10.45 V$SQL

V$SQLは、GROUP BY句のない共有SQL領域についての統計情報を示し、入力された元のSQLテキストの子ごとに1行ずつ表示します。V$SQLに表示される統計情報は、通常、問合せの実行が終了した時点で更新されます。ただし、問合せの実行が長期にわたる場合は、5秒ごとに更新されます。これによって、実行中に、長時間実行されるSQL文の影響を容易に確認できます。
データ型 説明

SQL_TEXT

VARCHAR2(1000)

カレント・カーソルのSQLテキストの最初の1000文字

SQL_FULLTEXT

CLOB

CLOB列として公開されるSQL文の全テキスト。SQL文の全テキストは、V$SQLTEXT動的パフォーマンス・ビューと結合するかわりに、この列を使用して取出し可能。

SQL_ID

VARCHAR2(13)

ライブラリ・キャッシュ内の親カーソルのSQL識別子

SHARABLE_MEM

NUMBER

この子カーソルが使用している共有メモリーのバイト数

PERSISTENT_MEM

NUMBER

子カーソルの存続期間に使用されるメモリーの固定バイト数

RUNTIME_MEM

NUMBER

子カーソルの実行時に必要なメモリーの固定量

SORTS

NUMBER

子カーソルに対して実行されたソート数

LOADED_VERSIONS

NUMBER

コンテキスト・ヒープがロードされるかどうか(1 | 0)

OPEN_VERSIONS

NUMBER

子カーソルがロックされているかどうか(1 | 0)

USERS_OPENING

NUMBER

子カーソルをオープンしているユーザーの数

FETCHES

NUMBER

SQL文に関連するフェッチ数

EXECUTIONS

NUMBER

このオブジェクトがライブラリ・キャッシュに入れられた後で行われた実行数

PX_SERVERS_EXECUTIONS

NUMBER

パラレル実行サーバーで処理された実行の合計数(文がパラレル実行されなかったときは0)

END_OF_FETCH_COUNT

NUMBER

カーソルがライブラリ・キャッシュに入れられた後で、このカーソルが完全に実行された回数。カーソルが正常に実行されなかったか、カーソルがクローズまたは再実行される前にこのカーソルによって生成された先頭の数列のみフェッチされたため、カーソルが部分的に実行された場合、この統計の値は増分されない。END_OF_FETCH_COUNT列の値は、EXECUTIONS列の値以下に定義される。

USERS_EXECUTING

NUMBER

文を実行しているユーザーの数

LOADS

NUMBER

オブジェクトがロードまたは再ロードされた回数

FIRST_LOAD_TIME

VARCHAR2(76)

親の作成時刻のタイムスタンプ

INVALIDATIONS

NUMBER

この子カーソルが無効にされた回数

PARSE_CALLS

NUMBER

この子カーソルに対する解析コール数

DISK_READS

NUMBER

この子カーソルに対するディスク読取り数

DIRECT_WRITES

NUMBER

この子カーソルに対する直接書込み数

DIRECT_READS

NUMBER

この子カーソルに対する直接読取り数

BUFFER_GETS

NUMBER

この子カーソルに対するバッファ取得数

APPLICATION_WAIT_TIME

NUMBER

アプリケーションの待機時間(マイクロ秒)

CONCURRENCY_WAIT_TIME

NUMBER

同時実行性待機時間(マイクロ秒)

CLUSTER_WAIT_TIME

NUMBER

クラスタの待機時間(マイクロ秒)

USER_IO_WAIT_TIME

NUMBER

ユーザーI/O待機時間(マイクロ秒)

PLSQL_EXEC_TIME

NUMBER

PL/SQL実行時間(マイクロ秒)

JAVA_EXEC_TIME

NUMBER

Java実行時間(マイクロ秒)

ROWS_PROCESSED

NUMBER

解析されたSQL文が戻す行数の合計

COMMAND_TYPE

NUMBER

Oracleコマンド・タイプ定義

OPTIMIZER_MODE

VARCHAR2(10)

SQL文が実行されたモード

OPTIMIZER_COST

NUMBER

オプティマイザによるこの問合せのコスト

OPTIMIZER_ENV

RAW(2000)

オプティマイザ環境

OPTIMIZER_ENV_HASH_VALUE

NUMBER

オプティマイザ環境のハッシュ値

PARSING_USER_ID

NUMBER

この子カーソルを作成したユーザーのユーザーID

PARSING_SCHEMA_ID

NUMBER

この子カーソルの作成に使用されたスキーマID

PARSING_SCHEMA_NAME

VARCHAR2(128)

この子カーソルの作成に使用されたスキーマ名

KEPT_VERSIONS

NUMBER

この子カーソルがDBMS_SHARED_POOLパッケージを使用してキャッシュ内に確保されるようにマークされているかどうかを示す。

ADDRESS

RAW(4 | 8)

このカーソルの親に対するハンドルのアドレス

TYPE_CHK_HEAP

RAW(4 | 8)

この子カーソルに対する型チェック・ヒープの記述子

HASH_VALUE

NUMBER

ライブラリ・キャッシュ内の親文のハッシュ値

OLD_HASH_VALUE

NUMBER

古いSQLハッシュ値

PLAN_HASH_VALUE

NUMBER

このカーソルに対する現在のSQLプランの数値表現。PLAN_HASH_VALUEの値を別の値と比較すると、2つのプランが同じかどうかを(2つのプランを行単位で比較するより)容易に識別できる。

FULL_PLAN_HASH_VALUE

NUMBER

このカーソルに対する完全なSQLプランの数値表現。あるFULL_PLAN_HASH_VALUEの値を別の値と比較すると、2つのプランが同じかどうかを(2つのプランを行単位で比較するより)容易に識別できる。FULL_PLAN_HASH_VALUEは、複数のデータベース・リリースにまたがって比較することはできないので注意。下位互換性はない。

CHILD_NUMBER

NUMBER

この子カーソルの番号

SERVICE

VARCHAR2(64)

サービス名

SERVICE_HASH

NUMBER

SERVICE 列に表示されている名前のハッシュ値

MODULE

VARCHAR2(64)

SQL文の初回解析時に実行中であった(DBMS_APPLICATION_INFO.SET_MODULEをコールして設定した)モジュールの名前を含む

MODULE_HASH

NUMBER

MODULE列にリストされているモジュールのハッシュ値

ACTION

VARCHAR2(64)

SQL文の初回解析時に実行中であった(DBMS_APPLICATION_INFO.SET_ACTIONをコールして設定した)アクションの名前を含む

ACTION_HASH

NUMBER

ACTION列にリストされているアクションのハッシュ値

SERIALIZABLE_ABORTS

NUMBER

トランザクションをシリアライズできずにORA-08177エラーとなった回数(カーソルごと)

OUTLINE_CATEGORY

VARCHAR2(64)

アウトラインがカーソルの指示中に適用された場合、この列はアウトラインのカテゴリを示す。そうでない場合、この列は空白のまま。

CPU_TIME

NUMBER

このカーソルが解析、実行およびフェッチのために使用するCPU時間(マイクロ秒)

ELAPSED_TIME

NUMBER

解析、実行およびフェッチに対してこのカーソルで使用される経過時間(マイクロ秒)です。カーソルがパラレル実行を使用する場合、ELAPSED_TIME_TOTALは、問合せコーディネータへの時間にすべてのパラレル問合せスレーブ処理を加えた累積時間です。

OUTLINE_SID

NUMBER

アウトライン・セッション識別子

CHILD_ADDRESS

RAW(4 | 8)

子カーソルのアドレス

SQLTYPE

NUMBER

文に使用されるSQL言語のバージョンを示す

REMOTE

VARCHAR2(1)

カーソルがリモート・マップされているか(Y)されていないか(N)

OBJECT_STATUS

VARCHAR2(19)

カーソルのステータス:

  • VALID - 有効かつ認可、エラーなし

  • VALID_AUTH_ERROR - 有効かつ認可、ただし認可エラーが発生した

  • VALID_COMPILE_ERROR - 有効かつ認可、ただしコンパイル・エラーが発生した

  • VALID_UNAUTH - 有効、ただし無認可

  • INVALID_UNAUTH - 無効かつ無認可

  • INVALID - 無効かつ無認可、ただしタイムスタンプを保持

LITERAL_HASH_VALUE

NUMBER

CURSOR_SHARINGが使用されている場合、システム生成のバインド変数と置換され、一致させる必要があるリテラルのハッシュ値。この値は、SQL文のハッシュ値ではない。CURSOR_SHARINGが使用されていない場合、この値は0

LAST_LOAD_TIME

VARCHAR2(76)

問合せプランがライブラリ・キャッシュにロードされた時刻

IS_OBSOLETE

VARCHAR2(1)

カーソルが廃止になったかどうか(Y | N)。子カーソルの数が多すぎると、カーソルが廃止になることがある。

IS_BIND_SENSITIVE

VARCHAR2(1)

カーソルがバインド・センシティブかどうか(Y | N)。述語の選択を計算するときにオプティマイザがバインド変数値の1つを照合する場合、およびバインド変数値の変更によってオプティマイザが別のプランを生成する場合、問合せはバインド・センシティブとみなされる。

IS_BIND_AWARE

VARCHAR2(1)

カーソルがバインド対応かどうか(Y | N)。問合せが拡張カーソル共有を使用するようにマークされている場合、問合せはバインド対応とみなされる。この問合せは、バインド・センシティブとしてすでにマークされている。

IS_SHAREABLE

VARCHAR2(1)

カーソルが共有可能かどうか(Y | N)

CHILD_LATCH

NUMBER

カーソルを保護している子ラッチ番号。この列は廃止されたが、旧バージョンとの互換性を保つために残されている。

SQL_PROFILE

VARCHAR2(64)

この文に使用されるSQLプロファイル(ある場合)

SQL_PATCH

VARCHAR2(128)

この文に使用されるSQLパッチ(ある場合)

SQL_PLAN_BASELINE

VARCHAR2(128)

この文に使用されるSQLプラン・ベースライン(ある場合)

PROGRAM_ID

NUMBER

プログラム識別子

PROGRAM_LINE#

NUMBER

プログラム行番号

EXACT_MATCHING_SIGNATURE

NUMBER

正規化されたSQLテキストに対して計算されたシグネチャ。正規化には、空白の削除と非リテラル文字列の大文字化が含まれる。

FORCE_MATCHING_SIGNATURE

NUMBER

CURSOR_SHARINGパラメータがFORCEに設定されたときに使用されるシグネチャ

LAST_ACTIVE_TIME

DATE

問合せプランが最後にアクティブになった時刻

BIND_DATA

RAW(2000)

バインド・データ

TYPECHECK_MEM

NUMBER

タイプ・チェック・メモリー

IO_CELL_OFFLOAD_ELIGIBLE_BYTES

NUMBER

Exadataストレージ・システムによるフィルタリングが可能なI/Oのバイト数

関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。

IO_INTERCONNECT_BYTES

NUMBER

Oracle Databaseとストレージ・システムの間で交換されたI/Oのバイト数

PHYSICAL_READ_REQUESTS

NUMBER

監視対象のSQLによって発行された物理読取りI/O要求の数

PHYSICAL_READ_BYTES

NUMBER

監視対象のSQLによってディスクから読み取られたバイト数

PHYSICAL_WRITE_REQUESTS

NUMBER

監視対象のSQLによって発行された物理書込みI/O要求の数

PHYSICAL_WRITE_BYTES

NUMBER

監視対象のSQLによってディスクに書き込まれたバイト数

OPTIMIZED_PHY_READ_REQUESTS

NUMBER

監視対象のSQLによって発行された、データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュからの物理読取りI/O要求の数

LOCKED_TOTAL

NUMBER

子カーソルがロックされた合計回数

PINNED_TOTAL

NUMBER

子カーソルが確保された合計回数

IO_CELL_UNCOMPRESSED_BYTES

NUMBER

Exadataセルにオフロードされる非圧縮バイト数(解凍後のサイズ)

関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。

IO_CELL_OFFLOAD_RETURNED_BYTES

NUMBER

Exadataセルによって戻された、フィルタ処理されたバイト数(処理がExadataセルでオフロードされた後に戻されたバイト数)

関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

IS_REOPTIMIZABLE

VARCHAR2(1)

この列には、この子カーソルと一致する次回実行によって再最適化がトリガーされるかどうかが示される。値は、次のとおり。

  • Y: 次回実行によって再最適化がトリガーされる場合

  • R: 子カーソルには再最適化情報が含まれているが、カーソルがレポート・モードでコンパイルされたために再最適化がトリガーされない場合

  • N: 子カーソルに再最適化情報が含まれていない場合

IS_RESOLVED_ADAPTIVE_PLAN

VARCHAR2(1)

この列は、プランのすべての適用可能部分が最終プランに解決されたかどうかを示す。プランが解決された時点で、DBMS_XPLANによって表示されるプラン・ハッシュ値とプランは実行が終了するまで変更されなくなる。この列の値は次のとおり。

  • NULL: プランが適用可能ではない場合

  • Y: プランが完全に解決されている場合

  • N: プランがまだ完全には解決されていない場合

関連項目: DBMS_XPLANパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。

IM_SCANS

NUMBER

インメモリー列ストア(IM列ストア)セグメント・スキャンの数

IM_SCAN_BYTES_UNCOMPRESSED

NUMBER

IM列ストアからスキャンされたデータの圧縮されていないサイズ

IM_SCAN_BYTES_INMEMORY

NUMBER

IM列ストアからスキャンされたデータのインメモリーのサイズ

DDL_NO_INVALIDATE

VARCHAR2(1)

DDL文で依存オブジェクトを更新して、このカーソルの無効化を行っていないかどうか。値は、次のとおり。

  • N: 依存オブジェクトを更新して、このカーソルの無効化を行っていないDDL文が存在しない。

  • Y: DDL文で依存オブジェクトを更新して、このカーソルの無効化を行っていないが、その後でカーソルは実行されていない。

  • X: DDL文で依存オブジェクトを更新して、このカーソルの無効化を行わず、その後でカーソルが実行された。

IS_ROLLING_INVALID

VARCHAR2(1)

このカーソルが有効にローリングされているかどうか。値は、次のとおり。

  • N: このカーソルは無効にローリングされていない。

  • Y: このカーソルは無効にローリングされているが、その状態でカーソルは実行されていない。

  • X: このカーソルは無効にローリングされていて、その状態でカーソルが実行された。

IS_ROLLING_REFRESH_INVALID

VARCHAR2(1)

このカーソルが有効にローリングされ、実行時のリフレッシュを必要とするかどうか。値は、次のとおり。

  • N: このカーソルは無効にローリングされ、実行時のリフレッシュを必要とするカーソルではない。

  • Y: このカーソルは無効にローリングされ、実行時のリフレッシュを必要とするが、その状態でカーソルは実行されていない。

  • X: このカーソルは無効にローリングされ、実行時のリフレッシュを必要としており、その状態でカーソルが実行された。

RESULT_CACHE

VARCHAR2(1)

SQL文で結果キャッシュが使用されたかどうか(Y | N)

SQL_QUARANTINE脚注1

VARCHAR2(128)

このカーソルの実行計画が隔離されている場合、この列にはSQL隔離構成の名前が格納されます(DBA_SQL_QUARANTINEビューのNAME列に対応します)。それ以外の場合、この列はNullです。

AVOIDED_EXECUTIONS脚注1

NUMBER

計画が隔離されているため、このカーソルを使用できなかった回数

脚注1 この列は、Oracle Databaseリリース19c, バージョン19.1以降で使用可能です。

関連項目: