create_rbk

指定したターゲットに遡及ブラックアウトまたは遡及停止を作成し、その可用性を更新します。ターゲットのOPERATORの権限を持つEnterprise Manager管理者のみが、このアクションを実行できます。

管理者がブラックアウトの設定を忘れた計画停止の場合、-outageオプションを指定せずに遡及ブラックアウトを作成します。これによりターゲットの可用性%が増加します。たとえば、84% ==> 100%となります。

Enterprise Managerで停止が検出されなかった計画外停止の場合、-outageオプションを使用して遡及ブラックアウトを作成します。これによりターゲットの可用性%が減少します。たとえば、100% ==> 84%となります。

遡及ブラックアウトまたは遡及停止は、コンソールから、またはEM CLIを使用して作成できます。どちらの場合も、ユーザー・インタフェース(UI)で遡及ブラックアウトを最初に有効にする必要があります。UIから遡及ブラックアウトを有効にする方法の詳細は、Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドを参照してください。

書式

emcli create_rbk
	-add_targets="name1:type1;name2:type2;..."... 
  	-reason="reason" 
	[-propagate_targets]
   -schedule=
		start_time:<yyyy-MM-dd HH:mm:ss>;
		end_time:<yyyy-MM-dd HH:mm:ss>;
		[tzregion:<...>;]
	[-outage]

[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • add_targets

    ブラックアウトに追加するターゲット。各ターゲットは、target_name:target_typeで指定します。このオプションは、複数回指定できます。

  • reason

    遡及ブラックアウトの理由。これはバックアップ表に格納するために使用されます。

  • propagate_targets

    タイプがhostのターゲットに対するブラックアウトは、そのホスト上のエージェント以外のすべてのターゲットに適用されます。このオプションが指定されているかどうかに関係なく、コンポジットまたはグループのターゲットに対するブラックアウトは、コンポジットまたはグループのすべてのメンバーに適用されます。

  • schedule

    遡及ブラックアウトのスケジュール。遡及ブラックアウト・スケジュールを提供するためには、次の引数は必須です。

    • schedule=start_time: ブラックアウトの開始日/時間。この値の書式は、yyyy-MM-dd HH:mm:ssです。たとえば: "2013-09-20 12: 12: 12"

    • schedule=end_time: ブラックアウトの終了日/時間。この値の書式は、yyyy-MM-dd HH:mm:ssです。たとえば: "2013-09-20 12:15:00"

    • schedule=tzregion: 使用するタイムゾーン・リージョン。たとえば: "UTC"。指定しない場合、tzregionはデフォルトでUTCに設定されます。

  • outage

    このオプションを使用するとターゲットの可用性(%)が低くなるため、慎重に使用してください。このオプションは、Enterprise Managerが停止を検出しない場合のみ使用します。

例1

この例では、Oemrep_Databaseに対して遡及ブラックアウトを作成し、ブラックアウトとしてターゲットの可用性レコードを2013-09-20 12:12:12 UTCから2013-09-20 12:15:00 UTCに更新します。これにより、ターゲットの可用性%が増加します。

emcli create_rbk -reason="Testing" 
      -add_targets="Oemrep_Database:oracle_database"
      -schedule="start_time:2013-09-20 12:12:12;end_time:2013-09-20
       12:15:00;tzregion:UTC"

例2

この例では、ホストexample.company.com上のすべてのターゲットの遡及ブラックアウトを作成し、ブラックアウトとしてその可用性レコードを2013-09-20 12:12:12 UTCから2013-09-20 12:15:00 UTCに更新します。これにより、ターゲットの可用性%が増加します。

emcli create_rbk -reason="Testing" 
      -add_targets="example.company.com:host"
      -schedule="start_time:2013-09-20 12:12:12;end_time:2013-09-20 
       12:15:00;tzregion:UTC"
      -propagate_targets

例3

この例では、adidev.company.comターゲットの遡及停止を作成します。これにより、ターゲット可用性%が減少します。
emcli create_rbk
	-add_targets="adidev.company.com:oracle_database"
	-reason="Testing"
	-propagate_targets
	-schedule="start_time:2017-11-02 9:25:10;end_time:2017-11-02 11:20:24;tzregion:PST"
	-outage