始める前に
トランザクション回復サービスをクラスタ内の他のサーバーに移行できるようにするには、その前に移行のためのクラスタ内の管理対象サーバーを構成する必要があります。移行のためのJTAトランザクション回復サービスの構成を参照してください。
加えて、障害の発生した移行可能サーバーの移行先になる可能性のある任意のマシンにアクセス可能な、共有ストレージ・システム内にレコードを格納するように、デフォルトの永続ストアを構成する必要があります。トランザクション回復サービスの移行のためのデフォルト永続ストアの構成を参照してください。
また、トランザクション回復サービスの移行先にできる可能性のあるサーバーを、トランザクション・ログ・ファイルにアクセスできるサーバーのみに制限しておくとよいでしょう。トランザクション回復サービスの移行先とする候補サーバーの構成を参照してください。
トランザクション回復サービスは、クラッシュ後にトランザクションの回復を正常に行うために設計されたものです。トランザクション回復サービスを別のサーバーに移行するよりも、クラッシュしたサーバーを再起動し、トランザクション回復サービスを使用して未完了のトランザクションを処理することをお薦めします。ただし、許容できないほど長期間、サーバーが使用できなくなることが予想される場合は、障害が発生したサーバーのかわりにバックアップ・サーバーがトランザクション処理を完了させられるよう、トランザクション回復サービスを別のサービスに移行することが可能です。
トランザクション回復サービスの移行の詳細は、サーバーに障害が発生した後のトランザクションの回復を参照してください。
選択するサーバーは、現在のサーバーのデフォルトの永続ストア(トランザクション・ログ・ファイル)にアクセスできるものとする必要があります。選択したサーバーが、障害の発生したサーバーのかわりにトランザクション回復プロセスを実行します。
トランザクション回復サーバーを移行するためのリクエストが発行され、構成編集ロックが解除されます。移行が失敗した場合、エラー・メッセージが表示されます。