5 Oracle WebLogic ServerとCoherenceのアンインストール
この項には次のトピックが含まれます:
- 製品のアンインストールについて
アンインストーラにより、起動元のOracleホーム・ディレクトリからソフトウェアが削除されます。 - Oracle WebLogic Serverの停止
アンインストーラを実行する前に、削除対象のOracleホームと関連付けられたすべてのサーバーおよびプロセスをすべて停止することをお薦めします。 - ソフトウェアのアンインストール
この項のステップに従い、製品のアンインストーラを起動してソフトウェアを削除します。 - Oracleホーム・ディレクトリの手動削除
ソフトウェアのアンインストールの後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリと既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。 - Windowsオペレーティング・システム上のプログラム・ショートカットの削除
Windowsオペレーティング・システムの場合は、プログラムのショートカットも手動で削除する必要があります(アンインストーラでは削除されません)。 - ドメインとアプリケーション・データの削除
ソフトウェアを削除した後、ドメインとアプリケーション・データを削除する必要があります(それらを使用する予定がない場合、または新しいWebLogic Serverのインストールのためにドメインを再構成する予定がない場合)。 - ソフトウェアの再インストール
手動でOracleホーム・ディレクトリを削除することを含め、アンインストールの指示に従ってソフトウェアがアンインストールされている場合のみ、同じOracleホームにソフトウェアを以前のインストールとして再インストールできます。
製品のアンインストールについて
アンインストーラにより、起動元のOracleホーム・ディレクトリからソフトウェアが削除されます。
アンインストーラは、インストール・プログラムによってインストールされたコンポーネントのみを削除します。つまり、アンインストーラでは次の内容は削除されません。
-
Oracleホーム内のすべてのファイルとディレクトリ。
-
JDK、またはWebLogicドメインやカスタムのアプリケーション・データなどのユーザー作成データ。
次の表では、手順の概要と、対応するドキュメントのリンクを示しています。
表5-1 Oracle WebLogic Serverのアンインストールのためのロードマップ
タスク | 説明およびドキュメント | ドキュメント |
---|---|---|
Oracle WebLogic Serverを停止します。 |
アンインストーラの実行前に、ドメイン内のすべてのサーバーとプロセスを停止することをお薦めします |
「Oracle WebLogic Serverの停止」を参照してください。 |
ソフトウェアを削除します。 |
製品アンインストーラを実行して、Oracle WebLogic ServerとCoherencを削除します。 |
「ソフトウェアのアンインストール」を参照してください。 |
Oracleホーム・ディレクトリの削除。 |
アンインストーラでは、すべてのファイルとフォルダがOracleホーム・ディレクトリから削除されません。アンインストーラが終了した後、手動でOracleホームを削除して、製品の削除を完了させる必要があります。 |
「Oracleホーム・ディレクトリの手動削除」を参照してください。 |
プログラム・ショートカットの削除(Windowsオペレーティング・システム) |
アンインストーラでは、Windowsオペレーティング・システムからプログラム・ショートカットは削除されません。 |
|
ドメインとアプリケーション・データを削除します。 |
アンインストーラがOracleホーム内にある場合でも、ドメイン・ホーム・ディレクトリまたはアプリケーション・ホーム・ディレクトリに含まれるデータは削除されません。これらのディレクトリは手動で削除する必要があります。 |
「ドメインおよびアプリケーション・データの削除」を参照してください。 |
Oracle WebLogic Serverの停止
アンインストーラの実行前に、削除対象のOracleホームに関連付けられたサーバーとプロセスをすべて停止することをお薦めします。
『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動と停止に関する項を参照してください。
ソフトウェアのアンインストール
この項のステップに従って製品のアンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。
サイレント(コマンド行)アンインストールを実行する場合、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。
- アンインストール・プログラムの起動
アンインストール・プログラムの起動方法は、使用するオペレーティング・システムがWindowsとUNIXのどちらかによって異なります。 - アンインストール画面のナビゲート
アンインストール・プログラムによって、次の表に列挙されている順に、一連の画面が表示されます。
アンインストール・プログラムの起動
プログラムのアンインストール方法は、使用するオペレーティング・システムがWindowsとUNIXのどちらかによって異なります。
UNIXオペレーティング・システムでは、ORACLE_HOME
/oui/bin
ディレクトリに移動し、コマンド./deinstall.sh
を入力します
Windowsオペレーティング・システムでは、次のいずれかのオプションを選択してアンインストールを起動します。
-
コマンド行で、
ORACLE_HOME
\oui\bin
に移動し、deinstall.cmd
を入力します。 -
「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」→「Oracle」→「OracleHome」→「Uninstall Oracle Middleware」を選択します。
-
ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用して
ORACLE_HOME
\oui\bin
ディレクトリに移動して、deinstall.cmd
をダブルクリックします。
親トピック: ソフトウェアのアンインストール
アンインストール画面のナビゲート
アンインストール・プログラムによって、次の表に列挙されている順に、一連の画面が表示されます。
アンインストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックします。
表5-2 アンインストール画面および説明
画面 | 説明 |
---|---|
製品アンインストーラが開始します。 |
|
アンインストールするOracleホーム・ディレクトリとそのコンテンツを表示します。このディレクトリが正しいことを確認します。 「アンインストール」 をクリックしてソフトウェアの削除を開始します。 |
|
アンインストールの進捗状況を示します。 |
|
アンインストールが完了すると開きます。この画面を確認し、「終了」をクリックしてアンインストーラを閉じます。 |
親トピック: ソフトウェアのアンインストール
Oracleホーム・ディレクトリの手動削除
ソフトウェアを削除した後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリと既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。
たとえば、Oracleホーム・ディレクトリがUNIXオペレーティング・システムで/home/Oracle/products/Oracle_Home
の場合:
cd /home/Oracle/products rm -rf Oracle_Home
Windowsオペレーティング・システムの場合でOracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Products\Oracle_Home
の場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Products
ディレクトリに移動し、Oracle_Home
フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
Windowsオペレーティング・システムでのプログラム・ショートカットの削除
Windowsオペレーティング・システムの場合は、プログラムのショートカットを手動で削除する必要があります(アンインストーラでは削除されません)。
C:\Program Data\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\
Oracle Home
\
Product
ディレクトリに移動します。Oracleホームにインストールされている製品が1つのみの場合は、Oracle Home
ディレクトリを削除してもかまいません。Oracleホームに複数の製品がインストールされている場合は、Oracle Home
を削除する前に、すべての製品を削除する必要があります。
ドメインおよびアプリケーション・データの削除
ソフトウェアを削除した後、ドメインとアプリケーション・データを削除する必要があります(それらを使用する予定がない場合、または新しいWebLogic Serverのインストールのためにドメインを再構成する予定がない場合)。
ドメインとアプリケーション・データを削除するには:
ソフトウェアの再インストール
手動でOracleホーム・ディレクトリを削除することを含め、アンインストールの指示に従ってソフトウェアがアンインストールされている場合のみ、同じOracleホームにソフトウェアを以前のインストールとして再インストールできます。
再インストールするときに、前回のインストールと同じOracleホームを指定できます。
Oracleホームが空ではない場合、次の事項を考慮します。
- シナリオ: 同じ機能セットがある既存のOracleホームへのインストール
インストールしようとしているソフトウェアが、インストール中に指定したOracleホームにすでに含まれる場合、インストーラで警告が生じます。 - シナリオ: 空でない既存のOracleホームへのインストール
既存のOracleホーム内のどこかに、ドメイン・ホームまたはアプリケーション・ホームを作成することを選択したとします。このデータはアンインストール・プロセスでは削除されないため、同じOracleホームに再インストールしようとしても、インストーラで許可されません。
シナリオ: 同じ機能セットがある既存のOracleホームへのインストール
インストールしようとしているソフトウェアが、インストール中に指定したOracleホームにすでに含まれる場合、インストーラで警告が生じます。
次の方法があります。
-
別のインストール・タイプを選択します。この場合、Oracleホーム・ディレクトリにまだ存在しない機能セットのみがインストールされます。
-
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。
親トピック: ソフトウェアの再インストール
シナリオ: 空でない既存のOracleホームへのインストール
ドメイン・ホームやアプリケーション・ホームを既存のOracleホーム内のどこかに作成するように選択したとします。このデータはアンインストール・プロセスでは削除されないため、同じOracleホームに再インストールしようとしても、インストーラで許可されません。
次の方法があります。
-
ソフトウェアをOracleホームからアンインストールして、Oracleホーム・ディレクトリを削除します。「Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのアンインストール」の指示に従い、再インストールして同じOracleホームの場所を再利用できます。Oracleホームに存在したドメインまたはアプリケーション・データをすべて再作成する必要があります。
-
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。
親トピック: ソフトウェアの再インストール