はじめに

Oracle Label Securityにより、データベースの特定の(ラベル付き)行へのアクセス制御が可能になります。Oracle Label Securityがあると、様々な権限レベルを持つユーザーが、データのラベル付き行を参照または変更する権限を自動的に持つようになります(または除外されます)。

『Oracle Label Security管理者ガイド』では、Oracle Label Securityを使用して機密データを保護する方法を説明しています。ラベルベース・セキュリティの基本概念を説明し、その使用方法を示す例を提供します。

対象読者

『Oracle Label Security管理者ガイド』は、データベース管理者(DBA)、アプリケーション・プログラマ、セキュリティ管理者、システム・オペレータを対象としています。また、次の作業を行うOracleユーザーも対象としています。

  • アプリケーション・セキュリティ要件の分析

  • ラベルベース・セキュリティ・ポリシーの作成

  • ラベルベース・セキュリティ・ポリシーの管理

  • ラベルベース・セキュリティ・ポリシーの使用

このマニュアルを活用するには、SQLおよびOracleに関する実用的な基礎知識が必要です。「関連ドキュメント」に記載されているOracleのセキュリティ機能についても理解している必要があります。SQL*Loaderを使用するには、オペレーティング・システムのファイル管理機能の使用方法を理解しておく必要があります。

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。

関連ドキュメント

詳細は、次のOracleドキュメントを参照してください。

このマニュアルの例の多くは、Oracle Databaseのインストール時に基本インストール・オプションを選択した場合にデフォルトでインストールされるサンプル・スキーマを使用しています。スキーマの作成方法および使用方法については、『Oracle Databaseサンプル・スキーマ』を参照してください。

リリース・ノート、インストール関連ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、次の場所にあるOTN (Oracle Technology Network)から、無償でダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technetwork/index.html

このマニュアルを含むOracleマニュアルの最新バージョンは、次の場所を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/documentation/index.html

表記規則

このドキュメントでは次の表記規則を使用します。

表記規則 意味

太字

太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。

イタリック

イタリックは、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダー変数を示します。

monospace

固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。