このリリースでのこのガイドの変更点

この項の内容は次のとおりです。

Oracle Databaseリリース20cにおける変更点

Oracle Databaseリリース20cの『Oracle Spatial and Graph RDFナレッジ・グラフ開発者ガイド』での変更点は、次のとおりです。

リリース20cよりも前のセマンティク・データに必要な移行作業

データベースをリリース20にアップグレードした後、既存のセマンティク・ネットワークを移行して、小さな記憶域変更を反映し、ネットワーク所有者のスキーマ内の複数のトリガー、ビューおよびPL/SQLパッケージの定義を更新する必要があります。これにはロング・リテラルの移行も含まれますが、エスケープされたネットワーク記憶域形式への移行は含まれません。

MDSYS所有ネットワークでは、SYSTEMまたはその他のDBAユーザーとして次のように実行する必要があります。

EXEC SEM_APIS.MIGRATE_DATA_TO_CURRENT;C

各スキーマプライベート・セマンティク・ネットワークでは、ネットワーク所有者として次のように実行する必要があります。

EXEC SEM_APIS.MIGRATE_DATA_TO_CURRENT(network_owner=>'<NETWORK_OWNER>', network_name=>'<NETWORK_NAME>');

ネイティブUnicode記憶域

RDFナレッジ・グラフには、特殊文字とUnicode文字をネイティブに格納できるようになりました。つまり、RDF_VALUE$表に格納する前に、このような文字を \u<HEX><HEX><HEX><HEX>形式にエスケープする必要はありません。このエスケープされていない記憶域形式を使用すると、記憶域コストが削減され、問合せのパフォーマンスが向上します。

ネットワークの記憶域形式は、SEM_APIS.CREATE_SEM_NETWORKのオプション・パラメータで、ネットワーク作成時に指定できます。エスケープされていない記憶域形式は、セマンティク・ネットワークを新しく作成するためのデフォルトの記憶域形式であり、既存のセマンティク・ネットワークをエスケープされていない記憶域形式に移行することをお薦めします。

エスケープされた記憶域形式を使用する既存のセマンティク・ネットワークは、SEM_APIS.MIGRATE_DATA_TO_STORAGE_V2プロシージャを使用して、エスケープされていない記憶域形式に移行できます。既存のアプリケーションは、ネットワーク記憶域形式の変更の影響を受けないようになっています。このような変更は、RDFナレッジ・グラフの内部操作にのみ影響します。

ロング・リテラル記憶域の変更

新しいハッシュ・スキームは、CLOBとして格納されるロング・リテラル値に使用されます。ハッシュ・スキームを使用すると、ロードのパフォーマンスが向上し、RDF_LINK$のVALUE$HASHCLOB索引が不要になります。

リリース20cにアップグレードした後は、SEM_APIS.MIGRATE_DATA_TO_CURRENTプロシージャを実行してロング・リテラル・データを新しいハッシュ・スキームに移行する必要があります。

Oracle Databaseリリース19cにおける変更点

Oracle Databaseリリース19cの『Oracle Spatial and Graph RDFナレッジ・グラフ開発者ガイド』での変更点は、次のとおりです。

スキーマプライベート・セマンティク・ネットワークに追加されたサポート

セマンティク・ネットワークを通常のユーザーのスキーマ内に作成できるようになりました。このようなネットワークは、関連付けられたデータベース・オブジェクトがネットワーク所有者のスキーマに作成されるため、スキーマプライベート・セマンティク・ネットワークと呼ばれ、そのオブジェクトに対する排他的な権限を持ちます。(DBAユーザーにはそのような権限もあり、ネットワーク所有者またはDBAは他のユーザーの権限を付与および取り消すことができます)。

以前のリリースでは、唯一のシナリオは、MDSYSユーザーが所有する単一のセマンティク・ネットワークであり、データベース全体に対して使用可能でした。このシナリオは引き続きサポートされていますが、かわりにスキーマプライベート・セマンティク・ネットワークを使用することをお薦めします。

詳細は、セマンティック・ネットワークを参照してください。

機能名変更: RDFナレッジ・グラフ

以前RDFセマンティク・グラフと呼ばれていた機能名は、RDFナレッジ・グラフと呼ばれるようになりました。

用語のセマンティク・ネットワークおよびセマンティク・データは、このガイド全体で広く使用されています。

19.3におけるDatabase Vaultおよびローリング・アップグレードの追加サポート

Oracle Databaseリリース19.3では、次の機能でRDFナレッジ・グラフがサポートされます。

  • Oracle Database Vault
  • ローリング・アップグレード

MDSYSのデフォルト権限の削減

リリース12.2以降では、MDSYSにINHERIT ANY PRIVILEGES権限がなくなったため、MDSYS所有の実行者権限プロシージャをSYSとして実行できなくなりました。セマンティク・ネットワークの作成などの管理プロシージャは、DBAロールを持つ非SYSユーザー(SYSTEMなど)によって実行する必要があります。このようなプロシージャをSYSとして実行すると、「ORA-01031: 権限が不足しています」エラーが発生します。

「RDFの権限に関する考慮事項」を参照してください。

MDSYSの表領域権限の削減

リリース19では、MDSYSユーザーにUNLIMITED TABLESPACE権限がなくなったため、MDSYS所有セマンティク・ネットワークで使用する表領域の割当て制限をMDSYSに明示的に付与する必要があります。

「RDFの権限に関する考慮事項」を参照してください。

Oracle Databaseリリース18.1での変更点

Oracle Databaseリリース18.1の『Oracle Spatial and Graph RDFセマンティック・グラフ開発者ガイド』での変更点は、次のとおりです。

Oracle Database In-Memoryの追加サポート

Oracle Database In-Memory機能を利用するために、RDFデータをメモリーに簡単にロードできます。SEM_APIS.ENABLE_INMEMORYプロシージャを使用して、セマンティク・ネットワークをメモリーにロードできるようになりました。さらに、仮想モデル・レベルでインメモリー仮想列を使用して、MDSYS.RDF_LINK$表のインメモリー表現にRDF語句の字句の値を追加することで、SPARQL問合せを評価するために必要な結合の数を減らすことができます。

詳細は、「RDFによるOracle Database In-Memoryのサポート」を参照してください。

コンポジット・パーティション化を使用するセマンティク・ネットワークの追加サポート

リスト-ハッシュ・コンポジット・パーティション化を使用して、セマンティク・ネットワークを作成できるようになりました。この方法では、セマンティク・ネットワークはまずモデルIDによってリスト・パーティション化され、次にRDF述語IDのハッシュを使用して各パーティションがサブパーティション化されます。コンポジット・パーティション化は、並列化を促進し、クエリ・オプティマイザの統計を改善することで、SPARQL問合せのパフォーマンスを向上します。

詳細は、セマンティック・ネットワークを参照してください。

バルク・ロード操作でのCLOBサポートの拡張

長いリテラル(サイズが4000バイトより大きいRDFオブジェクト値)を持つRDFクワッドが含まれるステージング表を、SEM_APIS.BULK_LOAD_FROM_STAGING_TABLEに効率的にロードできるようになりました。

外部表からのロード時に長いリテラルをより適切に処理できるように、SEM_APIS.LOAD_INTO_STAGING_TABLEに新しいオプションも追加されています。VC_ONLYオプションは、オブジェクト値が4000バイト以下のRDFクワッドのみをステージング表にロードし、CLOB_ONLYオプションは、オブジェクト値が4000バイトより大きいRDFクワッドのみをロードします。これらのオプションによって、VARCHARデータのみが1回のバルク・ロード操作でロードされ、CLOBデータのみが2回目のバルク・ロード操作でロードされる、非常に効率的な2フェーズのバルク・ロードが可能になります。

TurtleおよびTrig RDF形式のネイティブ・サポート

TurtleおよびTrig RDF形式を、サードパーティ・ツールなしでOracle Databaseに直接ロードできるようになりました。SEM_APIS.UPDATE_MODELを介して実行されるSPARQL LOAD操作では、これまでサポートされていたN-TripleおよびN-Quad形式に加え、TurtleおよびTrig形式でシリアライズされたRDFデータを解析および挿入できるようになりました。

RDFビューを、TurtleまたはN-Triple形式で指定されるR2RMLマッピングから直接作成できるようになりました。新しいR2RML_STRINGおよびR2RML_STRING_FMT引数がSEM_APIS.CREATE_RDFVIEW_MODELに追加され、R2RMLマッピング文字列を使用してRDFビュー・モデルを作成できるようになりました。

SQL Developerに追加されたRDFのサポート

Oracle SQL Developerを使用してRDF関連オブジェクトを作成することやRDF機能およびOWL機能を使用することができます。

詳細は、「Oracle SQL DeveloperでのRDFのサポート」を参照してください。