラスタの名前を指定します。

-enabled {TRUE | FALSE}

クライアントが有効かどうかを指定します。

-maproles role=user_name[+user_name...][,...]

組込みロールまたはユーザーが定義したロールを変更できます。また、各ロールに複数のユーザーを割り当てることができます。

-maprolesパラメータを使用する場合は、プラス記号(+)を使用して、複数のユーザーを特定のロールにマップします。ロールとユーザーのペアを追加する場合はカンマで区切ります。

-password

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント資格証明を再作成するためのパスワードを指定できます。

RHPClient001という名前のフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを無効にするには、次のようにします。

$ rhpctl modify client -client RHPClient001 -enabled FALSE

rhpctl query client

特定のフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・クラスタの構成情報を表示します。

構文

rhpctl query client [–client cluster_name[-detail [-node node_name] [-displayhtml]]]
  [-rhpserver rhps_regex]

パラメータ

表F-6 rhpctl query clientコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client cluster_name

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントが存在するクライアント・クラスタの名前を指定します。

-detail

クラスタのクラスタ情報(HTML)を生成します。

-node node_name

リモート・クラスタ内のノードの名前を指定します。

-displayhtml

クラスタのHTMLクラスタ情報を表示します。

-rhpserver rhps_regex

操作を実行する必要があるサーバーのクラスタ名と一致する正規表現を指定します。

使用上の注意

構成情報を表示するフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントが存在しているクライアント・クラスタの名前を指定します。

-rhpserverオプションを使用してピア・サーバーに対するコマンドを発行する場合、コマンドを実行するユーザーはピア・サーバーの既存のユーザーであり、必要なロールを持っている必要があります。ピア・サーバーのユーザーがローカル・サーバーでコマンドを実行できるようにするには、rhpctl grant roleコマンドを実行して必要なロールをピア・サーバー・ユーザーに付与し、ユーザーが属しているピア・サーバーのクラスタ名を指定する必要があります。次に例を示します。

$ rhpctl grant role -role role_name -user user_name -client cluster_name

複数のユーザーを追加するには、次のコマンドを実行します。

$ rhpctl grant role -client cluster_name -maproles role=user_name[+user_name...][,role=user_name[+user_name...]...]

RHPCTLを使用してロールを付与する詳細は、rhpctl grant roleを参照してください

このコマンドでは、次のような出力が表示されます。
/rhpctl query client -client mbcluster-13
Site: mbcluster-13
Fleet Patching and Provisioning Client Version: 12.2.0.1.0
Enabled: true
Host from which RHPC last registered: rhpserver01.foo.com
Port number last registered by RHPC: 8896
RHP Enabled: true
Standalone: false
Managed: true

rhpctl update client

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントのイメージを更新します。

構文

rhpctl update client -image image_name {-targetnode node_name 
  | -batches '(node_name)'} -root

パラメータ

表F-7 rhpctl update clientコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

更新するイメージの名前を指定します。

-targetnode node_name

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを更新するノードの名前を指定します。

-batches '(node_name)'

ターゲット・ノードを指定するかわりに、ノードのバッチを指定できます。

注意: Oracle Database Applianceノードでこのパラメータを使用する場合は、コマンドを2回連続で実行し、1回目の実行で1つのOracle Database Applianceノードを指定し、2回目の実行で別のOracle Database Applianceノードを指定します。

–root –targetnodeまたは–batchesパラメータを使用する場合は、このパラメータを指定する必要があります。

使用上の注意

このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからのみ実行できます。

次の例では、–targetnodeパラメータを使用します。

$ rhpctl update client -image ODA1 -targetnode rac07box1 -root

次の2つの例では、–batchesパラメータを使用します。

$ rhpctl update client -image ODA1 -batches '(rac07box1)' -root
$ rhpctl update client -image ODA1 -batches '(rac07box2)' -root

rhpctl verify client

入力された内容を検証し、Oracle Clusterwareの構成に使用できるレスポンス・ファイルを作成するか完成させ、その値を検証します。

構文

rhpctl verify client -image image_name -responsefile response_file_name
  [-clusternodes node_list] {-root | -sudouser sudo_username -sudopath
   sudo_binary_path | -cred cred_name} | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]
  [-user gi_user_name] [-client cluster_name] [-scan scan_name]
  [-oraclehome oracle_home_path] [-ignorewarn] [-fixup [-setupSSH]]

パラメータ

表F-8 rhpctl verify clientコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

イメージの名前を指定します。

-responsefile response_file_name

Oracle Grid Infrastructureのプロビジョニングに使用されるレスポンス・ファイルを指定します。

-clusternodes node_list

Oracle Clusterwareをプロビジョニングするノードのカンマ区切りリストを、node_name:node_vip[:node_role][,node_name:node_vip[:node_role]...]の形式で指定します。

-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]

sudoまたはrootを選択して、リモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-user gi_user_name

Oracle Grid Infrastructureインストール・ユーザーの名前を指定します。

-client cluster_name

検証するクラスタの名前を指定します。

-scan scan_name

SCAN名を指定します。

-oraclehome oracle_home_path

Oracleホームの場所を指定します。

-ignorewarn

検証中の警告を無視する場合は、このパラメータを使用します。

–fixup [-setupSSH]

このパラメータを使用して、CVUによって推奨される変更を満たすように、変更をノードに自動的に適用する修正スクリプトを実行します。

必要に応じて、プロビジョニング・ユーザーのためにリモート・ノード上にパスワードなしのSSHユーザー等価を設定する場合は、-setupSSHパラメータを使用できます。

rhpctl add credentials

Oracle Cluster Registry (OCR)に資格証明を追加します。

構文

rhpctl add credentials -cred cred_name {-root | -sudouser sudo_user_name
  -sudopath sudo_binary_location}

パラメータ

表F-9 rhpctl add credentialsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-cred cred_name

リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明と関連付ける資格証明名を指定します。

-root | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location

スーパーユーザー操作を実行するには、リモート・ノードにアクセスするためのrootアクセスを指定するか、またはsudoユーザー名とsudoバイナリへのパスを指定するかを選択する必要があります。

rhpctl delete credentials

Oracle Cluster Registry (OCR)から資格証明を削除します。

構文

rhpctl delete credentials -cred cred_name

使用上の注意

削除する資格証明の名前のみ指定します。

rhpctl add database

特定の作業用コピーを使用してデータベースを作成します。

構文

rhpctl add database -workingcopy workingcopy_name -dbname unique_db_name
  [-datafileDestination datafileDestination_path] {-node node_list | -serverpool pool_name
  [-pqpool pool_name | -newpqpool pool_name -pqcardinality cardinality]
  | -newpool pool_name -cardinality cardinality [-pqpool pool_name
  | -newpqpool pool_name -pqcardinality cardinality]} [-dbtype 
   {RACONENODE | RAC | SINGLE}] [-dbtemplate file_path | image_name:relative_file_path]
  [-cdb] [-pdbName pdb_prefix [-numberOfPDBs pdb_count]]
  [{-sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path | -root | -cred cred_name
   | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]}] [-targetnode node_name]
  [-useractiondata user_action_data] [-schedule timer_value] [-eval]

パラメータ

表F-10 rhpctl add databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

追加するデータベース用として既存の作業用コピーの名前を指定します。

-dbname unique_db_name

追加するデータベースの一意の名前(DB_DOMAINのないDB_UNIQUE_NAME)を指定します。

-datafileDestination datafileDestination_path

データ・ファイルの宛先の場所またはOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループの名前を指定します。

注意: Oracle DatabaseのバージョンがOracle Database 11gリリース2 (11.2)より前の場合、ディスク・グループは指定できません。

-node node_list

データベースを作成する1つのノードまたは複数のノードのカンマ区切りリストを指定します。

-serverpool server_pool_name

既存のサーバー・プールの名前を指定します。

-pqpool server_pool_name

既存のサーバー・プールの名前を指定します。

注意: このパラメータは、Oracle Flex Cluster環境でのみ適用され、ハブではないノードで実行されているサーバー・プール(このケースではすでに定義済のサーバー・プール、または-newpqpoolパラメータを使用する場合はこれから作成されるサーバー・プール)を参照します。

-newpqpool server_pool_name

必要に応じて、パラレル問合せで使用するために新しいサーバー・プールを作成できます。新しいサーバー・プールの名前を指定します。

注意: このパラメータは、ハブではないノードで実行されているサーバー・プールを参照するため、Oracle Flex Cluster環境でのみ適用されます。

-pqcardinality cardinality

新しいサーバー・プールを作成する場合、サーバー・プールのカーディナリティ値を指定する必要があります。

注意: このパラメータは、Oracle Flex Cluster環境でのみ適用されます。

-newpool server_pool_name

オプションで、新しいサーバー・プールを作成できます。新しいサーバー・プールの名前を指定します。

-cardinality cardinality

新しいサーバー・プールを作成する場合、サーバー・プールのカーディナリティ値を指定する必要があります。

-dbtype {RACONENODE | RAC | SINGLE}

データベースがOracle RAC One Node、Oracle RACまたは非クラスタ化データベースのいずれであるかを指定します。

-dbtemplate file_path | image_name:relative_file_path

データベース・テンプレートの絶対ファイル・パス、またはフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー上のイメージ・ホーム・ディレクトリの相対パスを指定します。

-cdb

必要に応じて、コンテナ・データベースとしてデータベースを作成する場合は、このパラメータを使用します。

-pdbName pdb_prefix

1つ以上のプラガブル・データベースを作成する場合は、プラガブル・データベース名の接頭辞を指定します。

-numberOfPDBs pdb_count

作成するプラガブル・データベースの数を指定します。

-sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path | -root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]

-targetnodeパラメータを使用するように選択した場合は、sudoまたはrootを選択してリモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-targetnode node_name

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule timer_value
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05
–eval

必要に応じて、このパラメータを使用すると、実際にコマンドを実行せずに、このコマンドがシステムに及ぼす影響を評価できます。

使用上の注意

-scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

prodhomeという名前の作業用コピー上にデータベースを作成するには、次のようにします。

$ rhpctl add database -workingcopy prodhome -dbname proddb -datafileDestination /acfs/proddata -serverpool prodpool1 -dbtype RAC

注意:

1つの作業用コピー上に複数のデータベースを作成できます。

rhpctl addnode database

管理者管理のOracle RACデータベースにインスタンスを追加します。

構文

rhpctl addnode database -workingcopy workingcopy_name 
  -dbname unique_db_name -node node_list
   [-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name
    -sudopath sudo_binary_location | 
    -auth plugin_name [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ...]]]
   [-useractiondata user_action_data] [-eval] [-schedule timer_value]

パラメータ

表F-11 rhpctl addnode databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

作業用コピーの名前を指定します。

-dbname unique_db_name

追加するデータベースの一意の名前(DB_DOMAINのないDB_UNIQUE_NAME)を指定します。

-node node_list

データベースを作成する1つのノードまたは複数のノードのカンマ区切りリストを指定します。

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

-targetnodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

–eval

必要に応じて、このパラメータを使用すると、実際にコマンドを実行せずに、このコマンドがシステムに及ぼす影響を評価できます。

-schedule timer_value

必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。

2018-07-25T19:13:17+05

使用上の注意

  • 指定した作業用コピーがノード・リスト内のノードにインストールされていない場合は、まず、rhpctl addnode workingcopyを実行する必要があります。

  • 作業用コピーが、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント、またはフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーにある場合、資格証明は必要ありません。このことは、サーバーとクライアントのどちらでコマンドを実行する場合にも該当します。サーバーでコマンドを実行し、かつフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントでないターゲット上に作業用コピーが存在する場合は、資格証明が必要になります。

  • -scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

rhpctl addpdb database

作業用コピーで、既存のコンテナ・データベースにプラガブル・データベースを追加します。

ゴールド・イメージの作業用コピーを作成してターゲットにプロビジョニングし、マルチテナント・コンテナ・データベースとしてデータベースを作成すると、その作業用コピー上のコンテナ・データベースにプラガブル・データベースを追加できます。

構文

rhpctl addpdb database -workingcopy workingcopy_name -cdbName cdb_name
  -pdbName new_pdb_name [-pdbDatafileDestination pdb_datafile_destination_path]
  [-root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]
   | -sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path] [-targetnode node_name]
  [-useractiondata user_action_data] [-schedule timer_value] 

パラメータ

表F-12 rhpctl addpdb databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

追加するプラガブル・データベース用として既存の作業用コピーの名前を指定します。

-cdbName cdb_name

プラガブル・データベースを追加するマルチテナント・コンテナ・データベースの名前を指定します。

-pdbName new_pdb_name

追加するプラガブル・データベースの名前を指定します。

-pdbDatafileDestination pdb_datafile_destination

必要に応じて、プラガブル・データベースのデータ・ファイルの宛先へのパスを指定できます。

-root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...] | -sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path

-targetnodeパラメータを使用するように選択した場合は、sudoまたはrootを選択してリモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-targetnode node_name

必要に応じて、この操作を実行する、クラスタ内のノードの名前を指定できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule timer_value
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

使用上の注意

作業用コピーは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント、または非フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・ターゲットに配置できます。

次の例では、wc_db183という作業用コピー上のraccdb183というコンテナ・データベースに、pdb183というプラガブル・データベースを作成します。

$ rhpctl addpdb database -workingcopy wc_db183 -cdbName raccdb183 -pdbName pdb183

rhpctl deletepdb database

作業用コピーで、既存のコンテナ・データベースにプラガブル・データベースを削除します。

構文

rhpctl deletepdb database -workingcopy workingcopy_name -cdbName cdb_name
  -pdbName pdb_name
  [-root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]
   | -sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path] [-targetnode node_name]
  [-useractiondata user_action_data] [-schedule timer_value] 

パラメータ

表F-13 rhpctl deletepdb databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

削除するプラガブル・データベース用として既存の作業用コピーの名前を指定します。

-cdbName cdb_name

プラガブル・データベースを削除するマルチテナント・コンテナ・データベースの名前を指定します。

-pdbName pdb_name

削除するプラガブル・データベースの名前を指定します。

-root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...] | -sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path

-targetnodeパラメータを使用するように選択した場合は、sudoまたはrootを選択してリモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-targetnode node_name

必要に応じて、この操作を実行する、クラスタ内のノードの名前を指定できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule timer_value
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

使用上の注意

作業用コピーは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント、または非フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・ターゲットに配置できます。

次の例では、wc_db183という作業用コピーで、raccdb183というコンテナ・データベースからpdb183というプラガブル・データベースを削除します。

$ rhpctl deletepdb database -workingcopy wc_db183 -cdbName raccdb183 -pdbName pdb183

rhpctl delete database

作業用コピー上に作成されたデータベースを削除します。

注意:

データベースが、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー上の作業用コピー、またはフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント上の作業用コピーにホストされている場合、資格証明は必要ありません。このことは、サーバーとクライアントのどちらでコマンドを実行する場合にも該当します。サーバーでコマンドを実行し、かつフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントでないターゲット上に作業用コピーが存在する場合は、資格証明が必要になります。

構文

rhpctl delete database –workingcopy workingcopy_name -dbname unique_db_name
  {-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | -root | -cred cred_name
   | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]} [-targetnode node_name]
  [-useractiondata user_action_data]

パラメータ

表F-14 rhpctl delete databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

削除するデータベースの作業用コピーの名前を指定します。

-dbname unique_db_name

削除するデータベースの一意の名前(DB_DOMAINのないDB_UNIQUE_NAME)を指定します。

-sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path | -root | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]

-targetnodeパラメータを使用するように選択した場合は、sudoまたはrootを選択してリモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-targetnode node_name

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

rhpctl deletenode database

管理者管理のOracle RACデータベースと接続するインスタンスを削除します。

構文

rhpctl deletenode database -workingcopy working_copy_name -dbname unique_db_name
 -node node_list {-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path 
  | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]} [-force]
 [-failover] [-drain_timeout timeout] [-stopoption stop_option]
 [-useractiondata user_action_data] [-schedule timer_value] [-eval]

パラメータ

表F-15 rhpctl deletenode databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy working_copy_name

作業用コピーの名前を指定します。

-dbname unique_db_name

削除するデータベースの一意の名前(DB_DOMAINのないDB_UNIQUE_NAME)を指定します。

-node node_list

データベースを削除する1つのノードまたは複数のノードのカンマ区切りリストを指定します。

-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]

リモート・ノードにアクセスするためのsudoまたはrootを選択します。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-force インスタンスを強制停止した後で削除する場合は、-forceを使用します。
-failover

必要に応じて、このパラメータを使用して、削除するインスタンス上で実行されているサービスの別のインスタンスへのフェイルオーバーを試行できます。

-drain_timeout timeout

必要に応じて、-drain_timeoutを使用して、リソース・ドレインの完了までの許容時間を秒数で指定できます。受け入れられる値は、空の文字列("")、0または任意の正の整数です。デフォルト値は空の文字列で、このパラメータが設定されていないことを意味します。0に設定した場合、即時にドレインが行われます。

ドレイン期間は、計画的なメンテナンス操作のために意図されています。ドレイン期間中は、現在のすべてのクライアント要求は処理されますが、新しい要求は受け入れません。

-stopoption stop_option

必要に応じて、データベースの停止オプションを指定できます。オプションは、ABORTIMMEDIATENORMALTRANSACTIONALおよびTRANSACTIONAL_LOCALです。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule timer_value
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05
–eval

必要に応じて、このパラメータを使用すると、実際にコマンドを実行せずに、このコマンドがシステムに及ぼす影響を評価できます。

使用上の注意

  • 作業用コピーが、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント、またはフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーにある場合、資格証明は必要ありません。このことは、サーバーとクライアントのどちらでコマンドを実行する場合にも該当します。サーバーでコマンドを実行し、かつフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントでないターゲット上に作業用コピーが存在する場合は、資格証明が必要になります。

  • -scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

rhpctl move database

ソース作業用コピーまたはOracle Databaseホームからパッチ適用済作業用コピーに1つ以上のデータベースを移動します。

構文

rhpctl move database -patchedwc workingcopy_name {{-sourcewc workingcopy_name |
     -sourcehome Oracle_home_path [-oraclebase Oracle_base_path]
    [-client cluster_name]}
   [-dbname db_name_list | -excludedblist db_name_list]
   [-nonrolling | -forcerolling | -batches list_of_batches | -smartmove [-saf availability]
   [-separate]] [-eval] [schedule timer_value] [-ignorewcpatches] [-keepplacement]
   [-disconnect [-noreplay]] [-drain_timeout time] [-stopoption stop_option]
   [-nodatapatch] [-targetnode node_name] [-notify [-cc user_list]] |
    -continue [-skip] | -revert | -abort}
  [-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name
    -sudopath sudo_binary_location | 
    -auth plugin_name [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ...]]]
  [-useractiondata user_action_data] [-schedule timer_value]

パラメータ

表F-16 rhpctl move databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-patchedwc workingcopy_name

データベースの移動先の作業用コピーの名前を指定します。

-sourcewc workingcopy_name

データベースの移動元の作業用コピーの名前を指定します。

-sourcehome Oracle_home_path

または、ソースOracleホーム・パスを指定することもできます。

-oraclebase Oracle_base_path

Oracleデータベース・ホームをプロビジョニングするORACLE_BASEパスを指定します(ORACLEDBSOFTWAREイメージ・タイプのみで必要)。

-client cluster_name

クライアント・クラスタの名前を指定します。

-dbname db_name_list

パッチ適用済作業用コピーに移動するデータベースの一意の名前(DB_DOMAINのないDB_UNIQUE_NAME)を指定します。

注意: 非クラスタ化(シングル・インスタンス)データベースを移動する場合は、-dbnameパラメータの値に対して、データベース名ではなくデータベースのSIDを指定する必要があります。

-excludedblist db_name_list

-dbnameパラメータを使用するかわりに、-excludedblistパラメータを使用すると、特定のデータベースを除くすべてのデータベースにパッチを適用できます。

-nonrolling | -forcerolling -batches list_of_batches | -smartmove [-saf availability] [–separate]

必要に応じて、次の3つのいずれかの方法を選択してデータを移動できます。

  • -nonrollingパラメータを使用して、非ローリング・モードでデータベースを移動します。デフォルトではデータベースはローリング・モードで移動されます。

  • Oracleホームをローリング・モードで移動するには、–forcerollingパラメータを使用します。

  • -batchesパラメータを使用して、ノードのバッチのカンマ区切りリスト(各バッチがカッコで囲まれたノード名のカンマ区切りリストになる)を二重引用符("")で囲んで指定します("(nA,nB,...),(...,nY,nZ)"という形式になります)。

  • または、-smartmoveパラメータを使用します。-saf availabilityパラメータを使用して、サービス可用性ファクタを指定します。これは、移動中にサービスの実行を継続する必要があるインスタンスの最小パーセント値です。

バッチを個別に処理する場合は、-separateパラメータを使用します。このパラメータを使用すると、各バッチの後にmoveコマンドが戻ります。最初のバッチの移動操作では、ソース・ホームおよびすべてのバッチに適用される他のパラメータ(-nonrolling-keepplacementなど)を指定する必要があります。-continue-skipおよび-abortパラメータを使用して、後続のバッチを制御します。

–eval

移動操作を実際に実行することなく、ノードの自動生成バッチおよび移動の順序を出力する場合は、–evalパラメータを使用します。

-ignorewcpatches

必要に応じて、このパラメータを使用して、ソースのパスまたは作業用コピーに存在するパッチの一部がパッチ適用済作業用コピー内にない場合に無視できます。

-keepplacement

管理者管理のOracle RACデータベースまたはOracle RAC One Nodeデータベースのサービスが移動操作の前と後で同じインスタンスで実行されるようにする場合は、このパラメータを使用します。

-disconnect [-noreplay]

必要に応じて、サービスを停止または再配置する前にすべてのセッションを切断する場合は、-disconnectパラメータを使用します。-disconnectを使用するように選択した場合、-noreplayパラメータを使用して切断中のセッション再生を無効にするように選択できます。

-drain_timeout timeout

リソース・ドレインの完了までの許容時間を秒数で指定します。受け入れられる値は、空の文字列("")、0または任意の正の整数です。デフォルト値は空の文字列で、このパラメータが設定されていないことを意味します。0に設定した場合、即時にドレインが行われます。

ドレイン期間は、計画的なメンテナンス操作のために意図されています。ドレイン期間中は、現在のすべてのクライアント要求は処理されますが、新しい要求は受け入れません。

-stopoption stop_option

必要に応じて、データベースの停止オプションを指定できます。オプションは、ABORTIMMEDIATENORMALTRANSACTIONALおよびTRANSACTIONAL_LOCALです。

–nodatapatch

移動しているデータベースに対してdatapatchを実行しないことを示すには、このパラメータを使用します。

-targetnode node_name

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。

-notify [-cc user_list]

必要に応じて、作業用コピーの所有者以外に移動の電子メール通知を送信する宛先ユーザーのリストを指定できます。

-continue [-skip]

バッチ・モードrhpctl move databaseコマンドがある時点で失敗した場合は、エラーの原因を修正した後、-continueパラメータを指定してコマンドを再実行して、失敗したバッチへのパッチ適用を試行します。失敗したバッチをスキップして次のバッチに進む場合は、-continue-skipのパラメータを併用します。最後のバッチをスキップしようとすると、移動操作が終了します。

—revert

バッチ・モードまたはバッチ・モード以外でrhpctl move databaseコマンドが失敗した場合は、-revertパラメータを指定してコマンドを再実行することで、行われた変更を元に戻し、構成を初期状態に戻すことができます。

—abort

バッチ・モードまたはバッチ・モード以外でrhpctl move databaseコマンドが失敗した場合は、-abortパラメータを指定してコマンドを再実行することで、パッチ適用プロセスを終了し、クラスタを現在の状態のままにすることができます。

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

-targetnodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule timer_value

必要に応じて、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。例: 2018-07-25T19:13:17+05

使用上の注意

  • rhpctl move databaseコマンドの特定のユースケースについて、次のようにコンテキスト依存ヘルプを取得できます。
    $ rhpctl move database -help [EXISTING_PATCHEDWC | NEW_PATCHEDWC | SRCHOME
      | SINGLEINSTANCEDB | ROLLING | NONROLLING | BATCHES | SMARTMOVE]
  • -scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

ある作業用コピーで実行しているすべてのデータベースを別の作業用コピーにローリング・モードで移動するには、次のコマンドを実行します。

$ rhpctl move database -sourcewc prodHomeV1 -patchedwc prodHomeV2 -client prodcluster

この例では、パッチ適用済作業用コピーprodHomeV2が存在している必要があります。

管理対象外のOracleホーム(/u01/app/product/12.1.0/dbhome)で実行されているすべてのデータベースをmyDB12Home1という名前の作業コピーに移動するには、次のようにします。

$ rhpctl move database -sourcehome /u01/app/product/12.1.0/dbhome -oraclebase /u01/app/product/12.1.0/obase -patchedwc myDB12Home1

SampleDBという名前のデータベースをmyDB12Home1という名前の作業用コピーからmyDB12Home1patchedという名前の作業用コピーに移動するには、次のようにします(myDB12Home1で実行されている他のデータベースは、この移動による影響を受けません)。

$ rhpctl move database –sourcewc myDB12Home1 –patchedwc myDB12Home1patched –dbname SampleDB

myDB12Home1という名前の作業用コピーで実行されているすべてのデータベースをmyDB12Home1patchedという名前の作業用コピーに移動するには、次のようにします。

$ rhpctl move database –sourcewc myDB12Home1 –patchedwc myDB12Home1patched

myDB12Home1patchedという名前のパッチ適用済作業用コピーで実行されている、SID101というSIDを使用して非クラスタ化(シングル・インスタンス)データベースを移動するには、次の手順を実行します。

$ rhpctl move database -patchedwc myDB12Home1patched -sourcehome
/u01/app/oracle/product/12.2.0/db_1 -targetnode vm02 -dbname SIDl01
-sudouser oracle -sudopath /usr/bin/sudo

前述の各例は、このコマンドの基本的な形式です。データベースのグループをバッチで移動することもできます。バッチ操作では、セッション接続およびリカバリ・オプションの管理もサポートされています。

rhpctl movepdb database

1つ以上のプラガブル・データベースを、ソースのシングル・インスタンス・コンテナ・データベースから、宛先のシングル・インスタンス・コンテナ・データベースに移動します。

ソースと宛先のシングル・インスタンス・コンテナ・データベースは、プロビジョニングされたデータベース作業用コピーで実行できます。作業用コピーは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーか、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントに配置できます。あるいは、非フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・ターゲット、つまりフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントが構成および実行されていないターゲットに配置できます。移動先のシングル・インスタンス・コンテナ・データベースは、より高いパッチ・レベルに置くことができ、これによりプラガブル・データベースをより上位のパッチ・レベルに簡単にパッチ適用できます。

構文

rhpctl movepdb database -sourcecdb source_cdb_name -destcdb destination_cdb_name
    {-pdbname pdb_name_list | -excludepdblist pdb_name_list}
    [-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name
     -sudopath sudo_binary_location | 
     -auth plugin_name [-arg1 name1:value1
     [-arg2 name2:value2 ...]]] [-client client_name | -targetnode node_name]
    [-useractiondata user_action_data] [-schedule timer_value]

パラメータ

表F-17 rhpctl movepdb databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-sourcecdb source_cdb_name プラガブル・データベースの移動元とするOracleマルチテナント・コンテナ・データベースの名前を指定します。
-destcdb destination_cdb_name プラガブル・データベースの移動先とするマルチテナント・コンテナ・データベースの名前を指定します。
-pdbname pdb_name_list 移動するプラガブル・データベース名のカンマ区切りリストを指定します。
-excludepdblist pdb_name_list 移動操作から除外するプラガブル・データベースのリストを指定します。
-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

-targetnodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-client client_name | -targetnode node_name

必要に応じて、クライアント・クラスタの名前、または操作を実行するノードのいずれかを指定できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule timer_value | NOW
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2019-01-07T19:13:17+05

NOWを指定して、操作をすぐにスケジュールすることもできます。

使用上の注意

このコマンドは、ソースと宛先のシングル・インスタンス・コンテナ・データベースがどちらも同じノード上にある場合にのみ使用できます。

ソースのシングル・インスタンス・コンテナ・データベースから宛先のシングル・インスタンス・コンテナ・データベースにプラガブル・データベースを移動するには、次のようにします。
rhpctl movepdb database -sourcecdb srccdb -pdbname pdb1,pdb2,pdb3 -destcdb dstcdb

rhpctl upgrade database

データベースを宛先作業用コピーのバージョンにアップグレードします。

構文

rhpctl upgrade database [-sourcewc source_workingcopy_name | -sourcehome oracle_home_path
   [-oraclebase Oracle_base_path] [{-client cluster_name | -targetnode node_name}]]
   [-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_username -sudopath path_to_sudo_binary
   | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ...]]]
  -destwc destination_workingcopy_name [-image image_name [-path where_path]]
  -dbname unique_db_name [-useractiondata user_action_data] [-eval [-preupg]
  [-schedule timer_value]
   [-ignoremissingpatches patch_name1[,patch_name2...] 
   [-dbuaargs dbua_arguments] 
   [-autoupg [-upgtimezone { YES | NO }] [-runutlrp { YES | NO }] [-fra db_recovery_file_dest] -ignoregroupcheck] ]

パラメータ

表F-18 rhpctl upgrade databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-sourcewc source_workingcopy_name

データベースをアップグレードするソースの作業用コピーの名前を指定します。

-sourcehome oracle_home_path

ソース作業用コピーの名前ではなく、ソースOracleホームのパスを指定することもできます。

-oraclebase oraclebase_path

-sourcehomeパラメータを使用する場合は、必要に応じて、ソース・ホームとは異なるORACLE_BASEを指定できます。

-client cluster_name | -targetnode node_name

作業用コピーのプロビジョニング先として、クライアント・クラスタの名前か、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定します。

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

-targetnodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-destwc destination_workingcopy_name [-image image_name [-path where_path]]

データベースをアップグレードする宛先の作業用コピーの名前を指定します。宛先の作業用コピーが存在しない場合は、作成元のゴールド・イメージを指定し、必要に応じて、作業用コピーのプロビジョニング先のパスを指定します。

-dbname unique_db_name

アップグレードするデータベースの名前を指定します。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

–eval

必要に応じて、このパラメータを使用すると、実際にコマンドを実行せずに、このコマンドがシステムに及ぼす影響を評価できます。

-schedule timer_value

必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。2018-07-25T19:13:17+05

-ignoremissingpatches

ソース・パスまたは作業用コピーに存在する指定のパッチが、宛先パスまたは作業用コピーにない場合でも、移動/アップグレードを実行します。

-dbuaargs dbua_arguments

DBUAのオプション引数を含む二重引用符で囲まれた文字列を指定します。

-autoupg

AutoUpgradeツールキットを使用して、データベースのアップグレード操作を実行します。

-upgtimezone { YES | NO }

AutoUpgradeプロセスの一部としてタイムゾーンのアップグレードを有効または無効にします。デフォルトはYESです。

-runutlrp { YES | NO }

AutoUpgradeプロセスの一部として無効なオブジェクトの再コンパイルを有効または無効にします。デフォルトはYESです。

-fra db_recovery_file_dest

フラッシュ・リカバリ領域の場所を指定します。

-ignoregroupcheck

データベース・アップグレード・プロセス中にOSDBAおよびOSASM以外のグループ・チェックをスキップします。

使用上の注意

-scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

次の例では、作業用コピーdb112mbc143上にあるOracle Database 11gのデータベースtestyを、作業用コピーdb12102mbc143上にあるOracle Database 12cにアップグレードします。どちらも、リモート・ノードbposvr141上に存在します。

$ rhpctl upgrade database -dbname testy -sourcewc db112mbcl43 -destwc db12102mbcl43 -root -targetnode bposvr141

rhpctl zdtupgrade database

Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベースの停止時間0のデータベース・アップグレードを有効にします。

構文

rhpctl zdtupgrade database -dbname unique_db_name -destwc destination_workingcopy_name
   [-sourcewc source_workingcopy_name | -sourcehome oracle_home_path]
   -ggsrcwc golden_gate_source_workingcopy_name
   -ggdstwc golden_gate_dest_workingcopy_name
   [-clonedatadg diskgroup_name [-cloneredodg diskgroup_name]
    [-clonerecodg diskgroup_name]]
   [-rmanlocation backup_location]
   [-targetnode node_name
    {-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name
     -sudopath sudo_binary_location | 
     -auth plugin_name [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ...]]}]
   [-useractiondata user_action_data]

パラメータ

表F-19 rhpctl zdtupgrade databaseコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-dbname unique_db_name

アップグレードするデータベースの一意の名前を指定します。

-destwc destination_workingcopy_name

データベースをアップグレードする宛先の作業用コピーの名前を指定します。

-sourcewc source_workingcopy_name

必要に応じて、データベースをアップグレードするソースの作業用コピーの名前を指定できます。

-sourcehome oracle_home_path

ソース作業用コピーの名前ではなく、ソースOracleホームのパスを指定することもできます。

-ggsrcwc golden_gate_source_workingcopy_name

Oracle GoldenGateソースの作業用コピーの名前を指定します。

-ggdstwc golden_gate_dest_workingcopy_name

Oracle GoldenGate宛先の作業用コピーの名前を指定します。

-clonedatadg diskgroup_name 必要に応じて、クローン・データベースのデータ・ファイルの場所として使用するOracle ASMディスク・グループの名前を指定できます。
-cloneredodg diskgroup_name

必要に応じて、クローン・データベースのREDOログの場所として使用するOracle ASMディスク・グループの名前を指定できます。

-clonerecodg diskgroup_name

必要に応じて、クローン・データベースのリカバリ領域として使用するOracle ASMディスク・グループの名前を指定できます。

-rmanlocation backup_location

必要に応じて、ソースのRMANバックアップの場所を指定できます。

-targetnode node_name

必要に応じて、作業用コピーのプロビジョニング先として、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントが存在しないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

-targetnodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、このパラメータを使用して、useractionスクリプトのuseractiondataパラメータに渡す値を指定できます。

rhpctl addnode gihome

1つ以上のノードをOracle Grid Infrastructureインストールに追加します。

構文

rhpctl addnode gihome {-workingcopy workingcopy_name | -client cluster_name}
  -newnodes node_name:node_vip[:node_role][,node_name:node_vip[:node_role]...]
  {-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name
    -sudopath sudo_binary_location | 
    -auth plugin_name [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ...]]}
  [-targetnode node_name] [-force] [-setupssh] [-useractiondata user_action_data]
  [-eval] [-schedule timer_value]

パラメータ

表F-20 rhpctl addnode gihomeコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

指定したノードにインストールおよび構成するアクティブなOracle Grid Infrastructureホームの作業用コピーの名前を指定します。

-client cluster_name

または、クラスタ・ノードを追加するクライアント・クラスタの名前を指定できます。

–node node_list

Oracle Clusterwareをプロビジョニングするノードのカンマ区切りリストを、node_name:node_vip[:node_role][,node_name:node_vip[:node_role]...]の形式で指定します。

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-targetnode node_name

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。

–force

必要に応じて、このパラメータを使用すると、以前に失敗したノードの追加操作を無視してノードを強制的に追加できます。

-setupssh

プロビジョニング・ユーザーのために、リモート・ノード上にパスワードなしのSSHユーザー等価を設定します。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

–eval

必要に応じて、このパラメータを使用すると、実際にコマンドを実行せずに、このコマンドがシステムに及ぼす影響を評価できます。

-schedule timer_value

必要に応じて、このコマンドをISO-8601形式で実行する時間をスケジュールできます。例: 2018-01-21T19:13:17+05

使用上の注意

  • 操作のターゲットを指定するには、作業用コピー名を使用するか、ターゲットがフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントでない場合はクライアント・クラスタ名を使用します。

  • root資格証明、資格証明名、sudoユーザー、または認証プラグインを指定する必要があります。

  • ターゲット・クラスタがOracle Clusterware 11g リリース2 (11.2)または12c リリース1 (12.1)クラスタである場合は、ターゲット・ノードが必要であり、既存のクラスタ・ノードのノード名である必要があります。

rhpctl deletenode gihome

Oracle Grid Infrastructureインストールから1つ以上のノードを削除します。

構文

rhpctl deletenode gihome {-workingcopy workingcopy_name | -client cluster_name}
  -node node_list {-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path
    -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]}
  [-targetnode node_name] [-useractiondata user_action_data] [-eval]

パラメータ

表F-21 rhpctl deletenode gihomeコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

指定したノードから削除するOracle Grid Infrastructureホームの作業用コピーの名前を指定します。

-client cluster_name

または、クラスタ・ノードを削除するクライアント・クラスタの名前を指定できます。

–node node_list

Oracle Grid Infrastructureを削除するノード名のカンマ区切りリストを指定します。

-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]

sudoまたはrootを選択して、リモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-targetnode node_name

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

–eval

必要に応じて、このパラメータを使用すると、実際にコマンドを実行せずに、このコマンドがシステムに及ぼす影響を評価できます。

使用上の注意

  • 操作のターゲットを指定するには、作業用コピー名を使用するか、ターゲットがフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントでない場合はクライアント・クラスタ名を使用します。

  • root資格証明またはsudoユーザーを指定する必要があります。

  • ターゲット・クラスタがOracle Clusterware 11g リリース2 (11.2)または12c リリース1 (12.1)クラスタである場合は、ターゲット・ノードが必要であり、既存のクラスタ・ノードのノード名である必要があります。

rhpctl move gihome

異なるホーム間でOracle Grid Infrastructureソフトウェア・スタックを移動します。

構文

rhpctl move gihome {-destwc destination_workingcopy_name |
   -desthome destination_oracle_home_path}
  {{-sourcewc source_workingcopy_name | -sourcehome oracle_home_path}
   [-targetnode target_node_name] [-ignorewcpatches] [-nonrolling] 
   [-keepplacement] [-auto -dbhomes mapping_of_Oracle_homes [-dblist db_name_list
    | -excludedblist db_name_list] [-nodatapatch] [-disconnect]
    [-stopoption stop_option] [-drain_timeout timeout]]
   [-batches list_of_batches | -smartmove [-saf availability]]
   [-schedule timer_value] | -continue | -revert |-abort}
  [-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_username -sudopath path_to_sudo_binary
   | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ...]]] [-cleanpids]
  [-useractiondata user_action_data] [-schedule timer_value] [-eval]

パラメータ

表F-22 rhpctl move gihomeコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-destwc destination_workingcopy_name

Oracle Grid Infrastructureを移動する宛先の作業用コピーの名前を指定します。

-desthome destination_oracle_home_path

Oracle Grid Infrastructureホームの移動時は、宛先の作業用コピーの名前を指定するかわりに、Oracleホームの移動先のパスを指定できます。

-sourcewc working_copy_name

作業用コピーからOracle Grid Infrastructureを移動する場合、Gridホームの移動元のソース作業用コピーの名前を指定します。

-sourcehome oracle_home_path

管理対象外の(フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによってプロビジョニングされていない) OracleホームからOracle Grid Infrastructureを移動する場合は、Oracle Grid Infrastructureの移動元のOracleホームへのパスを指定します。

-targetnode target_node_name

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前。

-ignorewcpatches

ソースのパスまたは作業用コピーには存在するパッチの一部がパッチ適用済作業用コピー内になくても無視する場合は、このパラメータを使用します。

-nonrolling

Oracleホームを非ローリング形式で移動する場合は、このパラメータを使用します。

-keepplacement

管理者管理のOracle RACデータベースまたはOracle RAC One Nodeデータベースのサービスが移動操作の前と後で同じインスタンスで実行されるようにする場合は、このパラメータを指定します。

-auto -dbhomes mapping_of_Oracle_homes

Oracle Grid Infrastructureへのパッチ適用時にデータベースへのパッチ適用を自動的に行う場合は、このパラメータを指定します。

-dblist db_name_list

必要に応じて、パッチ適用操作を実行するデータベースのリストを指定できます。

-excludedblist db_name_list

必要に応じて、特定のデータベースをパッチ適用操作から除外できます。

-nodatapatch

必要に応じて、このパラメータを使用して、移動するデータベースに対してdatapatchを実行しないように指定できます。

-disconnect

必要に応じて、このパラメータを使用すると、サービスを停止または再配置する前にすべてのセッションを切断できます。

-stopoption stop_option

必要に応じて、データベースの停止オプションABORT、IMMEDIATE、NORMAL、TRANSACTIONAL、またはTRANSACTIONAL_LOCALのいずれかを選択できます。

-drain_timeout session_drain_time

必要に応じて、このパラメータを使用して、サービス・ドレイン・タイムアウトを秒単位で指定できます。

-batches list_of_batches

必要に応じて、ノードのバッチのカンマ区切りリスト(各バッチがカッコで囲まれたノード名のカンマ区切りリストになる)を二重引用符("")で囲んで指定できます("(nA,nB,...),(...,nY,nZ)"という形式になります)。

-smartmove [-saf availability

また、-smartmoveパラメータを使用して、ノードのバッチのリストを自動生成し、各バッチ後にインスタンスを再起動することで、データベースを移動できます。

必要に応じて、-safパラメータを使用して、サービス可用性ファクタを指定できます。これは、移動中にサービスの実行を継続する必要があるインスタンスの最小パーセント値です。

-schedule timer_value

必要に応じて、このコマンドをISO-8601形式で実行する時間をスケジュールできます。例: 2018-01-21T19:13:17+05

-continue

ノードの次のバッチで引き続きOracle Clusterwareスタックを再起動する場合は、このパラメータを使用します。

-revert

移動操作前の状態に戻す場合は、このパラメータを使用します。

-abort

進行中の移動操作を中断する場合は、このパラメータを使用します。

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

-targetnodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-cleanpids

ソースと宛先の両方の作業用コピーで永続的ホーム・パスを使用している場合は、-cleanpidsを指定して、ソース・ホームでプロセスが完全に停止されるようにします。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule timer_value
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05
-eval

rhpctl move gihomeコマンドを実際に実行することなく評価し、ノードの自動生成バッチおよび移動の順序を出力する場合は、このパラメータを使用します。

使用上の注意

-scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

grid12102wcpyという名前の作業用コピーからOracle Grid Infrastructure 12c リリース1 (12.1.0.2)を実行しているターゲット・クラスタが存在し、クラスタ内のノードの1つの名前がbposvr141であるとします。(rhpctl add workingcopyコマンドで-softwareonlyパラメータを使用して) grid12102PSUという名前のパッチ適用済作業用コピーをプロビジョニングした後、次のようにして、Gridホームをパッチ適用済作業用コピーに移動します。

$ rhpctl move gihome -sourcewc grid12102wcpy -destwc grid12102PSU -root -targetnode bposvr141

rhpctl upgrade gihome

Oracle Grid Infrastructureをソース作業用コピーまたはソース・ホーム・パスから宛先作業用コピーにアップグレードします。

構文

rhpctl upgrade gihome {-sourcewc source_workingcopy_name | -sourcehome oracle_home_path
  -targetnode target_node_name} -destwc destination_workingcopy_name
  {-root | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location]
   -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]}
  [-ignoreprereq]

パラメータ

表F-23 rhpctl upgrade gihomeコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-sourcewc source_workingcopy_name

Oracle Grid Infrastructureホームをアップグレードする必要があるソースの作業用コピーの名前を指定します。

-sourcehome oracle_home_path

ソースの作業用コピーの名前を指定するかわりに、管理対象外のOracle Grid Infrastructureホームへのパスを指定できます。

-targetnode target_node_name

ソースOracle Grid Infrastructureホームを指定するだけでなく、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードも指定する必要があります。

-destwc destination_workingcopy_name

Oracle Grid Infrastructureホームをアップグレードする宛先の作業用コピーの名前を指定します。

-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]

-targetnodeパラメータを使用するように選択した場合は、sudoまたはrootを選択してリモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-ignoreprereq

CVU前提条件チェックを無視する場合は、このパラメータを使用します。

rhpctl add image

既存の作業用コピーからイメージを作成して、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー構成上の既存イメージのリストに追加するには、rhpctl add imageコマンドを使用します。

構文

rhpctl add image -image image_name -workingcopy working_copy_name
   [-imagetype image_type] [-series series_name] [-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}]

パラメータ

表F-24 rhpctl add imageコマンドのパラメータ

コマンド・オプション 説明
-image image_name

追加するイメージの名前を指定します。

-workingcopy working_copy_name

イメージを作成する作業用コピーの名前を指定します。

-imagetype image_type

ソフトウェア・タイプを指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE(デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、Linuxオペレーティング・システムISOの場合はLINUXOS、その他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWARE。カスタム・イメージ・タイプを使用する場合は、イメージ・タイプの名前を指定します。

-series series_name

イメージをイメージ・シリーズに追加する場合は、イメージ・シリーズの名前を指定します。

-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}

イメージの状態を指定します。

使用上の注意

関連項目:

パッチが適用されたOracle Databaseソフトウェア・ホームを作成するワークフローで、このコマンドを使用する方法の詳細は、Oracle Databaseソフトウェアへのパッチ適用を参照してください。

次に、このコマンドの例を示します。

$ rhpctl add image -image DB12201_PATCH -workingcopy temp_wcpy_db12201_patch

rhpctl allow image

ユーザーまたはロールによるイメージへのアクセスを許可します。

構文

rhpctl allow image -image image_name {-user user_name [-client cluster_name]
    | -role role_name}

パラメータ

表F-25 rhpctl allow imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

アクセスを許可するイメージの名前を指定します。

-user user_name [-client cluster_name | -role role_name

次のいずれかを指定します。

  • イメージへのアクセスを許可するユーザーと、そのユーザーのクライアント・クラスタのクラスタ名(オプション)。

  • イメージへのアクセスを許可するロール。

PRODIMAGEという名前のイメージへのアクセスを許可するには、次のようにします。
$ rhpctl allow image -image PRODIMAGE -user mjk -client GHC1

rhpctl delete image

特定のイメージを削除します。

構文

rhpctl delete image -image image_name [-schedule timer_value]

使用上の注意

  • 削除するイメージの名前を指定します

  • 必要に応じて、次の例に示すように-scheduleパラメータを使用すれば、この操作を実行する時間をISO-8601形式でスケジュールできます。
    2018-07-25T19:13:17+05

    このパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

  • イメージが1つ以上のシリーズに属する場合、このコマンドは失敗します。

  • このイメージに基づいたプロビジョニング済作業用コピーが存在する場合、このコマンドは失敗します。

次の例では、PRODIMAGEV0という名前のイメージが削除されます。

$ rhpctl delete image -image PRODIMAGEV0

rhpctl deploy image

クライアント・クラスタ内の特定のノードにイメージをデプロイします。

構文

rhpctl deploy image -image image_name [-targetnode node_name
  {-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | -root}]

パラメータ

表F-26 rhpctl deploy imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

デプロイするイメージの名前を指定します。

-targetnode node_name

必要に応じて、イメージをデプロイするノードの名前を指定できます。このパラメータは、ホームをホストしているノードがフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントでない場合に必要です。

-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | -root]

-targetnodeパラメータを使用する場合、sudoまたはrootを指定してスーパーユーザー操作を実行する必要があります。

使用上の注意

このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからのみ実行できます。

次の例では、Oracle Database Applianceイメージをノードにデプロイします。

$ rhpctl deploy image -image ODA1 -targetnode racgbox1 -root

rhpctl disallow image

ユーザーまたはロールによるイメージへのアクセスを禁止します。

構文

rhpctl disallow image -image image_name {-user user_name [-client client_name]
    | -role role_name}

パラメータ

表F-27 rhpctl disallow imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

アクセスを禁止するイメージの名前を指定します。

-user user_name [-client client_name | -role role_name

次のいずれかを指定します。

  • イメージへのアクセスを禁止するユーザーと、そのユーザーのクライアント・クラスタのクラスタ名(オプション)。

  • イメージへのアクセスを禁止するロール。

イメージへのアクセスを禁止するには、次のコマンドを実行します。
$ rhpctl disallow image -image PRODIMAGE -user mjk -client GHC1

rhpctl import image

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーにイメージを作成します。

指定されたパスのソフトウェアの内容すべてをフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーにコピーして、イメージを作成するには、rhpctl import imageコマンドを使用します。

構文

rhpctl import image -image image_name -path path 
   [-imagetype image_type] [-version software_version] [-pathowner user_name]
   [-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}] [-client cluster_name]
   [-targetnode node_name [-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | -root]]
   [-useractiondata user_action_data] [-schedule timer_value]

パラメータ

表F-28 rhpctl import imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

追加するイメージの名前を指定します。

-path path

インポートするソフトウェア・ホームの絶対パスの場所を指定します(Oracle Databaseイメージの場合、これはORACLE_HOMEです)。

-imagetype image_type

ソフトウェア・タイプを指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、エンジニアド・システム(Oracle Data Appliance)の場合はODAPATCHSOFTWARE、その他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

-version software_version

必要に応じて、インポートするソフトウェアのバージョンを指定できます。

-pathowner user_name

指定したパスにあるファイルやディレクトリへのアクセス権を持つユーザーを指定します。

注意: このパラメータはOracleデータベース以外のソフトウェア・ホームのみに適用されます。

-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED

イメージの状態が、テスト可能、制限または公開済のいずれであるかを指定します。

-client cluster_name

クライアント・クラスタの名前を指定します。

-targetnode node_name

イメージのインポート元のノードの名前を指定します。このパラメータは、ホームをホストしているノードがフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントでない場合に必要です。

-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | -root]

-targetnodeパラメータを使用する場合、sudoまたはrootを指定してスーパーユーザー操作を実行する必要があります。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule timer_value
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

使用上の注意

  • このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでのみ実行できます。

  • Oracle DatabaseまたはOracle Grid Infrastructureソフトウェア・ホームをインポートするとき、ホームのバージョンは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによってプロビジョニングおよびパッチ適用がサポートされるバージョンのいずれかである必要があります。

次の例では、イメージがインポートされます。

$ rhpctl import image -image PRODIMAGEV1 -path /u01/app/product/12.1.0/dbhome -pathowner orcl

次の例では、エンジニアド・システム・イメージがインポートされます。

$ rhpctl import image -image ODA1 -imagetype ODAPATCHSOFTWARE -path /tmp/ODAPatchBundle -version 12.1.2.8.0

rhpctl instantiate image

ピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからのゴールド・イメージのコピーを要求します。

構文

rhpctl instantiate image -server server_cluster_name {-image image_name
  | -series series_name | -imagetype image_type | -all}

パラメータ

表F-29 rhpctl instantiate imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-server server_cluster_name

イメージをリクエストするフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー・クラスタを指定します。

-image image_name | -series series_name | -imagetype image_type | -all

イメージ名、系列名、またはイメージ・タイプを指定することで、ピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからのゴールド・イメージのコピーを要求できます。また、-allパラメータを使用すると、ピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからのすべてのゴールド・イメージのコピーを要求できます。

イメージ・タイプによってイメージを要求する場合、Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE(デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、その他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWAREを指定します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

使用上の注意

  • コピー対象のイメージに関連付けられているユーザー・アクションはコピーされません。

  • ゴールド・イメージのグループ構成は、ピアに送信されるコピーでレプリケートされます。

  • ゴールド・イメージのコピーは、PUBLISHED状態になります。

rhpctl modify image

イメージの構成詳細を変更します。

構文

rhpctl modify image -image image_name -imagetype image_type

パラメータ

表F-30 rhpctl modify imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

変更するイメージの名前を指定します。

-imagetype image_type

ソフトウェア・タイプを変更できます。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

rhpctl query image

既存のイメージの構成を表示します。

構文

rhpctl query image {[[-image image_name [-dbtemplate]] | [[-imagetype image_type]
  [-version version] [-platform platform]]] 
  [-server server_cluster_name | -client client_name | -local] | -drift}
  [-rhpserver rhps_regex]

パラメータ

表F-31 rhpctl query imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name [-dbtemplate]

問い合せるイメージの名前を指定します。

必要に応じて、-dbtemplateパラメータを使用して、デフォルト・テンプレート・ディレクトリ内のテンプレート・ファイル名を表示できます。

-imagetype image_type

ソフトウェア・タイプを指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

–version version

問い合せるイメージ・ソフトウェアのバージョンを指定します。

-platform platform

イメージに対応するオペレーティング・システム・プラットフォームを指定します。

-server server_cluster_name

イメージに対応するサーバー・クラスタの名前を指定します。

-client client_name

このパラメータが-imageオプションとともに使用されている場合、コマンドにより、指定したクライアントに特定のイメージがインスタンス化されているかどうかがチェックされます。そうでない場合、パラメータの使用により、特定のクライアントにインスタンス化されたイメージがリストされます。

-local

現在のクライアントに格納されているイメージをリストします。

-drift

ゴールド・イメージに含まれていないバグ修正をリストします。

-rhpserver rhps_regex

操作を実行する必要があるサーバーのクラスタ名と一致する正規表現を指定します。

使用上の注意

-versionパラメータを使用する場合、バージョンには5つのフィールドが必要です(12.1.0.2.4など)。

-platformパラメータを使用する場合は、Linux_AMD64Linux_S390Linux_PPCIBM_AIX_PPC64HP_IA64Linux_ItaniumSolaris_SPARC64Linux_LOPおよびIntel_Solaris_AMD64を使用できます。

-rhpserverオプションを使用してピア・サーバーに対するコマンドを発行する場合、コマンドを実行するユーザーはピア・サーバーの既存のユーザーであり、必要なロールを持っている必要があります。ピア・サーバーのユーザーがローカル・サーバーでコマンドを実行できるようにするには、rhpctl grant roleコマンドを実行して必要なロールをピア・サーバー・ユーザーに付与し、ユーザーが属しているピア・サーバーのクラスタ名を指定する必要があります。次に例を示します。

$ rhpctl grant role -role role_name -user user_name -client cluster_name

複数のユーザーを追加するには、次のコマンドを実行します。

$ rhpctl grant role -client cluster_name -maproles role=user_name[+user_name...][,role=user_name[+user_name...]...]

RHPCTLを使用してロールを付与する詳細は、rhpctl grant roleを参照してください

rhpctl promote image

イメージをプロモートします。

構文

rhpctl promote image -image image_name -state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}

パラメータ

表F-32 rhpctl promote imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

プロモートするイメージの名前を指定します。

-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}

イメージの状態の名前として次のいずれかを指定します。

  • TESTABLE:
  • RESTRICTED:
  • PUBLISHED:

PRODIMAGEという名前のイメージをプロモートするには、次のようにします。
$ rhpctl promote image -image PRODIMAGE -state RESTRICTED

rhpctl uninstantiate image

前に要求したピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからのイメージの更新を停止します。

構文

rhpctl uninstantiate image -server server_cluster_name {-image image_name
  | -series series_name | -imagetype image_type | -all}

パラメータ

表F-33 rhpctl uninstantiate imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-server server_cluster_name

更新を停止するフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー・クラスタを指定します。

-image image_name | -series series_name | -imagetype image_type | -all

イメージ名、系列名、またはイメージ・タイプを指定することで、ピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーから更新できます。また、-allパラメータを使用して、ピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからの更新を停止できます。

イメージ・タイプによって更新を停止する場合、Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE(デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、その他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWAREを指定します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

rhpctl add imagetype

新しいイメージ・タイプおよびそれに関連付けられたユーザー・アクションを構成します。

構文

rhpctl add imagetype -imagetype image_type -basetype {SOFTWARE |
  ORACLEGISOFTWARE | ORACLEDBSOFTWARE | ORACLEGGSOFTWARE}
  [-useractions user_action_list]

パラメータ

表F-34 rhpctl add imagetypeコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-imagetype image_type

作成するイメージ・タイプの名前を指定します。

-basetype {SOFTWARE | ORACLEGISOFTWARE | ORACLEDBSOFTWARE | ORACLEGGSOFTWARE}

作成するイメージ・タイプの基となるベース・イメージ・タイプを指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、その他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。

-useractions user_action_list

ユーザー・アクションのカンマ区切りリストを指定します。

新しいイメージ・タイプを追加するには、次のようにします。

rhpctl add imagetype -imagetype DB122_PATCH_TYPE -basetype ORACLEDBSOFTWARE

rhpctl allow imagetype

ユーザーまたはロールに対してイメージ・タイプへのアクセス権限を付与します。

構文

rhpctl allow imagetype -imagetype image_type {-user user_name [-client cluster_name] | -role role_name}

パラメータ

表F-35 rhpctl allow imagetypeコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-imagetype image_type

アクセス権限を付与するイメージ・タイプの名前を指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

-user user_name

イメージ・タイプへのアクセス権限を付与するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。このパラメータまたは-roleパラメータのいずれかが必要です。

-client cluster_name

必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます(-userパラメータを使用するように選択した場合)。

-role role_name

-userパラメータのかわりに、イメージへのアクセス権限を付与する特定のロールを指定することもできます。

rhpctl delete imagetype

既存のイメージ・タイプを削除します。

構文

rhpctl delete imagetype -imagetype image_type

使用上の注意

削除するイメージ・タイプを指定します。組込みイメージ・タイプは削除できません。

rhpctl disallow imagetype

ユーザーまたはロールからイメージ・タイプへのアクセス権限を削除します。

構文

rhpctl disallow imagetype -imagetype image_type {-user user_name [-client cluster_name] | -role role_name}

パラメータ

表F-36 rhpctl disallow imagetypeコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-imagetype image_type

アクセス権限を削除するイメージ・タイプの名前を指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

-user user_name

イメージ・タイプへのアクセス権限を削除するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。このパラメータまたは-roleパラメータのいずれかが必要です。

-client cluster_name

必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます(-userパラメータを使用するように選択した場合)。

-role role_name

-userパラメータのかわりに、イメージへのアクセス権限を削除する特定のロールを指定することもできます。

rhpctl modify imagetype

イメージ・タイプの構成を変更します。

構文

rhpctl modify imagetype -imagetype image_type -useractions user_action_list

パラメータ

表F-37 rhpctl modify imagetypeコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-imagetype image_type

変更するイメージ・タイプの名前を指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、その他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

-useractions user_action_list

ユーザー・アクションのカンマ区切りリストを指定します。

rhpctl query imagetype

イメージ・タイプの構成を表示します。

構文

rhpctl query imagetype -imagetype image_type [-rhpserver rhps_regex]

パラメータ

表F-38 rhpctl query imagetypeコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-imagetype image_type

問い合せるイメージ・タイプの名前を指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、その他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

-rhpserver rhps_regex

操作を実行する必要があるサーバーのクラスタ名と一致する正規表現を指定します。

使用上の注意

問い合せるイメージ・タイプの名前を指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

-rhpserverオプションを使用してピア・サーバーに対するコマンドを発行する場合、コマンドを実行するユーザーはピア・サーバーの既存のユーザーであり、必要なロールを持っている必要があります。ピア・サーバーのユーザーがローカル・サーバーでコマンドを実行できるようにするには、rhpctl grant roleコマンドを実行して必要なロールをピア・サーバー・ユーザーに付与し、ユーザーが属しているピア・サーバーのクラスタ名を指定する必要があります。次に例を示します。

$ rhpctl grant role -role role_name -user user_name -client cluster_name

複数のユーザーを追加するには、次のコマンドを実行します。

$ rhpctl grant role -client cluster_name -maproles role=user_name[+user_name...][,role=user_name[+user_name...]...]

RHPCTLを使用してロールを付与する詳細は、rhpctl grant roleを参照してください

rhpctl delete job

リポジトリから特定のスケジュール済ジョブを削除します。

構文

rhpctl delete job [-jobid job_id] [-force]

パラメータ

表F-39 rhpctl delete jobコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-jobid job_id

オプションで、削除しようとするジョブについてジョブのスケジュール中に取得したジョブID値を指定できます。このパラメータを使用しない場合は、RHPCTLによってすべてのジョブが削除されます。

–force

ジョブを強制的に削除するには、このパラメータを使用します。

使用上の注意

このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーで実行する必要があります。

ジョブIDが1のジョブを削除するには、次のようにします。

$ rhpctl delete job –jobid 1

rhpctl query job

特定のジョブIDを持つスケジュール済ジョブの現在のステータスを問い合せます。

構文

rhpctl query job [-jobid job_id] [-status {EXECUTED | TIMER_RUNNING
   | EXECUTING | UNKNOWN | TERMINATED }] [-client client_name] [-user user_name]
  [-since timer_value] [-summary]

パラメータ

表F-40 rhpctl query jobコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-jobid job_id

オプションで、問い合せようとするジョブについてジョブのスケジュール中に取得したジョブID値を指定できます。このパラメータを使用しない場合は、RHPCTLによってすべてのジョブが問い合されます。

-status {EXECUTED | TIMER_RUNNING | EXECUTING | UNKNOWN | TERMINATED }
必要に応じて、問い合せるジョブについて、次のいずれかの状態を指定できます。
  • EXECUTED: ジョブが完了しました。

  • TIMER_RUNNING: ジョブのタイマーがまだ実行中です。

  • EXECUTING: ジョブのタイマーが期限切れであり、実行中です。

  • UNKNOWN: ターゲットの停止、ノードの停止、リソース障害などの問題が原因で、予期しない障害があります。

  • TERMINATED: 異常終了が発生しているか、操作が停止しました。

-client client_namek

必要に応じて、ジョブを問い合せるクライアント・クラスタの名前を指定できます。

-user user_name

必要に応じて、ソフトウェア・ホームをプロビジョニングしているユーザーのユーザー名を指定できます。

-since timer_value
必要に応じて、次の例に示すように、ジョブを問い合せる日付をISO-8601形式で指定できます。
2018-07-25T19:13:17+05
-summary

必要に応じて、このパラメータを使用してジョブ詳細のみを返すことができます。

使用上の注意

このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーで実行する必要があります。

指定したスケジュール済ジョブを問い合せるには、次の手順を実行します。
$ rhpctl query job –jobid 1
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
Job ID: 1
User: fred
Client: fredlinux4
Scheduled job command: "rhpctl import image -image DB-Image1 -imagetype ORACLEDBSOFTWARE -path /ade/fred_linux4/esw1 -schedule 2018-07-27T13:38:57Z"
Scheduled job execution start time: 2018-07-27T05:38:57-08. Equivalent local time: 2018-07-27 05:38:57
Current status: EXECUTED
Result file path: "/scratch/rhp_storage/chkbase/scheduled/job-1-2017-11-27-05:39:14.log"
Job execution start time: 2018-07-27 05:39:14
Job execution end time: 2018-07-27 05:43:09
Job execution elapsed time: 3 minutes 55 seconds

Result file "/scratch/rhp_storage/chkbase/scheduled/job-1-2018-07-27-05:39:14.log" contents: 
slc05amw.foo.com: Audit ID: 4
slc05amw.foo.com: Creating a new ACFS file system for image "DB-Image1" ...
slc05amw.foo.com: Copying files...
slc05amw.foo.com: Copying home contents...
slc05amw.foo.com: Changing the home ownership to user fred...
slc05amw.foo.com: Changing the home ownership to user fred...

rhpctl collect osconfig

クラスタのオペレーティング・システム構成のバックアップを収集します。

構文

rhpctl collect osconfig -client cluster_name [-targetnode node_name
  {-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -root}]

パラメータ

表F-41 rhpctl collect osconfigコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client cluster_name

クライアント・クラスタの名前を指定します。

-targetnode node_name

必要に応じて、構成情報を収集するクラスタ内の特定のノードの名前を指定できます。

-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | -root]

-targetnodeパラメータを使用する場合、sudoまたはrootを指定してスーパーユーザー操作を実行する必要があります。

rhpctl compare osconfig

特定のクラスタのオペレーティング・システム構成を比較します。

構文

rhpctl compare osconfig -client cluster_name -node node_name -id1 identifier -id2 identifier

パラメータ

表F-42 rhpctl compare osconfigコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client cluster_name

オペレーティング・システム構成を比較するクライアント・クラスタの名前を指定します。

-node node_name

リモート・クラスタ内のノードの名前を指定します。

-id1 識別子

参照とみなされるオペレーティング・システム構成の識別子を指定します。

-id2 識別子

比較するオペレーティング・システム構成の識別子を指定します。

rhpctl disable osconfig

オペレーティング・システム構成のスケジュール済バックアップを無効化し、収集されたすべての構成バックアップを削除するオプションを提供します。

構文

rhpctl disable osconfig [-client cluster_name] [-clean]

使用上の注意

  • 必要に応じて、オペレーティング・システム構成情報の収集を無効にするクライアント・クラスタ名を指定できます。

  • 必要に応じて、–cleanパラメータを使用して、すべてのオペレーティング・システム構成バックアップを削除できます。

rhpctl enable osconfig

クライアント・クラスタのオペレーティング・システム構成情報の収集を有効にします。

構文

rhpctl enable osconfig -client cluster_name [-retaincopies count]
  [-start timer_value] [-frequency collect_frequency] [-collectnow
   [-targetnode node_name {-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location
    | -root}]] [-force]

パラメータ

表F-43 rhpctl enable osconfigコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client cluster_name

クライアント・クラスタの名前を指定します。

-retaincopies count

必要に応じて、保持するスケジュール済バックアップの数を指定できます。デフォルト値は37です。

-start timer_value

必要に応じて、2018-07-23T00:00:00-07のように、構成収集を実行する開始日時を指定できます。

-frequency collect_frequency

必要に応じて、構成収集間隔を日数で指定できます。

-collectnow

必要に応じて、このパラメータを使用して、構成情報を即座に収集できます。

-targetnode node_name

必要に応じて、構成情報を収集するクラスタ内の特定のノードの名前を指定できます。

-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | -root]

-targetnodeパラメータを使用する場合、sudoまたはrootを指定してスーパーユーザー操作を実行する必要があります。

-force

必要に応じて、このパラメータを使用して、以前に設定した-retaincopiesパラメータの件数を強制的に変更できます。

rhpctl query osconfig

収集スケジュール、保存数、定期的な収集用のスケジュール済ジョブ、収集データなどの、オペレーティング・システム構成収集情報の履歴を提供します。

構文

rhpctl query osconfig -client client_name

使用上の注意

オペレーティング・システム構成収集情報を問い合せるクライアント・クラスタの名前を指定します。

このコマンドによって、次のような出力が返されます。

$ rhpctl query osconfig -client rhpdemocluster

OSConfig Enabled: true
Collection start time: “00:00:00"
Collection frequency: "1"
retaincopies count: "35"
OSConfig periodic Job ID: "38"
Collection storage path: "/scratch/rhp_storage/chkbase/osconfig/rhpdemocluster"
Latest list of nodes for collections : "mjk00fwc"
OSConfig ID: "22" Collected on: "Jul 27, 2018 22:00:58 PM"
OSConfig ID: "21" Collected on: "Jul 26, 2018 22:00:47 PM"
OSConfig ID: "20" Collected on: "Jul 25, 2018 22:00:29 PM"

rhpctl query peerserver

登録されているピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーの情報を表示します。

構文

rhpctl query peerserver [-server server_cluster_name [-serverPolicy]]

パラメータ

表F-44 rhpctl query peerserverコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-server server_cluster_name

必要に応じて、情報を表示するフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー・クラスタの名前を指定できます。

-serverPolicy

必要に応じて、情報を表示するピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーのイメージ・ポリシーを指定できます。

rhpctl add role

ロールを作成して、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー構成上の既存ロールのリストに追加します。

構文

rhpctl add role –role role_name -hasRoles roles

パラメータ

表F-45 rhpctl add roleコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
–role role_name

作成するロールの名前を指定します。

-hasRoles roles

新しいロールに含めるロールのカンマ区切りリストを指定します。

  • GH_AUDIT_ADMIN
  • GH_USER_ADMIN
  • GH_ROLE_ADMIN
  • GH_SITE_ADMIN
  • GH_SERIES_ADMIN
  • GH_SERIES_CONTRIB
  • GH_WC_ADMIN
  • GH_WC_OPER
  • GH_WC_USER
  • GH_SUBSCRIBE_USER
  • GH_SUBSCRIBE_ADMIN
  • GH_IMG_ADMIN
  • GH_IMG_USER
  • GH_IMG_TESTABLE
  • GH_IMG_RESTRICT
  • GH_IMG_PUBLISH
  • GH_IMG_VISIBILITY
  • GH_IMGTYPE_ADMIN
  • GH_IMGTYPE_ALLOW
  • GH_IMGTYPE_OPER
  • GH_SA
  • GH_CA
  • GH_OPER

使用上の注意

  • このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでのみ実行できます。

  • このコマンドを実行するにはGH_ROLE_ADMINロールの割当てが必要です。

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでロールを追加するには、次の手順を実行します。
$ rhpctl add role -role hr_admin -hasRoles GH_WC_USER,GH_IMG_USER

rhpctl delete role

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー構成の既存のロールのリストからロールを削除します。

構文

rhpctl delete role –role role_name

使用上の注意

  • 削除するロールの名前を指定します

  • 組込みロールは削除できません

  • このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでのみ実行できます

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからロールを削除するには、次の手順を実行します。

$ rhpctl delete role -role hr_admin

rhpctl grant role

ロールをクライアント・ユーザーまたは別のロールに対して付与します。

構文

rhpctl grant role {–role role_name {-user user_name [-client cluster_name]
  | -grantee role_name}} | {[-client cluster_name]
  [-maproles role=user_name[+user_name...][,role=user_name[+user_name...][,...]}

パラメータ

表F-46 rhpctl grant roleコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-role role_name

クライアントまたはユーザーに付与するロールの名前を指定します。

-user user_name [-client cluster_name]

ユーザーの名前を指定します。指定するユーザー名は、user@rhpclient (rhpclientはフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントの名前)という形式にする必要があります。

必要に応じて、ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます。

-grantee role_name

別のロールに付与するロールを指定するには、このパラメータを使用します。

[-client cluster_name] -maproles role=user_name[+user_name...][,role=user_name[+user_name...][,...]

組込みロールまたはユーザーが定義したロールを、特定のクライアント・クラスタ上のユーザーまたは特定のユーザーにマッピングできます。

-maprolesパラメータを使用する場合は、プラス記号(+)を使用して、複数のユーザーを特定のロールにマップします。ロールとユーザーのペアを追加する場合はカンマで区切ります。

次の例では、4つの特定のユーザーに対してロールABCが付与されます。

$ rhpctl grant role -role ABC -maproles ABC=mjk@rhpc1+dc@rhpc1+aj@rhpc1+jc@rhpc1

rhpctl query role

特定のロールの構成情報を表示します。

構文

rhpctl query role [–role role_name]

使用上の注意

  • 構成情報を表示するロールの名前を指定します

  • このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでのみ実行できます

このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ rhpctl query role -role GH_CA

Role name: GH_CA
Associated roles: GH_IMGTYPE_ADMIN, GH_IMGTYPE_ALLOW, GH_IMGTYPE_OPER, GH_IMG_ADMIN, GH_IMG_PUBLISH, GH_IMG_RESTRICT, GH_IMG_TESTABLE, GH_IMG_VISIBILITY, GH_SERIES_ADMIN, GH_SERIES_CONTRIB, GH_SUBSCRIBE_ADMIN, GH_WC_ADMIN 
Users with this role: rhpusr@rwsdcVM13

rhpctl revoke role

クライアント・ユーザーからロールを削除します。

構文

rhpctl revoke role {–role role_name {-user user_name 
  [-client cluster_name] | -grantee role_name}}
  | {[-client cluster_name] -maproles role=user_name[+user_name...]
  [,role=user_name[+user_name...]...]}

パラメータ

表F-47 rhpctl revoke roleコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
–role role_name

クライアントまたはユーザーから削除するロールの名前を指定します。

-user user_name [-client cluster_name]

ロールを取り消すユーザーの名前とクライアント・クラスタ(オプション)を指定します。指定するユーザー名は、user@rhpclient (rhpclientはフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントの名前)という形式にする必要があります。

-grantee role_name

権限受領者ロール名を指定します。

[-client client_name] -maproles role=user_name[+user_name...]

組込みロールまたはユーザーが定義したロールのいずれかを、特定のユーザーにマッピングできます。複数のユーザーを特定のロールにマッピングするにはプラス記号(+)を使用します。ロールとユーザーのペアを追加する場合はカンマで区切ります。必要に応じて、クライアント・クラスタを指定できます。

rhpctl add series

登録されているピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーの情報を表示します。・サーバーの構成にシリーズを追加します。

構文

rhpctl add series -series series_name [-image image_name]

パラメータ

表F-48 rhpctl add seriesコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-series series_name

追加するシリーズの名前を指定します。

-image image_name

必要に応じて、構成済イメージの名前を指定できます。このイメージはシリーズの最初のイメージになります。

シリーズを追加するには、次のコマンドを実行します。
$ rhpctl add series –series DB12_series

rhpctl delete series

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーの構成からシリーズを削除します。

構文

rhpctl delete series -series series_name [-force]

使用上の注意

  • 削除するシリーズの名前を指定します

  • -forceを使用すると、イメージ・シリーズにイメージが含まれている場合でもシリーズが削除されます。

  • イメージ・シリーズを削除する前に、rhpctl deleteimage seriesコマンドを使用して、シリーズからすべてのイメージを削除する必要があります。

  • このコマンドはイメージを削除せず、シリーズのみを削除します。

次の例では、PRODDBSERIESという名前のシリーズが削除されます。

$ rhpctl delete series -series PRODDBSERIES

rhpctl deleteimage series

シリーズからイメージを削除します。

構文

rhpctl deleteimage series -series series_name -image image_name

パラメータ

表F-49 rhpctl deleteimage seriesコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-series series_name

イメージを削除するシリーズの名前を指定します。

-image image_name

シリーズから削除するイメージの名前を指定します。

次のコマンドでは、PRODIMAGEV0というイメージがPRODDBSERIESというシリーズから削除されます。
$ rhpctl deleteimage series -series PRODDBSERIES -image PRODIMAGEV0

rhpctl insertimage series

既存のイメージをシリーズに挿入します。

注意:

1つのイメージは1つ以上のシリーズに属することができます。

構文

rhpctl insertimage series -series series_name -image image_name
   [-before image_name]

パラメータ

表F-50 rhpctl insertimage seriesコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-series series_name

イメージを挿入するシリーズの名前を指定します。

-image image_name

シリーズに挿入するイメージの名前を指定します。

-before image_name

オプションで、新しいイメージを前に挿入するイメージの名前を指定できます。

シリーズにイメージを挿入するには、次のコマンドを実行します。

rhpctl insertimage series -series DB12_series -image DB12102_PSU

rhpctl query series

シリーズの構成を表示します。

構文

rhpctl query series [-series series_name | -image image_name]
  [-server server_cluster_name] [-rhpserver rhps_regex]

パラメータ

表F-51 rhpctl query seriesコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-series series_name

構成を表示するシリーズの名前を指定します。

-image image_name

または、構成済イメージの名前を指定できます。

-server server_cluster_name

イメージに対応するサーバー・クラスタの名前を指定します。

-rhpserver rhps_regex

操作を実行する必要があるサーバーのクラスタ名と一致する正規表現を指定します。

使用上の注意

シリーズまたはイメージを名前で指定しなかった場合、CRSCTLはすべてのシリーズの情報を戻します。

-rhpserverオプションを使用してピア・サーバーに対するコマンドを発行する場合、コマンドを実行するユーザーはピア・サーバーの既存のユーザーであり、必要なロールを持っている必要があります。ピア・サーバーのユーザーがローカル・サーバーでコマンドを実行できるようにするには、rhpctl grant roleコマンドを実行して必要なロールをピア・サーバー・ユーザーに付与し、ユーザーが属しているピア・サーバーのクラスタ名を指定する必要があります。次に例を示します。

$ rhpctl grant role -role role_name -user user_name -client cluster_name

複数のユーザーを追加するには、次のコマンドを実行します。

$ rhpctl grant role -client cluster_name -maproles role=user_name[+user_name...][,role=user_name[+user_name...]...]

RHPCTLを使用してロールを付与する詳細は、rhpctl grant roleを参照してください

このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ rhpctl query series

Image series: DB12_series
Image series: GRID_series
Image series: DB112_series

rhpctl subscribe series

特定のユーザーをイメージ・シリーズにサブスクライブします。

構文

rhpctl subscribe series -series series_name [-user user_name [-client cluster_name]]

パラメータ

表F-52 rhpctl subscribe seriesコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-series series_name

ユーザーをサブスクライブするイメージ・シリーズを指定します。

-user user_name

イメージ・シリーズをサブスクライブするオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。

-client cluster_name

必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます。

rhpctl unsubscribe series

イメージ・シリーズからユーザーをサブスクライブ解除します。

構文

rhpctl unsubscribe series -series series_name [-user user_name [-client cluster_name]]

パラメータ

表F-53 rhpctl unsubscribe seriesコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-series series_name

ユーザーをサブスクライブ解除するイメージ・シリーズを指定します。

-user user_name

イメージ・シリーズからサブスクライブ解除するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。

-client cluster_name

必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます。

rhpctl export server

リポジトリからフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーのデータ・ファイルにデータをエクスポートします。

構文

rhpctl export server -server peer_server_name -serverdata file_path

使用上の注意

  • ピア・サーバー・クラスタの名前を指定します。

  • フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーのデータを含むファイルのパスを指定します。

rhpctl query server

サーバーの構成を表示します。

構文

rhpctl query server

使用上の注意

このコマンドにパラメータはありません。

このコマンドでは、次のような出力が表示されます。

$ ./rhpctl query server

Fleet Patching and Provisioning Server (RHPS): rhps-myserver
Storage base path: /u01/app/RHPImages
Disk Groups: RHPDATA
Port number: 8896

rhpctl register server

特定のフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーをピア・サーバーとして登録します。

構文

rhpctl register server -server server_cluster_name -serverdata file
  {-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_username -sudopath path_to_sudo_binary
   | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ...]]}

パラメータ

表F-54 rhpctl register serverコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-server server_cluster_name

登録するフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー・クラスタの名前を指定します。

-serverdata file

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーのデータを含むファイルのパスを指定します。

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

rhpctl unregister server

特定のフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーのピア・サーバーとしての登録を解除します。

構文

rhpctl unregister server -server server_cluster_name

使用上の注意

ピアとしての登録を解除するフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーの名前を指定します。

rhpctl delete user

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・リポジトリからユーザーを削除します。

構文

rhpctl delete user -user user_name [-client cluster_name]

パラメータ

表F-55 rhpctl delete userコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-user user_name

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントから削除するユーザーの名前を指定します。

-client cluster_name

必要に応じて、特定のユーザーを削除するクライアント・クラスタの名前を指定できます。

使用上の注意

  • 組込みユーザー以外のユーザーは、そのユーザーが作業用コピーを所有していない場合のみ削除できます。

  • ユーザーがイメージまたはイメージ・シリーズを作成した場合でもそのユーザーを削除できますが、イメージまたはイメージ・シリーズの作成者がinternal-user@GHSに変更されます。

  • ユーザーがイメージ・シリーズの所有者である場合、そのユーザーを削除できますが、イメージ・シリーズの所有者はinternal-user@GHSに変更されます。影響を受けたイメージ・シリーズを通常どおりに使用できます。つまり、影響されたイメージ・シリーズから作業用コピーをプロビジョニングでき、影響されたイメージ・シリーズに対してイメージの挿入または削除を行うことができます。

次の例では、サーバー・クラスタ上のscottという名前のユーザーがフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・リポジトリから削除されます。
$ rhpctl delete user -user scott

rhpctl modify user

特定のユーザーの電子メール・アドレスを変更します。

構文

rhpctl modify user -user user_name -email email_address [-client client_name]

パラメータ

表F-56 rhpctl modify userコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-user user_name

電子メール・アドレスを変更するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。

-email email_address

オペレーティング・システム・ユーザーの電子メール・アドレスをRFC 822形式で指定します。

-client client_name

必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます。

rhpctl register user

特定のユーザーの電子メール・アドレスを登録します。

構文

rhpctl register user -user user_name -email email_address [-client client_name]

パラメータ

表F-57 rhpctl register userコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-user user_name

電子メール・アドレスを登録するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。

-email email_address

オペレーティング・システム・ユーザーの電子メール・アドレスをRFC 822形式で指定します。

-client client_name

このコマンドをフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーで実行する場合は、必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます。それ以外の場合、このコマンドは、コマンドの実行場所のクラスタ(フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーまたはクライアント)に適用されます。

次に、このコマンドの例を示します。

$ rhpctl register user -user scott -email scott@company.com

rhpctl unregister user

特定のユーザーの電子メール・アドレスを登録解除します。

構文

rhpctl unregister user -user user_name [-client client_name]

パラメータ

表F-58 rhpctl unregister userコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-user user_name

電子メール・アドレスを登録解除するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。

-client client_name

必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます。

rhpctl add useraction

ユーザー・アクションおよびそれに関連付けられたスクリプトおよびアクション・ファイルを構成します。

構文

rhpctl add useraction -useraction user_action_name -actionscript script_name
  [-actionfile file_name] [-pre | -post] [-optype option]
  [-onerror {ABORT | CONTINUE}] [-runscope {ONENODE | ALLNODES | AUTO}]

パラメータ

表F-59 rhpctl add useractionコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-useraction user_action_name

追加するユーザー・アクションの名前を指定します。

-actionscript script_name

実行する特定のアクションをユーザー・アクションと関連付けます。

-actionfile file_name

必要に応じて、ユーザー・アクションに必要なアクション・ファイルを指定できます。

-pre | -post

追加操作の前にユーザー・アクションを実行する場合は、-preパラメータを使用し、ユーザー・アクションを後で実行する場合は、-postパラメータを使用します。

-optype option

必要に応じて、ユーザー・アクションを構成する操作を指定できます。オプションは次のとおりです。

  • IMPORT_IMAGE
  • ADD_WORKINGCOPY
  • DELETE_WORKINGCOPY
  • ADD_DATABASE
  • DELETE_DATABASE
  • MOVE_DATABASE
  • MOVE_GIHOME
  • UPGRADE_DATABASE
  • UPGRADE_GIHOME
  • ADDNODE_GIHOME
  • DELETENODE_GIHOME
  • ADDNODE_DATABASE
  • DELETENODE_DATABASE
  • ADDNODE_WORKINGCOPY
  • ZDTUPGRADE_DATABASE
  • ZDTUPGRADE_DATABASE_SNAPDB
  • ZDTUPGRADE_DATABASE_DBUA
  • ZDTUPGRADE_DATABASE_SWITCHBACK
-onerror {ABORT | CONTINUE}

必要に応じて、操作の実行中にユーザー・アクションでエラーが発生した場合に操作を中断するか、続行するかを選択できます。

-runscope {ONENODE | ALLNODES | AUTO}

必要に応じて、ユーザー・アクションを実行するノードを指定できます。パッチがデータベースに適用されたノード上の各データベースに対してユーザー・アクションを実行するには、ONENODEを選択します。すべてのクラスタ・ノード上の各データベースに対してユーザー・アクションを実行するには、ALLNODESを選択します。他のコマンド・オプションに基づいて実行範囲を決定する場合は、AUTOを選択します。

rhpctl delete useraction

既存のユーザー・アクション構成を削除します。

構文

rhpctl delete useraction -useraction user_action_name

使用上の注意

削除するユーザー・アクションの名前を指定します。

rhpctl modify useraction

指定したユーザー・アクション名の構成を変更します。

構文

rhpctl modify useraction -useraction user_action_name [-actionscript script_name]
  [-actionfile file_name] [-pre | -post] [-optype option]
  [-onerror {ABORT | CONTINUE}] [-runscope {ONENODE | ALLNODES | AUTO}]

パラメータ

表F-60 rhpctl modify useractionコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-useraction user_action_name

変更するユーザー・アクションの名前を指定します。

-actionscript script_name

必要に応じて、実行するアクション・スクリプトを指定できます。

-pre | -post

変更操作の前にユーザー・アクションを実行する場合は、-preパラメータを使用し、ユーザー・アクションを後で実行する場合は、-postパラメータを使用します。

-optype option

必要に応じて、ユーザー・アクションを構成する操作を指定できます。オプションは次のとおりです。

  • IMPORT_IMAGE
  • ADD_WORKINGCOPY
  • DELETE_WORKINGCOPY
  • ADD_DATABASE
  • DELETE_DATABASE
  • MOVE_DATABASE
  • MOVE_GIHOME
  • UPGRADE_DATABASE
  • UPGRADE_GIHOME
  • ADDNODE_GIHOME
  • DELETENODE_GIHOME
  • ADDNODE_DATABASE
  • DELETENODE_DATABASE
  • ADDNODE_WORKINGCOPY
  • ZDTUPGRADE_DATABASE
  • ZDTUPGRADE_DATABASE_SNAPDB
  • ZDTUPGRADE_DATABASE_DBUA
  • ZDTUPGRADE_DATABASE_SWITCHBACK
-onerror {ABORT | CONTINUE}

必要に応じて、操作の実行中にユーザー・アクションでエラーが発生した場合に操作を中断するか、続行するかを選択できます。

-runscope {ONENODE | ALLNODES | AUTO}

必要に応じて、ユーザー・アクションを実行するノードを指定できます。必要に応じて、ユーザー・アクションを実行するノードを指定できます。パッチがデータベースに適用されたノード上の各データベースに対してユーザー・アクションを実行するには、ONENODEを選択します。すべてのクラスタ・ノード上の各データベースに対してユーザー・アクションを実行するには、ALLNODESを選択します。他のコマンド・オプションに基づいて実行範囲を決定する場合は、AUTOを選択します。

rhpctl query useraction

ユーザー・アクションの構成を表示します。

構文

rhpctl query useraction [-useraction user_action_name | -imagetype image_type]
  [-optype option]

パラメータ

表F-61 rhpctl query useractionコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-useraction user_action_name

問い合せるユーザー・アクションの名前を指定します。

-imagetype image_type

または、ソフトウェア・タイプを指定することもできます。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

-optype option

必要に応じて、問合せを実行する操作を指定できます。オプションは次のとおりです。

  • IMPORT_IMAGE
  • ADD_WORKINGCOPY
  • DELETE_WORKINGCOPY
  • ADD_DATABASE
  • DELETE_DATABASE
  • MOVE_DATABASE
  • MOVE_GIHOME
  • UPGRADE_DATABASE
  • UPGRADE_GIHOME
  • ADDNODE_GIHOME
  • DELETENODE_GIHOME
  • ADDNODE_DATABASE
  • DELETENODE_DATABASE
  • ADDNODE_WORKINGCOPY

rhpctl add workingcopy

クライアント・クラスタ上に作業用コピーを作成します。

構文

作業用コピーをクライアント・クラスタに追加します。

rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name
  {-image image_name | -series series_name}
  [-oraclebase oraclebase_path] [-path where_path]
  [-storagetype {LOCAL | RHP_MANAGED}] [-user user_name] 
  [-client cluster_name] [-ignoreprereq | -fixup]
  [-responsefile response_file_path] [-clusternodes node_list]
  [-groups group_list] [-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_username
    -sudopath path_to_sudo_binary | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1
    [-arg2 name2:value2 ...]]]
  [-notify [-cc users_list]] [-asmclientdata data_path]
  [-gnsclientdata data_path] [-clustermanifest data_path] [-softwareonly]
  [-local] [-inventory inventory_path] [-targetnode target_node_name]
  [-agpath read_write_path -aupath gold_image_path] [-setupssh]
  [-useractiondata user_action_data] [-eval] [-schedule timer_value]
  [-checkwcpatches -sourcehome source_home_path] [-scan scan_name]
  [-diskDiscoveryString disk_discovery_string] [-dbnodes db_node_list]
  [-cells cell_list] [-ibswitches ibswitch_list] [-fromnode node_name]
  [-unkey] [-smtpfrom "address"] [-smtpto "addresses"] [-precheckonly]
  [-modifyatprereq] [-resetforce] [-force] [-help options]

パラメータ

表F-62 rhpctl add workingcopyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

作成する作業用コピーの名前を指定します。

{-image image_name | -series series_name}

作業用コピーの作成元の構成済イメージの名前、または作業用コピーの追加時にRHPCTLによる最新イメージの取得元になるイメージ・シリーズの名前を指定します。

-oraclebase oracle_base_path

Oracle DatabaseホームまたはOracle Grid InfrastructureホームをプロビジョニングするためのORACLE_BASEパスを指定します。既存のディレクトリまたは新規ディレクトリを指定します。

注意: このパラメータは、ORACLEDBSOFTWAREおよびORACLEGISOFTWAREイメージ・タイプのみで必要です。

-inventory inventory_path

Oracle Inventoryディレクトリの場所を指定します。

-path absolute_path

クライアント側でのソフトウェア・ホームのプロビジョニングのために絶対パスを指定します(この場所は空であることが必要です)。Oracle Databaseイメージの場合、これがORACLE_HOMEになります。

注意:このパラメータは、LOCAL記憶域タイプでは必須ですが、RHP_MANAGEDでは無効です。

-storagetype {LOCAL | RHP_MANAGED}

ソフトウェア・ホームの記憶域のタイプを指定します。

-user user_name

プロビジョニングされる作業用コピーを所有するユーザーの名前を指定します。

このパラメータを指定しない場合、コマンドの実行ユーザーが作業用コピーを所有します。リモート・クラスタにプロビジョニングする場合、ユーザー名にはそのリモート・クラスタの有効なユーザーを指定する必要があります。ユーザーIDは2つのクラスタで同じでなくてもかまいませんが、ユーザー名は両方に存在する必要があります。

注意: -user-softwareonlyパラメータと同時に使用することはできません。

-client cluster_name

クライアント・クラスタの名前を指定します。

-ignoreprereq | -fixup

Clusterware検証ユーティリティ(CVU)チェックを無視するように選択したり、推奨される修正スクリプトを実行するように選択できます。

注意: これらのパラメータは、Oracle Grid Infrastructureをプロビジョニングする場合にのみ有効です。

-responsefile response_file_path

Oracle Grid Infrastructureのプロビジョニング時に使用するレスポンス・ファイルを指定します。

-clusternodes node_name:node_vip[:node_role][,node_name:node_vip[:node_role]...]

Oracle Clusterwareをプロビジョニングするクラスタ・ノードの情報のカンマ区切りリストを指定します。

-groups "OSDBA|OSOPER|OSASM|OSBACKUP|OSDG|OSKM|OSRAC=group_name[,...]"

作業用コピーで構成するOracleグループのカンマ区切りリストを、二重引用符("")で囲んで指定します。

次に例を示します。

-groups "OSDBA=dba,OSOPER=oper"

ソース・ホームまたは作業用コピーからゴールド・イメージを作成すると、ゴールド・イメージはソース内で構成されているグループを継承します。rhpctl add workingcopyを使用してそのゴールド・イメージから作業用コピーを作成すると、デフォルトで、新しい作業用コピーはゴールド・イメージと同じグループを継承します。

コマンドラインで-groupsパラメータを使用する場合は、次のようになります。

  • ゴールド・イメージ内に構成されているグループのうち、コマンドラインで指定していないものは、作業用コピーによって継承されます。

  • ゴールド・イメージ内に構成されているグループのうち、コマンドラインでも指定したものは、コマンドラインで指定した値に設定されます(コマンドライン・パラメータによってゴールド・イメージが上書きされます)。

  • コマンドラインで指定したグループのうち、ゴールド・イメージ内にないものは、ゴールド・イメージ内に構成されているグループに追加されます(コマンドラインによって新しいグループが追加されます)。

注意:
  • ソース・ホーム(管理対象外または作業用コピー)を移動またはアップグレードする場合、宛先の作業用コピー内のグループがソース・ホームのグループと一致している必要があります。

  • -groups-softwareonlyパラメータと同時に使用することはできません。

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

-targetnodeパラメータの使用を選択した場合に、リモート・ノードにアクセスするには、root、資格証明名、sudo、または認証プラグインを選択する必要があります。

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-notify [-cc user_list]

電子メール通知を作業用コピーの所有者に送信する場合は、このパラメータを指定します。必要に応じて、通知を受信する追加ユーザーのリストを含めることができます。

-asmclientdata data_path

Oracle ASMクライアントのデータを含むファイルのパスを指定します。

-gnsclientdata data_path

グリッド・ネーミング・サービス(GNS)のデータを含むファイルのパスを指定します。

-clustermanifest data_path

必要に応じて、クラスタ・マニフェスト・ファイルの場所を指定できます。フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーがドメイン・サービス・クラスタ上にあるときに、メンバー・クラスタを作成する場合、このパラメータを使用できます。

-local

ローカル・ノードでOracle Grid Infrastructureソフトウェアのみをプロビジョニングする場合は、このパラメータを使用します。

注意: このパラメータは、-softwareonlyパラメータとともに使用されており、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでrhpctl add workingcopyコマンドを実行している場合のみ使用できます。

-softwareonly

Oracle Grid Infrastructureソフトウェアのみをプロビジョニングする場合は、このパラメータを使用します。

-targetnode target_node_name

作業用コピーのプロビジョニング先として、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定します。

-agpath read_write_path -aupath gold_image_path

読取り/書込みのサイト固有の構成変更へのパスを指定するには、–agpathを使用して永続的ホーム・パスを設定し、また読取り専用ゴールド・イメージのパスを指定するには–aupathを使用して永続的ホーム・パスを設定します。

-setupssh

プロビジョニング・ユーザーのために、リモート・ノード上にパスワードなしのSSHユーザー等価を設定するには、このパラメータを使用します。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

–eval

必要に応じて、このパラメータを使用すると、実際にコマンドを実行せずに、このコマンドがシステムに及ぼす影響を評価できます。

-schedule timer_value
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05
-checkwcpatches -sourcehome source_home_path

必要に応じて、-checkwcpatchesおよび-sourcehomeパラメータを使用して、特定のソース・ホーム・パスのパッチと、追加する作業用コピーのパッチを比較できます。

-scan scan_name

必要に応じて、このパラメータを使用して、SCAN名を指定できます。

-diskDiscoveryString disk_discovery_string

必要に応じて、このパラメータを使用して、ディスク検出文字列を指定できます。

-dbnodes db_node_list

必要に応じて、このパラメータを使用して、パッチを適用するデータベース・サーバーのリストを含むファイル(各行に1つのノード名)を指定できます。

-cells cell_list

必要に応じて、このパラメータを使用して、パッチを適用するストレージ・サーバーのリストを含むファイル(各行に1つのノード名)を指定できます。

-ibswitches ibswitch_list

必要に応じて、このパラメータを使用して、パッチを適用するInfiniBandスイッチのリストを含むファイル(各行に1つのノード名)を指定できます。

-fromnode node_name

必要に応じて、パッチ・マネージャの実行を開始するデータベース・サーバー・ノードの名前を指定できます。

–unkey

必要に応じて、このパラメータを使用して、終了前にパッチ・マネージャの実行元であったデータベース・サーバー・ノードから、Oracle Exadataパッチ・ノードへのパスワードなしのSSHアクセスを削除できます。

-smtpfrom "address"

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによるパッチ・マネージャ通知の送信元にする電子メール・アドレスを二重引用符("")で囲んで指定できます。

-smtpto "addresses"

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによるパッチ・マネージャ通知の送信先にする複数の電子メール・アドレスを二重引用符("")で囲んで指定できます。

-precheckonly

必要に応じて、このパラメータを使用して、パッチの事前チェック操作のみを実行できます。

-modifyatprereq

必要に応じて、このパラメータを使用して、-modify_at_prereqオプションを指定してpatchmgr -precheckコマンドをデータベース・ノードに対して実行できます。

-resetforce

必要に応じて、このパラメータを使用して、セルにパッチを適用する前にpatchmgr -reset_forceコマンドを実行できます。

-force

必要に応じて、このパラメータを使用して、ibswitchに対して-forceオプションを指定してpatchmgr upgradeコマンドを実行できます。

使用上の注意

注意:

Oracle Grid Infrastructure 20c以降、Oracleクラスタ・ドメイン・アーキテクチャに含まれるメンバー・クラスタはサポートされなくなりました。ただし、ドメイン・サービス・クラスタはOracle Grid Infrastructure 20cより前のリリースのメンバー・クラスタを引き続きサポートします。

以前のリリースからのメンバー・クラスタは、20cにアップグレードされるときにリモート・サービス(ドメイン・サービス・クラスタ上)を使用するスタンドアロン・クラスタに変換されます。

注意:

Oracle Grid Infrastructure 20c以降では、Oracleクラスタ・ドメイン・アーキテクチャに含まれるドメイン・サービス・クラスタ(DSC)が非推奨になり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

  • rhpctl add workingcopyコマンドの特定のユースケースについて、次のようにコンテキスト依存ヘルプを取得できます。

    $ rhpctl add workingcopy -help [REMOTEPROVISIONING | STORAGETYPE | ADMINDB
      | GRIDHOMEPROV | SWONLYGRIDHOMEPROV  | STANDALONEPROVISIONING | GGHOMEPROVISIONING]
  • -scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

  • クライアント・クラスタ上に、自分自身や別のユーザーのための作業用コピーを作成するには、次のようにします。

    rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name {-image image_name |
       -series series_name} -oraclebase oracle_base_path -client cluster_name 
      [-user user_name]
  • 指定した記憶域上に作業用コピーを作成するには、次のようにします。

    rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name {-image image_name |
       -series series_name} -oraclebase oracle_base_path -storagetype 
      {LOCAL | RHP_MANAGED} [-path absolute_path]
  • Oracle Grid Infrastructureの作業用コピーを作成して構成するには、次のようにします。

    rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name {-image image_name |
       -series series_name} {-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name
       -sudopath sudo_binary_path} -responsefile response_file_path
       [-clusternodes node_information] [-user user_name] [-oraclebase oracle_base_path]
       [-path absolute_path] [-asmclientdata data_path] [-gnsclientdata data_path]
       [-ignoreprereq | -fixup]
  • Oracle Grid Infrastructureのソフトウェアのみ作業用コピーをプロビジョニングするには、次のようにします。

    rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name {-image image_name |
       -series series_name} -softwareonly -path Grid_home_path -oraclebase
       oracle_base_path [-local | -client cluster_name
       [-groups "Oracle_group=user_group[,...]"] [-node client_node_name] |
       {-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path}
        -targetnode node_name]
  • フリート・パッチ適用およびプロビジョニングが存在しないノードまたはクラスタで作業用コピーをプロビジョニングするには、次のようにします。

    rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name {-image image_name |
       -series series_name} -oraclebase oracle_base_path -user user_name
        -node node_name [-path absolute_path] 
        {-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path}

注意:

Oracle Databaseソフトウェアを、Oracle ASMディスク・グループを含むように構成されたフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントにプロビジョニングする場合は、-pathパラメータを指定しないでください。これは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントがフリート・パッチ適用およびプロビジョニングによって提供される記憶域を使用できるようにするためです。

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントがOracle ASMディスク・グループを含むように構成されていない場合は、-pathパラメータの指定に加え、-storagetypeパラメータとLOCALも指定します。

rhpctl addnode workingcopy

Oracle RACデータベースをクラスタ内の別のノードまで拡張します。

構文

rhpctl addnode workingcopy -workingcopy workingcopy_name -node node_list
  [-targetnode node_name {-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path
   | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]} -setupssh]
  [-ignoreprereq] [-useractiondata user_action_data] [-eval]

パラメータ

表F-63 rhpctl addnode workingcopyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

拡張するOracleデータベースを含む作業用コピーの名前を指定します。

-node node_list

データベースの拡張先の1つのノードまたは複数のノードのカンマ区切りリストを指定します。

-targetnode node_name

必要に応じて、このコマンドを実行するノードを指定できます。

-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path | -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]

-targetnodeパラメータを使用するように選択した場合は、sudoまたはrootを選択してリモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-ignoreprereq

CVU前提条件チェックを無視する場合は、このパラメータを使用します。

-setupssh

プロビジョニング・ユーザーのために、リモート・ノード上にパスワードなしのSSHユーザー等価を設定します。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

–eval

必要に応じて、このパラメータを使用すると、実際にコマンドを実行せずに、このコマンドがシステムに及ぼす影響を評価できます。

使用上の注意

  • ポリシー管理データベースを拡張する場合、データベースは新しいノード上で自動的に起動されます。

  • 管理者管理データベースを拡張する場合は、rhpctl addnode databaseコマンドも実行してインスタンスを起動する必要があります。

  • ターゲット・クラスタがOracle Clusterware 11g リリース2 (11.2)または12c リリース1 (12.1)クラスタの場合、ルート資格証明を指定するか、sudoユーザーを指定する必要があります。また、ターゲット・ノードも指定する必要があります(クラスタ・ノードの1つのノード名にする必要があります)。

rhpctl delete workingcopy

既存の作業用コピーを削除します。

構文

rhpctl delete workingcopy -workingcopy workingcopy_name [-notify [-cc user_list]] [-force]
  [[-targetnode node_name] {-root | -sudouser sudo_user_name -sudopath
   sudo_binary_path -cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1...]}
  [-useractiondata user_action_data] [-schedule timer_value]

パラメータ

表F-64 rhpctl delete workingcopyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

削除する作業用コピーの名前を指定します。

-notify [-cc user_list]

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前。

-targetnode node_name

必要に応じて、作業用コピーを削除する特定のノードを指定できます。

-force

データベース作業用コピーを強制的に削除する場合は、このパラメータを使用します。

-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path | -cred cred_name

-targetnodeパラメータを使用するように選択した場合は、sudoまたはrootを選択してリモート・ノードにアクセスする必要があります。

sudoを選択した場合、スーパーユーザー操作を実行するユーザー名と、sudoバイナリの場所のパスを指定する必要があります。

必要に応じて、リモート・ノードにアクセスするためのユーザーおよびパスワード資格証明を関連付ける資格証明名を指定する選択ができます。

–sudouser–root、または–credのかわりに、–authを使用してリモート・ノードにアクセスする認証プラグインを指定することもできます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-schedule timer_value
必要に応じて、次の例に示すように、このパラメータを使用して、ISO-8601形式でこの操作を実行する時間をスケジュールできます。
2018-07-25T19:13:17+05

使用上の注意

  • 作業用コピー上に構成されているデータベースがある場合、このコマンドによって作業用コピーは削除されません。これを上書きするには、-forceオプションを使用します。

  • 作業用コピー上に実行中のデータベースが存在する場合、このコマンドによって作業用コピーは削除されません。このことは-forceオプションでは上書きされません

  • このコマンドは、rhpctl add workingcopyの実行時に作成されたOracleベースを削除しません

  • -scheduleパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。

作業用コピーを削除するには、次のコマンドを実行します。

$ rhpctl delete workingcopy -workingcopy wc1

rhpctl query workingcopy

既存の作業用コピーの構成情報を表示します。

構文

rhpctl query workingcopy [-workingcopy workingcopy_name  [-metadataonly] | [-image image_name [-drift]] [-client cluster_name]]
  [-rhpserver rhps_regex]

パラメータ

表F-65 rhpctl query workingcopyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-workingcopy workingcopy_name

構成情報を表示する作業用コピーの名前を指定します。

-metadataonly

このパラメータは、-workingcopyyパラメータを使用して、作業用コピーのメタデータのみを問い合せる場合にのみ使用します。これは、リポジトリにあってOPatchを実行しない、または追加情報を問い合せるためにターゲットに接続する場合です。

-image image_name [-drift]

このパラメータは、問い合せる構成済イメージの名前を指定する場合に使用します。イメージ名を指定すると、RHPCTLによってそのイメージに基づくすべての作業用コピーがリストされます。

-driftオプションにより、ゴールド・イメージに含まれていないバグ修正がリストされます。

-client cluster_name

必要に応じて、作業用コピーを問い合せるクライアント・クラスタを指定できます。

-rhpserver rhps_regex

操作を実行する必要があるサーバーのクラスタ名と一致する正規表現を指定します。

使用上の注意

-rhpserverオプションを使用してピア・サーバーに対するコマンドを発行する場合、コマンドを実行するユーザーはピア・サーバーの既存のユーザーであり、必要なロールを持っている必要があります。ピア・サーバーのユーザーがローカル・サーバーでコマンドを実行できるようにするには、rhpctl grant roleコマンドを実行して必要なロールをピア・サーバー・ユーザーに付与し、ユーザーが属しているピア・サーバーのクラスタ名を指定する必要があります。次に例を示します。

$ rhpctl grant role -role role_name -user user_name -client cluster_name

複数のユーザーを追加するには、次のコマンドを実行します。

$ rhpctl grant role -client cluster_name -maproles role=user_name[+user_name...][,role=user_name[+user_name...]...]

RHPCTLを使用してロールを付与する詳細は、rhpctl grant roleを参照してください

rhpctl update workingcopy

クライアント・クラスタの作業用コピーを更新します。

構文

注意:

このコマンドは、Oracle Exadataでのみ使用できます。
rhpctl update workingcopy -image image_name -root {[-dbnodes db_node_list]
  [-cells cell_list] [-ibswitches ibswitch_list]}
  [-fromnode node_name] [-unkey] [-smtpfrom "address"] [-smtpto "addresses"]
  [-precheckonly] [-modifyatprereq] [-resetforce] [-force]

パラメータ

表F-66 rhpctl update workingcopyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

作業用コピーの更新に使用する構成済イメージの名前を指定します。

-dbnodes db_node_list

このパラメータを使用して、パッチを適用するデータベース・サーバーのリストを含むファイル(各行に1つのノード名)を指定できます。

-cells cell_list

必要に応じて、このパラメータを使用して、パッチを適用するストレージ・セルのリストを含むファイル(各行に1つのセル名)を指定できます。

-ibswitches ibswitch_list

必要に応じて、このパラメータを使用して、パッチを適用するInfiniBandスイッチのリストを含むファイル(各行に1つのスイッチ名)を指定できます。

-fromnode node_name

必要に応じて、パッチ・マネージャの実行を開始するデータベース・サーバー・ノードの名前を指定できます。

–unkey

必要に応じて、このパラメータを使用して、終了前にパッチ・マネージャの実行元であったデータベース・サーバー・ノードから、Oracle Exadataパッチ・ノードへのパスワードなしのSSHアクセスを削除できます。

-smtpfrom "address"

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによるパッチ・マネージャ通知の送信元にする電子メール・アドレスを二重引用符("")で囲んで指定できます。

-smtpto "addresses"

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによるパッチ・マネージャ通知の送信先にする複数の電子メール・アドレスを二重引用符("")で囲んで指定できます。

-precheckonly

必要に応じて、このパラメータを使用して、パッチの事前チェック操作のみを実行できます。

-modifyatprereq

必要に応じて、このパラメータを使用して、-modify_at_prereqオプションを指定してpatchmgr -precheckコマンドをデータベース・ノードに対して実行できます。

-resetforce

必要に応じて、このパラメータを使用して、セルにパッチを適用する前にpatchmgr -reset_forceコマンドを実行できます。

-force

必要に応じて、このパラメータを使用して、ibswitchに対して-forceオプションを指定してpatchmgr upgradeコマンドを実行できます。