28 R拡張性

分析モデルの作成とスコアリングをRで簡単に行う方法を学習します。Rの拡張可能アルゴリズムが拡張され、SQLユーザーおよびグラフィカル・ユーザー・インタフェースのユーザー用に追加のアルゴリズムがサポートおよび登録されています。

28.1 R拡張性を備えたOracle Machine Learning for SQL

Oracle Machine Learning for SQLを使用して機械学習モデルおよびRモデルを作成、スコアリング、表示する方法を学習します。

OML4SQLフレームワークは、OML4SQLのアルゴリズム・セットにオープンソースのRエコシステムのアルゴリズムを追加することで拡張されています。Oracle Machine Learning for SQLは、Oracle Databaseカーネルに実装されます。OML4SQLのモデルは、データベース・スキーマ・オブジェクトです。拡張性が強化されたことで、OML4SQLフレームワークでは、OML4SQLのモデルとRのモデルの両方を作成、スコアリングおよび表示できるようになりました。

Rスクリプトの登録

データベース・サーバーのRエンジンは、Rスクリプトを実行して、Rモデルを作成、スコアリングおよび表示します。これらのRスクリプトは、rqAdminロールを持つ特権ユーザーによって事前にデータベースに登録されている必要があります。最初に、Oracle Machine Learning for RをインストールしてRスクリプトを登録する必要があります。

Rモデルを使用するOracle Machine Learning for SQL関数

次の関数は、Rモデルでサポートされています。

  • OML4SQLDBMS_DATA_MININGパッケージは、Rモデルをサポートするように拡張されています。たとえば、CREATE_MODELおよびDROP_MODELです。

  • MODEL VIEWは、単一モデルおよびパーティション化モデルに関するRモデルの詳細を取得します。

  • OML4SQLのSQL関数は、Rモデル関数と動作するように拡張されています。たとえば、PREDICTIONおよびCLUSTER_IDです。

Rモデル拡張性では、次のOML4SQL機能がサポートされています。

  • 相関

  • 属性評価

  • 回帰

  • 分類

  • クラスタリング

  • 特徴抽出

28.2 アルゴリズムのメタデータの登録について

アルゴリズムのメタデータの登録により、新しいアルゴリズム関数とその設定を、統一性と一貫性のある方法で登録できるようになります。

ユーザーは、登録プロセスを通じて新しいRベースのアルゴリズムを追加できます。それらの新しいアルゴリズムは、Oracle Machine Learning for Rおよび該当する機械学習機能において、使用可能なものとして表示されます。登録メタデータに基づいて、設定ページが動的にレンダリングされます。利点は次のとおりです。
  • Rベースのアルゴリズムの管理が容易になる

  • モデル作成のためにRベースのアルゴリズム簡単に指定できる

  • JSON構造内の個々のプロパティを消去する

  • ユーザー間でRベースのアルゴリズムを共有する

アルゴリズムのメタデータの登録により、Oracle Machine Learning for SQL機械学習モデルの機能が拡張されます。

関連項目:

使用可能なモデル設定のリストと解説は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。

注意:

モデル設定と同じ意味でハイパーパラメータという用語も使用されます。

28.3 Rを使用したスコアリング

Oracle Machine Learning for Rモデルの作成とそれを使用したスコアリングの方法を学習します。

詳細は、Oracle Machine Learning for SQLユーザーズ・ガイドを参照してください