オプションの直接挿入パラメータの設定

NQSConfig.INIファイルのUsage Trackingセクションには、いくつかのパラメータがあります。

前述の設定パラメータに加えて、次のオプションのパラメータもNQSConfig.INIファイルの使用状況トラッキング・セクションで更新できます。

  • BUFFER_SIZE。このパラメータは、挿入文のバッファリング用にBIサーバーが割り当てるメモリー量を示します。このようなバッファにより、BIサーバーは複数の挿入文を1つのトランザクションに含めて発行でき、使用状況トラッキング挿入のスループットが向上します。また、通常の分析では使用状況トラッキング挿入を待つ必要がないため、問合せの平均レスポンス時間も向上します。サーバー・コンピュータ上の使用可能なメモリーとメモリーの使用状況に応じて、この値を調整します。

  • BUFFER_TIME_LIMIT_SECONDS。このパラメータは、使用状況トラッキング・サブシステムが挿入文の発行を試行するまでの、挿入文がバッファ内に存続する最大時間を示します。この時間制限によって、静止状態が長く続いていても、BIサーバーは挿入文をすぐに発行できます。

  • NUM_INSERT_THREADS。このパラメータは、バッファから挿入文を削除し、それを使用状況トラッキング・データベースに挿入するスレッドの数を示します。読取りと挿入で接続プールがそれぞれ別の場合、挿入スレッド数は通常、接続プールの最大接続設定に等しくなります。

  • MAX_INSERTS_PER_TRANSACTION。このパラメータは、使用状況トラッキング・サブシステムが、1つのトランザクションの一部として発行を試みる挿入文の最大数を示します。この値が大きくなるほど、使用状況トラッキング挿入が長時間にわたって行われ、潜在的なスループットが増します。ただし、値が大きいと、デッドロックが原因でトランザクションが失敗する可能性も増します。BUFFER_TIME_LIMIT_SECONDSに小さい値を指定すると、トランザクション当たりの挿入数を制限できます。

「NQSConfig.INIファイルの構成設定」を参照してください。