8.20 V$AQ_MESSAGE_CACHE_STAT

V$AQ_MESSAGE_CACHE_STATは、システム・グローバル領域(SGA)にあるStreamsプール内のシャード・キューのメモリー管理に関する統計を示します。シャード・キューは、サブシャード単位でStreamsプールを使用します。したがって、このビューの列は、サブシャード・レベルでの統計を示しています。このビューは、すべてのシャード・キューにまたがる統計を示します。

ノート:

AQシャード・キューは、Oracle Database 20cでは非推奨になっています。それよりも高いスループットとパフォーマンスが得られる、Transactional Event Queues (TEQ)の使用をお薦めしています。
データ型 説明

NUM_EVICTED

NUMBER

すべてのシャード・キューで削除されたサブシャードの数

NUM_PREFETCHED

NUMBER

AQバックグラウンド・プロセスによってプリフェッチされたサブシャードの数

NUM_UNEVICTION

NUMBER

フォアグラウンド・プロセス(デキュー・プロセスなど)によって削除解除されたサブシャードの数

NUM_UNCACHED

NUMBER

アンキャッシュとして格納されているサブシャードの数

NUM_TRACKED

NUMBER

デキュー・レートをアクティブに追跡しているサブシャードの数

NUM_CACHED

NUMBER

キャッシュとして格納されているサブシャードの数

MAX_SUBSH_SIZE

NUMBER

サブシャード当たりのメッセージ数から見た、これまでの最大サブシャード・サイズ

MIN_SUBSH_SIZE

NUMBER

サブシャード当たりのメッセージ数から見た、これまでの最小サブシャード・サイズ

MEAN_SUBSH_SIZE

NUMBER

サブシャード当たりのメッセージ数から見た、これまでの平均サブシャード・サイズ

AVG_EVICTION_RATE

NUMBER

1秒当たりに削除されたサブシャードの平均数

AVG_LOAD_RATE

NUMBER

1秒当たりにプリフェッチまたは削除解除されたサブシャードの平均数

AVG_EVICTION_TIME

NUMBER

1つのサブシャードの削除に要する平均時間(ミリ秒)

AVG_LOAD_TIME

NUMBER

1つのサブシャードの削除解除に要する平均時間(ミリ秒)

AVG_MISS_RATIO

NUMBER

フォアグラウンドの削除解除数とバックグラウンドのプリフェッチ数の平均比率

AVG_THRASH_RATIO

NUMBER

デキューが試行されることなくバックグラウンドでプリフェッチされたサブシャード数とプリフェッチされたサブシャードの総数の平均比率

MANDATORY_AFF_SWITCH_ATTEMPTS

NUMBER

アフィニティ・スイッチは、シャードとサブスクライバのペアのデキュー・インスタンスにおける切替えである。必須のアフィニティ・スイッチは、インスタンスでキュー内にローカル・エンキューがあるが、ローカル・デキューがないときに試行される。これにより、デキュー・アフィニティがシャードとサブスクライバのペアの別のインスタンスに切り替えられる。この列は、必須アフィニティ・スイッチがすべてのインスタンスで試行された回数を示す。最も小さいインスタンスIDのみに移入される。

OPTIONAL_AFF_SWITCH_ATTEMPTS

NUMBER

オプションのアフィニティ・スイッチは必須ではないアフィニティ・スイッチ。オプションのアフィニティ・スイッチは、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースでグローバルなロード・バランシングのために実行される。この列は、オプションのアフィニティ・スイッチがすべてのインスタンスで試行された回数を示す。最も小さいインスタンスIDのみに移入される。

MIN_EVICT_PERCENT

NUMBER

この値を超えるとシャード化されたキューのサブシャード削除がトリガーされるstreams_poolメモリーの割合

LAST_AVG_CACHED_HORIZON

NUMBER

シャード化されたキュー・メモリー・マネージャの範囲内で見つかったキャッシュされたサブシャードの前回の平均数

LAST_AVG_MEMORY_HORIZON

NUMBER

シャード化されたキュー・メモリー・マネージャの範囲内で見つかったキャッシュされたサブシャードの前回の平均メモリー

LAST_AVG_SUBSHARD_HORIZON

NUMBER

シャード化されたキュー・メモリー・マネージャの範囲内で見つかったサブシャードの前回の平均数

LAST_LEEWAY_SHIFT

NUMBER

メモリーしきい値の内部的余地

AVG_OPTTIME_DRIFT

NUMBER

すべてのサブシャードに対するopt_timeの平均ドリフト。ドリフトは、サブシャードに設定されたopt_timeと、プリフェッチまたは削除解除後にサブシャードが最初にデキューされる実際の時間の差として定義される。

NUM_THRESHOLD_DRIFT

NUMBER

ドリフト値がしきい値時間を超えた回数。一般的なしきい値時間としてhorizon_time/2がある。

MAX_OPT_TIME_DRIFT

NUMBER

これまでの最大ドリフト

MIN_OPT_TIME_DRIFT

NUMBER

これまでの最小ドリフト

AVG_OPT_TIME_ERROR

NUMBER

opt_timeエラーは、キャッシュされたサブシャードが(aqバックグラウンドによってプリフェッチされるのではなく)フォアグラウンド・プロセスによって削除解除されると発生する。したがって、opt_timeエラーは、シャード化されたキューのサブシャードに設定された実際のopt_timeと、フォアグラウンドが同じサブシャードを削除解除する絶対時間との間の差となる。この列は、このエラーの平均時間を表す。

MAX_OPT_TIME_ERROR

NUMBER

最大opt_timeエラー

MIN_OPT_TIME_ERROR

NUMBER

最小opt_timeエラー

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID