論理参照表の作成

ビジネス・モデルで論理参照表オブジェクトを作成して、翻訳参照表に必要なメタデータを定義します。

論理表の参照表としての指定で説明しているように、参照表とは、自身を参照表として指定するプロパティを持つ論理表のことです。次の図は、参照表の例を示しています。

  • 参照表の各主キーをまとめて参照キーと見なし、参照が実行されます。参照は、すべての参照キー列に値が指定されている場合にのみ実行できます。たとえば、前述の図では、Product_CodeとLanguage_Keyの組合せによってこの参照表の主キーが形成されます。

  • 参照キーは論理表キーとは異なります。参照キー列ではその順序が考慮されます。たとえば、Product_CodeとLanguage_Keyの参照キーは、Language_KeyとProduct_Codeの参照キーとは異なると見なされます。参照キー列の順序は管理ツールで指定できます。参照キーのすべての列は参照関数で結合する必要があります。

  • 参照表には参照キーが1つのみ含まれます。

  • 参照表には少なくとも1つの値列が含まれます。前述の図ではDescriptionが値列であり、製品の説明の翻訳済値が含まれています。

  • 参照キーから各値列への関数従属性が存在する必要があります。言い換えれば、参照キーによって値列を識別できます。参照キーおよび値列は、どちらも同じ物理表に属している必要があります。

  • 参照表は独立しており、他の論理表には結合されません。

    整合性チェック・ルールは参照表に対しては緩和されているため、表が参照表として指定されている場合、サブジェクト・エリア内の他の表と結合する必要はありません(論理表は、通常、サブジェクト・エリア内の1つ以上の表に結合されます)。

  • 参照列を使用した集計の結果は、ベース列を使用した結果と一致する必要があります。たとえば、次のコードを実行したとします

    SELECT product.productname_trans, sales.revenue FROM snowflakesales;
    

    これは、次のコードと同じ結果を戻す必要があります。

    SELECT product.productname, sales.revenue FROM snowflakesales;
    

    この例の参照表productname_transで参照キーProductIDおよびLANGUAGEを使用している場合、両方の問合せで同じ集計結果が戻されます。

    参照キーにproductnameとは異なる集計レベルの列が含まれる場合は、問合せで変更が取得され、集計に反映されます。