エージェントの手動デバッグ
エージェントが実行に完全に失敗した場合やOracle BIスケジューラでデバッグが有効な場合には、エージェントのログ・ファイルが生成されます。
デバッグを手動で有効にするには、Oracle BIスケジューラのschedulerconfig.xmlファイルでTrace
要素を32
の値に設定するか、Fusion Middleware Controlの設定LogLevelを「Finest」に割り当てます。
schedulerconfig.xmlファイルは次の場所にあります。
<domain_home>/config/fmwconfig/biconfig/OBISCH
ノート:
コンポーネントを再起動する必要はありません。デバッグが完了した後、値をデフォルトに戻します。「診断ログ構成ファイルの概要とその位置」を参照してください。
エージェント・ログ・ファイルの場所は、Oracle BIスケジューラのinstanceconfig.xmlファイルでも指定されます(詳細は、「エージェントのスケジューラ構成設定」を参照)。ログ・ファイルのデフォルトの場所は、Oracle BIスケジューラがインストールされるコンピュータの、インストール・ディレクトリ内のLogディレクトリです。
ログ・ファイル名の形式は、次のとおりです。
Agent-JobID-InstanceID.xxx
このファイル名の各部の内容は、次のとおりです。
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Agentは、すべてのエージェント・ログ・ファイルの接頭辞です。
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JobIDは、エージェントのOracle BIスケジューラ・ジョブ識別子です。
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InstanceIDは、エージェントのOracle BIスケジューラ・インスタンス識別子です。
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xxxは、ファイル拡張子です。
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.errは、エージェント・エラー・ログ・ファイルを表します。
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.logは、デバッグ・ログ・ファイルを表します。
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エージェント・エラー・ログ・ファイルとデバッグ・ログ・ファイルは、実行に失敗したエージェント・インスタンスごとに、個別のファイルとして作成されます。テキスト・エディタを使用してファイルを表示できます。エントリは、通常、自明です。
エラーログの存在は、必ずしもエージェントが完全に失敗したことを意味するわけではありません。たとえば、エージェントが複数の電子メール・アドレスにコンテンツを配信するものとします。無効なアドレスがある場合や、メール・サーバーが停止している場合には、エージェントに対してエラー・ログが生成されます。
ジョブ・マネージャで、エラー・メッセージと、ジョブ・インスタンスの終了コードを表示することもできます。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド』のジョブ・マネージャのインスタンス・プロパティに関する項を参照してください。終了ステータスは、正常終了した配信の数を示します。