グラフのフォントの構成

グラフのフォントを構成する方法は2つあります。

  • 埋込みフォント要素の設定

  • 印刷用フォント・ファイルの配布

埋込みフォント要素の設定

デフォルトでは、グラフで多言語のテキストを表示するためには、ユーザーのシステムに適切なデバイス・フォントがインストールされていることが必要になります。ユーザーがO1の軸ラベルで回転を有効にした場合、一定の角度のときにグラフの見栄えが悪くなる可能性があります。アンチエイリアスを何も適用しない状態でもラベルがぼやけて表示されます。EmbedFonts要素をtrueに設定して、デバイス・フォントではなく埋込みフォントを使用するように指定すれば、この問題が解決されます。

埋込みフォントの使用によって忠実性が失われるおそれがある点に注意してください。エンド・ユーザーがフォントを選択するたびに、Oracleがライセンスするプレーン・フォントAlbany WTがデフォルトで表示されることになります。グラフ・エンジンは中国語、日本語および韓国語ロケール用の埋込みフォントを備えていないため、これらのロケールのユーザーがラベルを回転した場合、フォントの見栄えが悪くなります。

印刷用フォント・ファイルの配布

双方向言語を使用しているグラフのPDFへの印刷や、中国語、日本語または韓国語を使用しているグラフのPNGイメージへの印刷を予定している場合は、必要なフォント・ファイル(.TTF)を次の方法で配布する必要があります。

  • 双方向言語のグラフをPDFに印刷する場合は、Albanyフォント・ファミリを次のJava Runtime Environment(JRE)ディレクトリに配布する必要があります。

    JAVA.HOME/lib/fonts

    このJAVA.HOMEは、java.homeシステム・プロパティで指定されているディレクトリ名です。

  • 中国語、日本語または韓国語のグラフをPNGイメージに印刷する場合は、必要なすべての絵文字を含むフォント・ファイルを次のJREディレクトリに配布する必要があります。

    lib/fonts/fallback

フォント構成ファイルの詳細は、使用しているJavaのドキュメントを参照してください。