SQL Bypassデータベースの指定について
Oracle BIサーバーでは実行時に複合ビュー・オブジェクトを自動的に作成できるため、非定型のBI問合せはADFレイヤーの複数のビュー・オブジェクトを参照できます。
パフォーマンスを向上させるため、BI問合せに必要なプロジェクション列、フィルタおよび結合が組み込まれたSQL Bypass問合せが生成されます。
SQL Bypass機能はデータベースに直接問い合せるため、可能な場合は集計やその他の変換がプッシュ・ダウンされ、Oracle Analytics Serverにストリームされて処理されるデータの量が削減されます。SQL Bypassデータベースを使用すると、システムはADFデータ・ソースからビュー・オブジェクト問合せを取得し、集計とともに論理SQL問合せにラップします。その後、集計を含む問合せがデータベースで実行されます。データベースで集計が算出されてOracle Analytics Serverにストリームされる行が少なくなるため、SQL Bypassデータベースを使用すると、パフォーマンスが大幅に向上する可能性があります。
複数のビュー・オブジェクトが別個のBI物理表としてモデリングされ、ダミー複合結合と接続されます。これらの結合は、単にADFモデルのViewLinkを表し、Oracle BIサーバーによって実行されることはありません。
SQL Bypassデータベースの名前は、ADFデータ・ソースの接続プールで指定できます。SQL Bypassデータベースは、リポジトリの物理レイヤーにある物理データベースである必要があります。SQL Bypassデータベースのデータベース・オブジェクトには、ADFアプリケーションを実行するOracle WebLogic Serverで定義されたJDBCデータ・ソースで使用されているデータベースを指す接続情報を含む、有効な接続プールが必要です。
SQL Bypassデータベースに表を設定する必要はありません。有効なデータベース名を指定すると、そのADFデータベースに対するすべての問合せについてSQL Bypass機能が有効になります。