1 概要とロードマップ

この章では、このガイド 『Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansバージョン2.1の開発』の内容と構成について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

このドキュメントの手引き

EJB開発者向けのサンプルとチュートリアル

このドキュメントの他にも、さまざまなサンプル・コードやチュートリアルがEJB開発者向けに用意されています。それらのサンプルとチュートリアルはWebLogic Server EJBの動作を例示し、主要なEJB開発タスクを実行する実際的な手順を示します。

独自のEJBを開発する前に、まずEJBサンプルの一部またはすべてを実行することをお薦めします。

Avitek Medical Recordsアプリケーション(MedRec)とチュートリアル

MedRecはWebLogic Serverに付属したエンド・ツー・エンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、さまざまなクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。

MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecは、WebLogic Serverのインストール後、必要に応じてデフォルトでORACLE_HOME\user_projects\domains\medrecディレクトリ(ORACLE_HOMEはOracle WebLogic Serverのインストール時にOracleホームとして指定したディレクトリ)に構成されます。『Oracle WebLogic Serverの理解』サンプル・アプリケーションとコード例に関する項を参照してください。

MedRecには、Webアプリケーション、Webサービス、ワークフロー・アプリケーション、および将来のクライアント・アプリケーションからの要求を共同で処理する複数のEJBで主に構成されるサービス層があります。このアプリケーションには、メッセージドリブンEJB、ステートレス・セッションEJB、ステートフル・セッションEJB、およびエンティティEJBが含まれます。

MedRecアプリケーションの手引きとして、主要な開発タスク(EJB固有のタスクを含む)の手順をステップ・バイ・ステップで説明する以下のようなチュートリアルが用意されています。

  • Webサービスとしてのステートレス・セッションEJBのエクスポーズ

  • WebLogic Server管理コンソールを使用したEJBリソースの保護

WebLogic Server配布キットのEJBサンプル

WebLogic Serverでは、必要に応じてAPIサンプル・コードをORACLE_HOME\wlserver\samples\server\examples\src\examples\ejbディレクトリにインストールできます。ORACLE_HOMEはWebLogic Serverをインストールしたディレクトリです。『Oracle WebLogic Serverの理解』サンプル・アプリケーションとコード例に関する項を参照してください。

このリリースでの新機能と変更点

WebLogic Serverのこのリリースに追加された新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』WebLogic Serverの新機能を参照してください。