13.5 ojvmtcツール
この節では、以下のトピックについて説明します。
13.5.1 ojvmtcツールについて
ojvmtcツールを使用すると、loadjavaツールの実行前にすべての外部参照を解決できます。ojvmtcツールでは、クラス参照の解決に使用する、JAR、クラスまたはディレクトリを指定するクラスパスの仕様が許可されます。外部参照を解決できない場合、指定したオプションに応じて、このツールは未解決の参照または生成されたスタブ・クラスのリストを作成して参照を解決できるようにします。生成されたスタブ・クラスは、実行時に参照される場合、java.lang.ClassNotfoundExceptionをスローします。
構文は次のとおりです。
ojvmtc [-help ] [-bootclasspath] [-server connect_string] [-jar jar_name] [-list] -classpath jar1:path2:jar2 jars,...,classes
次に例を示します。
ojvmtc -bootclasspath $JAVA_HOME/jre/lib/rt.jar -classpath classdir/lib1.jar:classdir/lib2.jar -jar set.jar app.jar
この例では、rt.jar、classdir/lib1.jarおよびclassdir/lib2.jarを使用して、app.jarの参照を解決します。rt.jarにあるクラスを除き、調査対象のクラスはすべてset.jarに追加されます。
次に、別の例を示します。
ojvmtc -server thin:HR/@localhost:5521:orcl -classpath jar1:jar2 -list app2.jar
Password:password
この例では、接続文字列で指定されたサーバーにあるクラスと、jar1およびjar2を使用して、app2.jarを解決します。欠落している参照がすべてstdoutに表示されます。
13.5.2 ojvmtcコマンドの引数
表13-1は、このコマンドの引数の一覧です。
表13-1 ojvmtcの引数の概要
| 引数 | 説明 |
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クロージャ・セットの指定のJARおよびクラスを使用します。 |
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クロージャの指定のクラスを使用します。ただし、クロージャ・セットにこれらのクラスを含めません。 |
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特定のThinドライバまたはOracle Call Interface(OCI)ドライバを使用してサーバーに接続します。 Thinドライバを使用する場合、構文は次のようになります。 thin:user/passwd@host:port:sid OCIドライバを使用する場合、構文は次のようになります。 oci:user/passwd@host:port:sid oci:user/passwd@tnsname oci:user/passwd@(connect descriptor) |
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クロージャ・セットの各クラスをJARに書き込み、欠落しているクラスのスタブを生成します。 |
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欠落しているクラスの一覧を作成します。 |