このリリースでのこのガイドの変更点
この項の内容は次のとおりです。
プロパティ・グラフ・サポートのためのOracle Databaseリリース20cでの変更点
次の変更が、Oracle Spatial and Graphリリース20cのプロパティ・グラフ・サポートに適用されます。
新機能
このリリースの重要な新機能は次のとおりです。
- GraphViz (グラフ・ビジュアライゼーション・ツール): グラフを視覚化するための、軽量な単一ページのWebアプリケーション。
- メモリー使用量を減らし、パフォーマンスを向上させるためのインメモリー・グラフ表現の最適化。
- カスタム・グラフ・アルゴリズムを作成し、JavaまたはJavaScript構文を使用して製品グラフ・アルゴリズムを拡張するための、ユーザー定義関数(UDF)。
- Autonomous Databaseのサポート
- Oracle Databaseのユーザーおよびロールに基づいたGraphサーバーの認証および認可
- Oracle Databaseでの変更によってパーティション化されたグラフを最新の状態に維持するための新しいシンクロナイザAPI
- PGQLの機能:
- 既存の表からプロパティ・グラフを作成するために、Oracle DatabaseのPGQLにCREATE PROPERTY GRAPH文を追加しました
- PGX上のPGQLへの
CHEAPEST
およびTOP k CHEAPEST
パス問合せのサポートを追加しました - PGQL 1.3言語仕様を実装しました。これは、https://pgql-lang.org/にあります
- INSERT、UPDATE、DELETE問合せのサポートを追加しました
- FROM句およびオプションのON句でのMATCHのサポートを追加しました
- 大文字小文字の区別のサポートを追加しました
- 引用された識別子のサポートを追加しました
- GROUP BYの後の副問合せのサポートを追加しました
- SQLcl用のPGQLプラグインを追加しました
- 新規の組込みアルゴリズム:
- 高度な頂点の計算
- 距離索引の作成
- 制限付き最短パス(ホップ距離)
- 到達可能なすべての頂点/エッジ
- Louvain (コミュニティ検出)
拡張機能
このリリースでの重要な拡張機能は、次のとおりです。
- 改良されたソフトウェア・パッケージ化: Oracle Spatial and Graphのプロパティ・グラフ機能は、
$ORACLE_HOME/md/
にインストールするのではなくOracle Software Delivery Cloudポータル(eDelivery)による配信から入手配信できます。(「プロパティ・グラフの前提条件」を参照してください。)- クライアントおよびサーバー・パッケージに分割します。
- グラフ・ソフトウェアはOracle Databaseにバンドルされなくなり、個別にリリースされます。
- Oracle Databaseの以前のリリースとの下位互換性の向上(プロパティ・グラフの前提条件の「データベースの互換性と制限事項」を参照)。
- Java APIの対話型使用のためのシェルの改善:
- 以前のシェルは
$PG_HOME/bin/opg
の下で統合されます。 - 現在、シェルはJava JShellに基づいています。
- Groovyシェルは非推奨です。
- 以前のシェルは
- データ収集APIのエラー処理が改善されました。
- PGXの
ChangeSet
の変更から新しいグラフまたはグラフ・スナップショットを作成する際のパフォーマンスが改善しました。
サポート対象外
このリリースのサポート対象外:
- Apache Solr/Luceneに基づくグラフ・プロパティ・テキスト検索はサポートが終了しました。かわりに、Oracle TextまたはPGQL問合せ式を使用します。
- PGXプロパティ・タイプDATEはサポーが終了しました。かわりに、LOCAL_DATEまたはTIMESTAMPを使用します。
非推奨
このリリースの非推奨:
- PL/SQL API OPG_APIS.GET_SCNファンクションは非推奨となりました。かわりに、現在のSCN (システム変更番号)を取得するには、DBMS_FLASHBACK.GET_SYSTEM_CHANGE_NUMBERファンクションを使用します。
SELECT dbms_flashback.get_system_change_number FROM DUAL;
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