2.3 Javaのコード、バイナリおよびリソースの格納

標準的なJava開発環境では、Javaのソース・コード、バイナリおよびリソースは、次のようにファイルとしてファイルシステムに格納されます。

  • ソース・コード・ファイルは、.javaファイルとして保存されます。

  • コンパイルされたJavaバイナリ・ファイルは、.classファイルとして保存されます。

  • リソースは、.propertiesファイルや.serファイルなどの任意のデータファイルでファイルシステム階層に格納され、実行時にロードまたは使用されます。

また、Javaアプリケーションを実行する場合は、CLASSPATHを設定し、.classファイルが格納されているファイルシステムのファイルまたはディレクトリ・パスを指定します。Javaでは、これらのファイルをZIPファイルやJavaアーカイブ(JAR)ファイルなどの単一のアーカイブ形式にまとめることもできます。

これらの概念は、いずれもOracle Database環境では異なります。

表2-1に、Oracle DatabaseによるJavaクラスの処理方法と依存クラスの位置の特定方法を示します。

表2-1 Oracle DatabaseにおけるJavaのコードとクラスの格納の説明

タスク Oracle JVMとの相違

Javaのコード、バイナリおよびリソースの格納

Oracle Databaseの場合、ソース・コード、クラスおよびリソースはデータベース内に常駐するため、Javaスキーマ・オブジェクトと呼ばれ、これは1つのスキーマが1つのデータベース・ユーザーに対応しています。Javaスキーマ・オブジェクトには、ソース、クラスおよびリソースの3つのタイプがあります。.java.class.sqlj.propertiesまたは.serファイルはサーバー上にありません。これらのファイルは、適切なJavaスキーマ・オブジェクトにマップされます。

Javaクラスの位置の特定

Javaのソース、クラスおよびリソースのスキーマ・オブジェクトを検索するには、CLASSPATHのかわりに、リゾルバを使用して1つ以上のスキーマを指定します。