問合せキャッシュのアーキテクチャ

問合せキャッシュは、キャッシュ記憶領域、キャッシュ・メタデータおよび問合せコンパイルでのキャッシュ検出で構成されます。

Oracle BIサーバーのキャッシュ・メタデータへのアクセスのプロセスは非常に高速です。メタデータがキャッシュ・ヒットを示す場合は、大部分の問合せ処理がなくなり、ユーザーに結果が即時に返されます。新しい結果をキャッシュに追加するプロセスは、ユーザーに返される結果には関係しません。実行中の問合せに影響するのは、キャッシュされた結果を書き込むプロセスで使用されるリソースだけです。

問合せキャッシュ・エントリは、WindowsやLinuxの64ビット・アーキテクチャなどの様々なオペレーティング・システム間で移植可能です。互換性のないキャッシュ・エントリは、自動的に削除されます。

問合せキャッシュ・エントリは、異なるリリースのOracle Analytics Serverの間では移植できないことに注意してください。

キャッシングはサブリクエスト・レベルでデフォルトで発生し、SQL文によっては複数のキャッシュ・エントリが生じます。リアルタイムと過去のデータを組み合せた問合せの場合は特に、サブリクエストのキャッシングによって、パフォーマンスとキャッシュ・ヒット率が向上します。サブリクエスト・キャッシングを無効にするには、NQSConfig.INIファイルのパラメータDISABLE_SUBREQUEST_CACHINGYESに設定します。「構成ファイル設定」を参照してください。