15.2 ALTER LIBRARY文
ALTER
LIBRARY
文を使用すると、ライブラリを明示的に再コンパイルできます。
明示的に再コンパイルすることによって、実行時に暗黙的に再コンパイルする必要がなくなり、関連する実行時コンパイル・エラーおよびパフォーマンス・オーバーヘッドが発生しなくなります。
注意:
この文では、既存のライブラリの宣言または定義は変更されません。ライブラリを再宣言または再定義するには、「CREATE LIBRARY文」をOR
REPLACE
句とともに使用します。
ここでのトピック
前提条件
ライブラリがSYS
スキーマ内にある場合、SYSDBA
として接続する必要があります。そうでない場合は、ライブラリが自分のスキーマ内にあるか、ALTER
ANY
LIBRARY
システム権限が必要です。
構文
alter_library ::=
セマンティクス
alter_library
library_name
再コンパイルされるライブラリの名前。
{ EDITIONABLE | NONEDITIONABLE }
schema
でスキーマ・オブジェクト・タイプLIBRARY
に対して後からエディションが有効化された場合に、ライブラリがエディション・オブジェクトまたは非エディション・オブジェクトのどちらになるかを指定します。デフォルト: EDITIONABLE
。エディション・オブジェクトと非エディション・オブジェクトの変更の詳細は、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。
library_compile_clause
ライブラリを再コンパイルします。
compile_clauseおよびcompiler_parameters_clauseのセマンティクスを参照してください。例
例15-2 ライブラリの再コンパイル
サンプル・ユーザーhr
が所有しているライブラリmy_ext_lib
を明示的に再コンパイルするには、次の文を発行します。
ALTER LIBRARY hr.my_ext_lib COMPILE;
my_ext_lib
の再コンパイル中にデータベースでコンパイル・エラーが発生しなかった場合、my_ext_lib
は有効になります。その後、実行時にデータベースによって再コンパイルされることなく、実行できます。my_ext_lib
の再コンパイル時にコンパイル・エラーが発生した場合は、データベースによってエラーが戻され、my_ext_lib
は無効なままになります。
また、データベースによって、my_ext_lib
に依存するオブジェクトもすべて無効にされます。その後、最初に明示的に再コンパイルせずにこれらのオブジェクトのいずれかを参照すると、データベースによって実行時にそのオブジェクトが暗黙的に再コンパイルされます。
関連トピック