Configuration Assistantを使用したOracle Analytics Serverドメインの構成

Configuration Assistantは、.sh (Linux)または.cmd (Windows)ファイルです。Oracleホームにあるbi/binディレクトリから構成実行ファイルを起動して、Configuration Assistantを起動します。このトピックのプロシージャに従って、構成ステップを実行します。

ノート:

Configuration Assistantを使用してOracle Business IntelligenceのWebLogicドメインを拡張する場合、そのドメインの管理サーバーにはAdminServerという名前を付ける必要があります。他の名前の管理サーバーはサポートされていません。
Oracle Analytics Server標準トポロジを構成するには:
  1. 次のディレクトリに変更します。
    • (Linux) ORACLE_HOME/bi/bin
    • (Windows) ORACLE_HOME\bi\bin
  2. 次のコマンドを入力して、Configuration Assistantを起動します。
    • (Linux) ./config.sh
    • (Windows) config.cmd
  3. インストールするコンポーネントを選択し、「次」をクリックします。

    ノート:

    Configuration Assistantは、一貫したスイートのセットがデプロイされるように選択を自動的に調整します。
    • Oracle Analytics Enterprise Edition: プレゼンテーション・サービス、BIコンポーザ、Webサービス、プロアクティブ・インテリジェンス(配信およびアクション)、SOA用Webサービス(WS4SOA)などのコンポーネントが含まれます。
    • Oracle Analytics Publisher: Oracle Analytics Publisherが含まれています。
  4. 前提条件のチェック」画面で、エラーが発生せずに前提条件のチェックが完了したら、「次へ」をクリックします。
    前提条件のチェックが失敗すると、短いエラー・メッセージが画面の下方に表示されます。エラーを修正し、「再実行」をクリックして再試行します。エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続ける場合は、「スキップ」をクリックします(このアプローチはお薦めできません)。

    ノート:

    前提条件のチェック時にエラー・メッセージまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずに続行すると、構成が正常に動作しなくなる可能性があります。
  5. 「新規ドメインの定義」画面で、次の値を指定し、「次」をクリックします。

    表3-6 「新規ドメインの定義」画面のフィールド名の説明

    フィールド 説明
    ドメイン・ディレクトリ ドメイン・ディレクトリを設定するパスを指定します。
    ドメイン名 ドメインを指定します。
    ユーザー名 システム管理者のユーザー名を指定します。

    ノート:

    このユーザーは埋込みLDAPで作成され、WebLogic管理者権限を付与されます。
    パスワード システム管理者のパスワードを指定します。
    パスワードの確認 再入力してパスワードを確認します。
  6. 「データベース・スキーマ」画面で、該当するオプションをクリックして新しいスキーマを作成するか、既存のスキーマを使用します。
    新しいスキーマを作成することを選択した場合には、Configuration Assistantによってスキーマが作成されます。次の情報を指定し、「次へ」をクリックします。

    表3-7 「データベース・スキーマ」画面のフィールド名の説明

    フィールド 説明
    スキーマ接頭辞 一意のスキーマ接頭辞を指定します。
    スキーマ・パスワード スキーマのパスワードを指定します。
    パスワードの確認 再入力してパスワードを確認します。
    データベース・タイプ 値リストから使用するデータベースを選択します。

    Oracle Analytics Serverでリリース用としてサポートされているデータベースのリストは、Oracle Analytics Serverの管理動作保証 - サポートされているデータ・ソースを参照してください。

    ユーザー名 スキーマを作成するための権限のあるユーザー名を入力します。
    パスワード 前述のユーザー名のパスワードを入力します。
    単純な接続文字列 指定する接続文字列は、使用しているデータベースのタイプによって異なります。

    (Oracle Database) host:port/serviceまたはhost:port:SIDまたはTNS接続文字列

    Oracle Analytics Serverでリリース用としてサポートされているデータベースのリストは、Oracle Analytics Serverの管理動作保証 - サポートされているデータ・ソースを参照してください。

    既存のスキーマを使用することを選択した場合には、RCUを使用してSTB、BIPLATFORM、IAU、MDS、OPSSおよびWLSのスキーマを作成する必要があります。次の情報を指定し、「次へ」をクリックします。

    ノート:

    Oracle Databaseバージョン12.2.0.1以降を使用している場合、リポジトリ・スキーマを作成するためにコンテナ・データベース内にプラガブル・データベースを作成する必要があります。プラガブル・データベースを使用せずに、コンテナ・データベース内にスキーマを作成することはできません。
  7. 「ポート範囲」画面で、ポート範囲を指定し、「次」をクリックします。

    ノート:

    デフォルトの、割り当てられたポート範囲は9500以上9999以下です。デフォルト値をそのままにするか、この範囲内の別の値を指定できます。
  8. 「初期アプリケーション」画面で、要件ごとに次のオプションの1つを選択し、「次へ」をクリックします。
    • エクスポート・バンドル(.jar)からの自分の既存BIアプリケーション。

      ノート:

      このオプションは、Oracle BI 11gからOracle Analytics Serverに移行するときに適用できます。
    • 白紙の状態(事前定義済アプリケーションなし)
  9. 「サマリー」画面で、各画面で指定した値を確認します。
    「保存」をクリックして、サイレント・インストールで使用するレスポンス・ファイルを生成します(オプション)。
    「構成」をクリックします。
    構成プロセスが起動し、「構成の進行状況」画面が表示されます。
  10. エラーが発生せずに構成が完了したら、「次」をクリックして「構成完了」画面に進みます。
  11. 「構成完了」画面で構成サマリーを確認します。
    この画面の情報をファイルに保存するには、「保存」をクリックします。
    「終了」をクリックし、Configuration Assistantを終了します。
    ブラウザにOracle Analytics Serverが開きます。Oracle Analytics Serverへのサインインの構成時に指定したログイン資格証明を使用します。
これで、標準Oracle Analytics Serverトポロジが構成されました。正常に完了すると、Configuration Assistantは新たに構成されたOracle Analytics Serverインスタンスを自動的に起動します。ただし、手動でシャットダウンされたドメインを再起動する場合は、「サーバーおよびプロセスの起動」を参照してください。