はじめに
このマニュアルでは、Oracle SQLのチューニング方法について説明します。
対象読者
このドキュメントは、次のタスクを実行するデータベース管理者およびアプリケーション開発者を対象としています。
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SQL実行計画を生成および解釈する
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オプティマイザ統計を管理する
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初期化パラメータまたはSQLヒントを使用してオプティマイザに影響を与える
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SQL文のカーソル共有を制御する
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SQLの実行を監視する
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アプリケーション・トレースを実行する
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SQLチューニング・セットを管理する
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SQLチューニング・アドバイザまたはSQLアクセス・アドバイザを使用する
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SQLプロファイルを管理する
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SQL計画ベースラインを管理する
ドキュメントのアクセシビリティについて
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。
関連ドキュメント
このマニュアルは、『Oracle Database概要』を十分に理解していることを前提としています。次のガイドを頻繁に参照します。
このマニュアルに記載されている多数の例は、Oracle Databaseで「基本インストール」オプションを選択した場合にデフォルトでインストールされるサンプル・スキーマを使用しています。それらのスキーマの作成方法および使用方法の詳細は、『Oracle Databaseサンプル・スキーマ』を参照してください。
表記規則
このマニュアルでは次の表記規則を使用します。
規則 | 意味 |
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太字 |
太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。 |
イタリック体 |
イタリックは、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。 |
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固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。 |
Oracle Database Release 20c for SQLチューニング・ガイドの変更点
このリリースの新機能は次のとおりです。
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自動索引付けのセッション・レベルの制御
セッションで
OPTIMIZER_SESSION_TYPE
初期化パラメータにADHOC
を設定すると、このセッションで問合せに対する自動索引付けを一時停止できます。自動索引付け処理では、索引候補が識別されないか、索引が作成および検証されません。この制御は、非定型問合せまたは新しい機能のテストに役立つ場合があります。「自動索引付け」を参照してください。
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リアルタイム統計の収集を有効または無効にする制御。
OPTIMIZER_REAL_TIME_STATISTICS
初期化パラメータにtrue
が設定されている場合は、Oracle Databaseで従来のDML操作中にリアルタイム統計が自動的に収集されます。デフォルトの設定はfalse
です。これは、リアルタイム統計が無効になっていることを意味します。 -
SQL隔離の追加制御
リソース・マネージャが問合せを終了した後でもSQL隔離で構成を自動的に作成できるようにするには、
OPTIMIZER_CAPTURE_SQL_QUARANTINE
初期化パラメータをTRUE
に設定します(デフォルトはFALSE
です)。既存のSQL隔離構成の使用を無効にするには、OPTIMIZER_USE_SQL_QUARANTINE
をFALSE
に設定します(デフォルトはTRUE
です)。