5 WebLogic Serverメッセージ・エディタの使い方
メッセージ・エディタは、XMLメッセージ・カタログの作成、読込み、および書込みに使用できるグラフィカル・インタフェース・ツールです。
メッセージ・エディタについて
メッセージ・エディタを使用して、XMLカタログおよびカタログ内のメッセージを作成および管理します。メッセージ・エディタは、WebLogic Serverのインストール時にインストールされます。
ノート:
WebLogic Serverには独自のメッセージ・カタログがあり、WebLogic Serverのサブシステムおよび機能に関連するメッセージがすべて含まれます。これらのカタログは、編集できません。WebLogic Serverのカタログについては、エラー・メッセージを参照してください。
-
XMLメッセージ・カタログを作成します
-
メッセージを作成および編集します
-
1つのカタログのすべてのメッセージを表示します
-
複数のカタログのメッセージを同時に表示します
-
メッセージを検索します
-
カタログ・エントリでXMLの有効性を検証します
-
メッセージをリタイア、およびリタイア解除します
ノート:
メッセージ・エディタは、ローカライズされたカタログの編集はサポートしていません。
メッセージ・エディタの起動
java weblogic.MsgEditor
コマンドまたはjava weblogic.i18ntools.gui.MessageEditor
コマンドを使用して、メッセージ・エディタを起動できます。
メッセージ・エディタを起動する前に、WebLogic Serverシステムをインストールして構成し、環境変数ORACLE_HOME
\user_projects\domains\wl_server\setExamplesEnv.cmd
を設定します。また、クラスパスの設定が正しいことを確認してください。『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』のOracle WebLogic Serverのインストールの計画に関する項を参照してください。
サンプルのメッセージ・カタログ・ファイルは、ORACLE_HOME
/wlserver/samples/server/examples/src/examples/i18n/msgcat
ディレクトリにあります。
このサンプルのメッセージ・カタログをテンプレートとして使用し、独自のメッセージを作成できます。パッケージ名、クラス名などの与えられた情報を変更するだけです。次に、メッセージ・テキストを翻訳し、カタログを保存します。WebLogic Serverログへのメッセージの書込みを参照してください。
基本的なコマンド行ヘルプにアクセスするには、次のように入力します。
java weblogic.MsgEditor -help
ログ・メッセージ用のWebLogicメッセージ・エディタのメイン・ウィンドウが図5-1のように表示されます。
カタログに関する作業
既存のカタログの参照
WebLogicメッセージ・エディタのメイン・ウィンドウから、既存のカタログを検索するには、「メッセージ・カタログ」フィールドにフルパス名を入力するか、「参照」をクリックして「開く」ダイアログから既存のカタログに移動します。
WebLogic Serverのインストールに付属しているサンプル・カタログは、ORACLE_HOME
/wlserver/samples/server/examples/src/examples/i18n/msgcat
ディレクトリにあります。
ノート:
ディレクトリ・パスは、WebLogic Serverのインストール先によって異なる場合があります。
ユーザー定義のカタログは、任意のディレクトリを指定して配置できます。
カタログの場所を指定すると、「パッケージ」、「サブシステム」、「バージョン」、および「開始ID」と「終了ID」(ある場合)が表示され、その表示されたカタログが、他のすべてのアクションが実行されるコンテキスト・カタログになります。
この時点で、カタログでは、新しいメッセージの入力、既存のメッセージの編集、メッセージの検索、またはすべてのメッセージの表示を行うことができます。
「メッセージ・カタログ」フィールドで、ログ・メッセージ・カタログを選択した場合、図5-3に示されているようなログ・メッセージ用のWebLogicメッセージ・エディタ・ウィンドウが表示されます。
「メッセージ・カタログ」フィールドで、シンプル・メッセージ・カタログを選択した場合、図5-4に示されているようなシンプル・メッセージ用のWebLogicメッセージ・エディタ・ウィンドウが表示されます。
メッセージ・ビューアの使い方
複数のカタログ内の全メッセージの表示
現在のコンテキスト・カタログからメッセージを表示し、次に新しいカタログに移動してコンテキストを変更すると、別の「メッセージ・ビューア」ウィンドウが開いて、新しいカタログが表示されます。必要な(または画面に表示が収まる限りの)数のカタログを同時に表示できます。カタログごとに別々の「メッセージ・ビューア」ウィンドウが表示されます。「既存のカタログの参照」を参照してください。
メッセージのリタイアとリタイア解除
メッセージ・エディタのウィンドウで、メッセージのリタイアおよびリタイア解除ができます。メッセージをリタイアしても、そのメッセージはマスタ・カタログからは削除されません。ユーザーから見えなくなるだけです。
この機能は、使用しなくなったメッセージを削除する場合に役立ちます。リタイアしたメッセージを再び表示する必要がある場合は、リタイア解除できます。
メッセージをリタイア、またはリタイア解除するには、次の手順に従います。
- リタイアまたはリタイア解除するメッセージを見つけます。
- メッセージ・エディタのウィンドウで、「リタイアされたメッセージ」オプションを、チェック・ボックスを選択またはクリアして、切り替えます。
- 「更新」をクリックします。