2.347 STANDBY_PDB_SOURCE_FILE_DBLINK
STANDBY_PDB_SOURCE_FILE_DBLINK
には、データベース・リンクが指し示すソースPDBのデータファイルをコピーするために使用するデータベース・リンクの名前を指定します。
特性 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
構文 |
|
デフォルト値 |
NULL |
変更可能 |
|
PDBで変更可能 |
いいえ |
基本 |
いいえ |
Oracle RAC |
異なるインスタンスに対して異なる値を設定可能。 |
Oracle Database 18cより前のOracle Databaseリリースでは、PDBが同じCDB(ローカル・クローン)からPDBをクローニングして作成された場合、スタンバイ上のデータファイルは自動的にソースPDBからコピーされました。ただし、PDBがリモート・クローンとして作成された場合は、ユーザーがスタンバイ上のOracle Managed Files (OMF)の場所にデータファイルをコピーする必要がありました。
この不備に対処するため、STANDBY_PDB_SOURCE_FILE_DBLINK
パラメータには、データベース・リンクが指し示すソースPDBのデータファイルをコピーするために使用するデータベース・リンクの名前を指定します。ファイルのコピーは、データベース・リンクがソースPDBを指し示し、ソースPDBが読取り専用モードでオープンされている場合にのみ実行されます。それ以外の場合は、引き続きユーザーがスタンバイ上のOMFの場所にデータファイルをコピーする必要があります。
また、このパラメータは、ソースPDBのファイルがスタンバイ上に存在しない場合にファイルをコピーするために使用できます。たとえば、standbys=NONEと指定してソースPDBが作成されていることがあります。この場合、STANDBY_PDB_SOURCE_FILE_DBLINK
パラメータを使用すると、プライマリに設定されたデータベース・リンクが存在すれば、スタンバイはプライマリからファイルをコピーできるようになります。