Oracle Analytics Server Publisherの代替ツールバーの構成

Oracle Analytics Server Publisherレポートをダッシュボードに含める場合は通常、コア・ダッシュボード・プロンプトを使用してそのレポートにダッシュボードのコンテキストを渡すことにより、そのレポートをダッシュボードの状態の受信者として加えることができます。

レポートとダッシュボード・ベースのより大規模な分析アプリケーションとの間でコンテキストをやり取りする必要がないシナリオでは、デフォルトのツールバーのバリアントを表示し、このバリアントによってレポートの基礎となるパラメータ・プロンプトを公開できます。それにより、ユーザーはこのフレーム内で単一のレポートにパラメータを渡すことができます。

この方法の場合、ページ上の他のダッシュボード・プロンプトがレポートに作用せず、またアプリケーションの他の部分へのコンテキストの受渡しにも関与しないため、ユーザーを混乱させる可能性があります。さらに、ツールバーの変更は、Oracle Analytics Server Publisherインスタンス全体でダッシュボードに埋め込まれているすべてのレポートにグローバルに適用されます。

Oracle Analytics ServerでのOracle Analytics Server Publisherレポートの埋込み方法に作用するには、ReportingToolbarMode要素を使用します。Oracle Analytics Server Publisherの代替ツールバーを構成するには、この要素の値を6に設定します。ツールバーのデフォルトの動作に戻すには、ReportingToolbarMode要素を削除するか、またはこの要素の値をデフォルトの1に設定します。

コンソールで設定することもできます。コンソールでの詳細システム設定の構成分析、ダッシュボードおよびピクセル対応レポートのオプションを参照してください。

  1. 次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。

    BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS

  2. ReportingToolbarMode要素を追加する必要があるAdvancedReportingセクションを見つけます。
  3. 次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
    <ServerInstance>
      <AdvancedReporting>
          <ReportingToolbarMode>6</ReportingToolbarMode>
      </AdvancedReporting>
    </ServerInstance>
    

    この要素の値は次のとおりです。

    • 1 = ツールバーを表示しません。

    • 2 = ロゴ、ツールバー、タブおよびナビゲーション・パスなしでレポートのURLを表示します。

    • 3 = ヘッダーおよびパラメータ選択なしでレポートのURLを表示します。「テンプレート選択」、「表示」、「エクスポート」、「送信」などのコントロールは、引き続き使用できます。

    • 4 = レポートのURLのみを表示します。他のページ情報やオプションはいずれも表示しません。

    • 6 = Oracle Analytics Server Publisherレポートのパラメータ・プロンプトを表示するOracle Analytics Server Publisherツールバーを表示します。

  4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
  5. Oracle Analytics Server再起動します。