10.69 V$SQL_WORKAREA_HISTOGRAM

V$SQL_WORKAREA_HISTOGRAMは、様々な作業領域グループについて、インスタンスの起動以後に累積された作業領域実行統計を示します。作業領域は、乗数2で増加する要件を持つ最適のメモリー要件に基づいて33のグループに収容されます。つまり、最適要件が0KBから1KB、1KBから2KB、2KBから4KB、さらに2TBから4TBへと変動する作業領域です。

V$SQL_WORKAREA_HISTOGRAMは、作業領域グループごとに、そのグループの作業領域のうち最適モードで実行できる数、ワン・パス・モードで実行できる数およびマルチパス・モードで実行できる数を示します。DBAは、必要な時間間隔の開始時と終了時にスナップショットを取って、その間隔に関する同じ統計を導出できます。

データ型 説明

LOW_OPTIMAL_SIZE

NUMBER

この行に含まれる作業領域の最適メモリー要件の下限(バイト)

HIGH_OPTIMAL_SIZE

NUMBER

この行に含まれる作業領域の最適メモリー要件の上限(バイト)

OPTIMAL_EXECUTIONS

NUMBER

インスタンスの起動後に最適モードで実行された、LOW_OPTIMAL_SIZEからHIGH_OPTIMAL_SIZEで構成される最適メモリー要件を持つ作業領域の数

ONEPASS_EXECUTIONS

NUMBER

インスタンスの起動後にワン・パス・モードで実行された、LOW_OPTIMAL_SIZEからHIGH_OPTIMAL_SIZEで構成される最適メモリー要件を持つ作業領域の数

MULTIPASSES_EXECUTIONS

NUMBER

インスタンスの起動後にマルチパス・モードで実行された、LOW_OPTIMAL_SIZEからHIGH_OPTIMAL_SIZEで構成される最適メモリー要件を持つ作業領域の数

TOTAL_EXECUTIONS

NUMBER

OPTIMAL_EXECUTIONSONEPASS_EXECUTIONSおよびMULTIPASSES_EXECUTIONSの合計

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

関連項目:

このビューを使用して自動PGAメモリー・パフォーマンスを監視する方法の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。