5.118 DBA_AUDIT_TRAIL

DBA_AUDIT_TRAILは、標準の監査証跡エントリをすべて示します。

ノート:

このビューは、従来の監査を使用する場合に関係します。従来型の監査は、Oracle Database 20cでは非推奨です。Oracleでは、統合監査をかわりに使用して、Oracle Database内で選択的でより効果的な監査を行うことをお薦めします。

このビューは、統合監査が使用可能でないOracle Databaseでのみ移入されます。Oracle Databaseで統合監査が使用可能な場合、監査レコードは新しい監査証跡に移入され、UNIFIED_AUDIT_TRAILから表示できます。

関連ビュー

USER_AUDIT_TRAILは、現行のユーザーに関連する標準の監査証跡エントリを示します。

データ型 NULL 説明

OS_USERNAME

VARCHAR2(255)

操作が監査対象となったユーザーのオペレーティング・システムでのログイン・ユーザー名

USERNAME

VARCHAR2(128)

操作が監査対象となったユーザーの名前(ID番号ではない)

USERHOST

VARCHAR2(128)

クライアントのホスト・マシンの名前

TERMINAL

VARCHAR2(255)

ユーザーの端末の識別子

TIMESTAMP

DATE

ローカル・データベースのセッション・タイム・ゾーンでの監査証跡エントリの作成日時(AUDIT SESSIONで作成されたエントリに対するユーザー・ログインの日時)

OWNER

VARCHAR2(128)

操作の影響を受けたオブジェクトの作成者

OBJ_NAME

VARCHAR2(128)

操作の影響を受けたオブジェクトの名前

ACTION

NUMBER

NOT NULL

数値のアクション・タイプ・コード。アクション・タイプに対応する名前は、ACTION_NAME列に示されます。

ACTION_NAME

VARCHAR2(28)

ACTION列の数値コードに対応するアクション・タイプの名前

NEW_OWNER

VARCHAR2(128)

NEW_NAME列に指定されたオブジェクトの所有者

NEW_NAME

VARCHAR2(128)

RENAME後のオブジェクトの新規名、または基礎となっているオブジェクトの名前

OBJ_PRIVILEGE

VARCHAR2(16)

GRANT文またはREVOKE文によって付与または取り消されたオブジェクト権限

SYS_PRIVILEGE

VARCHAR2(40)

GRANT文またはREVOKE文によって付与または取り消されたシステム権限

ADMIN_OPTION

VARCHAR2(1)

ロールまたはシステム権限がADMIN OPTION付きで付与されたかどうか

GRANTEE

VARCHAR2(128)

GRANT文またはREVOKE文で指定された権限受領者の名前

AUDIT_OPTION

VARCHAR2(40)

AUDIT文で設定された監査オプション

SES_ACTIONS

VARCHAR2(19)

セッションのサマリー(16文字で構成される文字列で、ALTERAUDITCOMMENTDELETEGRANTINDEXINSERTLOCKRENAMESELECTUPDATEREFERENCESEXECUTEの順に各操作の状態を1文字で表す)。14、15および16桁目は、将来の使用のために予約されています。各文字の意味は次のとおり。

  • - - 情報がない場合

  • S - 成功の場合

  • F - 失敗の場合

  • B - 両方の場合

LOGOFF_TIME

DATE

ユーザー・ログオフの日時

LOGOFF_LREAD

NUMBER

セッションの論理読取り

LOGOFF_PREAD

NUMBER

セッションの物理読取り

LOGOFF_LWRITE

NUMBER

セッションの論理書込み

LOGOFF_DLOCK

VARCHAR2(40)

セッション中に検出されたデッドロック

COMMENT_TEXT

VARCHAR2(4000)

監査対象となった文の詳細を示す、監査証跡エントリについてのテキスト・コメント。

ユーザーまたはリモート・コールが認証された方式も示す。認証方式は、次のいずれか。

  • DATABASE - パスワードで認証された。

  • NETWORK - 認証はOracle Net Servicesまたは厳密認証によって行われた。

  • PROXY - クライアントは、別のユーザーによって認証されている。プロキシ・ユーザー名は、認証方式に従う。

オブジェクトがデータベース・リンクを介してリモートでアクセスされた場合、COMMENT_TEXT列はデータベース・リンクに関する情報も取得する。次にその例を示します。

DBLINK_INFO: (SOURCE_GLOBAL_NAME=view02.regress.rdbms.dev.us.example.com, 
DBLINK_NAME=VIEW05_LINK.REGRESS.RDBMS.DEV.US.EXAMPLE.COM, 
SOURCE_AUDIT_SESSIONID=250805)

SESSIONID

NUMBER

NOT NULL

各Oracleセッションの数値ID。各ユーザー・セッションは一意のセッションIDを取得する。

ENTRYID

NUMBER

NOT NULL

セッションの各監査証跡エントリの数値ID。エントリIDは、1から始まり、書き込まれるエントリの数まで増加する、セッションの監査エントリの索引。

STATEMENTID

NUMBER

NOT NULL

ユーザー・セッションのn番目の文。最初のSQL文は1の値を取得し、値は、それ以降のSQL文ごとに増加する。1つのSQL文によって複数の監査証跡エントリを作成できる場合(同じSQL文から複数のオブジェクトが監査される場合など)、文IDはその文に関して同じままであり、エントリIDは、文によって作成された監査証跡エントリごとに増加する。

RETURNCODE

NUMBER

NOT NULL

アクションによって生成されたOracleエラー・コード。有効な値の例は次のとおり。

  • 0 - 操作は成功

  • 2004 - セキュリティ違反

PRIV_USED

VARCHAR2(40)

操作の実行に使用されたシステム権限

CLIENT_ID

VARCHAR2(128)

各Oracleセッションでのクライアント識別子

ECONTEXT_ID

VARCHAR2(64)

アプリケーション実行コンテキスト識別子

SESSION_CPU

NUMBER

各Oracleセッションで使用されたCPU時間(センチ秒単位)

EXTENDED_TIMESTAMP

TIMESTAMP(6)WITH TIME ZONE

UTC(協定世界時)タイム・ゾーンでの監査証跡エントリで作成されたタイムスタンプ(AUDIT SESSIONで作成されたエントリに対するユーザー・ログインのタイムスタンプ)

PROXY_SESSIONID

NUMBER

エンタープライズ・ユーザーがプロキシ機構を介してログインした場合の、プロキシ・セッションのシリアル番号

GLOBAL_UID

VARCHAR2(32)

ユーザーがエンタープライズ・ユーザーとしてログインした場合の、ユーザーのグローバル・ユーザー識別子。

INSTANCE_NUMBER

NUMBER

INSTANCE_NUMBER初期化パラメータによって指定されるインスタンス番号

OS_PROCESS

VARCHAR2(16)

Oracleプロセスのオペレーティング・システムのプロセス識別子

TRANSACTIONID

RAW(8)

オブジェクトがアクセスまたは変更されたトランザクションのトランザクション識別子

SCN

NUMBER

監査証跡エントリの作成のシステム変更番号(SCN)

SQL_BIND

NVARCHAR2(2000)

問合せのバインド変数データ

SQL_TEXT

NVARCHAR2(2000)

問合せのSQLテキスト

OBJ_EDITION_NAME

VARCHAR2(128)

監査対象オブジェクトを含んでいるエディションの名前

DBID

NUMBER

監査対象データベースのデータベース識別子

RLS_INFO

CLOB

デリミタで区切られた仮想プライベート・データベース(VPD)のポリシー名および述語を格納する

個々の行に出力するように設定するには、DBMS_AUDIT_UTIL.DECODE_RLS_INFO_ATRAIL_STDファンクションを使用する

CURRENT_USER

VARCHAR2(128)

文を実行するための有効なユーザー

ノート:

SQL_BINDおよびSQL_TEXT列は、AUDIT_TRAIL初期化パラメータがdb, extendedに設定されている場合にのみ移入されます。

関連項目: