STATS_WSR_TEST

構文

目的

STATS_WSR_TESTは、対応のある標本のウィルコクソンの符号順位検定であり、標本間の差の中央値と0(ゼロ)に有意差があるかどうかを判断します。差の絶対値は、標本を順序付けし、順位に符号を付けて求められます。また、帰無仮説によって、正の差の順位の合計が、負の差の順位の合計に等しいと仮定されます。

このファンクションは2つの必須の引数を取ります。分析対象の2つの標本はexpr1expr2です。オプションの3つ目の引数を使用すると、表7-10に示すように、このファンクションによって戻されるNUMBER値の意味を指定できます。この引数には、テキスト・リテラル、バインド変数または定数の文字値に評価される式を指定できます。3つ目の引数を指定しない場合、デフォルトは'TWO_SIDED_SIG'です。

表7-10 STATS_WSR_TEST_*の戻り値

引数 戻り値の意味

'STATISTIC'

Zの観測値

'ONE_SIDED_SIG'

Zの片側有意

'TWO_SIDED_SIG'

Zの両側有意

片側有意は常に上側確率に関連します。expr1が大きい値(棄却域が上側確率の値)になります。