13.20 MetaDataクラス
MetaData
オブジェクトは、ResultSet
の列またはデータベース内の既存のスキーマ・オブジェクトの型やプロパティを記述するために使用できます。データベース全体の情報も提供します。MetaDataの列挙値については表13-27、MetaDataのメソッドの概要については表13-28をそれぞれ参照してください。
表13-27 MetaDataクラスで使用される列挙値
属性 | オプション |
---|---|
ParamType |
オブジェクトのパラメータ・タイプは次のとおりです。
|
すべてのパラメータに共通の |
すべてのパラメータの属性です。
|
表とビューの |
表またはビューのパラメータ(
|
表専用の |
表専用のパラメータです(
|
ファンクションとプロシージャの |
ファンクションとプロシージャのパラメータです(
|
パッケージの |
パッケージのパラメータです(
|
型の |
型のパラメータです(
|
型属性の |
型属性のパラメータです(
|
型メソッドの |
型のメソッドのパラメータです(
|
コレクションの |
コレクションのパラメータです(
|
シノニムの |
シノニムのパラメータです(
|
順序の |
順序のパラメータです(
|
列の |
表またはビューの列パラメータです(
|
引数および結果の |
プロシージャまたはファンクションの引数(
|
スキーマの |
スキーマのパラメータです(
|
リストの |
列、引数またはサブプログラムのリストのパラメータです。
|
データベースの |
列、引数またはサブプログラムのリストのパラメータです(
|
AttrValues |
各属性の値は、
|
|
列IDの属性は、自動増分のサポートを有効にします。可能な値は次のとおりです。
|
表13-28 MetaDataメソッドの概要
メソッド | 説明 |
---|---|
|
|
属性の数を |
|
指定された属性のIDを取得します。 |
|
指定された属性の型を取得します。 |
|
属性の値をC++の |
|
属性の値をC++の |
|
属性の値を |
|
指定された属性を |
|
属性の値を |
|
属性の値を文字列で取得します。 |
|
属性の値を |
|
属性の値をC++の |
|
属性の値をメタデータに関連付けられているキャラクタ・セットで |
|
属性の値をC++ のvectorで取得します。 |
|
あるメタデータ・オブジェクトを別のメタデータ・オブジェクトに割り当てます。 |
13.20.1 MetaData()
MetaData
クラスのコンストラクタです。
構文
MetaData( const MetaData &omd);
パラメータ | 説明 |
---|---|
cmd |
|
13.20.2 getAttributeCount()
このメソッドは、メタデータ・オブジェクトに関連する属性の数を戻します。
構文
unsigned int getAttributeCount() const;
13.20.3 getAttributeId()
このメソッドは、ATTR_NUM_COLS
など、指定された属性番号で表される属性の属性IDを戻します。
構文
AttrId getAttributeId( unsigned int attributeNum) const;
パラメータ | 説明 |
---|---|
attributeNum |
戻される属性IDに対応する属性の番号を指定します。 |
13.20.4 getAttributeType()
このメソッドは、NUMBER
やINT
など、指定された属性番号で表される属性の属性型を戻します。
構文
Type getAttributeType( unsigned int attributeNum) const;
パラメータ | 説明 |
---|---|
attributeNum |
戻される属性の型に対応する属性の番号を指定します。 |
13.20.5 getBoolean()
このメソッドは、属性の値をC++のboolean
型で戻します。値がSQLのNULL
の場合、結果はFALSE
です。オーバーロードされたバージョンは列の属性の値を戻します。
構文 | 説明 |
---|---|
bool getBoolean( MetaData::AttrId attributeId) const; |
属性の値を戻します。 |
bool getBoolean( MetaData::ColumnAttrId colAttributeId) const; |
列の属性の値を戻します。 |
パラメータ | 説明 |
---|---|
attributeId |
属性IDを指定します。 |
colAttributeId |
列の属性IDを指定します。 |
13.20.6 getInt()
このメソッドは、属性の値をC++のint
型で戻します。値がSQL NULL
の場合は0
構文
int getInt( MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ | 説明 |
---|---|
attributeId |
属性IDを指定します。 |
13.20.7 getMetaData()
このメソッドは、属性の値を保持するMetaData
インスタンスを戻します。メタデータ属性の値は、MetaData
インスタンスとして取り出すことができます。このメソッドは、メタデータ型の値についてのみコールできます。
構文
MetaData getMetaData( MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ | 説明 |
---|---|
attributeId |
属性IDを指定します。 |
13.20.8 getNumber()
このメソッドは、属性の値をNumber
オブジェクトで戻します。値がSQLのNULL
の場合、結果はNULL
です。
構文
Number getNumber( MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ | 説明 |
---|---|
attributeId |
属性IDを指定します。 |
13.20.9 getRef()
このメソッドは、属性の値をRefAny
またはTDO
へのRef
で戻します。値がSQLのNULL
の場合、結果はNULL
です。
構文
RefAny getRef( MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ | 説明 |
---|---|
attributeId |
属性IDを指定します。 |
13.20.10 getString()
このメソッドは、属性の値を文字列で戻します。値がSQLのNULL
の場合、結果はNULL
です。
構文
string getString( MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ | 説明 |
---|---|
attributeId |
属性IDを指定します。 |
13.20.11 getTimeStamp()
このメソッドは、属性の値をTimestamp
オブジェクトで戻します。値がSQLのNULL
の場合、結果はNULL
です。
構文
Timestamp getTimestamp( MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ | 説明 |
---|---|
attributeId |
属性IDを指定します。 |
13.20.12 getUInt()
このメソッドは、属性の値をC++のunsigned int
型で戻します。値がSQLのNULL
の場合、結果は0
(ゼロ)です。
構文
unsigned int getUInt( MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ | 説明 |
---|---|
attributeId |
属性IDを指定します。 |
13.20.13 getUString()
属性の値をメタデータに関連付けられているキャラクタ・セットでUString
として戻します。
構文
UString getUString( MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ | 説明 |
---|---|
attributeId |
属性IDを指定します。 |
13.20.14 getVector()
このメソッドは、属性値が含まれているC++ のvectorを戻します。コレクション属性値は、C++ のvectorインスタンスとして取り出すことができます。このメソッドは、リスト型の属性についてのみコールできます。
構文
vector<MetaData> getVector( MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ | 説明 |
---|---|
attributeId |
属性IDを指定します。 |