第I部 SQLパフォーマンスの基本

SQLチューニングは、SQL文のパフォーマンスを、特定の測定可能かつ達成可能な目標に合うように向上させます。

第1部 Oracle Database Release 20c for SQLチューニング・ガイドの変更点

このリリースの新機能は次のとおりです。

  • 自動索引付けのセッション・レベルの制御

    セッションでOPTIMIZER_SESSION_TYPE初期化パラメータにADHOCを設定すると、このセッションで問合せに対する自動索引付けを一時停止できます。自動索引付け処理では、索引候補が識別されないか、索引が作成および検証されません。この制御は、非定型問合せまたは新しい機能のテストに役立つ場合があります。

    自動索引付けを参照してください。

  • リアルタイム統計の収集を有効または無効にする制御。

    OPTIMIZER_REAL_TIME_STATISTICS初期化パラメータにtrueが設定されている場合は、Oracle Databaseで従来のDML操作中にリアルタイム統計が自動的に収集されます。デフォルトの設定はfalseです。これは、リアルタイム統計が無効になっていることを意味します。

  • SQL隔離の追加制御

    リソース・マネージャが問合せを終了した後でもSQL隔離で構成を自動的に作成できるようにするには、OPTIMIZER_CAPTURE_SQL_QUARANTINE初期化パラメータをTRUEに設定します(デフォルトはFALSEです)。既存のSQL隔離構成の使用を無効にするには、OPTIMIZER_USE_SQL_QUARANTINEFALSEに設定します(デフォルトはTRUEです)。