集計指定スクリプトの実行

Oracle BIサーバーに対して集計指定スクリプトを実行する方法を説明します。

このスクリプトを実行する前に、Oracle BIサーバーのODBC DSN (データ・ソース名)を作成し、適切なログ・レベルを設定する必要があります。Oracle BIサーバーのDSNは、単一ノード・デプロイメントに対して集計指定を実行するように手動で作成する必要があります。デプロイメントがマルチノード・クラスタの場合は、ソースOracle BIサーバーに対して集計指定を直接実行する必要があります。集計指定を実行する対象となるソースOracle BIサーバーに対して非クラスタDSNを作成します。管理ツールの「クラスタ・マネージャ」をオンライン・モードで使用して、どのOracle BIサーバーがソースであるのかを判断します。

クラスタ化環境では、集計指定スクリプトは、宛先Oracle BIサーバーのローリング再起動をバックグラウンドで実行します。集計の永続性スクリプトの実行中は、Fusion Middleware Controlまたは構成ファイルで、その他の構成変更を行わないようにしてください。ローリング再起動では、宛先サーバーのみが再起動されます。構成を変更すると、Oracle BIサーバーが宛先Oracle BIサーバーとは異なる構成設定のセットを送信する可能性があります。構成を変更した場合は、ソースOracle BIサーバーを再起動します。

DSNを作成すると、BI Administratorsグループのメンバーであるユーザーとして、nqcmdを使用してスクリプトを実行できます。リポジトリのテストおよび絞込みのためのnqcmdの使用を参照してください。

問合せとエラーがDOMAIN_Home/servers/obis1/logsにあるobis1_query.logに記録されます。

Oracle BIサーバーのODBC DSNを作成する方法の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの「Oracle Business Intelligenceへの他のクライアントの統合」を参照してください。

トレース・ログは、ロギング・レベルを2以上にすると記録されます。ログの対象となるイベントには、集計の実行計画や、集計の作成および削除の順序が含まれます。ロギング・レベルが高いほど、問合せおよび実行計画に関してより詳細な情報が提供されます。たとえば、実行される問合せを調べるには、ロギング・レベル4以上を指定します。エラー・ログは、ロギング・レベルを1以上にすると記録されます。このログは、ロギング・レベルにかかわらずnqserver.logに記録されます。

次のいずれかの方法で、ロギング・レベルを設定します。

  • スクリプトを実行するユーザーのリポジトリ・ユーザー・オブジェクトでロギング・レベルを設定する。Oracle Analytics Serverの管理問合せログの管理を参照してください。

  • LOGLEVELシステム・セッション変数を作成して設定する。LOGLEVELによって、個別のユーザーに設定されているロギング・レベルが上書きされます。セッション変数の作成を参照してください。

  1. 実行中のOracle BIサーバーのDSNに直接接続します。クラスタ化されたDSNには接続しません。
  2. 適切なロギング・レベル(2以上)を設定してから、スクリプトを実行します。
  3. 集計作成スクリプトを直接編集して、delete aggregates文またはcreate aggregates文ごとにリクエスト変数としてロギング・レベルを設定します。次に例を示します。
    set variable LOGLEVEL=7 : delete aggregates;
    set variable LOGLEVEL=7 : create aggregates... ;
    

    nqcmdを使用してリクエスト変数を設定する場合は、デリミタとしてコロンを使用します。

  4. BI Administratorsグループのメンバーとして、nqcmdを使用して、ステップ1で作成したOracle BIサーバーの非クラスタDSNに接続します。
  5. 集計指定スクリプトを実行します。

SQLスクリプトを実行すると、Oracle BIサーバーのメタデータ内、およびバックエンド・データベース内に集計が作成され、永続化されます。

一連の集計の作成中に1つの集計の作成が失敗すると、集計の永続性エンジンは失敗した集計の作成とその依存関係をスキップし、リストでの次の集計に進みます。

ログ・ファイルをチェックして、失敗した集計を特定します。孤立した集計ディメンション(他のどのファクト表にも結合していないもの)が作成された場合は、Delete Aggregatesコマンドを使用して、そのディメンションを削除します。