A エンタープライズ・アプリケーションのデプロイメント記述子の要素
application.xml
(Java EE標準デプロイメント記述子)、weblogic-application.xml
(WebLogic固有のアプリケーション・デプロイメント記述子)などのエンタープライズ・アプリケーション・デプロイメント記述子について学習します。Java EEアノテーションの使用により、標準のapplication.xml
デプロイメント記述子は省略可能になりました。アノテーションを使用すると、コンテナ内でのアプリケーション・コンポーネントの動作、依存関係インジェクションのリクエスト方法などをJavaクラス自体の中で指定でき、アプリケーションの開発プロセスを簡略化できます。アノテーションは、エンタープライズ・アプリケーションの以前のバージョン(Java EE 1.4以前)で必要とされたデプロイメント記述子にかわるものです。Java EEアノテーションと依存関係インジェクションの使用を参照してください。
weblogic-application.xml
ファイルも、WebLogic Serverの拡張機能を使用していない場合は省略可能です。
この章の内容は次のとおりです。
- weblogic-application.xmlデプロイメント記述子の要素
weblogic-application.xml
ファイルは、application.xml
Java EEデプロイメント記述子を拡張したWebLogic Server固有のデプロイメント記述子です。ここでは、アプリケーションで参照される共有Java EEライブラリやEJBキャッシングなどの機能を構成します。 - weblogic-application.xmlスキーマ
- application.xmlスキーマ
weblogic-application.xmlデプロイメント記述子の要素
weblogic-application.xml
ファイルは、application.xml
Java EEデプロイメント記述子を拡張したWebLogic Server固有のデプロイメント記述子です。ここでは、アプリケーションで参照される共有Java EEライブラリやEJBキャッシングなどの機能を構成します。
次の項では、「weblogic-application.xmlスキーマ」で定義されている様々な要素について説明します。
ファイルは、アプリケーション・アーカイブのMETA-INF
サブディレクトリにあります。次の項では、ファイル内に表示される要素について説明します。
weblogic-application
weblogic-application
要素は、アプリケーションのデプロイメント記述子のルート要素です。
次の表では、weblogic-application
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-1 weblogic-application要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<ejb> |
オプション |
1 |
WebLogicアプリケーションの構成要素となるEJBモジュールに固有の情報が含まれます。現在、
|
<xml> |
オプション |
1 |
対象アプリケーションに固有なXML処理のパーサーおよびエンティティ・マッピングに関する情報を指定します。
|
<jdbc-connection-pool> |
オプション |
制限なし |
ゼロまたはそれ以上。アプリケーション・スコープのJDBC接続プールを指定します。
|
<security> |
オプション |
1 |
アプリケーションのセキュリティ情報を指定します。
|
<application-param> |
オプション |
制限なし |
ゼロまたはそれ以上。アプリケーションに関連のあるコンテナ・インスタンスの動作に影響を与える、入力されないパラメータの指定に使用します。ここに示すパラメータが、現在サポートされています。また、
次のパラメータを使用すると、このアプリケーションに含まれるWebアプリケーションの動作に影響を与えます。
例:
|
<classloader-structure> |
オプション |
制限なし |
classloader-structure要素を使うと、このアプリケーションのクラスローダーの構成を定義できます。宣言は、クラスローダーの階層を表し、特定のモジュールを特定のノードに関連付ける、ツリー構造で表現されます。モジュールのクラスは、この要素と関連付けられたクラスローダーによってロードされます。 例:
|
<listener> |
オプション |
制限なし |
ゼロまたはそれ以上。ユーザー定義のアプリケーション・ライフサイクル・リスナーの登録に使用します。これらは、抽象ベース・クラス
|
<singleton-service> |
オプション |
制限なし |
ゼロまたはそれ以上。ユーザー定義のsingleton servicesの登録に使用します。これらは、インタフェース
|
<startup> |
オプション |
制限なし |
ゼロまたはそれ以上。ユーザー定義の起動クラスの登録に使用します。
ノート: アプリケーション・スコープの起動クラスと停止クラスは、WebLogic Serverのリリース9.0以降では非推奨になりました。このクラスの代わりに、ライフサイクル・リスナー・イベントをアプリケーションで使用する必要があります。詳細は、アプリケーション・ライフサイクル・イベントのプログラミングを参照してください。 |
<shutdown> |
オプション |
制限なし |
ゼロまたはそれ以上。ユーザー定義の停止クラスの登録に使用します。
ノート: アプリケーション・スコープの起動クラスと停止クラスは、WebLogic Serverのリリース9.0以降では非推奨になりました。このクラスの代わりに、ライフサイクル・リスナー・イベントをアプリケーションで使用する必要があります。詳細は、アプリケーション・ライフサイクル・イベントのプログラミングを参照してください。 |
<module> |
オプション |
制限なし |
JMSまたはJDBCモジュールなど、単独のWebLogicアプリケーション・モジュールを表します。 この要素には次の子要素があります。
次の例では、XMLファイル
|
<library-ref> |
オプション |
制限なし |
共有Java EEライブラリへの参照してください。
|
<fair-share-request> |
オプション |
制限なし |
ワーク・マネージャ・リクエスト・クラスの一種であるフェア・シェア・リクエスト・クラスを指定します。フェア・シェア・リクエスト・クラスは、リクエストの処理に必要なスレッド使用時間の平均比率を指定します。
ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。 |
<response-time-request> |
オプション |
制限なし |
ワーク・マネージャ・クラスの一種であるレスポンス時間リクエスト・クラスを指定します。具体的には、レスポンス時間リクエスト・クラスは、レスポンス時間の目標値(ミリ秒)を指定します。
ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。 |
<context-request> |
オプション |
制限なし |
ワーク・マネージャ・クラスの一種であるコンテキスト・リクエスト・クラスを指定します。コンテキスト・リクエスト・クラスは、現在のユーザーまたは現在のユーザーのグループなどのコンテキスト情報を基に、リクエスト・クラスをリクエストに割り当てます。
ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。 |
<max-threads-constraint> |
オプション |
制限なし |
ワーク・マネージャ制約 max-threads-constraintは、制約対象の作業セットからのリクエストを実行する同時スレッドの数を制限します。
ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。 |
<min-threads-constraint> |
オプション |
制限なし |
ワーク・マネージャ制約 min-threads-constraintは、デッドロックを回避するために、制約対象のリクエストに割り当てられるスレッドの数を保証します。
ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。 |
<capacity> |
オプション |
制限なし |
ワーク・マネージャ制約 capacity制約を指定すると、サーバーの容量制限に達した場合にのみリクエストが拒否されるようになります。
ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済作業の最適化に関する項を参照してください。 |
<work-manager> |
オプション |
制限なし |
アプリケーションに関連付けられたワーク・マネージャを指定します。
ワーク・マネージャの詳細は、「ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済み作業の最適化」を参照してください。 |
<application-admin-mode-trigger> |
オプション |
制限なし |
アプリケーションを管理モードにするために必要なスタック・スレッドの数を指定します。 次の子要素を指定できます。
|
<session-descriptor> |
オプション |
制限なし |
サーブレット・セッションの構成パラメータのリストを指定します。
|
<library-context-root-override> |
オプション |
制限なし |
ゼロまたはそれ以上。アプリケーションで参照されるライブラリのデプロイメント記述子に指定されているWebモジュールのコンテキスト・ルートのオーバーライドに使用されます。
|
<component-factory-class-name> |
オプション |
1 |
この要素を |
<prefer-application-packages> |
オプション |
1 |
ClassLoader構成をフィルタするために使用されます。アプリケーションからロードするクラスのパッケージ・リストを指定します。 |
<prefer-application-resources> |
オプション |
1 |
ClassLoader構成をフィルタするために使用されます。リソースがシステム・クラスローダーにある場合でも、いつもアプリケーションからロードする必要があるリソースのリストを指定します。 リソース・ローディング動作は、 この場合、アプリケーション・リソースがシステム・リソースより優先されます。この要素に記録されたリソースはシステム・クラスローダーでルックアップされることはありません。 |
<fast-swap> |
オプション |
1 |
Fastswapデプロイメントを使用するかどうかを指定します - 使用すると、ClassLoaderを再ロードせずにインプレースでJavaクラスが再定義されるため、再デプロイメントを最小限に抑えることができます。 『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のFastSwapデプロイメントによる再デプロイメントの最小化に関する項を参照してください。
|
<ready-registration> |
オプション |
1 |
ReadyAppフレームワークを使用するには、次のコードをアプリケーションのWebLogicデプロイメント・ディスクリプタ
アプリケーションが起動されると、アプリケーションの状態はNOT READYに設定されます。 ノート: 接頭辞 詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』を参照してください。 |
ejb
次の表では、ejb
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-2 ejb要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<entity-cache> |
オプション |
制限なし |
ゼロまたはそれ以上。 アプリケーション・レベル・キャッシュを使用するには、 例:
|
<start-mbds-with- application |
オプション |
1 |
アプリケーションを使用してメッセージドリブンBeanS (MDBS)を起動できるようにEJBコンテナを構成できます。trueに設定されると、コンテナはアプリケーションの一部としてMDBSを起動します。falseに設定されると、コンテナはMDBSをキューに保持し、ポートでのリスニングが開始されたときにサーバーによってMDBSが起動されます。 |
entity-cache
次の表では、entity-cache
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-3 entity-cache要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<entity-cache-name> |
必須 |
1 |
エンティティBeanキャッシュに一意の名前を指定します。この名前は、earファイル内で一意であることが必要で、空の文字列は使用できません。 例: <entity-cache-name>ExclusiveCache</entity-cache-name> |
<max-beans-in-cache> |
オプション この要素を指定した場合、 |
1 |
キャッシュ内で許容されるエンティティBeanの最大数を指定します。限度に達すると、Beanに対してパッシブ化が行われる場合があります。このメカニズムでは、個々のエンティティBeanが必要とする実際のメモリー・サイズは考慮されません。この要素は、1以上の値に設定できます。 デフォルト値: |
<max-cache-size> |
オプション この要素を指定した場合、 |
1 |
エンティティ・キャッシュのメモリー・サイズの限度をバイト単位またはMB単位で指定するときに使用されます。
|
<max-queries-in-cache> |
オプション |
1 |
指定した時点にエンティティ・キャッシュに表示可能なSQL問合せの最大数を指定します。 |
<caching-strategy> |
オプション |
1 |
EJBコンテナが特定のアプリケーション・レベル・キャッシュでエンティティBeanインスタンスを管理するときに使用する一般的な戦略を指定します。キャッシュによって、メモリー内のエンティティBeanインスタンスがバッファに移され、対応する主キー値に関連付けられます。
デフォルト値: 例: <caching-strategy>Exclusive</caching-strategy> |
親トピック: ejb
max-cache-size
次の表では、max-cache-size
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-4 max-cache-size要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<bytes> |
<bytes>または |
1 |
バイト単位で示されるエンティティ・キャッシュのメモリー・サイズ。 |
<megabytes> |
<bytes>または |
1 |
MB単位で示されるエンティティ・キャッシュのメモリー・サイズ。 |
xml
次の表では、xml
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-5 xml要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<parser-factory> |
オプション |
1 |
エンタープライズ・アプリケーション用の特定のXMLパーサーまたはトランスフォーマの指定に使用される親要素。
|
<entity-mapping> |
オプション |
制限なし |
ゼロまたはそれ以上。エンティティ・マッピングを指定します。マッピングにより、特定のパブリックIDまたはシステムIDの代替エンティティURIが指定されます。このエンティティURIを検索するデフォルトの場所は、
|
parser-factory
次の表では、parser-factory
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-6 parser-factory要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<saxparser-factory> |
オプション |
1 |
対象アプリケーションのみで必要とされるXML解析用のSAXParserファクトリを設定できます。この要素によって、SAXスタイル解析に使用されるファクトリが指定されます。 デフォルト値: サーバーXMLレジストリの設定 |
<document-builder-factory> |
オプション |
1 |
対象アプリケーションのみで必要とされるXML解析用のドキュメント・ビルダー・ファクトリを設定できます。この要素によって、DOMスタイル解析に使用されるファクトリが決定されます。 デフォルト値: サーバーXMLレジストリの設定 |
<transformer-factory> |
オプション |
1 |
対象アプリケーションのみで必要とされるスタイル・シート処理用のトランスフォーマ・エンジンを設定できます。この要素の値を指定しないと、サーバーXMLレジストリで構成された値が使用されます。 デフォルト値: サーバーXMLレジストリの設定 |
親トピック: xml
entity-mapping
次の表では、entity-mapping
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-7 entity-mapping要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<entity-mapping-name> |
必須 |
1 |
このエンティティ・マッピングの名前を指定します。 |
<public-id> |
オプション |
1 |
マップされたエンティティのパブリックIDを指定します。 |
<system-id> |
オプション |
1 |
マップされたエンティティのシステムIDを指定します。 |
<entity-uri> |
オプション |
1 |
マップされたエンティティのエンティティURIを指定します。 |
<when-to-cache> |
オプション |
1 |
有効値は、次のとおりです。
デフォルト値は |
<cache-timeout-interval> |
オプション |
1 |
秒単位で整数値を指定します。 |
親トピック: xml
jdbc-connection-pool
ノート:
jdbc-connection-pool
要素は非推奨です。エンタープライズ・アプリケーションでデータ・ソースを定義するには、アプリケーションとともにJDBCモジュールをパッケージ化します。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のJDBCアプリケーション・モジュールのデプロイメントの構成に関する項を参照してください。
次の表では、jdbc-connection-pool
要素内で定義できる要素について説明します。
表A - 8 jdbc-connection-pool要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<data-source-jndi-name> |
必須 |
1 |
アプリケーション固有のJNDIツリーにおけるJNDI名を指定します。 |
<connection-factory> |
必須 |
1 |
デフォルトの接続ファクトリ設定のオーバーライドを定義する接続パラメータを指定します。
|
<pool-params> |
オプション |
1 |
プールの動作に影響を与えるパラメータを定義します。
|
<driver-params> |
オプション |
1 |
WebLogic Serverドライバの動作を設定します。
|
<acl-name> |
オプション |
1 |
非推奨。 |
connection-factory
次の表では、connection-factory
要素内で定義できる要素について説明します。
表A - 9 connection-factory要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<factory-name> |
オプション |
1 |
|
<connection-properties> |
オプション |
1 |
接続ファクトリの接続プロパティを指定します。
<connection-params> <parameter> <description>Desc of param </description> <param-name>foo</param-name> <param-value>xyz</param-value> </parameter> </connection-params> |
親トピック: jdbc-connection-pool
pool-params
次の表では、pool-params
要素内で定義できる要素について説明します。
表A - 10 pool-params要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<size-params> |
オプション |
1 |
プール内の接続数に影響を与えるパラメータを定義します。
|
<xa-params> |
オプション |
1 |
XA DataSourceのパラメータを定義します。
|
<xa-params> Continued... |
オプション |
1 |
ノート:
|
<xa-params> Continued... |
オプション |
1 |
|
<login-delay-seconds> |
オプション |
1 |
各物理データベース接続を作成するまでにかかる遅延時間(秒数)を設定します。データベース・サーバーによっては、複数の接続リクエストが短い間隔で繰り返されると処理できないことがあります。このプロパティを使用すると、データベース・サーバーが追いつけるように、少し遅れて作成することができます。この遅延は、データベースの物理的な接続が確立すると、プールの初期作成時とプールの存続期間中の両方で必ず行われます。 |
<leak-profiling-enabled> |
オプション |
1 |
JDBC接続リーク・プロファイリングを有効化します。接続リークは、プールからの接続が この要素はリソースを余計に使用し、接続プール処理を遅くする可能性があるので、本番での使用はお薦めしません。 |
<connection-check-params> |
オプション |
1 |
|
<connection-check-params> Continued... |
オプション |
1 |
|
<jdbcxa-debug-level> |
オプション |
1 |
これは内部設定です。 |
<remove-infected-connections-enabled> |
オプション |
1 |
アプリケーションが基底のベンダー接続オブジェクトを要求した場合に、接続がプールから削除されるかどうかを制御します。この属性を有効化すると、(接続がプールから削除され、新しい接続に置き換わるために)基本的に接続のプールを無効化することになるので、パフォーマンスに影響を与えます。 |
親トピック: jdbc-connection-pool
driver-params
次の表では、driver-params
要素内で定義できる要素について説明します。
表A - 11 driver-params要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<statement> |
オプション |
1 |
例:
|
<prepared-statement> |
オプション |
1 |
JDBCのプリペアド文キャッシュ・プロファイリングの実行を有効化します。有効化されると、プリペアド文キャッシュ・プロファイルが後で分析できるように外部ストレージに格納されます。この機能はリソースを消費するので、本番サーバーでは無効にすることをお薦めします。デフォルト値はfalseです。
|
<row-prefetch-enabled> |
オプション |
1 |
各ResultSetについて、クライアントとWebLogic Serverの間での行のプリフェッチを有効にするかどうかを指定します。 外部クライアントがJDBCを使用してWebLogic Server経由でデータベースにアクセスするとき、行のプリフェッチを行うと1回のサーバー・アクセスでサーバーからクライアントに複数の行を取り出すことになるので、パフォーマンスが向上します。クライアントとWebLogic Serverが同一のJVM内にある場合は、この設定が無視され、行のプリフェッチは使用されません。 |
<row-prefetch-size> |
オプション |
1 |
クライアント用にプリフェッチする結果セットの行数を指定します。 最適値は問合せの詳細によって異なります。一般的に、この数を増やすと特定の値に達するまでパフォーマンスが向上します。その値に達すると、それ以上数を増やしてもパフォーマンスはそれほど向上しません。 ノート: 通常、100行に達した後では、パフォーマンスの向上が見られなくなります。ほとんどの状況では、デフォルト値で問題ありません。 この要素の有効な値は2から65536までです。デフォルト値は48です。 |
<stream-chunk-size> |
オプション |
1 |
必要に応じてWebLogic Serverからクライアントに取得されるストリーム・データ型のデータ・チャンク・サイズを指定します。 |
親トピック: jdbc-connection-pool
security
次の表では、security
要素内で定義できる要素について説明します。
表A - 12 security要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<realm-name> |
オプション |
1 |
アプリケーションが使用するセキュリティ・レルムの名前を指定します。指定されていなければ、システムのデフォルト・レルムが使用されます。 |
<security-role-assignment> |
オプション |
制限なし |
アプリケーション・ワイドなセキュリティ・ロールと、1つまたは複数のWebLogic Serverプリンシパルとのマッピングを宣言します。 例:
|
application-param
次の表では、application-param
要素内で定義できる要素について説明します。
表A - 13 application-param要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<description> |
オプション |
1 |
アプリケーション・パラメータを説明します。 |
<param-name> |
必須 |
1 |
アプリケーション・パラメータの名前を定義します。 |
<param-value> |
必須 |
1 |
アプリケーション・パラメータの値を定義します。 |
classloader-structure
次の表では、classloader-structure
要素内で定義できる要素について説明します。
表A - 14 classloader-structure要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<module-ref> |
オプション |
制限なし |
|
<classloader-structure> |
オプション |
制限なし |
アプリケーションのクラスローダー構造の任意のネスティングを有効にします。ただし、このバージョンのWebLogic Serverでは、指定可能な階層は3レベルまでです。 |
listener
次の表では、listener
要素内で定義できる要素について説明します。
表A-15 listener要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<listener-class> |
必須 |
1 |
|
<listener-uri> |
オプション |
1 |
実装が格納されているEAR内のJARファイル。 |
<run-as-principal-name> |
オプション |
1 |
アプリケーション・ライフサイクル・イベントを起動および停止するユーザーIDを指定します。ここに指定するIDはシステムの有効なユーザー名である必要があります。 ノート: アプリケーション・ライフサイクル・リスナー用に定義された |
singleton-service
次の表では、singleton-service
要素内で定義できる要素について説明します。
表A - 16 singleton-service要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<class-name> |
必須 |
1 |
アプリケーションのデプロイ中に実行するクラスの名前を定義します。 |
<singleton-uri> |
オプション |
1 |
|
startup
次の表では、startup
要素内で定義できる要素について説明します。
ノート:
アプリケーション・スコープの起動クラスと停止クラスは、WebLogic Serverのリリース9.0以降では非推奨になりました。このクラスの代わりに、ライフサイクル・リスナー・イベントをアプリケーションで使用する必要があります。詳細は、アプリケーション・ライフサイクル・イベントのプログラミングを参照してください。
表A - 17 startup要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<startup-class> |
必須 |
1 |
アプリケーションのデプロイ中に実行するクラスの名前を定義します。 |
<startup-uri> |
オプション |
1 |
|
shutdown
次の表では、shutdown
要素内で定義できる要素について説明します。
ノート:
アプリケーション・スコープの起動クラスと停止クラスは、WebLogic Serverのリリース9.0以降では非推奨になりました。このクラスの代わりに、ライフサイクル・リスナー・イベントをアプリケーションで使用する必要があります。詳細は、アプリケーション・ライフサイクル・イベントのプログラミングを参照してください。
表A - 18 shutdown要素
要素 | 必須/省略可能 | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
|
必須 |
1 |
アプリケーションのアンデプロイ時に実行するクラスの名前を定義します。 |
|
オプション |
1 |
|
work-manager
次の表では、work-manager要素内で定義できる要素について説明します。
ワーク・マネージャの例および情報については、「ワーク・マネージャを使用したスケジューリング済み作業の最適化」を参照してください。
表A - 19 work-manager要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<name> |
必須 |
1 |
ワーク・マネージャの名前。 |
<response-time-request-class> |
オプション |
1 |
この要素を指定した場合、 |
<fair-share-request-class> |
オプション |
1 |
この要素を指定した場合、 |
<context-request-class> |
オプション |
1 |
この要素を指定した場合、 |
<request-class-name> |
オプション |
1 |
リクエスト・クラスの名前。 この要素を指定した場合、 |
<min-threads-constraint> |
オプション |
1 |
この要素を指定した場合、 |
<min-threads-constraint-name> |
オプション |
1 |
min-thread-constraint制約の名前。 この要素を指定した場合、 |
<max-threads-constraint> |
オプション |
1 |
この要素を指定した場合、 |
<max-threads-constraint-name> |
オプション |
1 |
max-thread-constraint制約の名前。 この要素を指定した場合、 |
<capacity> |
オプション |
1 |
この要素を指定した場合、 |
<capacity-name> |
オプション |
1 |
スレッドの容量制約の名前。 この要素を指定した場合、 |
<work-manager-shutdown-trigger> |
オプション |
1 |
スタック・スレッドに応答してワーク・マネージャを停止できるスタック・スレッド・ワーク・マネージャ・コンポーネントの指定に使用します。 次の子要素を指定できます。
この要素を指定した場合、 |
<ignore-stuck-threads> |
オプション |
1 |
スレッドがスタックした場合でも、ワーク・マネージャがスタック・スレッドを無視して停止を回避するかどうかを指定します。 この要素を指定した場合は、 |
session-descriptor
次の表では、session-descriptor要素内で定義できる要素について説明します。
表A - 20 session-descriptor要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<timeout-secs> |
オプション |
1 |
セッションがタイムアウトするまでの秒数を指定します。 デフォルト値は3600秒です。 |
<invalidation-interval-secs> |
オプション |
1 |
セッション無効化トリガーの間隔を秒数で指定します。 デフォルト値は60秒です。 |
<debug-enabled> |
オプション |
1 |
HTTPセッションのデバッグを有効にするかどうかを指定します。 デフォルト値は |
<id-length> |
オプション |
1 |
セッションIDの長さを指定します。 デフォルト値は52です。 |
<tracking-enabled> |
オプション |
1 |
HTTPリクエスト間のセッション・トラッキングを有効にするかどうかを指定します。 デフォルト値は |
<cache-size> |
オプション |
1 |
JDBCとファイル永続化セッションのキャッシュ・サイズを指定します。 デフォルト値は1028です。 |
<max-in-memory-sessions> |
オプション |
1 |
メモリー/レプリケートされたセッションの最大セッション数を指定します。 デフォルト値は -1(制限なし)です。 |
<cookies-enabled> |
オプション |
1 |
Webアプリケーション・コンテナがレスポンスにCookieを設定するかどうかを指定します。 デフォルト値は |
<cookie-name> |
オプション |
1 |
セッション・トラッキングを実行するCookieの名前を指定します。 デフォルト名は |
<cookie-path> |
オプション |
1 |
セッション・トラッキングCookieのパスを指定します。 デフォルト値は |
<cookie-domain> |
オプション |
1 |
セッション・トラッキングCookieのドメインを指定します。 デフォルト値は |
<cookie-comment> |
オプション |
1 |
セッション・トラッキングCookieのコメントを指定します。 デフォルト値は |
<cookie-secure> |
オプション |
1 |
セッション・トラッキングCookieが安全であることを示すかどうかを指定します。 デフォルト値は |
<cookie-max-age-secs> |
オプション |
1 |
セッション・トラッキングCookieの最大存続期間を指定します。 デフォルト値は |
<persistent-store-type> |
オプション |
1 |
セッション永続性の格納の種類を指定します。 以下の値を指定できます。
|
<persistent-store-cookie-name> |
オプション |
1 |
デフォルト値は |
<persistent-store-dir> |
オプション |
1 |
デフォルト値は |
<persistent-store-pool> |
オプション |
1 |
|
<persistent-store-table> |
オプション |
1 |
デフォルト値は |
<jdbc-column-name-max-inactive-interval> |
オプション |
1 |
|
<jdbc-connection-timeout-secs> |
オプション |
1 |
非推奨 |
<url-rewriting-enabled> |
オプション |
1 |
URLの書換えが有効化されているかどうかを指定します。 デフォルト値は |
<http-proxy-caching-of-cookies> |
オプション |
1 |
WebLogic Serverが次のHTTPヘッダーをレスポンスに追加するかどうかを指定します。
このヘッダーにより、プロキシ・キャッシュがCookieをキャッシュしてはならないことが指定されます。 デフォルト値は |
<encode-session-id-in-query-params> |
オプション |
1 |
WebLogic Serverがパス・パラメータのセッションIDをエンコードするかどうかを指定します。 デフォルト値は |
<monitoring-attribute-name> |
オプション |
1 |
複数のセッションの実行時情報をタグ付けする場合に使用します。たとえば、一意であることが保証される |
<sharing-enabled> |
オプション |
1 |
複数のWebアプリケーション間でHTTPセッションを共有するかどうかを指定します。 デフォルト値は |
library-ref
次の表では、library-ref
要素内で定義できる要素について説明します。
詳細情報および例については、共有Java EEライブラリおよびオプション・パッケージの作成を参照してください。
表A-21 library要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<library-name> |
必須 |
1 |
参照される共有Java EEライブラリの名前を指定します。 |
<specification-version> |
オプション |
1 |
最低限の仕様バージョン要件を指定します。 |
<implementation-version> |
オプション |
1 |
最低限の実装バージョン要件を指定します。 |
<exact-match> |
オプション |
1 |
指定した仕様バージョンおよび実装バージョンと参照したライブラリの仕様バージョンおよび実装バージョンが完全一致する必要があるどうかを指定します。 デフォルト値は |
<context-root> |
オプション |
1 |
参照されるWebアプリケーションの共有Java EEライブラリのコンテキスト・ルートを指定します。 |
library-context-root-override
次の表では、参照されるEARライブラリ内のcontext-root
要素をオーバーライドするためにlibrary-context-root-override
要素内で定義できる要素について説明します。「library-ref」を参照してください。
詳細情報および例については、共有Java EEライブラリおよびオプション・パッケージの作成を参照してください。
表A-22 library-context-root-override要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<context-root> |
オプション |
1 |
ライブラリ内で宣言されている 参照元アプリケーション(たとえば、ユーザー・アプリケーション)のみが、ライブラリで宣言されている |
<override-value> |
オプション |
1 |
ライブラリで宣言されている |
fast-swap
次の表では、fast-swap
要素内で定義できる要素について説明します。
FastSwapデプロイメントの詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のFastSwapデプロイメントによる再デプロイメントの最小化に関する項を参照してください。
表A-23 fast-swap要素
要素 | 必須? | ファイル内での最大数 | 説明 |
---|---|---|---|
<enabled> |
オプション |
1 |
アプリケーションにFastSwapデプロイメントを有効にするには |
<refresh-interval> |
オプション |
1 |
受信HTTPリクエストを受信する場合、FastSwapはアプリケーション・クラスの変更をチェックします。 |
<redefinition-task-limit> |
オプション |
1 |
再定義タスクによってFastSwapクラスの再定義が非同期的に実行されます。JMXインタフェースを使ってこれを制御および検査することができます。 FastSwapシステムによって保存される再定義タスクの数を指定します。タスクの数がこの制限を超える場合は、古いタスクが自動的に削除されます。 |
weblogic-application.xmlスキーマ
weblogic-application.xml
デプロイメント記述子ファイルのXMLスキーマについては、http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-application/1.6/weblogic-application.xsd
を参照してください。
application.xmlスキーマ
application.xml
デプロイメント記述子の要素の詳細は、http://www.oracle.com/webfolder/technetwork/jsc/xml/ns/javaee/application_7.xsd
のJava EE 6スキーマを参照してください。