8.2 Oracle Machine Learning for SQLのアップグレードまたはダウングレード
Oracle Machine Learning for SQLをアップグレードおよびダウングレードする方法について理解します。
8.2.2 Oracle Machine Learning for SQLのアップグレード
Oracle Machine Learning for SQLをアップグレードする方法について説明します。
すべてのモデルおよび機械学習メタデータは、19cからアップグレードするか、それ以前のリリースからアップグレードするかにかかわらず、Oracle Databaseのアップグレード・プロセスと完全に統合されます。
アップグレードされたモデルは、引き続き以前のリリースの場合と同様に機能します。アップグレードされたモデルおよびアップグレードされた環境で作成した新しいモデルの両方が、新しいリリースで導入された新しい機械学習機能を利用できます。
データベースのアップグレードには、Database Upgrade Assistant (DBUA)を使用することも、エクスポートおよびインポート・ユーティリティを使用して手動アップグレードを実行することもできます。
8.2.2.1 Database Upgrade Assistantを使用したOracle Machine Learning for SQLのアップグレード
Oracle Database Upgrade Assistantには、アップグレード・プロセスをインタラクティブに順を追って説明するグラフィカル・ユーザー・インタフェースが用意されています。
Windowsプラットフォームでは、次のステップに従ってUpgrade Assistantを起動します。
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Windowsの「スタート」メニューに移動し、Oracleホーム・ディレクトリを選択します。
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「コンフィグレーションおよび移行ツール」メニューを選択します。
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Upgrade Assistantを起動します。
Linuxプラットフォームでは、DBUA
ユーティリティを使用してOracle Databaseをアップグレードします。
関連トピック
8.2.2.2 エクスポートとインポートを使用した機械学習モデルのアップグレード
以前に作成したモデルをエクスポートして、Oracle Databaseバージョンのインスタンスにモデルをインポートするには、Oracle Databaseのエクスポートおよびインポート機能を使用します。
8.2.2.2.1 Oracle Machine Learning for SQLのモデルのエクスポートおよびインポート
Oracle Machine Learning for SQLのモデルのエクスポートおよびインポート
以前のリリースのOracle Databaseのインスタンスからダンプ・ファイルにモデルをエクスポートするには、Oracle Machine Learning for SQLのモデルのエクスポートおよびインポートの手順に従います。
Oracle Databaseデータベースにダンプ・ファイルをインポートするには、次のようにします。
%ORACLE_HOME
\bin\impdp system\<password
> dumpfile=<dumpfile_name> directory=<directory_name> logfile=<logfile_name> ..... SQL>CONNECT / as sysdba; SQL>EXECUTE dmp_sys.upgrade_models(); SQL>ALTER SYSTEM flush shared_pool; SQL>ALTER SYSTEM flush buffer_cache; SQL>EXIT;
ALTER SYSTEM文
データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュをフラッシュするには、ALTER SYSTEM FLUSH FLASH_CACHE
文を発行します。データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュのフラッシュは、リライトされた問合せ、または同一の開始点からの一連の問合せのパフォーマンスを測定する必要がある場合に有効です。
8.2.3 アップグレード後のステップ
アップグレードされたデータベースを表示するステップを実行します。
データベースのアップグレード後、アップグレードされたデータベースのDBA_MINING_MODELS
ビューをチェックします。このビューには、新しくアップグレードされた機械学習モデルがリストされます。
アップグレードを検証し、ダウングレードの必要がないことを確認したら、初期化パラメータCOMPATIBLE
を20.0.0
に設定する必要があります。Oracle Database 20cでは、パラメータ・ファイルにCOMPATIBLE
初期化パラメータが設定されていない場合、COMPATIBLE
パラメータ値はデフォルトで20.0.0
に設定されます。