ADFデータ・ソースの設定
次のトピックでは、ADFビジネス・コンポーネントの構成方法について説明します。
このセクションには次のトピックが含まれます:
ADFビジネス・コンポーネントのWebLogicドメインの作成
Oracle Analytics Serverとともに使用するためにADFビジネス・コンポーネントを構成するには、WebLogic Server、Oracleアプリケーション・コア(Webapp)およびOracle JRFをサポートするADFビジネス・コンポーネントのWebLogicドメインを作成する必要があります。
ドメイン・ディレクトリのコマンドライン・スクリプトを使用して、そのドメインのOracle WebLogic Serverを起動および停止できます。たとえば、Windowsの場合は次のコマンドを使用します。
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BI_DOMAIN\bin\startWebLogic.cmd
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BI_DOMAIN\bin\stopWebLogic.cmd
Oracle WebLogic Serverの共有ライブラリとしてのOBIEEBrokerのデプロイ
Oracle Analyticsとともに使用するためにADFビジネス・コンポーネントを構成するには、OBIEEBrokerをインストールし(その物理ファイルまたはディレクトリをOracle WebLogic Serverに認識させ)、起動する必要があります。
このプロセスは、OBIEEBrokerライブラリをOracle WebLogic Serverの共有ライブラリとしてデプロイします。
ライブラリがインストールされ起動されると、他のデプロイ済みのモジュールが、ライブラリを参照できるようになります。OBIEEBroker共有ライブラリはデフォルトでインストールされます。
JDeveloperからOracle WebLogic ServerへのアプリケーションEARファイルのデプロイ
Oracle Analytics Serverとともに使用するためにADFビジネス・コンポーネントを構成するには、アプリケーションEARファイルをJDeveloperからOracle WebLogic Serverにデプロイする必要があります。
この手順を開始する前に、次の条件を満たしていることを確認してください。
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Oracle Analytics Serverに公開する
ApplicationModules
およびビュー・オブジェクトを含むADFモデル・プロジェクトが存在しています。 -
OBIEEBroker
がOracle WebLogic Serverの共有ライブラリとしてデプロイされています。Oracle WebLogic Serverの共有ライブラリとしてのOBIEEBrokerのデプロイを参照してください。 -
Oracle WebLogic Serverが実行中です。
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JDeveloperを起動します。Windowsの場合は、
MW_HOME\jdeveloper\jdev\bin\jdev.exe
を実行します。 -
「ファイル」を選択し、「開く」を選択して、ADFビジネス・コンポーネントが格納されたプロジェクトをJDeveloperで開きます。メッセージが表示されたら、最新バージョンへのプロジェクトの移行を許可します。
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次の手順に従って、アプリケーション・モジュールの構成を新しく作成します。
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モデル・プロジェクトで、アプリケーション・モジュールをダブルクリックし、そのアプリケーション・モジュールの「構成」タブをクリックします。
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次の特性を持つ構成を新しく作成します。
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「接続タイプ」として「JDBCデータソース」を選択します。
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デフォルトのデータ・ソース名(例:
java:comp/env/jdbc/ApplicationDBDS
)をそのまま使用します。
この後のステップでOracle WebLogic ServerでJDBCデータ・ソースを設定する際に、Oracle WebLogic Serverで必要なJNDI名としてこのデータ・ソース名の一部を使用します。JNDI名は、
java:comp/env
コンテキスト接頭辞を含まないデータ・ソース名(例:jdbc/ApplicationDBDS
)です。 -
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次の手順に従って、ビジネス・コンポーネント・アーカイブ・デプロイメント・プロファイルを作成します。
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「プロジェクト」ウィンドウで、モデル・プロジェクトを右クリックし、「新規」を選択します。
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左ペインで「一般」の下の「デプロイメント・プロファイル」を選択し、右ペインで「ビジネス・コンポーネント・アーカイブ」を選択して、「OK」をクリックします。
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デプロイメント・プロファイルの名前(例: MyApplication_Archive)を入力し、「OK」をクリックします。
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「デプロイメント」ページで、「OK」をクリックします。
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「プロジェクト」ウィンドウでモデル・プロジェクトを右クリックし、「デプロイ」から「your_deployment_profile_nameのデプロイ」を選択するか、「ファイルにデプロイ」を選択してデプロイメント・ウィザードを使用します。
プロジェクトがデプロイされると、モデル・プロジェクトのデプロイ・ディレクトリに2つのjarファイルが作成されます(例:
MyApplication_Archive_Common.jar
およびMyApplication_Archive_MiddleTier.jar
)。 -
次の手順に従って、アプリケーションのWebプロジェクトを新しく作成します。
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グローバル・アプリケーションを右クリックし、「新規プロジェクト」を選択します。
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左ペインで「プロジェクト」を選択し、右ペインで「Webプロジェクト」を選択します。
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プロジェクト名(例: OBIEEBroker)を入力します。
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「Webプロジェクト・プロファイル」ページが表示されるまで、「次へ」をクリックします。
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「Java EEコンテキスト・ルート」を、アプリケーションを適切に表す名前(例: MyApplication)に変更します。
この値によって、Oracle Analytics Serverからアプリケーションに接続する際に使用するURL (例:
http://localhost:7001/MyApplication/obieebroker
)が決まります。
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次の手順に従って、WARデプロイメントのプロファイルの依存性を編集します。
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作成したWebプロジェクト(例: OBIEEBroker)を右クリックし、「プロジェクト・プロパティ」を選択します。
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左ペインで「デプロイメント」を選択します。次に、右ペインでWARファイルのデプロイメント・プロファイルを開きます。
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左ペインで「プロファイルの依存性」を選択してから、右ペインでモデル・プロジェクトの共通および中間層デプロイメント・プロファイルを選択します。
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Webプロジェクトを開き、
web.xml
を開きます。次に、ファイルのソース・ビューに移動します。 -
web.xml
のソースで、<web-app>
要素内の内容を次の内容に置き換えます。<context-param> <description>This holds the Principals (CSV) that a valid end user should have (at least one) in order to query the ADF layer from BI.</description> <param-name>oracle.bi.integration.approle.whitelist</param-name> <param-value>Application_Roles_List</param-value> </context-param> <filter> <filter-name>ServletADFFilter</filter-name> <filter-class>oracle.adf.share.http.ServletADFFilter</filter-class> </filter> <filter-mapping> <filter-name>ServletADFFilter</filter-name> <servlet-name>OBIEEBroker</servlet-name> <dispatcher>FORWARD</dispatcher> <dispatcher>REQUEST</dispatcher> </filter-mapping> <servlet> <servlet-name>OBIEEBroker</servlet-name> <servlet-class>oracle.bi.integration.adf.v11g.obieebroker.OBIEEBroker </servlet-class> </servlet> <servlet-mapping> <servlet-name>OBIEEBroker</servlet-name> <url-pattern>/obieebroker</url-pattern> </servlet-mapping>
このステップを実行すると、Oracle Analytics ServerからアプリケーションへのアクセスにOBIEEBrokerサーブレットが使用されるようになります
application_roles_listについては、CSV形式でアプリケーション・ロールのリストを指定します。例:
<param-value>FBI_TRANSACTION_ANALYSIS_GENERIC_DUTY, OBIA_ANALYSIS_GENERIC_DUTY, OBIA_EXTRACT_TRANSFORM_LOAD_DUTY, FUSION_APPS_BI_APPID</param-value>
アプリケーション・ロールのリストを指定した場合は、アプリケーションへのアクセスが許可される前に、ユーザーのアプリケーション・ロールが確認されます。この実行時の確認には、そのWebLogicドメインの
domain_name/config/fmwconfig/system-jazn-data.xml
ファイルに次の権限付与が存在している必要があります。<grant> <grantee> <codesource> <url>file:${domain.home}/servers/${weblogic.Name}/tmp/ _WL_user/oracle.bi.integration.adf/-</url> </codesource> </grantee> <permissions> <permission> <class>oracle.security.jps.JpsPermission</class> <name>IdentityAssertion</name> <actions>execute</actions> </permission> <permission> <class>oracle.security.jps.JpsPermission</class> <name>AppSecurityContext.setApplicationID.obi</name> </permission> </permissions> </grant>
OBIEEBrokerサーブレットによるアプリケーション・ロールの確認を実行しない場合は、web.xmlの<context-param>の値としてDISABLE_WHITELIST_ROLE_CHECKを使用します。例:
<param-value>DISABLE_BI_WHITELIST_ROLE_CHECK</param-value>
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次の手順に従って、アプリケーションのEARデプロイメント・プロファイルを作成します。
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グローバル・アプリケーションを右クリックし、「アプリケーションのプロパティ」を選択します。
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左ペインで「デプロイメント」を選択し、右ペインで「新規」をクリックして、新しいデプロイメント・プロファイルを作成します。
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「アーカイブ・タイプ」として「EARファイル」を選択します。次に、デプロイメント・プロファイルの名前(例: MyApplication)を入力します。
このデプロイメント・プロファイル名は、Oracle WebLogic Serverのデプロイメントのリストに表示される名前として使用されます。
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左ペインで「アプリケーション・アセンブリ」を選択します。次に、右ペインで、Webプロジェクトのwebappデプロイメント・プロファイルを選択します。
このステップを実行すると、WebプロジェクトのWarファイルがEARファイルに含まれるようになります。
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「アプリケーション・リソース」で、「ディスクリプタ」→「META-INF」を選択し、次に
「weblogic-application.xml」
を選択します。 -
左側で、「ライブラリ」タブを選択します。
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次の手順に従って、新しい共有ライブラリ参照を2つ作成します。
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次の特性を持つ、1つ目の共有ライブラリ参照を作成します。
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ライブラリ名:
oracle.bi.integration.adf
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実装バージョン:
11.1.1.2.0
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次の特性を持つ、2つ目の共有ライブラリ参照を作成します。
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ライブラリ名:
oracle.applcore.model
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実装バージョン:
11.1.1.0.0
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この2つの共有ライブラリ参照によって、アプリケーションの
weblogic-application.xml
ファイルに次のエントリが作成されます。<library-ref> <library-name>oracle.bi.integration.adf</library-name> <implementation-version>11.1.1.2.0</implementation-version> </library-ref> <library-ref> <library-name>oracle.applcore.model</library-name> <implementation-version>11.1.1.0.0</implementation-version> </library-ref>
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右クリックして「EAR_deployment_profile_nameのデプロイ」を選択して、グローバル・アプリケーションによってEARファイルをOracle WebLogic Serverにデプロイします。
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表示されるダイアログで「アプリケーション・サーバーへのデプロイ,」を選択し、ウィザードの指示に従います。
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アプリケーションがデプロイされていることを確認するには、WebLogic Server管理コンソールにログインし、デプロイされたリソースの下の「デプロイメント」をクリックします。リストにアプリケーション(例:
app__name)が表示されていることを確認します
WebLogic ServerでのJDBCデータ・ソースの設定
Oracle Analytics Serverで使用するADFビジネス・コンポーネントを構成する必要があります。
Oracle Analytics Serverとともに使用するためにADFビジネス・コンポーネントを構成するには、アプリケーションに対してOracle WebLogic ServerでJDBCデータ・ソースを設定する必要があります。
- Oracle WebLogic Serverが実行中であることを確認します。実行中でない場合は、起動してください。たとえば、Windowsの場合、
BI_DOMAIN\bin\startWebLogic.cmd
を実行します。 - WebLogic Server管理コンソールを開きます。たとえば、Oracle WebLogic Serverがポート7001上でローカルで実行されている場合、
http://localhost:7001/console
に移動します。 - WebLogicドメインの設定時に作成した資格証明を使用して、WebLogic Server管理コンソールにログインします。
- ホーム・ページで、「JDBC」を選択し、「データ・ソース」を選択します。
- 「新規」をクリックします。
- データ・ソースに関する情報を入力します。「名前」および「JNDI名」については、アプリケーションのアプリケーション・モジュールの構成で指定したデータ・ソース名を入力します。ただし、
java:comp/env
コンテキスト接頭辞は付けません(例:jdbc/ApplicationDBDS
)。また、ウィザードを終了する前に、データ・ソースをデプロイするターゲットを必ず選択してください。 - JDBCデータ・ソースの設定を入力し終わったら、「終了」をクリックします。
Oracle WebLogic Serverでのデプロイされたアプリケーションのログ・レベルの設定
アプリケーションがデプロイされたサーバーのserver_name-diagnostic.log
ファイルには、デプロイされたアプリケーションに関する情報が含まれます。
このファイルは、ドメイン内のサーバー固有のディレクトリにあります。たとえば、Windowsの場合、AdminServerのログ・ファイルは次の場所にあります。
BI_DOMAIN\servers\AdminServer\logs
ログのレベルには、次のものがあります。
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SEVERE
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WARNING
-
INFO
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CONFIG
-
FINE
-
FINER
-
FINEST