27.3 OCIオブジェクトおよびキャッシュへのマークまたはマーク解除関数
OCIオブジェクトおよびキャッシュへのマークまたはマーク解除関数をリストし、説明します。
表27-6は、この項で説明しているOCIオブジェクトおよびキャッシュへのマークまたはマーク解除関数を示しています。
表27-6 オブジェクトおよびキャッシュへのマークまたはマーク解除関数
関数 | 用途 |
---|---|
キャッシュ内のオブジェクトのマークを解除します。 |
|
オブジェクトに削除済のマークを付けるか、または、値インスタンスを削除します。 |
|
オブジェクトへの参照の指定時に、オブジェクトに削除済のマークを付けます。 |
|
オブジェクトに更新済または使用済のマークを付けます。 |
|
オブジェクトのマークを解除します |
|
オブジェクトへの参照の指定時に、オブジェクトのマークを解除します。 |
27.3.1 OCICacheUnmark()
オブジェクト・キャッシュ内のすべての使用済オブジェクトのマークを解除します。
用途
オブジェクト・キャッシュ内のすべての使用済オブジェクトのマークを解除します。
構文
sword OCICacheUnmark ( OCIEnv *env, OCIError *err, const OCISvcCtx *svc );
パラメータ
コメント
接続が指定された場合、この関数は、その接続内のすべての使用済オブジェクトのマークを解除します。それ以外の場合は、キャッシュ内のすべての使用済オブジェクトのマークを解除します。
関連項目:
オブジェクトのマーク解除の詳細は、「OCIObjectUnmark()」
を参照してください
27.3.2 OCIObjectMarkDelete()
スタンドアロン・インスタンスへのポインタの指定時に、そのインスタンスに削除マークを設定します。
用途
スタンドアロン・インスタンスへのポインタの指定時に、そのインスタンスに削除マークを設定します。
構文
sword OCIObjectMarkDelete ( OCIEnv *env, OCIError *err, void *instance );
パラメータ
27.3.3 OCIObjectMarkDeleteByRef()
オブジェクトへの参照の指定時に、そのオブジェクトに削除マークを設定します。
用途
オブジェクトへの参照の指定時に、そのオブジェクトに削除マークを設定します。
構文
sword OCIObjectMarkDeleteByRef ( OCIEnv *env, OCIError *err, OCIRef *object_ref );
パラメータ
27.3.4 OCIObjectMarkUpdate()
永続オブジェクトに更新済(使用済)マークを設定します。
用途
永続オブジェクトに更新済(使用済)マークを設定します。
構文
sword OCIObjectMarkUpdate ( OCIEnv *env, OCIError *err, void *object );
パラメータ
コメント
この関数は、永続オブジェクトに更新済(使用済)マークを設定します。オブジェクトの型に応じて、次の規則が適用されます。オブジェクトの使用済状態は、OCIObjectIsLocked()
をコールすることによりチェックできます。
- 永続オブジェクト
-
この関数は、指定された永続オブジェクトに更新済マークを設定します。
オブジェクト・キャッシュがフラッシュされると、サーバーに永続オブジェクトを書き込みます。この関数は、オブジェクトのロックもフラッシュも行いません。削除済オブジェクトを更新しようとすると、エラーが発生します。
オブジェクトの更新済マークの設定とフラッシュが実行された後、オブジェクトがフラッシュ後も使用済になっている場合は、この関数を再度コールしてオブジェクトに更新済マークを設定する必要があります。
- 一時オブジェクト
-
この関数は、指定された一時オブジェクトに更新済マークを設定します。一時オブジェクトは、サーバーには書き込まれません。削除済オブジェクトを更新しようとすると、エラーが発生します。
- 値
-
この関数は、値に対しては何も行われません。
27.3.5 OCIObjectUnmark()
オブジェクトの使用済マークを解除します。
用途
オブジェクトの使用済マークを解除します。
構文
sword OCIObjectUnmark ( OCIEnv *env, OCIError *err, void *object );
パラメータ