10.64 V$SQL_SHARED_CURSOR

V$SQL_SHARED_CURSORは、特定の子カーソルが既存の子カーソルと共有されない理由を示します。それぞれの列は、カーソルが共有されない具体的な理由を示します。
データ型 説明

SQL_ID

VARCHAR2(13)

SQL識別子

ADDRESS

RAW(4 | 8)

親カーソルのアドレス

CHILD_ADDRESS

RAW(4 | 8)

子カーソルのアドレス

CHILD_NUMBER

NUMBER

子番号

UNBOUND_CURSOR

VARCHAR2(1)

(Y|N)既存の子カーソルが十分に構築されていない(最適化されていない)

SQL_TYPE_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)SQLの型が既存の子カーソルに一致しない

OPTIMIZER_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)オプティマイザの環境が既存の子カーソルに一致しない

OUTLINE_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)アウトラインが既存の子カーソルに一致しない

STATS_ROW_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)既存の統計が既存の子カーソルに一致しない

LITERAL_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)非データのリテラル値が既存の子カーソルに一致しない

FORCE_HARD_PARSE

VARCHAR2(1)

(Y|N)内部使用

EXPLAIN_PLAN_CURSOR

VARCHAR2(1)

(Y|N)子カーソルがEXPLAIN PLANカーソルであり、共有する必要がない

BUFFERED_DML_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)バッファ付きDMLが既存の子カーソルに一致しない

PDML_ENV_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)PDML環境が既存の子カーソルに一致しない

INST_DRTLD_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)ダイレクト・ロード・インサートが既存の子カーソルに一致しない

SLAVE_QC_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)既存の子カーソルはスレーブ・カーソルであり、新しい子カーソルがコーディネータによって発行された(または、既存の子カーソルがコーディネータによって発行されていて、新しい子カーソルがスレーブ・カーソルである)

TYPECHECK_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)既存の子カーソルが十分に最適化されていない

AUTH_CHECK_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)既存の子カーソルに対する認可/翻訳チェックに失敗した

BIND_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)バインド・メタデータが既存の子カーソルに一致しない

DESCRIBE_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)子カーソルに対する記述中に、タイプ・チェック・ヒープが存在していない

LANGUAGE_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)言語処理が既存の子カーソルに一致しない

TRANSLATION_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)既存の子カーソルのベース・オブジェクトが一致しない

BIND_EQUIV_FAILURE

VARCHAR2(1)

(Y|N)バインド値の選択性が、既存の子カーソルの最適化に使用される選択性と一致しない

INSUFF_PRIVS

VARCHAR2(1)

(Y|N)既存の子カーソルが参照するオブジェクトの権限が不十分である

INSUFF_PRIVS_REM

VARCHAR2(1)

(Y|N)既存の子カーソルが参照するリモート・オブジェクトの権限が不十分である

REMOTE_TRANS_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)既存の子カーソルのリモート・ベース・オブジェクトが一致しない

LOGMINER_SESSION_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)LogMiner Sessionパラメータが一致しない

INCOMP_LTRL_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)安全でない/データ以外の可能性があるバインド(リテラル)がカーソルに含まれることがある。値が一致しない。

OVERLAP_TIME_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)セッション・パラメータERROR_ON_OVERLAP_TIMEの設定が原因で発生した不一致

EDITION_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)カーソル・エディションの不一致

MV_QUERY_GEN_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)内部使用。マテリアライズド・ビュー問合せを分析するときに、ハード解析を強制的に実施する。

USER_BIND_PEEK_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)1つ以上のユーザー・バインドの値が異なるため、つまり実行計画に変更が加えられた可能性があるため、カーソルが共有されない

TYPCHK_DEP_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)カーソルに型チェック依存性がある

NO_TRIGGER_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)カーソルと子にトリガー不一致がある

FLASHBACK_CURSOR

VARCHAR2(1)

(Y|N)フラッシュバックが原因でカーソルに共有可能性がない

ANYDATA_TRANSFORMATION

VARCHAR2(1)

(Y|N)不透明型変換の基準であるため、一致しない

PDDL_ENV_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)パラレルDDLカーソルの環境設定が一致しない(次の1つ以上のパラメータ値が変更された: PARALLEL_EXECUTION_ENABLEDPARALLEL_DDL_MODEPARALLEL_DDL_FORCED_DEGREEまたはPARALLEL_DDL_FORCED_INSTANCES)

TOP_LEVEL_RPI_CURSOR

VARCHAR2(1)

(Y|N)最上位のRPIカーソル

DIFFERENT_LONG_LENGTH

VARCHAR2(1)

(Y|N)LONGの値が一致しない

LOGICAL_STANDBY_APPLY

VARCHAR2(1)

(Y|N)ロジカル・スタンバイ適用コンテキストが一致しない

DIFF_CALL_DURN

VARCHAR2(1)

(Y|N)スレーブSQLカーソル/単一コール

BIND_UACS_DIFF

VARCHAR2(1)

(Y|N)あるカーソルにはバインドUACがあり、別のカーソルにはない

PLSQL_CMP_SWITCHS_DIFF

VARCHAR2(1)

(Y|N)PL/SQL無名ブロックが、異なるPL/SQLコンパイラ・スイッチでコンパイルされた

CURSOR_PARTS_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)カーソルがサブ実行でコンパイルされた(カーソル部が実行された)

STB_OBJECT_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N) STBは、SQL Management Object Mismatchの内部名である。SQL Management Object Mismatchは、SQL文の実行間でSQLプラン・ベースライン、SQLプロファイルまたはSQLパッチが作成されたことを意味する。カーソルは読取り専用エンティティであるため、該当するSQL文に関連する新しいSQL管理オブジェクトの情報を含むカーソルを新規に作成できるように、ハード解析が強制される。

CROSSEDITION_TRIGGER_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)実行するCROSSEDITIONトリガーのセットが異なっている可能性がある

PQ_SLAVE_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)最上位のスレーブがカーソルを共有しないようにしている

TOP_LEVEL_DDL_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)最上位のDDLカーソル

MULTI_PX_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)パラレライザが複数あるのに、カーソルがスレーブ・コンパイルされている

BIND_PEEKED_PQ_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)バインドをベースにしたカーソルが値を照合した

MV_REWRITE_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)コンパイル時にマテリアライズド・ビューによってSCNがリライトされたため、カーソルの再コンパイルが必要である

ROLL_INVALID_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)ローリング無効化のマークが付けられ、無効化ウィンドウを超えた

OPTIMIZER_MODE_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)パラメータOPTIMIZER_MODEの不一致(たとえば、all_rowsとfirst_rows_1など)

PX_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)SQL文のパラレル化の影響による、一方のパラメータの不一致。たとえば、一方のカーソルはパラレルDMLを使用可能にしてコンパイルしたが、他方のカーソルはそうしなかったなど。

MV_STALEOBJ_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)カーソルの作成時に失効したマテリアライズド・ビューの一覧に不一致があるため、カーソルを共有できない

FLASHBACK_TABLE_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)使用可能なトリガーまたは遅延している参照整合性制約(あるいはその両方)に不一致があるため、カーソルを共有できない

LITREP_COMP_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)リテラル置換の使用に不一致がある

PLSQL_DEBUG

VARCHAR2(1)

(Y|N)現在のセッションのPLSQL_DEBUGパラメータの値が、カーソルの作成に使用された値と一致しない

LOAD_OPTIMIZER_STATS

VARCHAR2(1)

(Y|N)拡張カーソル共有を初期化するためにハード解析が強制される

ACL_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)子カーソルに格納されているキャッシュ済ACL評価の結果が、現在のセッションまたはユーザーに対して有効でない

FLASHBACK_ARCHIVE_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)現在のセッションのFLASHBACK_DATA_ARCHIVE_INTERNAL_CURSORパラメータの値が、カーソルの作成に使用された値と一致しない

LOCK_USER_SCHEMA_FAILED

VARCHAR2(1)

(Y|N)カーソルの作成に使用されたユーザーまたはスキーマが存在しない

ノート: この共有基準は非推奨です。

REMOTE_MAPPING_MISMATCH

VARCHAR2(1)

(Y|N)再ロードされたカーソルは、以前はリモートマップされていたが現在はリモートマップされていない。このため、カーソルを再解析する必要がある。

LOAD_RUNTIME_HEAP_FAILED

VARCHAR2(1)

(Y|N)新しいカーソルのランタイム・ヒープのロード(または無効になったカーソルの再ロード)が失敗した

HASH_MATCH_FAILED

VARCHAR2(1)

(Y|N)既存の子カーソルに、現在のカーソルに必要な安全でないリテラル・バインド・ハッシュ値がない

PURGED_CURSOR

VARCHAR2(1)

(Y|N)子カーソルに削除のマークが付けられた

BIND_LENGTH_UPGRADEABLE

VARCHAR2(1)

(Y|N)現在のカーソルに必要なバインド長が、子カーソルの作成に使用されたバインド長よりも長い

USE_FEEDBACK_STATS

VARCHAR2(1)

(Y|N)改善されたオプティマイザ入力(カーディナリティの見積りなど)を使用して問合せを再度最適化できるように、ハード解析が強制される

REASON

CLOB

子番号、IDおよびカーソルが共有されない理由。この列の内容は、XMLを使用して構成される。

この列がNULLの場合、FORCE_HARD_PARSELOAD_RUNTIME_HEAP_FAILEDおよびHASH_MATCH_FAILED列を使用して、子カーソルが共有されない理由を特定できることがある。

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID